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ウルトラマントリガー 第7話「インターユニバース」感想

ご唱和ください、

我らの名を!!

ウルトラマントリガーかと思いきやウルトラマンZが始まった件

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のトリガーは前作ウルトラマンZ』からゼットとハルキのコンビがゲスト出演したレジェンド回。およそ半年ぶりとなる彼らの再登場が以前から楽しみな回でしたが、予想以上に楽しめました。

 まず冒頭からキングジョー ストレイジカスタムを持ち出して逃げるバロッサ星人、そしてそれを追うゼット&セブンガーの絵面に興奮させられました。宇宙に旅に出たはずのハルキたちが何故また地球にいるのかとかセブンガーはいつの間に宇宙でも活動出来るようになったのかなど気になる点は山ほどありますが、セブンガーを操縦するヨウコ先輩の声に血気盛んなベリアロクを見ているとそれすらもあまり気になりません。まだ1年も経っていないのに彼らの存在がとても懐かしく感じられて嬉しかったですね。

 そんなゼットたちもブルトンの時空移動によってトリガーの世界に来てしまうという、Z1話を彷彿とさせる展開でケンゴたちと関わることに。(奇しくも師匠のゼロと同じような目に遭っているのが面白いですね)その後キングジョーの中でケンゴたちと遭遇してからはスムーズに話が進んでいくのが良かったですね。ハルキはもちろんのこと、ケンゴも礼儀正しく人が良いのですぐに仲良くなっていく様子が見られてほっこりしました。「自分のアイテムはこうなんです」と見せ合うところが微笑ましいですね。どこか天然で意気投合している新旧主人公に対しちょっとイライラしてしまうアキトの構図も面白かったです。こうしたトントン拍子で親交を深めていく過程は前作の6話もそうでしたが、両作品のキャラを好きな人にとっても気持ちよく見られるため大変素晴らしいと思います。

 またハルキがいつも通りの明るさでケンゴを助けてくれたのも印象的です。別の世界に迷い込んでしまったことに対してあまり危機感を覚えていないのはどうかと思いましたが、ウルトラマンになってしまったことで悩むケンゴを元気づけてくれる姿には感心しました。かつて大きな苦悩に直面しながらも、それを乗り越えてみせた彼だからこそのキャラクターと言えます。先輩としてのハルキのちょっとした成長が見られて実に楽しかったですね。

 

 

  • Z(ゼロ)の魂を受け継ぐ、熱き血潮の巨人

 

ULTRAMAN Z ORIGINAL!

BOOT UP!ZESTIUM!

 

「押忍!」

 

「ご唱和ください、我の名を!

ウルトラマンゼット!!」

 

ウルトラマンゼーーット!!」

 

ULTRAMAN Z!!

ORIGINAL!!

 

 バロッサ星人の一味との戦いによって破壊されてしまったゼットライザーに代わり、アキトがウルトラマン仕様のGUTSスパークレンスとゼット用のハイパーキーでハルキが変身した「ウルトラマンゼット オリジナル」。現行作品の変身アイテムを使って変身するという前作のジードを思わせる仕様ですが、こちらは過去に何度も出てきたゼット本来の形態による変身となっています。Z本編ではメダルによる別形態の変身が主流だったゼットにとってオリジナルへの直接変身はかなり珍しいです。本編では叶わなかったオリジナルでのぐんぐんカットまで披露させてくれるというファンサービスも含めて感激の登場となりましたね。

 とはいえ初めての変身アイテムの使い方をアキトから聞かないで使ったせいか、1話を彷彿とさせるぐだぐだっぷりを見せつけてきました。しかも今回はハルキもゼットも使い方がわからないのでいつにも増しておろおろしまくっていたのが面白かったですね。こういった愛嬌溢れる様子もこのコンビならではと言えます。

 しかし戦闘が始まってからは見事な大活躍を見せてくれました。まずかつてはメダルの力なしではまともに戦えなかったゼットがオリジナルのままバロッサ星人を相手取る様子に驚かされます。さらに彼らを追ってきたベリアロクを難なく使いこなして見せるなど、あの頃の未熟な戦士から大きく成長していることを実感させてくれます。もちろん後輩のトリガーのサポートも忘れずに華麗なコンビネーションも披露してくれたのもグッド。ゼロから「三分の一人前」と呼ばれていた頃が懐かしくなるくらいの活躍ぶりでしたね。

 

 

  • 宇宙海賊VSトレジャーハンターの愉快な対決

 さて今回の敵役である「海賊宇宙人 バロッサ星人(四代目)」とその相棒「海賊雛怪獣 ベビーザンドリアス」の「ケダミャー」のコンビですが、お宝目当てで近づいてきたイグニスと対決が実にコミカルでした。互いのことを泥棒呼ばわりしたかと思ったら、それぞれのお抱えコレクションを自慢しあい最後にメダル争奪戦に発展する流れには思わず爆笑してしまいましたね。前回カッコいいところを見せたイグニスがまたもやギャグ全開な部分を見せてきたのも面白かったです。

 しかし巨大化したバロッサ星人がトリガーとの戦闘を始めてからはそこそこの強さを発揮してびっくりしました。上述のイグニスとの自慢対決で見せたコレクションを惜しみなく使用してトリガーを翻弄する様子は宇宙海賊ならではの戦い方と言えます。中でもコダイゴンシアザーが持っている鯛が本体に負けずやたら強かったのが目に焼き付きましたね。(そもそもこんなものどうやって手に入れたのだろうか・・・・・・)ゼットが火星に入ってからは防戦一方であっという間にやられてしまいましたが、これまでもバリエーション豊かなバトルを魅せてきたバロッサ星人らしい活躍だったと言えます。

 それにしても生き残ったケダミャーはこれからどうするのか気になるところ。イグニスとは傍目からだと仲良くなっているようにも見えますし、せっかくなのでイグニスの相方としてレギュラー化してくれたら嬉しいですね。

 

 

 さて今回のトリガーの感想でしたが、ほぼほぼ『ウルトラマンZ』の特別編といった内容でしたね。ハルキたちをはじめとしキャラの濃さやギャグ描写によって物語の雰囲気がZに呑まれていったように思えます。戦闘時にZの主題歌が流れた時はもう完全にこれZじゃん!と思ってしまいましたね。Zの空気がどれだけ濃いのかを改めて味わった気分です。

 

 そして次回はゼットとの共闘の続きをやるようですが、敵キャラは何とパワードダダということで驚愕しました。『パワード』のダダと言えばかなりのトラウマ回の主役として有名な存在(僕もかつてビデオでその回を見た時の恐怖は忘れられません)ですが、日本の作品に本格的に出てくるとは思いもしませんでした。どこか愛嬌のある本家のダダに対し、徹底した電子ホラーを展開してくれたパワードダダが如何にして大暴れしてくれるのか・・・・・・さらに今回はずっと放置されっぱなしだったキングジョーもダダによって敵に回るようなので、それも含めて楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。