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年末年始に見たアニメ&ドラマ簡易感想

 

 

 2021年の終了と共に2022年が始まって早数日。多くの人がいつも通りの生活に戻ったかと思われます。僕も何とか日常に戻ろうと四苦八苦している最中です。

 しかしながら年末年始のゆったりとした時間の感触は未だに残っているもの。特にその時に視聴した作品などは強く印象に残っています。(でも何だかんだで家族と一緒に見て楽しかったのは箱根駅伝とかVS魂だったり)それらを見て感じたこともいくつかあるので、今回は年末年始に視聴した作品の一部の感想を書いていきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 特別編

 『Fate Project 大晦日TVスペシャル2021』内にて放送された新作アニメ。2018年にテレビ放送された『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の特別編ということで以前から楽しみにしていました。

 内容としてはエルメロイⅡ世ことウェイバーが若返る展開がまず楽しかったです。かつての甲高いウェイバーの声を久しぶりに聞けたことや(FGOでもよく聞いていますが)その状態でグレイたちとの絡みを見せるなど、多くのファンが創造したであろうシチュエーションをある意味で実現してくれたのが嬉しかったところ。見た目は若いものの中身はⅡ世のままなので、ウェイバーの姿でZero』の頃よりも落ち着いた態度を終始見せていたのが新鮮でしたね。

 そして事件の犯人である「カミュ・ペリゴール」の悲しい動機と、戻れない青春を取り扱っていたのも特徴でした。大人になって道を踏み外した元若者たちの後悔や、カミュのほのかな恋心など、見ていて締め付けられるようなシーンが多かったです。かつてのいじめっ子が落ちぶれている様子とか妙に印象に残りますね・・・・・・それ故、それらを受け入れたうえで前に進もうとするⅡ世の説得には見入りました。ある種ウェイバーの過去の過ちが原因だった今回の事件ですが、彼自身で解決できてよかったです。

 あとはやはり蒼崎橙子さんの登場には仰天しました。『Heven’s Feel』第3章のラストに存在が仄めかされていたものの、本格的な映像作品での登場は久々な気がします。妹が主役のまほよがアニメ化するということで登場したのかな?なんて思ってしまったり。

 

 

魔女見習いをさがして

 去年の11月ごろに公開されたおジャ魔女どれみ』を扱ったアニメ映画NHKで同じく大晦日に放送されたものを録画して視聴したのですが、思いのほか楽しめました。僕もおジャ魔女はリアルタイムで見ていたものの、ハマりにハマった姉の横で見ていた程度であまり思い入れはなかったのですが、視聴中にかつて見ていた記憶が蘇ったように気分になりましたね。

 言うまでもないことですが、おジャ魔女を見ていた人たちに送る」内容が特徴でした。おジャ魔女どれみ世界の続編ではなく、シリーズが劇中劇として放映された現実の世界を舞台としており、おジャ魔女を見て育った元少女たちを主人公にした作品というもの。大人になってままならない現実に打ちのめされそうになっている彼女たちが、テレビのどれみたちの活躍を思い出しながら再起を果たしていく様子に胸打たれました。

 個人的におジャ魔女の大事な要素である「魔法」を「相手の素敵な才能」として捉えるようになっていく話の流れが面白いと感じました。当初現実には魔法なんてないと思っていたものの、身近なところにあったものこそ魔法なのだという考え方はとても素晴らしいと思います。どれみの人を引き付ける力が彼女の魔法だったのだというきっかけもいいですし、何よりおジャ魔女本編でどれみが「魔女にならなかった=魔法を捨てて大人になった」という解釈をポジティブな形で否定したことにも驚かされましたね。

 男性のおジャ魔女ファンである大宮や、発達障害を持つ少年牧田くんなど、主人公メンバー以外の登場人物も印象的です。それぞれの抱える悩みや問題(大宮の「他人と距離を取る」考えにはちょっと同情を寄せてしまいます)を提示していきながら、それを解決していくための生き方を描いていく内容には少し感動してしまいました。どうせなら実写ドラマでやってほしかったなぁ、なんて考えつつも、見て良かったと思えた作品です。

 

 

義母と娘のブルース 2022年 謹賀新年スペシャ

 ラストは新年に入ってから放送された『ぎぼむす』の特別編。前から視聴していたドラマでもあり、一昨年のドラマの方以来となる新作ということでこちらもずっと楽しみにしていました。

 前半は何と言っても亜希子の亡き夫の良一にそっくりな「岩城良治(いわしろ・りょうじ)」に彼女が振り回される様子が面白おかしかったですね。夫とは別人とわかっていながらも振り切れない、どうしても意識してしまう辺りに亜希子のいじらしさが全力で表れていました。後半彼と敵対して全力で倒すので結ばれたわけでないのは安心していいものなのか・・・・・・?ともかく、いつになく感情的になる亜希子とそれを恋と勘違いして応援してしまうみゆきのコミカルなすれ違いが魅力的だったと言えます。

 肝心の岩城との戦いは「理想」をどこまで突き通せるか、といった感じのテーマが提示されたと思いました。麦田店長が過去最大級の失態を犯してしまったことから始まった大ピンチを、大切な人や心を切り捨てずに挽回出来るかがこの今回のキモだったように感じます。対する岩城がどうしようもない現実に打ちのめされたからこそ、人々と団結してパンの名前を取り戻す展開には興奮しました。ストライキからのデモ行進のシーンはカタルシスに溢れていて、見ていてスカッとしましたね。

 そしてどうなるかと心配していたラストですが、最終的に亜希子が良一のことを愛していたのだと再確認するまでの過程を昇華していったことに安心しました。上述の岩城との件も、裏を返せば良一への想いの表れだったのだとして描かれており良い落としどころだったと思います。岩城が改心するテンポが早すぎたことに若干違和感を覚えたものの、それを除けば概ね綺麗に終わりましたね。シリーズの完結編としても見られる良い特別編でした。

 

 

 多くの作品を見ているもののその感想を書くことに苦労する今日この頃。今年も感想ブログの執筆は一筋縄でいきそうにありません。とはいえ自分なりの答えを見つけた時の喜び、書き上げた時の達成感は今もなお、何物にも代えがたいものとなっています。今後もアニメや特撮を中心に感想を書いていく所存ですので、よろしければ覗いていただければ幸いです。

 

 

 ではまた、次の機会に。