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仮面ライダーリバイス 第13話「フェニックス危機一髪!」感想

信じる勇気を整えて

あっちもこっちもワチャワチャしていて実に愉快

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 誰かを信じる強さ

 今回のリバイス一輝とバイスの関係に大きな変化が訪れた重要回。長いことバイスを警戒していた一輝が、彼を相棒として信頼するまでの過程が描かれる中々に熱い内容でした。必死に信じてほしいと訴えるバイスに一輝が心を動かされる様子、そして殴りかかってきたと見せかけて守ってくれたバイスを信じるシーンにはちょっと感動しました。

 またこの辺りは、これまでのエピソードで一輝とバイスのやり取りがあったからこその感動とも言えますね。家族の件などで度々苦悩していた一輝がここまでやってこれたのは、側にバイスがいてくれたからと言っても過言ではありません。1クールに渡る関係を見せてきたからこその説得力があります。

 また一輝がバイス以外にも大二たちを信じる様子が見れたのもポイント。お節介焼きで弟たちが心配な兄が、戦いを彼らに任せて狩崎の元に向かうシーンには胸が熱くなるものがあります。(一輝と大二の無言のやり取りがまたいいですね)自分1人で問題を抱え込みがちだった一輝ですが、今回ようやく誰かを頼るという選択をしてくれたことにほろりときます。ここまで積み重ねてきたことが主人公に見事昇華されていく、序盤のクライマックスに相応しい回でしたね。

 

 

  • 大いなる壁を打ち砕く氷牙の戦士

 

バリッドレックス!

バリバリ!

 

バリバリCome on!バリッドレックス!

バリバリCome on!バリッドレックス!

 

バリバリィアップ!

 

My name is!

仮面ライダー!!

 

リバ!バ!バ!バイ!

リバイ!リバイ!

リバ!バ!バ!バイ!

 

リバイ!!

 

狩崎が10個のバイスタンプを元に開発した「バリッドレックスバイスタンプにレックスを読み込ませて押印、変身したリバイの強化形態「バリッドレックスゲノム」。この時期恒例の最初の強化フォームです。これまでと異なる形状のバイスタンプに加え、氷と卵の殻を破って変身するシークエンスからして「卵から孵った恐竜」をイメージしており、そのビジュアルはレックスゲノムがよりシャープになった印象を受けます。カラーも水色を基調としているので、氷河期を思わせるようなイメージを抱きますね。

 戦闘ではそのイメージ通り冷気を操って戦う模様。レックスゲノム同様の肉弾戦に氷の拳を乗せて強化していく他にも、氷の盾で攻撃を防いだりツララのようなものを飛ばすなど出来る事の幅が広いです。必殺技では敵を凍らせて身動きを封じてからキックを打ち込んだりもしていますし、氷系統の能力らしい戦い方を見せてくれていました。

 さらなる特徴としてこれまで登場したリミックス形態を単体で召喚出来るという驚くべき能力も有しています。これまでリバイとバイスが合体する必要があったものをそのまま呼び出せて自分自身は戦いに繰り出せるのは中々に凄まじいです。(しかも心なしか通常のリミックス形態よりサイズが大きくなっている気がします)総じて凶悪な中間フォームだと言えます。

 そして余談ですが、相方のバイスは全く変化がなかったことにびっくりしましたね。根に持つタイプの狩崎によって強化はお預けにされたのは可哀想ですが、バリッドレックスゲノム変身時に飛び散った卵の殻をくっつけて盾を完成させた時には笑ってしまいました。この調子ならバイスにしばらくパワーアップが無くても良さそうですね。

 

 

  • 不死鳥に潜む悪魔の影

 一輝サイドは順調な一方で不穏なのがデッドマンズ。ギフに捧げる生け贄を揃えるために(自分が生け贄だと知って地味にショックを受ける灰谷にじわじわくる)スカイベースを襲撃する展開にはドキドキしました。幹部たちは戦闘で一度敗れたものの、生け贄用の人材を確保して作戦を完遂してみせた辺りまだまだ侮れないところがある敵組織、という印象を受けました。

 しかも解放されたのが6話に登場した工藤というのが面白いです。確かにこれまで登場した悪魔契約者の中では唯一改心した素振りを見せていなかったのですが、ここにきて再登場するとは予想外でした。6話での「努力なんて空しいだけだ!」発言には前々から気になっていたところがありましたし、彼の掘り下げがされると思うと楽しみです。

 

 そして衝撃的だったのがラストに狩崎によって示唆された「フェニックス側の裏切り者」。今回の事件でアギレラたちをスカイベースに手引きした者がいる描写がありましたが、それが若林司令官の可能性があるシーンが映った時には驚きました。今回登場した「カメレオン・デッドマン」の正体がフェニックスの司令官、というのはかなりショッキングな話です。

 しかしこの辺りに関して、司令官が裏切り者というのはミスリードのような気がしますね。そもそもカメレオン・デッドマンは他人に擬態出来る能力を持っており今回その能力を度々使用していましたし、この能力で司令官になりすましているだけ、という可能性も捨てきれません。ただ狩崎が「敵がバリッドレックスの存在を知っている」辺りで何かに気付いた素振りを見せたことから、何かしら重要なポストに収まっている人物かもしれないです。果たして裏切り者は司令官なのか、それとも別の何者なのか、非常に気になるところです。

 

 

 今回は他にもまたもやカゲロウが出てきて敵として立ち塞がったり(大二を元に戻すとはいえ容赦なく蹴り飛ばすさくらが怖い・・・・・・)、変身出来ずとも頑張っているヒロミと様々な見どころがありました。特にヒロミがラブコフ大好きおじさんと化している辺りに笑い転げてしまいましたね。前回は彼の安否について不安を覚えていましたが、これくらいはっちゃけてきていると何だか心配しなくてもいいかもしれない、なんて思ってしまいます。

 

 さて次回は上述の裏切り者の話が進む様子。それだけでなく一輝に工藤、さくらに灰谷が襲いかかってくるようなのでドキドキします。今回のようにデッドマンズ側が本格的に牙を剥いてきた中、一輝たちはどう立ち向かうのか気になりますね。

 

 

  ではまた、次の機会に。