新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

メタレド的、印象に残った2021年アニメキャラ10選

 

 

 2021年が終わり、2022年が始まってから早数週間が過ぎました。もうすでに1月も終わりに差し掛かり、2月が迫っていることに時間の流れの早さを感じ取ります。

 2022年に入ってからも様々な作品を楽しんでは感想を書いていますが、一方で2021年にはこんな作品があったなぁ・・・・・・などといった感傷に浸る時もあります。思えば去年も今と同じように実に様々な作品を見てきましたが、それと同時に各作品に最低1人か2人、キャラクターが僕の中で印象に残っています。彼らについて僕なりの考え・感情を語ってみたいという気持ちも同時にくすぶっている状況です。

 今回はそんな印象に残った2021年のアニメキャラクターの中から、10人を選んでそれぞれについて作品も含めて軽くコメントしていきたいと思います。去年のキャラを語ることに今更感を覚える人も多くいるかと思います(僕自身そう思っています)が、適当に読んでいただけたら幸いです。

 

 

 というわけで以下、印象に残ったアニメキャラ一覧です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ(『憂国のモリアーティ』)

 1番手は『憂国のモリアーティ』から主人公のウィリアム。「シャーロック・ホームズ」最大の宿敵として有名な犯罪卿ですが、本作において彼の目的が「貴族社会の破壊」にあるというのが特徴的でした。兄弟と共に本来のウィリアムを殺害し名前と家を乗っ取ったのも、裏で犯罪相談役を行っているのも全てはそのためと、大義のために悪を喰らうダークヒーローとして描いている点に新鮮さを感じます。

 そのウィリアムのキャラクターを語るうえで最も衝撃的だったのが彼自身「人が人を裁く権利なんてない」と考えている点ですね。その時点で多くの人を殺めてきた彼にとって自分が行ってきたことは誰よりも外道であること、最も裁かれざる存在は自分であることを端的に語っていると感じました。

 それ故彼が人を裁いていることが如何に悲しいことなのかが伝わってきます。誰よりも頭脳明晰だったばかりに、そうすることでしか世界を正せない考えに行き詰っているところがウィリアムというキャラクターの悲惨さを表しているのでしょう。

 だからこそ、本作はウィリアムにホームズというライバル兼親友が出来ることこそがターニングポイントだと思いました。自分と同等の頭脳を持ち、目線で語れるホームズの存在がウィリアムにとって何よりの救いだったのかもしれません。10話と最終話で放った「Catch me if you can,Mr.Holmes.(私を捕まえられるものなら捕まえてご覧なさい、ミスターホームズ)」という挑発も、裏を返せばホームズを自分と対等の相手だと認めて舞い上がっているとも読み取れます。冷徹に振る舞う犯罪卿が、友を得て贖罪と救済を与えられていくというのが、憂国のモリアーティというアニメの物語だったのではないかと個人的に思いましたね。

 

 

井浦慶(『灼熱カバディ』)

 直球スポコン漫画『灼熱カバディ』からはカバディ部副部長の井浦を選出。1話では主人公の宵越を半ば脅すような形で入部させるなどしてくることから腹黒キャラ、そして典型的なデータキャラとして見ていましたが、相手校との練習試合が始まってからは様子が一変、一気に熱いキャラとしての側面を見せてくれました。

 親友の王城部長との実力差、ライバルの六弦に名前を覚えてもらえないなどひたすら不憫な過去と現在が明らかになるシーンにまず息を飲みます。試合以外では有能な副部長というキャラは、全て試合では平凡な自分をカバーするためのものだったのだと即座に読み取りました。劇中のセリフの多くが自身のコンプレックスからきているのではないかと思うと、途端に彼に想いを寄せてしまいます。

 そしてそんな彼が六弦に必死に喰らいつく7話がこのアニメ屈指のベストバウトだとも考えています。才能のない自分なりに、化け物染みた強さを持った相手に一矢報いてみせようとする姿には視聴中大興奮しました。試合後六弦にようやく名前を覚えてもらうシーンも含め、カタルシスが凄まじかったです。

 彼に限らず本作では自身の実力の無さに苦悩するキャラがチラホラいるのもポイント。特に9話の水澄はあわや自分の存在を否定し始める一歩手前まで来てしまっていたのでかなりハラハラさせられました。(その分意地で戦い抜いてくれたのでホッとしましたが)優れた才能を持った選手と同時に、平凡な選手たちの奮闘をストレートに描いてくれる本作はかなりお気に入りです。

 

 

ジェット・ジャガーPP(『ゴジラ S.P<シンギュラ・ポイント>』)

 2021年上半期に最もハマった作品の1つである『ゴジラS.P』からはロボットのジェット・ジャガーを選びました。まずマイナーな『ゴジラ対メガロ』初出のロボットが元ネタというマニアックっぷりゴジラファンとしてはそそられます。ユンが持つユングと銘が手に入れたペロ2が合わさったことで完成したロボットで、釘宮理恵さんと久野美咲さんの双方の演技がまた可愛らしく、過去作品キャラのアレンジとして未開の領域を開いてくれたかと思います。

 ゴジラSPは言ってしまえばこのジェットジャガーのための物語でした。1クール分の展開や伏線・布石も、全ては「ジェットジャガーが巨大化してゴジラを倒す」というシチュエーションを実現させるために用意されたものと言っても過言ではありません。難しい専門用語などを並べつつやることがロボットモノという製作側のお茶目さ(言うなれば「頭の良い人たちが頭の悪い(巨大化)ことに全力を注いでいる」)が具現化したものがこのジェットジャガーというわけです。

 そんな衝撃の結末に至るまでの過程もまた本作及びジェットジャガーの魅力。伏線などを整理しつつ最初から見返してみると、最終回で語られたように答えは既に提示されていたことがわかります。パズルのように散りばめられたヒントを頼りに、答えに気付いていくのがこのアニメのストーリーでした。そしてそれら全てが、最終回の“結果”に繋がることに必要だったことなのだということも理解出来ます。

 そのストーリーには“結果”のみに注力するのではなく、“過程”を省みることこそが肝要、というメッセージが込められていると思います。確かにジェットジャガーがいきなり何の説明も無しに巨大化すれば驚きこそしますが、納得はいきませんでした。あの時の衝撃と感動は、間違いなくそれまでの物語の積み重ねがあってこそだったと言えます。答えに気付かせる過程の結果が、本作のジェット・ジャガーPPだったのだと、僕は考えますね。

 

 

北条沙都子(『ひぐらしのなく頃に 業』『ひぐらしのなく頃に 卒』)

 去年と一昨年、多くのひぐらしファンに衝撃と困惑を与えた問題作『ひぐらし業/卒』。僕にとっても忘れられない思い出となったこの作品において、最も印象的だったのはやはり沙都子でしょう。壮絶な2部作の元凶でもあり真の主人公でもある彼女は、人によって解釈が大きく分かれる存在だったかと思います。

 何と言っても本作の沙都子は旧作と打って変わって残虐な手段も辞さない非情な魔女として描かれているのがポイント。仲間想いで健気だった彼女が、梨花を雛見沢に縛り付けるために仲間に手をかけていく様子はファンにとってあまりにもショッキングでした。人によっては「こんなの沙都子じゃない」と思ったことでしょう。

 しかしながら僕は沙都子の変化に関しては割と納得がいきました。というのも旧作の時点で沙都子は、仲間や家族という存在に縛られている自虐的な子どもだったからです。この傾向は皆殺し編が特に顕著に描かれており、兄を苦しめた罰として虐待に耐えなければならないと考えている沙都子は、梨花たちに救われたことで今度は彼女たちに依存するようになりました。仲間想いな面も、裏を返せば他人に依存しなければ自分を肯定出来ない自信の無さからきているとも取れます。

 梨花との不和が生まれる郷壊し編においても沙都子は梨花固執し続けていましたが、それも自分の存在を守るため。友情は場合によって憎しみに変わってしまう自信の無さこそ、沙都子というキャラクターを語るうえで欠かせない要素だと言えます。そんな自己肯定の薄い沙都子を、僕はどうしても嫌いにはなれません。

 卒では梨花と腹の内から殴り合ったことで互いから離れるという何とも人騒がせなラストを迎えましたが、同時に梨花がいない自分を少しだけ認めることが出来たと個人的には考えています。ここで魔女としての自分が離れていった沙都子は、ようやく「自分」を確立することが出来たのかもしれません。(沙都子に関しては現在ネット上で連載中の漫画『ひぐらしのなく頃に 巡』でまた新しい解釈が生まれるかも知れないので楽しみです。しかしルチーアでのすれ違いの描写がアニメ以上にエグいなこの漫画・・・・・・

 

 

奈良田愛(『かげきしょうじょ!!』)

 夏アニメ屈指の名作(だと思っている)『かげきしょうじょ!!』。この作品は主人公のさらさをはじめとして濃いキャラが揃っていて誰を選ぶかかなり迷いましたが、序盤の内に与えたインパクトの強さからもう1人の主人公である愛を選びました。

 男性恐怖症の無表情少女というキャラは当初から注目していましたが、彼女の過去が明らかになる3話で一気に引き込まれました。母親の娘への無関心ぶり、そして母の交際相手から受けた仕打ちの生々しさは今思い出しても気持ち悪さで鳥肌が立ちます。「キスをしたらお腹に赤ちゃんが出来る」という本来なら微笑ましいはずの勘違いが、幼い少女にとって忘れられないトラウマと化してしまった状況にも思わず絶句してしまいます。男が苦手になるのも無理はない内容でした。

 男性に限らず叔父以外の人間と大きな壁を作っていた愛でしたが、さらさとの交流を経て少しずつ自分を見つめ直していくのが素敵でしたね。キモオタさんに助けてもらったシーンでも彼女なりに今の自分に抗おうとする奮闘ぶりが感じられました。その出来事をきっかけに少しずつ変わり始め、積極的になっていく様子も微笑ましいです。心境の変化に合わせて彼女の髪型も変わっていくシーンにもニヤリとしてしまいます。(最初は誰!?と困惑しましたが)

 他人を遠ざけるための“手段”でしかなかった紅華での日々が大きな“目標”に変わっていく過程もグッド。アイドルとしての舞台経験と劇団の表現の違いを学んだり、感じにふりがなを振っていく姿も、自分の殻を破ろうと努力していることがわかりやすく伝わってきます。これまで閉ざしていた自分の世界を広げようとする愛のことを親のような目線で応援したくなりましたね。

 

 

平安名すみれ(『ラブライブ!スーパースター!!』)

 ラブライブシリーズの最新作『スーパースター!!』ではギャラクシー可愛いすみれをチョイス。可可(クゥクゥ)とのいがみ合いにグソクムシなどのネタ的要素がよく描かれていた彼女ですが、その実かなり深刻な過去を抱えていました。

 思えば彼女にとってのスクールアイドルは当初「自分がセンターになる」という目的を達成するための手段に過ぎなかったのが新鮮でした。子役時代から脇役ばかりだった状況を打開するべく、ありとあらゆるものを利用しようとする貪欲さはシリーズ全体から見てもかなり珍しかったです。スクールアイドルそのものへの愛情はないものの、自分のなりたいもののための努力を欠かさない姿勢は序盤から好感が持てました。

 すみれにとって転機となったのがメイン回の10話。いざセンターになれるチャンスがきたことで舞い上がると同時に、周囲の反応から「自分は相応しくないかもしれない」という不安に駆られていく様子は見ていて胸が苦しくなりました。可可の家庭事情を知って、彼女のために辞退しようとする優しさを見せたのもかえって辛かったです。

 それでもセンターに推してくれた可可の激励もあって立ち直った時には感動しました。すみれにとって最も必要だった「自分を認めてくれる言葉」を、喧嘩ばかりしていた相手から貰う構図は見事の一言です。最終的に自信を取り戻した彼女を見た時はホッとしましたね。

 そんなLiella!の中でも一際キャラの濃いすみれですが、控えている2期ではどのように描かれていくのか気になるところ。可可とのコントももちろんあるでしょうが、個人的にはスクールアイドルにのめり込んでいく過程を見せてほしいですね。

 

 

鮎川龍二(『ブルーピリオド』)

  名作『ブルーピリオド』は一貫して主人公の八虎を主軸とした物語を展開していましたが、個人的には龍二の方も八虎と同じくらい注目していました。男性ながら心は女性で、学校でも女子制服を着ているキャラクター。そんな彼に関しての説明は全くされず、その状況を自然と受け入れている描写にまず現代ならではの作風を感じます。

 そんな龍二ですが、アニメでは一貫して家族との不和が展開されていたのが興味深いところ。両親とは口論も絶えず、唯一の味方である祖母も日本画が好きな孫としての自分しか見てくれない環境には驚愕しました。誰もが当人たちにとっての理想を龍二に押し付けていたのです。日本画専攻も本人取って望むものではなかった事実にも驚きましたね。

 それ故か、龍二度々「自分の姿」について悩んでいる描写が見られました。他人にこうあれと強要させられていた中で、自分は何者なのかわからなくなっているのではないかと思います。(藝大の試験開始直後の×印も、今思えば「課題が自画像だったから」という理由があったのかもしれませんね)ただでさえ性において曖昧な中で、自分を見つけられなくなっているというのはあまりにも酷な話です。

 その苦しみを八虎と共にヌードデッサンで解消していく10話はかなり印象的。自分自身の裸をじっくり観察することで、ありのままの自分と他人の視線を見つめ直していく様子には息を飲みました。羞恥心といった感情を八虎と共有することで、龍二もようやく自分のあるべき姿を見つけ出せたのだと思います。結局のところ藝大には受からなかった彼が今後どうなるのか、原作を読んで確かめてみたくなりましたね。

 

 

ハイド(『デュエル・マスターズ キング!』)

 恐らく当ブログで最も感想が読まれているであろう『デュエマキング!』。本作からは敵集団ガットルズの筆頭であるハイドをチョイスしました。彼にスポットが当たった後半は色々な意味で僕に衝撃を与えてくれましたね。

 正直ハイドに関して当初は「ジェンドルの腹心」以上の印象がなく、ガットルズの中でも一際影が薄いと思っていました。その認識が大きく改められたのは30話。切札家に負けたことをきっかけにジェンドルに「あなたは特別ではない」と突き放され、クールキャラから一転して狂気の笑顔を見せていく姿はあまりにもショッキングでした。

 それを上回るインパクトだったのが続く31話での「使われない者たち」への言及。新しいカードをデッキに入れていく過程で使われなくなるカードもあることを指摘してジョーを精神的に追い詰めていくシーンの衝撃は今でも忘れられません。カードゲームどころかホビーアニメ全体における禁句を言ってのけたハイドに最早注目する他ありませんでした。

 そしてハイドが“特別”といった言葉にこだわり続けている点が、彼を語るうえで重要となっていくと思います。他人に否定された過去を持つ故に、自分を認めてくれるジェンドルの“特別”になろうと必死だったのがハイドという少年だったのでしょう。彼にとって、自分を“特別”にしてくれる相手こそが存在の証明になっていたことが伺えます。(使われなくなったカードを自分と重ね合わせている辺りにその感情が見え隠れしていますね)

 そのようにジェンドルに依存することでしか自分を証明出来なかったハイドでしたが、ジョーの言葉を受けて少しは何かが変わっていった様子。アニメがまだ続いている以上、彼に関してはまだまだ注目すべき点が残されていると思います。他人の“特別”であろうとしたハイドがどうなっていくのか、最後まで見届けていく所存です。

 

 

曹操ウイングガンダム(『SDガンダムワールド 三国創傑伝』『SDガンダムワールド ヒーローズ』)

 『閃光のハサウェイ』を筆頭にして去年も様々な展開を見せてきたガンダムシリーズですが、僕にとって最も思い出深かったのはやはり『SDガンダムワールド』。その中でも曹操は全編通して強烈な印象を残すほどの名キャラクターでした。

 まず三国創傑伝の曹操「苦悩し続ける為政者」としての側面が特徴でした。黄化トリニティの脅威と国のエネルギー不足を解決するために奔走していたものの、現実に絶望し「全ては救えない」という結論に辿り着いてしまう過程は彼の心の弱さ以上に、責任感の強さが感じられました。(漫画動画の『蒼翔記』では部下の荀彧の死などもあって、より彼の苦悩が強調されています)真っ直ぐな正義感を秘めた劉備に敗れた後の姿は、そんな曹操の悲痛さが特に出ていたと思います。

 創傑伝ではその迷走ぶりが悲惨な曹操でしたが、その後のヒーローズでは一転してカッコよく活躍していたのが良かったですね。贖罪の旅の中で出会った信長を救うため、佐助と共に奮闘する展開は見ていてスカッとしました。自分と同じ過ちを誰かに繰り返してほしくないと戦う姿は、上述の責任感の強さがポジティブに描かれていたと言えます。

 そして旅の中で得た「過ちとの向き合い方」を悟空に、劉備との戦いの中で得た「仲間との絆」を信長に説くシーンが素晴らしかったです。ここまで迷い続けてきた曹操ですが、その過程で学んだことは決して無駄ではなかったことがここでわかります。間違いも苦悩も全て糧として、ヒーローの一員となった曹操には感動せずにはいられません。

 また僕にとってもう1人の推しキャラである『三国伝』の曹操との違いも興味深いところ。一切の迷いを見せず完成された絶対正義を見せつけたあちらの曹操とは異なり、成長し続けてきた曹操、どちらも味があって非常に魅力的です。曹操のイメージに新たな可能性を示してくれた本作の曹操には、感謝の言葉を贈りたいですね。

 

 

風間トオル(『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』)

 ラストは『クレヨンしんちゃん』でお馴染み風間くん。ですがテレビシリーズではなく、今回唯一の映画作品からの選出です。映画の実質的な主役だった今回の風間くんの物語は、友情からくるしんのすけとの不和がメインで描かれていました。天カス学園への入学を目指して防衛隊のみんなと頑張ろうとするものの、やる気のないしんのすけと対立を起こしてしまう展開が印象的です。

 しかしそれもこれも風間くんがしんのすけと同じ学校に行きたい」純粋な望みを抱いていたから、という理由が序盤から示されているのがポイント。子どもたちが成長し進学するうえで避けられない友達との別れを、自分なりに解決しようとする風間くんのいじらしさに胸打たれます。同時にそんな問題を全く考えていないしんのすけとすれ違っていく様子が辛いですね。

 劇中の終盤はそんな風間くんとしんのすけのバトルが素敵でした。みんなと一緒の“未来”のために戦う風間くんと、“今”この時の日々のために戦うしんのすけの意地のぶつかり合いは見ていてテンションが上がります。本音をぶつけ合い、最終的には「離れていても変わらない関係でいる」ことをこの2人は示してくれたと思います。

 同時に決着シーンに関しては、“未来”と“今”両方を大切にしてほしい、という作品からのメッセージが感じ取れました。どちらか一方をないがしろにせず、それぞれを意識したうえで「青春」を過ごすことこそが、この映画のテーマであると個人的には考えます。何はともあれ、しんのすけへの友情を経て、ちょっぴり成長した風間くんの心の底から癒されましたね。

 

 

 というわけで各アニメキャラについてのコメントでした。軽く書くつもりがここまで長くなってしまったことにちょっと驚いています。文章をもっと短く簡潔にするべきだと、改めて実感しましたね。

 それはともかく、今回選んだキャラについて振り返ってみると、そのほとんどが「自分に自身を持てない者」「他人への想いなどから衝突を起こしてしまう者」だったことに気付かされます。どうやら僕はそういったキャラクターを好きになる傾向があるようです。純粋な想い故の不和や過ちを抱えている、そんな危うさに惹かれてしまうのかもしれませんね。

 さてここまで書きましたが、何だかんだで執筆していて楽しい記事でした。やはり自分の好きなことについて全力で書くのはいいことですね。これなら2022年のアニメキャラについても書いてみたいところです。今年はどんなキャラに魅せられるのかまだまだ未知数ですが、もし投稿した時はまた読んでいただけると幸いです。

 改めて、ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 ではまた、次の機会に。