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2021年夏アニメ簡易感想 その24

 

 

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 9月もあと少しで終わり、同時に夏アニメの終了が近づいてきた今日この頃。迫る秋アニメに多くの人が想いを馳せているかと思います。僕も次はどのアニメを視聴しようかと悩む毎日です。

 そんな中確実に「見てみよう」と思った作品の1つがこちらの大正オトメ御伽話(原作漫画は『大正処女御伽話』表記)。タイトルの通り大正時代を舞台に甘酸っぱい恋物語を展開するようですが、ヒロインの「夕月(ゆづき)」の健気さをPVから感じ取って思わず「これだ!」と内心叫んでしまいました。

 他にも主人公の背景などほんわかとした空気の裏側に潜む問題に関しても惹かれるところがあります。個人的にこういった仄暗さと癒しが混在するような作品は大好物なので、僕のアニメ視聴の良いアクセントになってくれるだろうと直感しましたね。早く本作を見てみたいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第7話「ジャヒー様は遊ばない!」

 ジャヒーが店長をはじめとした様々な人たちとの関わりを経験していく内容だった今回。前半は不器用ながらも筋トレに励むジャヒーと色々揺れまくりの店長に癒され、さらにお隣さんとの深夜の大セッションに笑わせてもらいました。どちらもジャヒー1人なら途中で投げ出していたことですが、一緒に頑張る相手がいたからこそ成り立ったエピソードだったと言えます。それはそれとしてお隣さんが存在しないホラーオチにはギョッとしましたが。

 後半は小学生に翻弄されることに。最初に遭遇した少年の生意気ぶりにニヤニヤしましたが、その後の「佐崎こころ(ささき・こころ)」とのやり取りには心が洗われるようでしたね。純粋な好意でジャヒーを手伝ってくれるこころの天使ぶり、そして彼女に浄化されたように満足感を得ていくジャヒーが印象に残りました。店長の時もそうですが、掛け値なしの優しさを前にして穏やかになっていくジャヒーを見ているとほっこりします。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第8話「結ばれる想い」

 今回は前回のラストで明かされた恋の家庭事情と廃校の危機に加え、彼女がスクールアイドルを毛嫌いする理由も語れました。母親が学校のアイドル活動をしていた記録が見つからないことからくる誤解をどうするのかとドキドキました。しかしかのんたちが解決していく様子がかなりハイテンポで進み、それも結構な力技だったので驚きです。結局のところ恋の勘違いに近い話で少し拍子抜けでしたが、彼女が恐れていた一歩を踏み出すまでが描かれていたのは良かったと思いましたね。

 何より学校が作られた“想い”に恋が気付いていく過程が素晴らしかったです。彼女にとって責任と重荷になっていた学園と母の思い出が、最終的にかのんたちの手を取る追い風になる展開にはちょっと感動を覚えます。ついに揃った5人の関係も含め、ここまで見続けて本当に良かったです。

 

 

探偵はもう、死んでいる。

第12話(最終話)「君と過ごした、あの目も眩むような三年間は」

 いよいよ最終回。渚の体を借りて表出したシエスタと君塚のコンビによる対カメレオン戦が始まりましたが、終始2人が思い出話という名の夫婦漫才に花を咲かせている様子に笑ってしまいました。お喋りしながら戦えるのはすごいと思いますが、同時にイチャイチャしている場合じゃないでしょ!とツッコみたくなってしまいます。(あと何だかカメレオンがちょっと可哀想になってきますね・・・・・・)

 そんな感じで戦闘シーンがあっという間に終了してからは渚との会話が主軸でした。君塚がシエスタが託した遺産としての渚と向き合い、彼女自身と向き合い始めていく兆候が見え始めたのが良かったです。“死者の想いを受け継ぎながらも吹っ切れていく”というのは、残された人々の答えとしては順当だと思いましたね。

 

 

総評

 探偵ものかと思って見始めたらもっと別のとんでもないものだった作品。能力者バトルが展開されたかと思ったらラブコメもあり、大怪獣もロボットもありと色々なジャンルをごった煮にしたような内容には毎回唖然となりました。それでいてかなりの力技でミステリー要素まで引っ張り出すので開いた口が塞がりません。

 一方でキーパーソンであるシエスタが如何にして死亡したのかを描きつつ、序盤とラストに彼女の死の受け止め方について展開していくのが印象的でした。登場人物のほとんどがシエスタの死に引っ張られまくっている中で、彼女の遺したものに気付けるかどうかが本作のキモだったと考えます。

 そんな感じでテーマそのものは真面目だったものの、全体的に話しがゴチャゴチャしていてわかりにくかったのは明確な難点でした。ただでさえ多くの要素を詰め込み過ぎなのにそれがまとまりなく襲いかかってくるので視聴しているこちらの感情が追いつかず、理解するまでかなりの時間がかかります。こじんまりしてでももう少しわかりやすくまとめるべきだったように思えますね。

 

 

かげきしょうじょ!!

第12話「きっと誰かが」

 前半は彩子と沙和のオーディションがメインでしたが、またもや彩子の成長が見られて感動しました。いきなり始まった回想で幼馴染とのちょっとほろ苦い失恋が描かれたかと思ったら、仲の良かった女子への本気の好意に気付いてしまう展開に唖然となりました。何よりこれまで自分を地味と卑下してきた彩子が、“自分を見てくれる相手”の存在に助けられる構図にほろりときます。自信を持てば最高のパフォーマンスを見せてくれるカタルシスも素晴らしいです。

 対する沙和は問題なく自信に満ち溢れているのが対照的。紅華に所属したことの責任を真面目に受け止めている彼女らしいスタンスには惚れ惚れします。またさらさを明確にライバル視しているシーンには驚きましたね。さらさ本人には気付いてもらませんでしたが、彼女の覚悟を感じ取れたことに喜びを覚えます。

 そしてさらさはまたもや回想にて自身の心境を展開していました。以前から不自然に想っていた暁也との恋人関係の歪さに加え、さらさたちの複雑な感情が一気に押し寄せてきて見ていて圧倒されます。劇中でさらさは助六の件を吹っ切れているように発言していましたが、むしろどこか未練が残っているような抑揚で当時の彼女の仄暗さを感じずにはいられませんでした。

 

 

うらみちお兄さん

第12話「不器用な笑顔」

 今回は兎原の口から語られる大学時代の過去編がメインでした。大学時点でメインキャラのほぼ全員が揃っている状況に笑ってしまいますが、それ以上に兎原と裏道の接点には見入りました。体操以外のアイデンティティを持ち合わせていない裏道の歪さに加え、彼の疑問について様々な想いを巡らせる兎原の姿は印象的です。あまりにもタイプが違いすぎる両者が相手の在り方にちょっとだけ衝撃を受ける様子から、これがあったからこそ今の2人の関係が成り立っているのだと感じましたね。

 熊谷の方は中々に荒れた過去が語られた中、裏道との会話でこれまた互いの違いについて考えていて興味深いです。特に裏道にとっての「真面目」の定義は熊谷にとって“欠けた何か”に繋がりそうな様子はこれまた2人がつるむようになったことに納得させられます。

 あとそんな後輩2人との面白い思い出を持っている裏道が体操のお兄さんを辞めるかもしれない話に最終的に戻りましたが、どうせ兎原の勘違いなんでしょ知ってる。

 

 

小林さんちのメイドラゴン S

第12話(最終話)「生生流転(でも立ち止まるのもありですかね)

 前半お祭りパートから始まった最終回。前回トールの話を聞いてから悶々としている小林さんが印象的でした。ドラゴンたちが抱えていたものを少しずつ知っていくことで、小林さんが彼女たちと自分の距離感について悩む様子は見ているこちらも考えさせられます。何よりこれまでドラゴン側が人間たちに歩み寄ってきていた中、小林さんも人間としてドラゴンたちの側に歩み寄ろうとしていることに感動しましたね。

 後半の季節外れのお花見エピソードは腹芸あり腕相撲ありとどこかおっさん臭い雰囲気にフフッときました。そんな中まさかの無理矢理結婚作戦が展開されてからは唖然となりながら笑ってしまいましたね。少しずつ変わっていくことを受け入れてきたトールと小林さん、そんな2人の変わらない関係性をわかりやすく表現出来ていたと思います。ラストは懐かしの1期OPも流れて感無量のエンドでした。

 

 

総評

 何かと心配されていたメイドラゴン2期は見事な安定感の一言。1期の頃の雰囲気をあまり損なうことなく、ほんわかとした世界観で視聴者を楽しませてくれました。新キャラのイルルを迎え入れながらもいつも通りの日常を過ごす内容にほんわかさせられます。シリアス展開や重いバックボーンがあるからこその日々の大切さも感じ取りました。

  また1期の頃から提示されていたテーマである「異なる種族との共存」からさらに1歩進んだ「互いを知ろうとする前向きさ」を2期では押し進めていたように思えます。犬猿の仲だったトールとエルマの決着や、トール自身の過去の話など、これまで語られなかったエピソードを交えることで相手を知り、わかりあっていく過程が丁寧に描かれていました。何より小林さんがトールたちのことについて興味を抱いていく様子は少しずつですが胸が躍りましたね。トールばかりの気持ちが先行していた関係に大きな整理をつけてくれた良いストーリーでした。

 

 

 2021年秋アニメに関しては他にも『ルパン三世』などを視聴予定です。基本的に自身の直感で毎回視聴作品を決めていますが、どの作品も何だかんだで楽しめているのでこのやり方は間違いないと思っています。秋アニメはどのような楽しみが待っているのか期待しつつ、自分の見たいものを決めていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。