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2021年夏&秋アニメ簡易感想 その1

 

 

 10月になったことで季節も徐々に秋へと突入し、同時に秋アニメも始まりました。毎回様々なアニメが始まる中、どの作品を見てどの作品の感想を書くか悩む日々が帰って来てちょっと懐かしく感じます。今回書く新アニメの感想は1つだけですが、それ以外の作品にも目を向けてドンドン選択をしていく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今回は前季の『ひぐらしのなく頃に 卒』の感想も加えて書いていきます。また『ひぐらしのなく頃に 卒』の総評は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

ポケットモンスター

第82話「マホイップの甘~いバトル!?」

 55話で登場したポプラが久々に登場しましたが、ゲームの時を思わせる自由人っぷりがアニメでも発揮されていました。突発的な思い付きで行われたデコレーション大会にダンデやキバナ(さらっとキバナの声優が松岡禎丞さんに変更されていてびっくりしました)すら巻き込んでしまう自由奔放なバイタリティーは見ていて肩の力が抜けそうです。しかしながらサトシたちが作ったデコケーキの試食のレビューは目を見張るものがありました。作り手それぞれの性格や奮闘を汲んだ的確な言葉選びの数々は正直見習いたいと感じます。

 サトシとのバトルではマホイップのダイマックスの活躍が見れるかと思いきや、ピカチュウダイマックスという特大のギャグ要素で全てかき消えてしまいました。凄まじいおデブと化したピカチュウに大真面目なトーンで「ヒダイマックスだ!」と解説するダンデなど、絵面が何から何まで面白すぎて爆笑してしまいましたね。

 また前半、ゴウがマホミルをゲットして進化させるまでのスピード展開にもびっくり。かなりの唐突感には面食らいますが、複雑で初見では見抜けないマホイップの進化方法を上手いことアニメに落とし込んだな、と感心もしましたね。

 

 

ひぐらしのなく頃に

第15話(最終回)「神楽し編 その四」

 梨花と沙都子の死闘の決着はやはりというべきか、両者の別れを以て終わりました。互いに自分の夢に友人を付き合わせてしまっていた問題を部活メンバーが見事に解消し、「一緒にいるばかりが親友ではない」という答えに気付くまでが丁寧に描かれていました。梨花と沙都子がお互いを「卒業」して本当の一歩を踏み出すまでの物語だったと言えます。

 見方を変えれば簡単に気付ける答えを得るまでの道のりは大きな回り道だったかもしれませんが、それでも決して無駄ではなかったと思わせる演出が良かったですね。沙都子は沙都子なりに勉強を頑張って、それでも駄目だったことでここに至ったと思うと梨花との喧嘩も必要だったのかなと思います。だとしてもここまでの犠牲が大きすぎんですけど!

 一方羽入は梨花が捨てた神剣を得てエウアを討つ姿が非常にカッコよかったです。ここまでやりたい放題だったエウアに一矢報いる光景は素直に燃えますね。(あと突然ロリ化したエウアちゃんが可愛かった)何より最後まで梨花と沙都子を見限らずに信じる決意が実を結び、奇跡を起こす流れはある種王道展開をやってくれたように見えます。竜騎士07の“信じる”考え方が顕著に表れていたと思います。

 結果沙都子は雛見沢に戻り、ニンゲンの沙都子も戻ってきましたが、魔女の方の沙都子は恐らくは魔女「ラムダデルタ」になるのでしょうね。ベルンカステルとなった梨花を追って物語は『うみねこ』に続いていくのだと思います。(「またなにかがなく頃に」といううみねこでも使われたセリフにニヤリときます)どうなることかと思いましたが、最後は綺麗な鉄平も交えてハッピーエンドを迎えられて本当に安心しましたね。

 

 

ブルーピリオド

第1話「絵を描く悦びに目覚めてみた」

 漫画大賞に選ばれた漫画のアニメ化、ということで以前から楽しみにしていた作品。不良学生が絵の力を通じて美大を目指すという、ベタながら良く出来た流れに早くも惹かれました。

 主人公の「矢口八虎(やぐち・やとら)」は何でもそつなくこなせる反面、何事にも達成感を得られないことからくる空虚を、絵を描く情熱で埋めていく様子が見ていて気持ちが良かったです。最初は捻くれていたものの、生き辛い社会で自分を伝える手段として絵に打ち込んでいく姿に好感が持てますね。(あと彼の描いた絵の意図に気付いてくれる友達がここすきポイント)

 他にも妙にキャラの濃い美術部顧問の「佐伯昌子(さえき・まさこ)」先生が印象深いです。相手の好きなことに大らかに肯定する姿勢は素敵で、「好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのは普通のこと」という言葉は個人的に心に大きく響きました。平野文さんの演技も絶妙にマッチしていますね。

 そして「絵」を題材としているだけにアニメの色使いが非常に素晴らしかったです。派手すぎない光と見ているだけで落ち着く濃淡には開始数分で圧倒されました。中でも八虎が見た渋谷の“青”は本当に鮮やかで、この色の良さを伝えたい彼の気持ちにすぐ感情移入できましたね。これは今季のイチオシとして今後楽しめそうです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第51話「アバン流究極奥義」

 新OP&EDが最高すぎる・・・・・・!!OPの熱い歌詞と終盤の展開まで網羅したネタバレっぷり(それでいて初見の人にはネタバレと感じさせない絶妙な塩梅がまた良き)に燃え、EDの穏やかな「戦いの合間の安らかなひととき」に癒されました。どちらも名曲すぎて既に満足してしまいそうです。

 肝心の本編に関してはヒュンケルの命がけの説得が光っていました。バーン打倒を1人で為そうとしているバランを「無刀陣」を以て自分の身を犠牲にしてでも止めようとするヒュンケルの覚悟、それに胸打たれるバランと熱い関係性が見られました。他にもクロコダインもそれぞれの想いを汲んだうえでバランに応えるなど、かつての軍団長たちの信頼がここにきて発揮されたと言えます。

 またアルビナスの独断も印象的でしたね。ハドラーためなら例え彼の意に反することでも躊躇なく行える姿勢は、彼女の強い忠誠心が見事に表れていました。ただ従うだけではない、別の形でハドラーを想う姿に心が震えます。こんな彼女が後々さらなる感情を見せてくれるシーンが待っていると思うとさらにワクワクしてきます。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第68話「ユウオウのユウウツ」

 ルークメンの問題や社長兄弟との戦いも一旦幕を閉じ、首謀者であるユウオウにスポットが当たった今回。自身の野望のために多くの人を利用してきた彼が、逆にロミンたちに翻弄されまくる様子を総集編と交えて送る内容に仕上がっていました。ここまで自身の兄弟たちを嵌めてきたユウオウですが、そんな彼が兄弟に自分の誕生日を祝ってくれる兄弟に「ありがとう」の一言を言うまでの過程が丁寧に描かれていてほっこりします。公式で「カオス回」と言っていた割にはロミンたちのテンションがおかしかっただけで、基本悪役だったユウオウの和解を中心とした心地よいエピソードで最高に癒されました。

 ・・・・・・といった感じに終わればよかったのですが、ユウオウの記憶に何かが起きているかのような描写が気になりました。誕生日のことについて最初は知らなかったのに、突然「今日は誕生日だった」と認識がすげ替わるようなシーンにゾッとしました。彼の記憶に細工が施されているかのような様子に不穏な要素を感じずにはいられませんね。

 

 

 秋アニメが始まった中、僕は相も変わらずちょっとマニアックな作品ばかり選んでいる気がします。このような時ほど自分が周囲の人々とは感覚が異なっているのだとつい感じてしまいます。

 ネットの流行に乗り切れないのは少々残念と思うところはあるものの、選んだ作品はどれも楽しく見れているので決して後悔はしていません。これからも自分の感性を信じて、独自性のあるブログを追求してていきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。