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2021年夏アニメ簡易感想 その15

 

 

 

tb55movie.com

 

 かつてイギリスで製作された人形特撮作品『サンダーバード』の新作であるサンダーバード55/GOGOが2022年に公開される模様。(もう10日ほど前の情報ですが僕はつい先日初めて知りました)イギリスのファンによるクラウドファウンディングで実現したそうですが、何と当時とそのままの手法で撮影したという情報に驚かされます。上の動画で見られるあの“ファイブカウント”もあって否応なしに心が高鳴ってきますね。

 さてサンダーバードといえば日本の特撮にも多大な影響を与えたことで有名な作品。『ウルトラセブン』の特撮表現などこの作品を参考にしているという話も多く、当時の人たちにとってどれだけ衝撃的な作品であったかが伺えます。かくいう僕も幼い頃にNHKで放送されたエピソードを見て大興奮した記憶があります。トレーシーアイランドから発進するサンダーバードのシーンは何度見てもテンションが上がります。(登場する機体の中では個人的にサンダーバード3号が好きですね)

 また日本版の映画の構成を『シン・ゴジラ』でお馴染みの樋口真嗣(ひぐち・しんじ)監督が担当する模様。サンダーバードのファンを公言する樋口氏がどのようにまとめてくれるのか期待がかかります。人形を使った完全新作のサンダーバード、公開された時は是非見てみたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第77話「超電磁ハイパーバトル!」

 前回の予告の時点で楽しみにしていたデンジとのバトル。シンオウ最強のジムリーダーに相応しい実力を見せつけてくるデンジに早くも興奮させられました。電気タイプ使いとして同じ電気タイプ対策に余念がなく、バークアウトなどの他タイプの技も駆使する様子は実力者に相応しい活躍ぶりです。何より『DP』で初登場した時の無気力だったデンジのことを思うと、今の楽しそうな姿を見ているだけで感動します。

 対するサトシも負けじと大奮戦しているのがまた素敵です。特に久々となるZワザ1000まんボルト」も炸裂したことに感無量。ピカチュウ以外もルカリオが善戦してくれたのが印象的ですね。珍しく一貫してバトル描写ばかりの回でしたが、ファンサービス含め大満足の内容でした。

 

 

ひぐらしのなく頃に

第9話「祟明し編 その参」

 かつての虐待の記憶を見方を変えて「最高の記憶」と言い放つ沙都子に驚愕。鉄平を利用する中でついに大石すらも利用する姿にも戦慄を覚えました。鉄平が警察に頼るくらい沙都子のことを想っている中で、想定外の事態や善意さえも上手いこと使ってしまう手腕はある意味で流石といったところ。しかし料理素人の鉄平との微笑ましい様子を見ていると、「本当は家族と共に幸せに暮らしたい」という沙都子本人でさえも気付いていない本心が垣間見えた気がします。

 そして沙都子によって発症していく大石にもまた驚かされました。鉄平の噂を流布して村ぐるみの闇を暴こうとする彼のやり方にはこれまたゾッとしますね。沙都子とはまた別に他人の善意を利用する様子はおやっさんの無念を晴らしたい気持ちが暴走していたのでしょう。

 そんな大石の噂のばらまきによって周囲から「沙都子を虐待する鉄平」のイメージが出来上がっていく過程も興味深いです。本来は存在しないものでも、周囲の人々が認識すればそれは“真実”となる。作者が『うみねこ』でも見せた「幻想」のトリックをここでも披露してくれて非常に面白かったですね。

 

 

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-

第4話「お前はそれでいいのかよ」

 魔女化を食い止めてくれるドッペル。便利な物なのかと思いきや、そんな都合のいい話ばかりであるはずもなく・・・・・・これまで度々「危険」と言われてきたドッペルのデメリットも判明し、マギウスのやり方にも一気に不穏な影が渦巻いてきました。暴走に関してはある意味予想通りなのですが、そのことに対してしれっとした態度で答えるみたまさんに狂気を感じましたね。詳しく話さなかったことや隔離することに関して問い詰められてもいけしゃあしゃあとしている様子のせいでキュゥべえを連想せずにはいられません。中立な彼女だけでなく、マギウスの面子のおぞましい一面を垣間見た気分です。

 それ以外ではいろはとすっかり仲間の1人となった黒江の会話が印象的でした。以前から流されやすい子だなぁと思っていた黒江の心情を聞き出し、彼女と一気に距離を縮めていくいろはのコミュ力に驚かされます。魔法少女の多くが自分の心を打ち明けられない孤独を抱えていることを考えると、他人のことを知ろうとするいろはの精神の強さはかなりのものだと感じます。戦闘シーンでも例によって凄まじい作画と相まって黒江やレナと違和感なくコネクトする様子が流石だと思いましたね。

 

 

ヴァニタスの手記(カルテ)

第8話「Catacombes-死が眠る場所-」

 ルカの身分の高さや吸血鬼たちの女王への疑惑など、序盤から飛ばしまくっていた今回。意外と怒ると怖いルスヴン卿(ノエやジャンヌまでボコられるのはちょい理不尽に感じました)をまんまと出し抜いて情報をゲットしたヴァニタスに空恐ろしさを覚えます。彼の予測通り女王は今現在とんでもないことになっているようですが、女王もまた呪い持ちなのか、それとも別の何かなのかが気になるところです。

 そしてメインの後半は吸血鬼誘拐事件を調べる傍らで彼らを狩る「狩人(シャスール)」の存在が語られました。「吸血鬼を異端と断じ粛清する聖職者」というのはこの手の作品のお約束ですね。狩人と吸血鬼たちによる太古の戦争と今の関係、それに加えて人間と吸血鬼のハーフである「ダンピール」の扱いなど、この世界と吸血鬼の在り様について深く掘り下げられた内容に見入りました。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・X

第8話「お見合いしてしまった・・・」

 これまで表立った活躍がなかったニコルが今回ついに主役に抜擢。家のためのお見合いを通じて自身の望みを見つけていく内容に心がほっこりさせられました。カタリナのことを諦めようとするものの、自分が本当にやりたいことは何なのかに気付いていくニコルが可愛らしかったです。無口な表面に反して実はかなり多弁な内面が描かれたのも新鮮でしたね。そしてお相手のフレイの未来を見据えた姿も相まって中々に美しいシーンが展開されるので見ていて惚れ惚れします。

 他にもツンデレなジンジャーの優しさを理解しているカタリナに、兄の道の後押しをするソフィアなどそれぞれの様子が描かれたのが面白かったです。中でもソフィアが話した両親の略奪愛のエピソードは劇中のニコルのように驚愕しました。自分たちの望みと幸せのためにいかなる努力も惜しまない父親の背中を見て、ニコルが少しずつ素直になっていくのが今回のキモだったと言えます。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第45話「オリハルコンの戦士」

 今回は何と言っても後半の「ハドラー親衛騎団」のお披露目にテンションが上がりまくりました。先鋒の「ヒム」の正々堂々とした立ち振る舞いに震え(三木眞一郎さんの声が意外にもあっていてびっくりしました)、その後次々と登場するオリハルコンの戦士たちに興奮が冷めやらなかったですよえぇ。それぞれに性格の違いはあれど、戦士としての誇りを取り戻したハドラーに合わせて全員が誇り高いのが何よりのポイントなので、これからアニメで彼らの雄姿が見られると思うとワクワクが止まりません。

 他にもダイを救出するため奮闘するポップたちと、ダイ抹殺を狙うザボエラの戦いも良かったです。パワーで圧倒してくるクロコダインに対し必殺呪文「マホプラウス」を繰り出してくるザボエラを見ていると、この男も軍団長に相応しい実力を持ってはいるのだと感じますね。(姑息な性格が全てを台無しにしていますが)また緊迫する展開の連続だったのでチウ関連のシーンには癒されました。しびれくらげ可愛いよね・・・・・・

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第62話「ザ☆ルークメン!ザ☆ルークメン!」

 前回何かに気付いたらしいルークの動向が明らかになりましたが、「ザ☆ルークメン」なる仮面のヒーローになって帰ってきた時は唖然となりました。発言が全体的にトンチキなうえルークとは別の人格であるなど謎情報の濁流に困惑が止まりません。それでいて強さはルークの時の据え置きで、まさかのフュージョン召喚でユウオウを撃破する展開にはこれまた驚かされました。新エースの超撃龍ドラギアスターFの絶妙なダサカッコよさがまたルークらしくて好みです(遊我がマキシマム召喚を使うのに対して、ルークはこれからフュージョン召喚を主軸にしていくのでしょうか)しかしルークに関してはわからないことだらけなのが気になりますね。ルークメンが被っていた仮面とゴーハ社の仮面の関連性も示唆されましたし、彼の謎は深まるばかりです。

 一方ゴーハ兄弟は以前から気になっていた6人目の兄弟についての情報がいよいよ触れられました。6人目は初登場時の全身ローブの影とばかり思っていたので(今思えばあれはオカミだったのかな?)、そもそも兄弟たちもその正体を知らないというのは意外でしたね。肝心の6人目の正体に関しては個人的にグルグルが怪しいと睨んでいますが、果たして・・・・・・?

 

 

 サンダーバードといえば5年ほど前にNHKで放送されたサンダーバード ARE GOについても話しておきたいです。人物やメカをフルCGにした作品で、それ以外の背景は全てジオラマという映像構成に驚かされる作品です。最初見た時はCGと実写のジオラマが違和感なく融合していることに衝撃を受けました。

 「サンダーバードは人形劇、CGは邪道」という声も多いそうですが、個人的にはこのCGを活かした作風は素晴らしいと思いましたね。ジオラマの特撮も流石のクオリティで、それをCGのキャラクターとメカニックが融合することで互いを引き立てる点は見事の一言。原作の人形特撮とは別の可能性を示してくれた、まさに「温故知新」と言うべき最高のリメイク作品だと声を大にして言いたいです。レンタルが行われているのはシーズン1だけなのでまだそこまでしか見れていないのですが、いずれシーズン2や3も見てみたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。