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デュエル・マスターズ キング! 第26話「 救世主はダレだっ!?神帝とヘヴィ・デス・メタルをゲットせよ!」感想

世界を脅かす者は誰だ?

ジェンドルが悪役らしくなっているのは久々な気がする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 平和を乱す悪役たち

 前回のラストにて、魔獣騒ぎの犯人として疑われることになったジョー。今回はそんなジョーと仲間たちが冒頭から牢屋に入れられるという波乱の幕開けとなりました。(まぁその後にゼーロJr.が助けてくれたのですが)

 謎の多かった魔獣に関しても、全てはジェンドルが仕組んだことだったのが何よりの衝撃でしたね。魔獣が人為的なものであることは前回の時点で何となく考えていたのですが、ジェンドルが裏で糸を引いていたのはちょっとだけ予想外でした。「神々に守られた里の平和を崩すことで付け入るスキを作る」という目的も実に悪辣で、ジェンドルの恐ろしい一面が久々に見れた気がします。

 一方ガットルズは図らずも自作自演を行っていた、かと思いきやハイドのみジェンドルの思惑に気付いていたことにこれまたびっくり。前回に引き続きスペックの高さを見せつけてきましたね。部下が察してくれることを計算に入れて動くジェンドルと主の考えを即座に理解して立ち回るハイド、何も言わずとも通じ合うツーカーの主従には少し惚れ惚れしますね。それはそれとして仲間に「これくらいガットルズなら当たり前」みたいな態度を取るハイドはさぁ・・・・・・

 ともあれここまで面白集団としてのイメージが強かったジェンドルたちが一気に悪役らしくなってきていることにワクワクしてきますね。特にジョーたちにやられっぱなしだった中、ハイドが2連勝してみせたことで彼の実力が一際目に焼き付きました。ヒミコたちはまだまだギャグ要素が強めですが、ジェンドルとハイドの2トップはこのまま悪のボスキャラらしい活躍をしてくれることでしょう。

 

 

  • 無双の秘法が、混沌をもたらす兵器と化す

禁断竜秘伝(きんだんりゅうひでん)エターナルプレミアムズ 水/火/自然文明 (5)
呪文
▪️アタック・チャンス:水と火と自然を持つディスペクター(自分の水と火と自然を持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
▪️コスト5以下のクリーチャーを1体いずれかのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーを出し、その後、自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
▪️自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選んでもよい。そのクリーチャーをバトルさせる。
▪️このターン、自分のクリーチャーはすべてブロックされない。

 ハイドがジョーとのデュエマで唱えたアタック・チャンス呪文。水、火、自然の3の文明を持ついわゆる《電融》ディスペクターを対象にしています。*1これまでのディスペクターの王を対象にしたアタック・チャンス呪文とは名称の法則が少々異なっていますが(他のアタック・チャンス呪文のカード名に付けられていた「」の冠詞がなく、代わりに「」が付けられている)、言うまでもなく《禁断竜王 Vol-Val-8》に合わせているのでしょう。

 名前は違うものの使い勝手はこれまでのサイクルとほぼ同じです。この呪文は3つもの効果を持ち合わせており、いずれも強力なものが揃っています。特筆すべきがマナゾーンからのクリーチャーの踏み倒しで、直後にマナブーストも行われるのでマナが減るデメリットも回避出来る優れた性能を誇ります。

 さらにこの効果は相手のマナゾーンのクリーチャーを踏み倒すことも可能という特徴も持っています。一見すると相手にアドバンテージを稼いでしまう利敵行為に思えますが、使い方によっては逆に相手を追い詰めることが出来ます。デメリット持ちクリーチャーを場に引きずり出したり、強制マナブーストで山札を減らしてライブラリアウトを狙うなど、工夫次第で意外な活躍を見せてくれるでしょう。

 またその後の効果バトルによって相手クリーチャーを破壊するのもいいですね。《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》のようにバトル勝利時に能力を発揮するクリーチャーに戦わせればさらにアドバンテージを稼げます。残りの全体アンブロッカブル化と組み合わせることで、こちらの攻撃がより確実に通る点もグッド。

 相性のいいクリーチャーは多く良質ですが、中でもVol-Val-8との組み合わせは強力で、追加ターンの条件を満たすのに持ってこいのカードと言えます。相手のマナゾーンから出したクリーチャーをこのカードの効果バトル、あるいはVol-Val-8のアタックトリガーで破壊して4体破壊に届かせれば、より確実に追加ターンを獲得して大暴れ出来るでしょう。テクニカルに攻めるカードとして使われていくのが楽しみですね。

 

 

  • 敗北の中で光指す“白き龍”の道

 さて今回は実質ハイドとジェンドルの独壇場と化していましたが、ジョー一行にも光る場面はいくつかありました。上述にもあるようにジョーたちを助けてくれたゼーロJr.はもちろんのこと、未だに救世主を気取って空回りしていたデッキーが結果的にガットルズからジョーたちを救ってくれるなど、ちょっとクスッとくる妙なアシストシーンが多かったです。

 他にはやはりジョーの人の良い一面が印象的でしたね。神帝とヘヴィ・デス・メタルを渡さざるを得ない状況で必ず取り戻すことを約束するシーン、それに自分たちを捕らえたヘレナをあっさりと許してしまうシーンと、要所要所でジョーの優しさが発揮されていました。伝説のカードはハイドに敗れたことで奪われてしまいましたが、この先もう一度リベンジして取り戻してほしいところです。

 そして次に探すことになるカードが《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》であると判明した時は嬉しかったです。ボルメテウスはデュエマの看板ドラゴンの1体でもあるのでとうとう来たか!とテンションが上がりました。さらに勝舞の時代に再び行くことが示唆されたこともあり、勝舞の登場にも期待してしまいます。ジュニアにジェンドルの目的が「強力なドラゴンを作り出す」(ちょうど今回シルエットから解禁されたOPのドラゴンのことですね)ことにあることが説明された今、それに対抗しようとレジェンドの力を借りる展開が楽しみになってきました。

 

 

 しかしながら来週は特別編という名の再放送で、どうやら21話をもう一度放送するようです。以前の総集編と合わせると4回目の本編お休みになります。

 総集編の方は新規映像もあってそれなりに楽しめるのですが、普通の再放送をまたやってしまう方式には思わず首を傾げてしまいます。製作側の事情を心配する一方で苦言を呈したくなりますね。色々言いたいことはありますが、とりあえずは再来週やるであろう本編に備えておきたいと思います。感想の方は恐らく来週お休みになると思うので、申し訳ありませんがご了承ください。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:アタック・チャンスの条件を満たせるカードとして《禁断竜王 Vol-Val-8》《竜界電融 N・EXT》《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》《斬龍電融 オロチリュウセイ》《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》《怒爵電融 バロンブリック》が該当する。(2021年10月中旬現在)