新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2022年冬アニメ簡易感想 その12

 

 

 

 競技かるたを題材にしたスポコン漫画(と個人的には思っている)『ちはやふる』。先日最新刊が発売された本作ですが、ついに次巻で完結するというニュースが先日流れました。上のツイートにもあるように長いこと連載されている作品なので、とうとう終わってしまうという情報はかなり衝撃的です。

 思えばクイーン戦が始まってからの内容は結構経っていたようで、実際のところあっという間だった印象を受けます。読んでいた身としては「クイーン戦を5戦にして引き延ばすんだなぁ」とか考えていた頃が懐かしく思えてきます。1巻ごとの情報量は過多ながら、終盤はいざ読み始めると結構あっさり読み終えてしまうくらいの勢いに溢れていましたね。

 それはともあれ、長いこと追いかけていた本作が終わってしまうと思うと僕も正直寂しいです。一方でここまで築き上げてきた盛り上がりを最後に爆発させてくれるかと思うと、楽しみで仕方ありません。千早VS詩暢、新VS周防さんの戦いは如何にして決着するか、人間関係はどのように収束していくのか、気になることがかなり多いです。(最後の決戦は1巻1話冒頭の「あのシーン」に繋がるんだろうなぁ)とりあえず、昨日発売した48巻を買って最終巻に備えておこうかなと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする

第5話「この中で一番いい乳袋だからじゃん?」

 おや!?まりんの様子が・・・・・・!

 ここまで五条を振り回してきたまりんですが、ラストの五条の「綺麗でした」発言に赤面した時は目を疑いました。彼の裏表のない褒め言葉にときめいてしまう初心な一面があったことに驚きつつ、同時にそんな可愛さに癒されます。これからは時々攻守が逆転しそうなんじゃないかと考えるとニヤニヤしてしまいますね。(そんな状況でも2人は互いに感謝や思ったことを素直に言い合える仲でいてくれるんだろうなぁ、という安心感もあります)

 また今回は念願のコスプレイベントに初参加したのですが、熱中症になりかける展開が待っていたのが印象深かったです。思い立ったらすぐさま行動するのがまりんのいいところではあるものの、対策などを怠ったのはいただけなかったということですね。何よりここまでコスプレの楽しさを魅せてきた本作が「万全の準備をしないままイベントに参加した場合の危険性」をしっかり描写した件にも感心しましたね。

 

 

怪人開発部の黒井津さん

第4話「人々を惑わす業に溺れた、幻想の宴に酔い痴れる鬼は、乙女の涙と怒りによって自らの魂を砕く」

 前半はアガスティア大幹部の1人「カミュ」が新登場。メギストス様に続いてまとも寄りの幹部でしたが、プライベートではドルオタというギャップが鮮烈なキャラクターでした。怪人たちに「与えられた役割以外の多様性」をもたらす話を聞いてライブに出かける決心をする辺り、真面目な性格が読み取れて好感が持てますね。そんなカミュラに寄り添ったふりをして、ちゃっかり細胞をゲットする黒井津さんのあくどさも妙に印象に残ります。

 後半はウルフくんとアカシック首領の遊園地での遊び監査が描かれました。ここまでちゃらんぽらんなイメージが強い首領でしたが、今回ウルフくんを助けるといったカッコいい場面がようやく見られた気がします。子どもにも優しくそして強い、とどちらかというとヒーロー寄りのようなキャラ付けが面白いところです。それにしても別組織の怪人を倒しただけでこんなに騒ぎになってしまう悪の組織業界って世知辛いですねぇ・・・・・・

 

 

錆喰いビスコ

第5話「こどもたちの砦

 前回のラストに登場した子どもたちとの交流が描かれた今回。大人たちがいない集落で、自分たちだけでも懸命に生き延びようとする子どもたちのたくましさに心打たれました。特にリーダーの子の亡き父への想いがいじらしかったですね。「想いまで錆びつかせたくない」といった言葉はベタですが素敵です。

 そんな子どもたちに力を貸すビスコたちも良かったです。ただ助けるのではなく、交換条件を提示していくスタンスはシビアな世界でも通じる最低限の人情が感じられました。ビスコが地名を教えてもらうたびに空飛ぶフグを撃ち落としていく構図も痛快でしたね。

 一方で何故か放浪しているパウーのパートは中々に重苦しかったです。何と言っても自分たちの悪行がバレた途端に自死を選ぶ老夫婦の、狂っているようでただただ疲れたような態度が目に焼き付きます。上述の子どもたちの言葉を借りるならば、この2人は厳しい世界を前にして何もかもが錆びついてしまったのでしょう。

 

 

異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと

第5話「ファ美肉おじさんと動く鎧」

 謎のリビングアーマーを倒すおつかいクエストが発生したかと思ったら、相手が魔王軍幹部だった件。絶腕のヴィズド」とかいう仰々しい名前を披露しておきながら、ルシウスさんが女性だった衝撃よりも注目されない不憫さが早速目立っていました。(まぁ幹部の割にやっていることがただの追いはぎですし・・・・・・)その後神宮寺にやられて捉えられてからの描写を見る限り、彼女もポンコツである匂いがプンプンしてきます。

 そのヴィズドを橘との痴話喧嘩の片手間で倒す神宮寺がまた面白い。彼シャツにバニーにメイド服と、男の性癖のオンパレードを前に否定しきれていない神宮寺が終始愉快すぎて笑いが止まりませんでした。趣味の件でさすがにムッとする橘も珍しくて見入りましたね。シュバくんやルシウスさんともすぐに打ち解けるコミュ力の高い彼(上半身裸になったルシウスさんにすかさず上着を着せてあげるシーンがここすきポイント)が、こういったことではっきりと物申せる一面を見せてくれたのは興味深いです。

 

 

 ちはやふると言えばアニメが3期までやっていることでもちょっと有名ですね。(確か3期最終回は太一迷走期で終わってしまった覚えがあります)あれから約2年経ちましたが、アニメに関してはそのまま続報が無い状況にあります。

 しかし原作がもうすぐ完結することで再び注目を集めている中、アニメ4期を放送してくれるのではないか期待してしまいます。いっそのこと原作が終わった後に最後までアニメ化してくれないかなぁ、なんて妄想すらも膨らませてしまいますね。仮に実現するとしても来年か再来年の話になりそうですが、もし叶ったらいいなぁ・・・・・・くらいの気持ちで待ってみようかと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。