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2021年秋アニメ簡易感想 その17

 

 

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 ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の配信直前イベントが先日YouTubeで開催され、同時に本編のOPも先行公開されました。本OPを担当する「ichigo form 岸田教団&THE明星ロケッツ」は同人サークルから発展したロックバンドで、ジョジョのOPとしては初めての女性ボーカル徐倫を中心にメンバーの多くが女性の6部にピッタリだと思いますし、ハイテンポかつ軽快な曲調は聞いていてテンションが上がります。

 映像に関して注目した点は何と言っても「神風動画」が担当していること。ジョジョのアニメOPを神風動画が作ってくれるのは3部『スターダストクルセイダース』以来、約6年ぶりのことです。神風動画特有の3Dながら漫画的タッチを思わせる映像がまた見れて非常に嬉しいです。

 そんな神風動画の手掛けたOPは蛍光色で彩られている点が非常にオシャレでカッコいいの一言。(見ていてちょっと目が痛くなりますが)例の食堂のおばさんが妙に目立っているなど、小ネタも豊富で見ていてニヤリと出来ます。このOPを見て、本編への期待がますます高まってきましたね。ネトフリでは明日から配信開始とのことでちょっと羨ましいな~、なんて思ってしまったり。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

大正オトメ御伽話

第8話「珠彦 学校ヘ」

 珠彦もついに復学・・・・・・したのはいいものの、初日からいきなり学校で孤立していく状況に胸が痛くなりました。彼のコミュ障ぶりが災いしてしまった体育の授業といい、周囲に馴染めず居場所を失くしていく様子など生々しくて見ていられません。その後の夕月に学校のことで嘘をつくシーンも痛々しく、彼の不器用ぶりが徹底して彼自身を追い詰めてしまっているのが目に見えて伝わってきました。

 そんな暗い状況故、同じく転校してきた「白鳥策(しらとり・はかる)」の存在には大いに救われましたね。自分の殻に籠りがちな珠彦相手にズケズケと接触してくる遠慮のなさは見ていて気持ちがいいです。他にも「嘘を本当にすればいい」など、珠彦に足りなかった「不真面目さ」を補ってくれるキャラクターとして実に魅力的です。しかも彼の妹は度々夕月が推していた「白鳥ことり(しらとり・ことり)」と非常に濃いキャラですし、この兄妹の今後に期待がかかりますね。

 

 

ブルーピリオド

第9話「さまようナイフ」

 以前からずっと気がかりだった龍二の件についてようやく触れられましたが、予想以上に重い内容がお出しされてきました。“まとも”であることを強要してくる両親に加え、幼い頃の自分を押し付けてくる祖母と四面楚歌と言ってもいい家庭事情は見ているだけで胃が痛くなってきます。本作は自身の“好き”を表面に出していくことの難しさを描いていますが、龍二はその中でも特に厳しい状況に置かれていると言えます。

 そんな龍二と八虎の関係もまた今回の見どころでした。八虎に対して龍二が「一緒に溺れてくれたりはしない」と言い放つシーンが印象的で、相手の苦しさや悲しさを共有してくれる覚悟を試されていると感じ見ていてドキドキしてきます。まさに「溺れる者は藁をもつかむ」状態の龍二のために、八虎がどこまで手を差し伸べられるのか次回が見ものですね。

 

 

ルパン三世 PART6

第7話「語られざる事件」

 オムニバス形式の物語は一旦お休みし、久々のロンドンでの物語に。ルパンのワトソン殺しの疑惑は大方の予想通りでしたが、リリーに対するルパンの真意は意外なものでした。過去の記憶を封じているリリーに自分を引き合わせることで、記憶を取り戻させようとする荒療治には少々ギョッとさせられます。真実を前にして、あくまでリリー本人の意志に委ねようとする姿勢はルパンらしいとも思えますね。

 ルパンとは対照的なホームズも印象的です。リリーを徹底的に真実から遠ざけ、彼女を守ろうと気を張り詰めているホームズを見ていると、上述のルパンのやり方も仕方ないと思えてきますね。リリーのことを想うならば彼女の強さを信じてやるべき、という考えが浮かんできます。(それ故にルパンの「真実は強いんだぜ」が響いてきますね)

 また今回「セバスチャン・モラン」大佐が登場したことに驚かされました。彼の言う「教授」・・・・・・即ち「ジェームズ・モリアーティ」の登場が約束された事態に興奮が止みません。かの犯罪卿までもが参戦してきた中、レイブンの秘法を巡る戦いがどれほどの規模になっていくのか俄然楽しみになってきましたね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第59話「生存者たち」

 魔王軍による侵攻が本格化してきた今回。ポップをはじめとした仲間たちの生存は確認されたものの、絶望的な状況がひしひしと伝わってきました。最早勝確だからか若干遊んでいるようにも見えるバーンたちに怒りを覚えますね。(そんな中、ハドラーを侮辱したザボエラに怒るミストがここすきポイント

 それでも残された者たちが「諦めない意志」を見せてくれたのが今回のポイントでした。アバンを知る女王「フローラ」が彼が示してくれた“諦めない”ことの大切さをポップたちに説いていく内容はグッとくるものがあります。

 同時にマザードラゴンに連れて行かれそうになったダイを守るバランも素敵でしたね。死してなお息子のために身を呈し、その背中を押してあげる父親としての姿にまたもや泣かされました。今回はそんな去った者たちの「意志」が遺されていく様子を描いていたと言えます。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第76話「慈悲なき虎」

 まさかこのアニメに「禁断のカード」なんてものが出てくるとは・・・・・・TCGアニメとしては比較的平和だった本作ですが、とうとう人間の心に悪影響を及ぼすカードが登場したことに少々驚いてしまいました。ぶっ飛んでいるようで理論的なカード誕生を描いてきた中で、本格的にオカルト様子が出てくると遊戯王らしいと感じてしまいますね。

 そんな禁断のカード(どうやら死者蘇生らしいのですが)で暴走してしまったグルグルを元に戻すのが本筋でしたが、タイガーが敵に回ったことやそんなタイガーに遊我が負けるなど意外な展開が目白押しでこれまたびっくり。タイガーが何故黒幕を庇っているのか?そもそも黒幕はナナホなのか?といった疑問が明かされなかった分、妙な不信感を覚えます。

 あとはやはり遊我のお母さんがしれっと登場したことに衝撃を受けましたね。遊我の家庭事情についてここまで引っ張っただけに、普通の家庭だったというオチには肩の力が抜けそうになります。とはいえ遊我の社長兄弟疑惑も晴れ、彼を疑ってしまったロミンたちもしっかり謝罪して(前回の予想通り全く気にしていない遊我ににっこり)思いの外すっきりしましたね。

 

 

 ストーンオーシャンに関してはもう1つ、本作の敵キャラである「プッチ神父」の声優を関智一さんが担当するという重要な情報も発表されました。直近だと『ダイの大冒険』のハドラーが記憶に新しいこの人というのが中々に意外です。プッチ神父というとゲームなどで速水奨さんや中田譲治さんのイメージが強いこともあり、その人たちより声が高めの関さんというのはどうにもピンとこないところがあります。

 とはいえ関さんが演じるプッチ神父は、これまで僕がイメージしていたものとは全く新しいものになりそうという期待も湧いてきますね。果たしてどのような神父が見れるのか、こちらも楽しみにしておきたいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。