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2022年冬アニメ簡易感想 その21

 

 

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 次の日曜にいよいよ放送が開始される『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』。どんな戦隊になるのかと僕も心待ちにしていたのですが、先日そんなドンブラザーズが『仮面ライダー電王』とコラボした動画を出してきて驚きました。同じ桃太郎モチーフなのでいずれは絡むだろうと思っていましたが、まさかここまで早くやってみせるとは予想外です。というかまだ放送前だというのに別の作品とコラボした事実に目を疑ってしまいます。

 そんな上のコラボ動画も中々にカオスです。いつもの廃工場で戦っているモモタロス/電王の前に突如として現れた桃井タロウ/ドンモモタロウが「プリンの美味しい食べ方」をレクチャーしだす内容には当初困惑が止まりませんでした。しかも全3話あるこの動画、そのほとんどがプリンの話ばかりです。プリンの容器でバーニャカウダは作らないだろう普通・・・・・・

 ドンモモタロウのキャラクターにも翻弄させられます。「まだまだだな、電王!」と先輩ヒーローに言ってのける豪胆さは序の口、馴れ馴れしく絡んできて何が何だかわからない内に話が終わっていくスピード感のあるキャラは凄まじいの一言。名前を聞かれても高笑いで済ませる不穏な描写も相まって、ちょっとした恐怖を覚えてしまいます。ネット上で「妖怪縁結び」だの「新手のSCP」だの言われているのも少しだけ納得です。

 とはいえ見ていて元気になる明るいキャラに仕上がっているのは確かですね。モモタロスとの漫才染みたやり取りも面白いですし、見ていて楽しいコラボでした。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする

第8話「逆光、オススメです」

 ジュジュの色々大きい妹「心寿(しんじゅ)」と仲良くなるまでが今回の内容かと思いきや、あっという間に打ち解けていてちょっとびっくり。むしろ前半はジュジュと五条の絡みがメインとなっていました。幼い頃の夢を叶える手段としてコスプレをしているジュジュのひたむきな想いに加え、自分の作り上げたものを評価してもらうことの喜びを感じ取る五条にほっこりしましたね。(嬉し泣きしながらゆっくり近づいてくる五条の絵面はホラーでしたが)五条が祖父が感じたことを共有していく過程は見ていてどこか心が温かくなります。

 後半はそんな本作の「分かち合い」がまたもや描かれていました。思い付きで海に行くまりんの行動力に驚きつつも、五条が新しいことに触れようとする姿にどこか切ない気持ちにさせられました。前回の祖父の言葉通り、様々なことを自分の糧にしつつある彼のことを見守ってみたくなってきます。夏休みではまりんと色々なところに行く約束をしましたが、そのシーンの尊さ故に劇中のまりん共々顔のニヤツキが止まらなかったです。

 

 

怪人開発部の黒井津さん

第7話「甘き抱擁に香る甘美な毒に迷い、神の化身と共に罪の味に酔う、魔物の宴に捧げられた情念の行方」

 開発部メンバーに上司まで加わった飲み会は目上の人関連のトラブルが発生するんだろうなぁ、などと思っていたら、むしろ部下たちがたちが率先して大騒ぎしていて驚きました。ウルフくんやメルティに翻弄されるカノンは見ていてうらやま・・・・・・楽しかったんですが、飲みの場で仕事の話をし出す黒井津さんたちに巻き込まれる様子には素直に同情します。その後のカミュラまで含めた酔っ払い共に引いた一方で、アダマントがさらっと飲み会費を経費で落としたラストには笑ってしまいましたね。

 後半は黒井津さんとウルフくんの微笑ましい休日の一幕。黒井津さんに一人前の男して認められたいものの、子どものように扱われてしまうウルフくんの様子は見ていてニヤニヤしてしまいます。意外にも強い黒井津さんの保護者っぷりといい、これはある意味でおねショタの亜種なのではないでしょうか・・・・・・?

 それはそうと今回ようやく本編にも出演した水木&松山パートでは、個人的に好きなヒーローであるダルライザーが出てきて衝撃を受けました。何度倒れても立ち上がる泥臭さの表現とか主題歌が流れる演出など、地味に優遇されていて嬉しかったですねはい。

 

 

錆喰いビスコ

第8話「外道の罠

 いやぁサブタイ通りの外道っぷりが最早清々しい!とさえ思った黒革知事大暴れ回。まさかの元キノコ守りという正体が意外でしたが、それ以上にビスコとミロを弄ぶ様子を見て「憎たらしい悪役」としての魅力を存分に感じました。ミロに無理矢理お願いさせるシーンとか、いいよね・・・・・・それでいて煽り耐性のない小物臭さもあって見ていて飽きません。好き放題してヘイトを溜めたところで、主人公たちによって適度に痛い目を見るバランス感覚も良かったです。

 また今回はジャビが大活躍していたのが印象深かったです。脱獄だけでなくパウーやビスコたちまで救ってみせたときは驚きました。初登場時の死にかけていた時が嘘のような頼もしさです。最後にはまたもや殿として身を呈してくれましたが、この人なら多分無事に乗り切ってみせるだろうという安心感を覚えましたね。

 一方で主人公コンビは今回いいところがあまりなかったのですが、互いに互いを想い合うシーンが相変わらず多くて嬉しかったです。彼らの活躍は次回に期待したいところ。

 

 

異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと

第8話「ファ美肉おじさんと選択」

 何かと橘優先だった神宮寺の問題にようやくメスが入った模様。本人も気付いていない疲れを抱えていたことが判明し、彼が橘のために無理をし過ぎていたのがわかった時は驚きつつも納得しましたね。橘も自分の力不足を痛感し始めてきましたし、ここらで彼らの関係に大きな変化が表れそうな気がします。

 それはそうと今回も周囲の登場人物の濃さが凄まじいです。前回から共に行動している「シェン」は神宮寺の体(♂)を狙っていて女の橘には興味なしという面白キャラで笑ってしまいました。一応ツボ押しの家系のようですが、暗殺術とかも備えている辺りカタギではないんでしょうね・・・・・・

 そして愛の女神の信者たちがとんでもない。最初はまともかな?と思わせておいてマイクロビキニとナイトプールが出てきた時はドン引きしてしまいました。(予告の寸劇で堕胎云々の教えがあるらしいのがネタ抜きでひどい)そんな教団たちを抱える王都が早くも心配になってきます。

 

 

 上述の通り本編開始前なのにとんでもないインパクトを残していったドンモモタロウですが、セリフに関しては個人的にグッとくるものが多いです。個人的には上の動画の予告編で言っていた・・・・・・・・・・・・

 

やぁやぁやぁ!祭りだ祭りだぁ!

袖振り合うも他生の縁!

4人のお供を引き連れて、

共に踊れば繋がる縁!

この世は楽園!

悩みなんざ吹っ飛ばせぇ!!

 

 これが結構気に入っています。人と人とが関わる機会が少なくなってきた昨今、誰かと繋がることに一切の迷いを見せないこの姿勢、何よりあらゆる問題を気にせず楽しもうという究極のポジティブ思考は聞いているだけで何だか元気になってきます。まさに常にお祭りのようなドンモモタロウにどこか惹かれてきました。そんな彼らが活躍する本編は果たしてどのような物語になるのか、今から放送が楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。