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デュエル・マスターズ キング! 第35話「狂暴なる発想っ!?ジェンドルの逆襲!」感想

邪道なる王を打ち砕け

(人外化したジェンドルを見て)竜魔人だこれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 己すらも道具にする者

 2週間ぶりかつ年明けのデュエマキング!今回はいつになくイライラしているジェンドルの姿から始まりました。前回のヴォルゼオスの敗北がよほど堪えたのか、以前の余裕が完全に無くなっている様子が目に焼き付きます。はっきりと意見するようになったハイドにちょっと感動したのも束の間、部下の言葉も届かないほどになっているジェンドルには複雑な感情を抱いてしまいますね。

 それはそれとして、今回は例によってジョーVSジェンドルのやり取りが繰り広げられました。意外だったのがジョーがヴォルゼオスのことを心配しているシーンで、彼の優しさがわかると同時にそんなヴォルゼオスを酷使するジェンドルの非道さがまたもや伝わってきました。9話以降繰り広げられていたクリーチャー(カード)を仲間とするか・道具と見るかの問答も改めて提示されていたのも印象深いです。(余談ですが今回はそこに「自分が世界を支配する未来を守ろうとするジェンドル」の要素も加わっているのですが、傍から見るとジョーが未来を乱しているというより、ジェンドルのその未来自体が間違っていたのではないか?とか考えてしまいます)

 そんな中でジェンドルがヴォルゼオスと一体化し、自らをディスペクターと化したシーンには衝撃を受けました。『ダイの大冒険』の竜魔人もどきのような姿の異様さもさることながら、人外化してまで自分の未来を守ろうとするジェンドルに驚きを隠せません。「クリーチャーをはじめとした他者は道具」という考えを度々視聴者に見せてきたジェンドルですが、とうとう自分自身すらも道具として使おうとしているように感じられます。今回はそんなジェンドルの強烈さに終始振り回された気分です。

 

 

  • 全てを支配せんとする邪悪なる魔珠

龍魂珠(アントマ・タン・ゲンド) 自然文明 (4)
クリーチャー:ドラゴン・オーブ/ディスタス
パワー4000
▪️このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から1枚をマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。
▪️ササゲール2(ディスペクターを召喚する時、コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

 怪物と化したジェンドルが使用したカード。ディスペクターをサポートする種族「ディスタス」の1体なのですが、ディスタスの命名法則から大きく外れているうえ、「ドラゴン・オーブ」という全く新しい種族を引っ提げてきた謎のクリーチャーです。背景ストーリーによると全ての黒幕のようで、ただの球体のような見た目に反して邪悪な存在として描かれています。ちなみにアニメや漫画でジェンドルが持っている水晶(オーブ)の正体がこれかもしれない、なんて噂もあったりします。

 コスト4でパワー4000とカードとしての基礎スペックは上々。ディスタス特有のササゲールも持っている他、山札の上からサーチして1枚マナブーストするcip保有しており、無頼 ブロンズ-1》を少しだけサイズアップしたような印象を受けます。ササゲール2と合わせればディスペクターのコストを実質3軽減することが出来、次のターンには聖魔連結王 ドルファディロム》をはじめとした強力な大型がひしめくコスト8のディスペクターに繋ぐことが可能です。

 それ以上に特筆すべきはやはりある程度狙ったカードをマナに置ける点。《Volzeos-Balamord》を構成するキング・セルなど、マナに置いておきたいカードにとってうってつけの能力となっています。《恐帝接続 ネロ・グウルピオ》を仕込んでプレッシャーを与えたり《砕慄接続 グレイトフル・ベン》でマナから出したいクリーチャーをあらかじめ用意しておくなど、全体的に接続系統のディスペクターとの相性の良さが光りますね。

 他にもドラゴンということからドラゴンサポートが受けられるのもポイント。《ボルシャック・栄光・ルピア》のように場に残りつつマナブーストするドラゴンは貴重なので、意外なところで活躍出来るかもしれません。

 しかし同様のことが出来るカードとして《妖精 アジサイ-2》というライバルが存在します。あちらは手札も加えられるため一見するとより優秀に見えますが、単色故水文明が入らないデッキでも採用可能(上述の接続系統など)、山札を掘れる範囲が広いといったこちらの強みもはっきりしているため差別化は可能です。とはいえ同コストで役割が似ているのでいっそのこと両方採用するのもありですね。他の優秀なディスタスの影に隠れがちですが、決して悪い性能ではないのでぜひ使ってみたいところです。

 

 

 さて次回はジョーVSジェンドルの後編。しかし今回の時点で仲間の声援を感じ取るジョーなど、まるで最終決戦のようなシチュエーションをやった中、果たしてどちらが勝つのか予想がつかなくなってきました。まだ1月に入ったばかりなのでここでジェンドルに勝てるとは思えない一方、ジョーが負けるようにも見えません。勝敗がどうなるのかわからなくなってきたのもあって、次回が一気に気になってきましたね。この戦いの決着はつくのか、来週が楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。