新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2021年秋アニメ簡易感想 その4

 

 

www.youtube.com

 

 先日、映画大怪獣のあとしまつの新たな特報映像が公開されました。3か月前にも特報があったものの、ほとんど音沙汰のなかった本作が無事公開日も決定して発表されたことに驚かされます。初報が去年の2月だったことを考えると、詳しい情報が公開されるまで実に約1年8か月もかかったことになります。

 

metared19.hatenablog.com

↑発表当時の感想に関しては上の記事を参照。

 

 さて映像に関してはそこはかとなく『シン・ゴジラ』っぽさを感じる内容でしたが、それよりも主演の2人以外の出演陣がやたら豪華なのが気になりましたね。西田敏行さんに濱田岳さん、そしてオダギリジョーさんと錚々たる面子が揃っていて驚きます。中でもオダギリさんは本作の監督を務める三木聡氏が手掛けた『時効警察』シリーズにて主役だった経緯を持っているので、その縁で出演しているのだろうなぁ、と想像が膨らみます。

 ともあれ本作が無事に見られるようで一安心。公開日も来年の2月に決定しましたし、その時を楽しみにして待っていたいと思います。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第10話「魔法少女は負けられない!」

 魔法少女がトラックを片手で止めるという『まちカドまぞく』でお馴染みの構図で活躍してみせた魔法少女にスポットが当たった回。後半魔石による不幸に見舞われ満身創痍になるかと思いきや、何だかんだで興奮している変態性にまたもや恐怖を覚えました。しかしながら「誰かが不幸な目に遭い涙を流すのはもう見たくない」という考えを明かしたのも印象的でした。しっかりとした目的で魔法少女をやっていることには好感が持てます。(まぁ「不幸好きの変態」というのもあながち間違いではないのでしょうが)彼女がどのような経緯で魔法少女になったのか一気に気になってきました。

 対するジャヒーは魔法少女への対抗心や魔界No.2としての理想に相変わらず悩まされていました。前半はこころの心(激ウマギャグ)が魔法少女に取られないように必死になり、中盤は居酒屋で働く自分のギャップに苦しんだりと実にいつも通りです。彼女の承認欲求の大きさやプライドの高さは見ていて安定感がありますね。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第11話「もう一度、あの場所で」

 前回に続いて今回も神回。ラブライブの予選が始まる中、克服していたかと思われたかのんのトラウマに再び触れていく内容には驚かされました。しかしながらこれまで描かれてこなかった彼女の本心がようやく触れられたのもあって一気に見入りましたね。

 何と言ってもこれまで様々な人手を差し伸べてきたかのんが、今度は「過去の自分自身」を手を差し伸べる展開にグッときました。幼少の頃から周囲を牽引するリーダーシップを発揮していたかのんですが、内心では誰よりも不安と恐怖に押し潰されそうになっていたという事実は驚きと同時に納得もしました。そのことに現代のかのんが気付き、ないがしろにしてしまっていた過去に優しく語りかけるシーンはほろりときてしまいます。千砂都たちにとってのヒーローではなく、「渋谷かのん」という1人の少女として歌い切った瞬間は感動が止まりませんでした。

 そんなかのんをLiella!のメンバーかげながら支える様子も微笑ましかったです。これでいいのかと迷いながらも見守る立場をみんなで貫いてくれたのは好印象でした。中でも千砂都が最も徹底したのが印象深いです。かのんのことを信じているからこそ、敢えて突き放して自ら立ち上がる瞬間を待つ姿勢には惚れ惚れします。ヒーローとして彼女を妄信せず、親友として信じる千砂都にこれまた胸打たれましたね。

 

 

境界戦機

第2話「船出」

 前回のラストを経て、早速テロリスト扱いされて追われる身となったアモウですが、今回は彼の“罪の一線”ともいうべき点に触れた内容でした。生きるためとはいえ他人の畑に手を出すのは感心しませんが、すぐに謝る姿勢などは彼なりの真面目な部分が見えていたと言えます。良識そのものはきちんと持ち合わせている持ち合わせている一方で、「生きていくためには仕方ない」と違法に手を染めようともする辺りにどこかリアルなどっちつかずの若者像を感じました。(そもそも1話開始時点から部品を漁っているので清廉潔白とは言えないのですが)

 そのうえで「越えてはならない一線」を必死に守っているアモウと、そんな彼を受け入れてくれる老夫婦の関係が印象に残りました。劇中でお爺さんが言っていた「信用に足る」存在になろうとする彼の姿は実に清々しかったですね。

 戦闘シーンに関してはアジア軍の戦術に惹かれました。どんなに被害が出ても怯まず攻撃の手を休めない辺りの軍人らしさ、そして「戦場の場にいないからこそ冷静になれる」無人機ならではの特性を活かしていると感じましたね。負けじと対応するガイの戦法とケンブの装甲の硬さも光っていましたが、じわじわと追い詰められていくなど素人とプロの実力の差をこれでもかと描いていたと思います。

 

 

月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)

第2話「宇宙飛行士への道

 宇宙に行く実験と様々な人間模様を扱った今回。宇宙飛行士の訓練が淡々と行われる傍らで交流していくレフとイリナが実に印象的でした。吸血鬼の習性や文化の違い、そんな吸血鬼を目に見えて嫌悪する者たちが描かれる中でも2人がコミカルに語り合っていく様子が描かれていたので、見ていてどこか微笑ましかったです。

 吸血鬼であることに誇りを持っているのか人間を毛嫌いしているイリナに対し、レフの気さくな対応が見られたのも特徴でした。吸血鬼である彼女を“怪物”でも“実験体”でもなく、“一個人”として扱い接すその態度は誠実さに溢れていましたね。彼女ら吸血鬼の体質に関しても理解を得ようとする姿勢も好感が持てます。吸血鬼の「味がわからないからこそ食感を楽しむ」習性を理解したうえで炭酸水をご馳走するシーンなど、彼の“粋”に惚れ惚れします。

 

 

吸血鬼すぐ死ぬ

第2話「襲撃!!フクマさん」「新横浜に花と散るらむ」「壁を叩いて殺せるか」

 相も変わらず登場キャラがどれも強烈の一言。やたらと怖い編集の「フクマさん」を筆頭に、新キャラを加えることで繰り広げられるギャグの数々にまたもや大爆笑してしまいました。中でもトップクラスの衝撃度を誇っていたのが吸血鬼「ゼンラニウム」。非常に良い声で全裸、という絵面のインパクトは凄まじいものでした。股間の花のツタで高速移動するシーンなんかは腹筋が痛くなるくらい笑いましたよえぇ。

 それでいてロナルドとドラルクのコンビ漫才も相変わらず面白かったです。基本ツッコミ役だけど体裁を気にしすぎなロナルドと、居候ながら妙なところで常識的なドラルクの組み合わせが魅力的だと改めて再確認しましたね。

 

 

古見さんは、コミュ症です。

第2話「幼馴染です。」「殺し屋じゃないです。」「はじめてのおつかいです。」

 古見さんの友達100人計画の最初の1人として選ばれた「長名なじみ(おさな・なじみ)」。彼(彼女?)の強烈なキャラクターに早くも驚かされました。全校生徒と幼馴染とかいう物理的に不可能に近いことをやっている意味不明さには変な笑いが出てきます。コミュ症の古見さんとは対照的なコミュ強のキャラがいきなり出てきたのも興味深いです。

 そんななじみでも古見さんが苦手で、彼女との距離の詰め方を困っているというのが面白かったですね。どんなに話しかけても返事が返ってこないことの不安や、わずかな反応を誤解してしまう様子は見ていてドキドキが止まりませんでした。それ故にしっかりと互いに歩み寄っていく過程が行われたのは喜ばしかったです。しかしスタバへのパシリは絶許

 

 

 上述の『大怪獣のあとしまつ』は他にも西田敏行濱田岳が魅力的ですが、そう言えばこの2人は『釣りバカ日誌』でも共演していたなぁ、などといった考えがついよぎってしまいました。そうしてネットを漁ってみたらYahoo!ニュースでそのことが触れられている記事を見つけ、どこも考えることは同じなんだなぁ、とちょっとしたシンパシーのようなものを覚えましたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。