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2021年秋アニメ簡易感想 その9

 

 

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 去年の春にアニメ2期が放送されたかぐや様は告らせたい』のアニメ3期の製作が先日発表されました。僕も原作コミックを集めるほどには好きな作品なので、またアニメが見られるという事実に内心で小躍りしてしまいます。

 製作発表と同時にティザーPVも公開されていたので今更ながら視聴したのですが・・・・・・アニメ本編がそのまま流れた時は衝撃を受けましたね。PVに見せかけた実質的な新作配信という気合の入りっぷりには驚きを隠せません。

 また個人的な話ですが、配信されたエピソードがまさかの「石上優は語りたい」である点にも驚愕しました。(上の原作11巻に収録されています)アニメに関しての気恥ずかしさや後ろめたさを取り扱ったこのエピソードを使って3期の宣伝をしてくるのはなるほどと思いましたね。いくつかの改変に感心しつつ、藤原書記の鏡見ろ的発言がアニメで見られたことにはちょっとした感動を覚えます。これほど良く出来たアニメが来年4月から見られると思うと非常に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第85話「ライバル決戦!サトシVSサイトウ!!」

 3度目となるサトシVSサイトウの激戦の前編。オトスパス以外の手持ちも手強いサイトウ(カイリキーの4本の腕を使った戦法がエグすぎる)と、負けじと立ち向かうサトシとルカリオのコンビが描かれました。意外だったのがルカリオメガシンカを止めさせる展開で、ポケモン側がトレーナーを諌める様子が実に衝撃的。対等だからこそ、相手のミスを制してくれる関係性というのは中々に興味深いです。

 またバトル前ではサイトウとコルニの関係が良かったです。やはりというか何というか、お菓子で繋がっている少女たちの仲睦まじい光景は思わず顔が綻んでしまいますね。それでいてサイトウの「バトルを楽しむ姿勢に共感出来ない」発言が面白いです。どこまでもストイックなサイトウですが、コルニたちと一緒に甘いものを味わえる辺りに「全てが理解出来ずとも相手と通じ合える」というメッセージが感じ取れます。

 

 

大正オトメ御伽話

第4話「幸セハ月明カリノ下ニ」

 今回はいつか来るだろうとは思っていた夕月が倒れるエピソードでしたが、そんな中でも珠彦を想う夕月の健気さに驚かされました。中でも彼女が自身の母親から教えられたことが印象的で、珠彦の頑なな心に気付いているからこそ寄り添う姿勢に感動を覚えます。それでいて胸の大きさを気にしているギャップが可愛くてつい笑ってしまいますね。ロリ巨乳っていいよね!!

 一方の珠彦は相変わらず卑屈な点が目につきました。すぐに落ち込むわ相手の言うことに言い返せないわと、珠子がイラつくのも無理はないと思います。とはいえ夕月を心配して彼女の力になろうとする誠実さは素晴らしいですね。未だに自分は彼女に相応しくないと思っている珠彦ですが、卑下するのもほどほどにしてもっと自分に自身を持ってほしいところです。

 

 

ブルーピリオド

第5話「課題が見えてもどうしようもねぇ」

 1つの問題を乗り越えた!ものの新たな問題にぶち当たる・・・・・・中々上手くいかない現状が描かれた回。やっとスランプを脱したかと思いきやまたもや曇る羽目になった八虎にもどかしさを覚えました。彼が調子付いてきた様子が微笑ましかっただけに、直後一気に落とされる展開に胸が痛みます。

 しかしながら八虎が前半で学んだことは決して無駄ではないとわかるのが良いですね。構図などは自分の感情を伝えるための“手段”に過ぎず、それらを用いて如何に自分の“好き”を表現していくのかを掴み取っていく彼の姿には興奮しました。少しずつですが確実に前進しているので応援したくなります。

 一方で龍二は八虎たちとは別ベクトルの問題に当たっているようで、これまた心配してしまいます。家でのシーンからして父親との折り合いが悪くなっているようですが、彼の進路の問題か、それとも性の問題なのか現時点では判断がつきにくいですね。どちらにせよ絵の技術云々ではどうにもならなそうで不安になってきます。

 

 

ルパン三世 PART6

第3話「大陸横断鉄道(嘘)の冒険」

 アニメの脚本や推理小説など、様々な媒体を手掛けてきた辻真先(つじ・まさき)氏の脚本である今回。サブタイトルにもあるように、嘘に塗れた偽りのパーティー会場を舞台とした物語が描かれていました。鉄道マニアである伯爵のなり替わりから始まり、様々な出来事が「変装」によって隠されている内容が特徴的です。特に伯爵所有の鉄道をギロチンとして使うために運行(変装)するやり方にはゾッとしましたね。

 それでも表面的にはルパンたちのドタバタ劇として見れたのもあって楽しかったですね。不二子を助けるためにいつものように駆け回るルパンたちの姿は非常にコミカルでした。不二子に一目惚れした若者2人組も憎めないキャラクターで応援したくなりましたね。

 ただその2人がいなくても物語は機能しているかも、という印象は否めませんでした。要素が多くてゴチャゴチャしてしまったようにも見えましたし、上手いこと整理してほしかったです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第55話「黒の核晶(コア)」

 前回はダイとバランの親子愛に涙しましたが、今回はハドラーの不憫さに違う涙が出てきました。前回の感想でも書きましたが、全力の戦いを望んでいるのに本人の知らないところでそれを邪魔されている様子は中々に辛いものがあります。真実を知って慟哭するハドラーの姿は見ていて胸が締め付けられましたね。

 そんなハドラーを見るバーンとその部下たちのそれぞれの反応もポイント。ハドラーを嘲笑うキルや最早眼中にないバーンに対し、唯一彼のことを想っているであろうミストバーンが実に興味深いです。ローブで顔が見れずとも伝わってくる憐憫の感情を見せながらも、「大魔王様のお言葉は全てに優先する」を貫くその姿勢はこれまた見ていて複雑な気持ちにさせられます。

 またそのミストが今回素顔を見せたシーンにも注目しました。予想よりも色白で生気を感じさせない姿には驚きましたね。(その正体を考えると納得いきますが)彼の正体を知っている身としては、今回散りばめられたヒントについついニヤニヤしてしまいます。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第72話「夢の地下ルーク工場」

 とんでもオリカを作るのはヤメロォ!!中盤発見されたカード製造機で小学生が考えたような(実際劇中の小学生たちが考えているんですが)オリカの連発していくシーンに、恐怖しつつも大爆笑してしまいました。他のカードゲームですら類を見ない数値とわかりやすくひどい効果に腹筋が壊れそうです。

 そんな本編は新聞部のバクローVS恐竜研究クラブのハントという珍しいマッチングがメイン。以前のような悪質な金儲けを企むハントにドン引きすると同時に、そんな彼を止めるために立ち上がるバクローがとてもカッコよかったです。真実を追求するようになったバクローがハントの悪事を暴く、という構図が素敵でしたね。未だに強いマキシマム相手にフュージョンで対抗する展開にも興奮しました。

 また現状特に何もしてないことが判明したルーク課のフリーダムっぷり、そして「ゴーハ・ユウガ」のIDカードが発見されるラストが印象に残りました。特にIDカードの件は前回も指摘された遊我の身の上のヒントになるのかどうか非常に気になるところです。

 

 

 かぐや様3期は原作のどの辺りまでをやってくれるのか楽しみである一方、続きの内容からしてマキちゃんこと「四条眞妃(しじょう・まき)」が出てくることはほぼ確定しているのも個人的に嬉しいポイント。「可哀想可愛い」を地で行く不憫ぶりで挙動のいちいちが面白いキャラなので、彼女にアニメで声と動きがついたら間違いなく面白くなるだろうとみています。会長と石上との悪友みたいな関係も微笑ましいので早くアニメで見てみたいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。