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仮面ライダーリバイス 第18話「バディの軌跡、炎と氷の奇跡」感想

隣を信じる覚悟はあるか

五十嵐兄弟以外はもうあの頃には戻れないんだなって・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 命も想いも一蓮托生

 新フォームがお披露目されたものの思っていたよりもすっきりしない終わり方だった前回のリバイス。その続きである18話は、一輝が火だるまになる絵面がいきなり飛び込んできてびっくりしました。ボルケーノの力に耐えきれないという理由で起きてしまったらしい(やはりシミュレーションを最後までやらなかったのがまずかったのでしょうか)のですが、狩崎が素直に謝罪する辺り本当に危険な状況に置かれていたのが伝わってきます。中間フォームながら中々デンジャラスなアイテムみたいですね。

 

 そんなボルケーノの問題ですが、一輝とバイスが改めて共に戦う決意を固めることで解決していく展開が良かったですね。自分のせいでバイスを危険な目に遭わせてしまったことに一輝が負い目を感じたことにまず驚かされ、そのことを気にせず受け入れるバイスの心意気に惚れ惚れさせられました。13話で一輝がバイスを信じるようになったからこそ、この2人が心を通わせる瞬間に感動を覚えます。特にバイス「お前と想いは同じだ」のシーンは、一輝の信頼に応えてみせたように見えるのでさらにエモく感じました。

 一輝が「自分に興味が持てない」という心情を明かしたのがまた面白いです。他人を助けるのも自分に興味を持ってほしいから、と視聴者も薄々感じていたことがようやく語られたように思えます。14話で工藤に指摘されたエゴイスト要素も、一輝自身が誰よりもわかっていたのでしょう。だからこそ、あの時と変わらず一輝を肯定してくれるバイスに泣かされますね。

 

 そうして迎えたボルケーノのリベンジ戦は見事大活躍。後述の暴走したフリオも無事救い出し、人を助けたい一輝の信条が貫けたと思います。それ故戦闘後、夕日をバックに一輝をおぶってくれるバイスには余計に胸が打たれました。(まぁすぐに落とされるのですが)13話で見せた一輝のバイスへの信頼が、バイスから一輝へと向いて互いに信頼を寄せてみせた回だったと言えますね。

 

 

  • 失意の中の笑顔

 一輝とバイスが順調だった一方で、何もかもうまくいかず可哀想だったのがフリオ。陽介と和解してくれると期待した最中、彼がオルテカによってギフテリアンに変えられるシーンには度肝を抜かれました。本人にとって地雷だった友達との信頼を取り戻せそうだったのに、全てをオルテカに壊されてしまった光景には唖然となるほかありません。

 この辺りは陽介に謝罪されたことで自分も彼を見捨ててしまった過去を思い出すシーンがあったからこそ、悲壮感がより一層感じられますね。勝手に見捨てて友達を裏切っていたのは自分の方だったことを反省出来るフリオに若干期待させておいてからの陽介死亡はあまりもエグすぎます。ここまでロクな目に遭っていない彼に同情の念を抱いてしまいます。そんなフリオが暴走して生まれた「ウルフ・デッドマン ライオット」の姿は、彼の後悔と怒りが露わになっているように見えました。

 

 最終的にリバイスによって解放され、アギレラにも救われたものの、陽介が死んでしまったため見ているこちらの気持ちもあまり晴れません。悪魔に喰われる直前の陽介やアギレラにかけられた「スマイル」の言葉もかえってやりきれなさを感じてしまいます。この結末に関しては相手を信じてやれなかったフリオへの罰とも取れますが、どうにも後味が悪いですね。次回以降もフリオが登場し続けるのか不明ですが、今後の展開で彼に何かしらの救済を与えてほしいところです。

 

 

 というわけで18話感想でした。上述の通り「互いに信じあうことで絆を深めた一輝とバイス」「信じられなかったことで掛けがえのない友を失ってしまったフリオ」と、対照的な構図になっているのが特徴的でした。『リバイス』は度々「相手への信頼」を説いている側面(例としては10話の「兄を信じる」大二、12話の「自分の強さ・弱さ」を信じるさくらなど)があるので、この内容も納得と言えます。一方で信じていた相手(偽司令官)に裏切られたヒロミの件もあるので、同時に信じることの難しさも描かれていると感じますね。

 

 また今回は五十嵐兄弟が順風満帆なのに対して、それ以外の陣営はどんどんボロボロになっていっているのが目立つ回でもありました。何と言ってもデッドマンズがひどいです。アギレラとフリオは言わずもがな、オルテカに至ってはとうとう一線を越えてしまったように感じます。もうあの頃のような愉快な3人組は帰ってこないのだと、否が応でも理解させられますね。

 そして以前から怪しかったヒロミの体調ですが、何と体内年齢が80歳を越えているという衝撃の診断結果が待っていました。十中八九デモンズドライバーの副作用か何かが原因かと思われます。一輝に対してはきちんと謝っていた狩崎ですが、この事態を明らかに知っていただろうに黙っていたことに改めて不信感を募らせてしまいます。というかあの男ヒロミに対してだけやたら厳しくないですかね?映画で倫太郎が狩崎に怒るのも無理はない・・・・・・前回登場した「赤石長官」の怪しい笑みも引っかかりますし、もうフェニックスそのものが危険になりつつあるように思えてきます。こんな危ない状況のど真ん中にいるヒロミは果たして、どうなってしまうのでしょうか。

 

 

 とか思っていたら次回は予想通りヒロミが死にそうな展開が待っている模様。ヒロミを知る同期の人間たちによる回想が挟まってくるなど、死亡フラグがどんどん積み重なっていく様子なので彼の命が本格的に危ういです。ここまで死にそうと言われてきたものの、そろそろ本当に退場しかねないので心配で仕方がありません。次回ヒロミの運命や如何に。

 

 

 ではまた、次の機会に。