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2021年夏アニメ簡易感想 その18

 

 

 本日9月3日はドラえもんの誕生日。今もなお愛される国民的キャラクターの記念すべき日として覚えておきたい情報です。僕自身ドラえもんが大好きなので、この日は軽くでも彼の誕生を祝ってあげたいと少し張り切ってしまいます。「生まれたのが2112年なら今年はまだ生まれてないじゃん」とかいうツッコミはNG

 この誕生日自体は「身長や体重といったドラえもんのあらゆる情報は“129.3”で統一されている」という藤子・F・不二雄氏の遊び心からきているネタの1つなのですが、そもそも129.3というのは当時の小学4年生の平均身長で、「子どもと同じ目線でドラえもんが見られるように」という氏の願いが詰まっているのもあって少しセンチメンタルな気分にさせられます。そんな重要な想いが込められたドラえもんの誕生日、改めて祝いたいと思います。

 誕生日おめでとう、ドラえもん!!

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ラブライブ!スーパースター!!』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第4話「サルワさんはぬかりない?」

 ジャヒーをライバル視する新キャラ「サルワ」が登場した今回。どうせこの子もポンコツなんだろうな・・・・・・などと思っていたら想像以上に可哀想な扱いで若干気の毒に思ってしまいました。間の悪さと早とちりっぷりが合わさることでひどい目に遭う展開は面白いながらほろりときます。そもそもジャヒーに存在を認識されていないっぽいのがまた何とも・・・・・・巨大化した犬に舐められるシーンは“可哀想可愛い”が爆発していましたね。

 それでいてジャヒーに化けてからは本物の悪行(家賃滞納)に慄くのがこれまた可愛いです。本人にとっての「悪いこと」も微笑ましいものが多く、無自覚の善良さがにじみ出ていました。バイトも本物よりも気が利いていましたし、絶対この子魔界の悪役に向いてないです。

 そして後半は所持金306円という事実に苦しむジャヒーの姿が。「働かずに金がほしい」という浅はかさとついつい買い食いしてしまう自制心の無さに爆笑してしまいました。幸せそうに食べながら内心では後悔の悲鳴を上げている演出がかなり秀逸です。それだけに給料前借りを許してくれる店長は女神か・・・・・・!?と思いましたね。サルワの件も含めて店長の「バブみ」が深い回でもありました。(あとCパートの漫画パロは原作者の実話かな?

 

 

探偵はもう、死んでいる。

第9話「SPES」

 ついに来てしまった「その時」。様々な激戦が繰り広げられた後で“シエスタの死”が待っていることは何となく予想していましたが、心臓を抉り出される絵面には度肝を抜かれました。君塚と死亡フラグっぽい約束をしていた点に加え、彼の目の前であっけない最期は中々にトラウマです。死んだと思ったら生きていた、を先に見せられた分余計ダメージが大きかったですね。それにしても敵に奪われた心臓がどのような経緯で渚に移植されるのでしょうか。この辺りの疑問は現代編で解決してくれるのを期待したところです。

 また敵の親玉が「宇宙から飛来した植物」という情報には唖然となりました。劇中の君塚のようにとうとう宇宙人まで出てきたよ・・・・・・と思わずにはいられません。過去の敵キャラの姿と能力まで使いこなすやりたい放題ぶりで勝てる気がしませんね。またその親玉が「人間こそ外来種」という旨の発言をしていた点が気になりました。もしや本作はこの世界の起源についてまで語るのか・・・・・・!?とついつい勘ぐってしまいますね。

 

 

かげきしょうじょ!!

第9話「ふたりのジュリエット」

 今回は仲良し双子の千夏と千秋が主役。6話で仄暗さを見せてきた2人の確執が明かされましたが、以前言及されていた「去年は千夏のみ受かった」話が関わってきたことは予想通りでしたね。妹のために合格を蹴った千夏のモヤモヤ、そんな姉に対して後ろめたさを感じていた千秋のモヤモヤとそれぞれの抱えていた感情が爆発してぶつかり合う様子は中々に強烈でした。これまで2人一緒にいた分蓄積した不満を解放して、別の道を選んでいく覚悟を決めていく過程に涙が出てきます。

 個人的には別々になった後も共演出来る可能性を示したオチが素晴らしいと思いましたね。それぞれ異なる道に別れても、いつかまたその道が交わる時だってあると希望を示し、2人の決別は決して悲しいものではないと強く主張している内容は見事の一言。一見ネガティブな要素をポジティブに描いていく作風はとても好みです。さらさや現役のお姉さま方のフォローも感動的で、厳しくも人の温かさを感じさせてくれました。

 

 

うらみちお兄さん

第9話「最近の若い子」

 冒頭から未だにサンタを信じているピュア池照が炸裂して驚愕。おもちゃを望んでいたのに鉄アレイやらマットやらばかり与えられたという裏道の幼少期に前回見せた父親に関しての闇を再び感じました。池照の幼少期もかなり怪しく、彼らの家庭環境に心配にならずにはいられませんでした。

 本筋は企画担当の「木角」のインパクトがメインでした。普段はにこやかな一方で仕事の同期や彼女を前にすると途端にブチギレるキャラクターに劇中の裏道のように尻込みしてしまいます。情緒不安定という点は裏道と同じなのに、その方向性は大きく異なっているのが興味深いですね。

 そして後半からの忘年会のエピソードは前回も取り扱った「忖度」がこれでもかと表出していました。局長本人が出てきてからの無言の圧力は見ていて息が詰まりましたし、木角がこれまた微妙に近寄りがたいのも何とも言えない気持ちにさせられます。ビンゴ大会の景品も悲惨で、裏道の憂鬱な気分がこちらにも移ってきましたね。

 

 

小林さんちのメイドラゴン S

第9話「いろいろワケがありまして(エルマざんまいです)

 今回はこれまたサブタイにもある通り、エルマを中心としたエピソードの詰め合わせ。前半は会社の待遇改善を目指す内容で、エルマの真面目な部分が全面に出ていました。会社の理不尽にも果敢に立ち向かう姿は勇ましかったものの、動機が甘いものな辺りが実に彼女らしくてほっこりします。あと専務の翔太くんパパが強すぎる・・・・・・

 中盤のキャンプの引率はそんな彼女の真面目さとユルさが暴走しかけていたのが印象的です。子どもたちの面倒を見ることに対する責任感とトールへの対抗心から破裂寸前までいった様子は微笑ましくもあり、どこか危うさを感じました。子どもたちの方が意外としっかりしていたところや今度は翔太くんに翻弄される点も見どころですね。

 そして後半は超絶作画で繰り広げられたトールVSエルマの対決に興奮しました。ちょっとしたケンカもドラゴンにかかれば天変地異レベルの規模に発展する、と本作のドラゴンの凄まじさを改めて味わいましたね。それでいてエルマがトールに抱いていた友情、過去の確執に関しての本音を告白するシーンには感動しました。視聴者には前々からわかっていた彼女の想いがようやく本人の口から出たことに涙が出てきます。わだかまりを解いてからのケンカも非常に爽やかで見ていて気持ちが良かったです。2人とも、これからは仲良くケンカしな。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第22話「窮奇、襲来」

 黒三蔵がすげえUZEEEEEEEEEEEEE!!

 とうとう本格的に姿を現した黒三蔵、もとい「窮奇(きゅうき)*1ストライクフリーダムガンダム」。(まさか本編で名乗ることもないままエンドクレジットで本名が判明するとは)前回の時点で何かしらウザさを感じていましたが、今回は凄まじい煽りっぷりに全てを持っていかれました。ハロの持つ力を「人間たちの愚かさ」と断じ、幻覚を見せることで劉備たちに精神攻撃していくる様子はかなりエグかったです。いちいちNDK(ねぇ今どんな気持ち?)してくるところなど実にイラッとさせられます。三木さんの演技も相まって悪辣な外道キャラとしてのインパクトは十分だったと言えるでしょう。

 ただ重苦しい展開に反して窮奇が見せてくる幻覚が妙に軽かった点には引っかかりましたね。劉備の見せられた幻覚は凄惨な内容で息を飲んだものの、それ以降は全体的にショボい、と感じてしまう幻覚ばかりで気が抜けてしまいました。(特に曹操が見せられた幻覚はほぼほぼ張遼の自業自得なのでは・・・・・・)重い幻覚ばかりだと見ていて疲れるということでこうしたのではないかとも思いましたが、少々肩透かしを食らった気分です。

 しかし後半からの悟空の闇堕ちは理想通りの衝撃展開でした。窮奇の真の狙いが悟空の力であり、彼を最高の兵器に仕上げるためにここまで裏で糸を引いていた、という真実は悪役らしいエグさでワクワクしてきました。記憶を取り戻した後でもはっきりしていなかった悟空の出生に窮奇が関わっていること、そして彼をネオワールドに送り込んだのも三蔵の名を騙った窮奇の可能性もありそうですね。悟空を奪われ大ピンチの中、ラストにようやく来てくれた本物の三蔵が如何にして状況を打破してくれるのか期待したいところです。

 

 

 ドラえもんといえば今年の映画は来年の春まで公開延期になってしまった話を思い出して少々悲しくなってしまうところもあります。『のび太の小宇宙戦争』のリメイクということもあって期待していただけに待たされるのはかなりもどかしいです。(タイトルに『2021』の文字がある中で2022年公開というのも何とも言えない気持ちになりますね・・・・・・)とはいえその間に元ネタの方をもう一度見てみるのもいいかなとも思いました。こうなった以上、待たされる時間を有効に使っていきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:中国の神話に登場する怪物、霊獣の一種。一般的には翼を持った虎という姿が有名で、作品によってはハリネズミの毛が生えた牛の姿もしている。善人や誠実な人を襲い、悪人を賞賛する魔物とのこと。