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デュエル・マスターズ キング! 第19話「ヒミコ様をダマせっ!モモキング奪還プロジェクト!」感想

仲間のために立ち向かえ

キャンベロお前、かなりあざとくなったな・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 呪われた右腕も振り切れ!

 今回のデュエマキング!はボルツ主役回。前回モモキングをヒミコに奪われたことでやつれてしまったジョーのため、モモキングを救出しようとする彼らの活躍が展開されました。とは言ったもののOPが始まる前にヒミコのドS責めによる洗脳を受けてしまったことには笑わせられてしまいましたが。

 久々に帰ってきたキャンベロに喝を入れてもらったおかげで洗脳は解けたものの、その後もヒミコによる羞恥プレイを連続で受けまくる内容は中々にエグかったです。中でも一時期書いていたという「中二病ノート的日記」を晒される絵面は見ていて妙な羞恥心を味わされました。呪われし右腕といったワードはともかく、途中から明らかに飽きてしまっているのがやたらリアルで親近感を抱く分、見ているこちらも気恥ずかしくなってしまいます。

 しかしデュエマが始まってからの活躍ぶりはお見事でした。ガットルズの中でも上位の実力者であろうヒミコの戦術を耐え抜いて勝利する内容は非常に熱かったです。最初は敵に追い詰められるものの、自分のターンに入ってからの圧倒的逆転は実にボルツらしくて良かったですね。カッコよく勝っただけでなく、間違えてジョーに恥ずかしい写真を渡してしまうギャグ要素もあってほっこりします。ボルツのカッコいい面と抜けている面のバランスがほどよく綺麗にオチのついた良回だったと言えるでしょう。

 

 

  • 敵の知識も味方の死も大地に帰す悪魔

魔素縫合(まそほうごう) アモデゴラス 水/闇/自然文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/グランド・デビル/クリスタル・コマンド・ドラゴン
パワー9000
▪️EXライフ
▪️ブロッカー
▪️W・ブレイカ
▪️相手がカードを引く時、それがそのターンに相手が引く1枚目でなければ、相手はそれを手札に加えるかわりにマナゾーンに置く。
▪️自分が手札を捨てる時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置いてもよい。

 ヒミコが今回使用したディスペクター。「極神編」出身のフェニックス《魔流星アモン・ベルス》と「ドラゴン・サーガ」に登場した最初のドラグハート・フォートレス《龍波動空母 エビデゴラス》が合成されています。ディスペクターとしては初のクリーチャー以外との合成例である点が興味深いですね。ドラグハート・クリーチャーが元になったディスペクターは《紫天連結 ネバーシデンド》などがありましたが、フォートレスは今までいなかったので少々驚かされます。(その内クロスギアや城を合成したディスペクターも来るのでしょうか)

 カードとしてはコスト7のパワー9000、W・ブレイカーと平均的なスペック。EXライフとブロッカーもわかりやすく普通ですが、後述の2つの能力がかなり独特です。どちらも手札とマナに関係しており、加えて置換効果である点も面白いです。

 まず1つ目は相手がドローした2枚目以降のカードをマナゾーンに送る疑似ハンデス。相手ターンの最初のドローは防げないものの、それ以降は手札を増やすことが出来ないので相手のドローソースのほとんどを腐らせることが出来ます。マナを増やしてしまうことは利敵行為になりかねませんが、いくらマナがあっても使えるカードがなければ意味がないことは《大樹王 ギガンディダノス》が証明しているので相手の行動を大幅に制限してくれるでしょう。とはいえ今引きで解決される場合も十分にあり得るので過信は禁物。また《コアクアンのおつかい》のようなテキストに「手札に加える」とあるカードの効果は防げない点にも注意が必要です。

 2つ目は自分の手札を捨てる代わりにマナゾーンにおける能力。こちらもマナに送る点で前者と共通しています。《サイバー・チューン》といった手札交換カードを使えば手札とマナを同時に増やすことも可能とかなりのアドバンテージを稼げる魅力的な能力と言えます。前者とは異なり発動は任意なので、墓地に置いておきたいカードはそのまま送っていけるなど柔軟性も高いです。相手のハンデス戦略のメタとしても使えそうですが、コストの重さ故場に出すまでに時間がかかるのが難点ですね。

 このようにユニークな能力を2つも持っておりかなり面白いカードなのですが、このカード自身にカードを引かせるといった能力はないため単体ではそこまでのパフォーマンスはありません。そのため他のカードの組み合わせによって真価を発揮してくれるよう運用していくことになるでしょう。例えば劇中で使われた《サイバー・N・ワールド》や《新世界 シューマッハ》などで相手に強制的にカードを引かせ、自分の手札とマナを整えつつ相手の手札を壊滅させる爆発的なコンボなどが考えられますね。他にも様々な手札交換カードとの組み合わせ次第でかなりのアドバンテージを稼げることでしょう。

 また「置換効果は連鎖しない」というルール上《日曜日よりの使者 メーテル》のような置換効果で捨てられる手札などには反応出来ないなどの注意点も存在します。それらさえ気を付ければ凄まじいコンボが決められると思うので、このカードの可能性に期待しておきたいです。

 

 

  • 紅き闘志を轟かせる神速の装甲犬

キャンベロ <レッゾ.Star(スター)> SR 火文明 (5)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/ソニック・コマンド/レクスターズ
パワー7000
▪️スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。
▪️侵略:火のコスト4以上のレクスターズ(自分の火のコスト4以上のレクスターズが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、次の相手のターン、相手はクリーチャーを1体しか出せない。
▪️このカードが離れた時、その下にあったクリーチャーをアンタップする。

 修行を終えて帰ってきた《モモスター キャンベロ》がスター進化した姿。「革命編」にて登場し圧倒的速攻をもたらした侵略者《轟く侵略 レッドゾーン》の力と合体した形態です。奇しくも17話でも登場したバサラの切り札との合体、つまりは師弟合体となっている点が興味深いです。泣き虫のキャンベロがレッドゾーンの装甲を纏うことで勇ましい表情を見せているのがカッコ可愛いですね。(余談ですが、ケントナークとモンキッドがドラゴンとのスター進化をしていた故、キャンベロもドラゴンと合体するだろうと思っていただけにこの組み合わせには驚きました

 カードとしてまず注目したいのが、レッドゾーンと同じように侵略能力を持っている点。攻撃時にコストを支払わず進化出来るこの能力の強さは言わずもがなで、殴ってシールドを減らしていくビートダウン戦法では無類の攻撃性能を発揮してくれます。条件が火文明、それもコスト4以上のレクスターズと少々重いのが気になりますが、コスト4には進化前のキャンベロをはじめとして《モモキング -始丸-》や《大爆龍 ダイナボルト》といった優秀なスピードアタッカー持ちが揃っているので進化元に困りません。他文明のレクスターズを火のスター進化クリーチャーに進化させて重ねるのもアリですね。

 そうして登場した際に発揮する召喚ロック能力も特徴的。これは《アイアン・マンハッタン》と同系統の能力で、相手は2体以上クリーチャーを出せなくなる点はかなり強力。もし攻めきれなかったとしても安心して次のターンを渡せるなど、攻撃の隙を埋めてくれるのは心強いですね。(元のレッドゾーンが「相手の防御を許さない」デザインなら、こちらは「相手の反撃を許さない」デザインと言えるかもしれません)

 さらにもう1つ、カードが離れた時に進化元をアンタップする能力も見逃せません。これは以前紹介した《ガヨウ神 <シューマッハ.Star>》も持っていた能力で、除去された際に進化元を殴り返しから守ったり、はたまた連続攻撃を仕掛けられるなど幅広い使用法が可能です。コスト踏み倒しに反応して除去してくるタイプのメタカードにも強気で出られる点が優秀ですね。

 さらにこの能力と「進化元の適用された効果を引き継ぐ」侵略の特性を利用することで《ゴルドーザ <ドラギリア.Star>》とのコンボが可能となります。攻撃時に<ドラギリア.Star>の自壊能力と侵略を同時に宣言することで、攻撃後自壊してアンタップ、再度の攻撃を行えます。手札にこのカードが存在する限り続けられる連続攻撃であり、そうでなくともこのカードと<ドラギリア.Star>でシールドを5枚ブレイク出来るのでワンショットも不可能ではありません。(ダイレクトアタックは召喚酔いしてない進化元か《龍装者 バルチュリス》に任せましょう)同様のことが《我我我ガイアール・ブランド》でも出来るのでそちらと一緒に入れるもの面白そうです。

 本家に負けず劣らずの速攻性能で、新たな速攻デッキの核になりうる強力な1枚。侵略元となるレクスターズも今後も増えていくでしょうし、ドンドン強くなっていく有用カードとして確保しておきたいですね。

 

 

  • なんか小さくてあざといやつ

 今回はボルツだけでなくキャンベロの活躍が見られたのもポイント。まず序盤でボルツに叱咤するシーンには驚かされました。前作の泣き虫だった頃と比べると少しだけですが凛々しくなってきたと実感しますね。ボルツと「キャンボルズ」なる即席コンビを組んでダチッコのジェラシーを買ってしまい、彼の妨害を受けてしまうこともありましたが、“大切な人”であるジョーのために奮闘する彼の成長ぶりに感動させられます。ダチッコに関しては嫉妬心からキャンベロの邪魔をするのはどうかと思いましたが、キャンベロの覚悟を知って彼を認めるという展開は良かったと思います。

 そして何と言ってもヒミコに可愛さアピールしてモモキングを取り戻すキャンベロには唖然となりました。修行の成果と称してわざわざこれを鍛え上げたと思うと脱力してしまいますが、自分の可愛さを理解してそれを武器にしつつあるという事実に戦慄を覚えます。キャンベロは前々からあざといところがあると思っていましたが、自分が可愛いとわかったうえでこれを仕掛けてくる辺り前よりあざとさが増したな、と感じました。泣き虫ながら純粋なところもあってかつてのキャンベロを想うと複雑な気持ちになりますが、ともあれしっかり成長して帰って来たくれたことは嬉しいです。ようやく揃ったモモダチ3匹、これから仲良くワチャワチャしている様子を見せてほしいですね。

 

 

 モモキングを取り戻したところで次回はいよいよジェンドルとの2度目の対決!ここまで色々ありましたがようやくドキンダンテとの決着をつけるようです。そのためにガットルズたちのアジトを探し出すところから始めるようですが、予告映像で縛られているジョーたちに加え、ナレーションが発した「ヒミコの仕掛けた罠」といった要素からまんまと罠にかかってしまう模様。何かとヒミコやハイドに騙されてばかりのジョーたちですが、果たして次回彼らを出し抜けるのでしょうか。

 

 

 ではまた、次の機会に。