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デュエル・マスターズ キング! 第41話「ジョーカーズ星への帰還っ!12本の剣を引っこ抜け!」感想

離れていても、繋がる絆

その友ジョーは、星と英雄を繋げる架け橋となる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ジョーカーズはここにいる

 今回のデュエマキング!は待ちに待ったジョーカーズ回。久々にジョーカーズ星に訪れ、ヤッタレマンら懐かしのジョーカーズの再登場に心踊ります。そうしてどのような感動的な再会を果たすのかと思って見ていたのですが、ジョーカーズたちがジョーにドッキリを仕掛けてくるというまさかの出迎え方に最初唖然となりました。

 曰くハイドとの戦いで他のジョーカーズのことも大事に想っていると言った割りには会いに来ないジョーに腹を立てていたようで、まぁそれは確かに仕方ないと思います。というかここまで放っておかれたのにも関わらずドッキリで済ませてくれる辺り、ジョーカーズたちの優しさが伺えますね。

 さらにモモキングをパワーアップさせるために必要な山の隆起と共に都合よく表れた12本の剣を引っこ抜く試練でも快くジョーに協力してくれるなど、ジョーカーズのジョーへの忠誠心がここでも見られました。何だかんだで彼らもジョーのことが大好きであることが伺えます。ジョーを乗せて走るチョートッQやヘルコプ太、ホーミング岩を処理してくれるバッテン親父やバイナラドアなど、それぞれの個性を生かした活躍を久しぶりに見せてくれたのも良かったですね。

 

 そしてジョーもまた、ジョーカーズへの想いをしっかりと見せてくれたのが印象的でした。拗らせてしまったハイドとまたもや「使われなくなったカード」に対する論争を繰り広げていましたが、ジョーはこれに対して「離れていてもちゃんとここにいる」という答えを出していたのが素晴らしかったです。この言葉にはジョーカーズはカードである以上に、“ジョーの友達”であることがここではっきりと示されていると個人的には思います。

 上述でのシーンのようにカードとしての出番はなくなっても、クリーチャーとしてジョーの力になることが出来る・・・・・・しばらく会わずとも即座に助け合える普通の友達のような関係性はまさにジョーとジョーカーズならではと言えます。特別に想っているからこそ、友達として常に付き合っていけているのは実にジョーらしい大らかさです。使われるかどうかに価値観を見出しているハイドとは異なる“等身大の子ども”らしい考えにはちょっと感動しました。久々のジョーカーズたちとのやり取りをしつつ、彼らとの変わらぬ絆を見せてくれる内容で最後まで楽しませてもらいましたね。

 

 

  • 全ての星の魂を受け継ぐ究極の英雄龍

究極英雄(きゅうきょくヒーロー) キング・モモキング 火/自然文明 (8)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/ヒーロー・ドラゴン/レクスターズ 
パワー17000+
▪️究極スター進化:進化レクスターズ1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️名前に《モモキング》とある、コスト6以上の進化クリーチャーが出た時、このクリーチャーを自分の手札からその上に置いてもよい。
▪️このクリーチャーが出た時、相手のディスペクターを1体選んでもよい。そのクリーチャーの「EXライフ」シールドを全て持ち主の墓地に置き、その後、その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
▪️ディスペクターとのバトル中、このクリーチャーのパワーを+1000000する。
▪️T・ブレイカ

 ジョーカーズ星にてジョーカーズと協力し伝説のクリーチャーの力を宿した剣12本を引き抜いたジョー、そうして手に入れた剣と力をモモキングが纏った姿。伝説のクリーチャーたちをより強く受け継いだ状態のようです。その見た目は白い羽織りや仏の光背を思わせる輪っかなどモモキングらしい和風の装いとなっている一方、顔が面を被ったような平面になっているのが特徴的。そして周囲に浮かぶ12本の剣がまさに剣士としてのモモキングの極致を描いているかのようです。今回は素手で戦っていましたが、次は剣も使ってくれるでしょう、多分。

 カードとしての基礎スペックはコスト8に対してパワー17000、T・ブレイカーのスター進化クリーチャーと上々。しかし最大の特徴は究極進化のスター進化版「究極スター進化」を備えており、レクスターズの進化クリーチャーの上に重ねる必要があるという点にあります。コストの重さから出しにくそうに見えますが、コスト6以上の《モモキング》進化クリーチャーが出た瞬間、ノーコストでそのカードから究極進化出来るので意外と出しやすそうです。《王来英雄 モモキングRX》と《未来王龍 モモキングJO》から《ボルシャック・モモキングNEX》や《アルカディア・モモキング》などを踏み倒し進化させれば連鎖的に重ねられます。スター進化の除去耐性も当然備えているので、除去にも強いのが便利ですね。

 そうして出てきた際には発動する能力がまた独特。ディスペクター1体のEXライフシールドを除去したうえでバトルするという能力で、敵ディスペクターの耐性を退かしつつ確実にバトルで破壊する殺意の高いものに仕上がっています。さらにディスペクターとのバトル中はパワーが何と1000000(100万)プラスされる能力もあり、現状最もパワーの高い《Volzeos-Balamord》すらも一方的に倒すことが可能です。(ただし《聖魔連結王 バロディアス》などEXライフシールドを失うことで能力を発揮する連結ディスペクターには注意が必要です)まさに「ディスペクター絶対破壊するマン」とでも言うべき清々しさを感じさせるメタっぷりです。

 ただしこれほどの強さを発揮するのはディスペクターを相手にした場合のみ。それ以外には能力がほとんど発揮出来ない準ファッティになってしまうので、使う場合は相手のデッキの見極めが必要となってきます。幸いディスペクターは現在環境で多く使われているカードなので刺さる場面は多いですが、刺さらない場合も十分にありえます。スター進化の耐性を活かして除去対策しようにも、普通のスター進化を重ねれば事足りるのも痛いですね。

 どちらかというと究極進化の特性を活かし、さらにその上に重ねて出す究極進化MAXと組み合わせるのが良さそうです。進化前のこの状態で除去されても、上述の耐性のおかげで進化元は残るので、盤面を容易に立て直せてお膳立てにはぴったりです。出せれば圧倒的な力を発揮する《神羅ロマノフカイザー・NEX》などを大暴れさせられる可能性は十分にあります。

 他にも《神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の進化元にするのも面白そうですね。ドラゲリオンのメテオバーンに必要な進化元をノーコストで用意出来るのでので、手札さえ揃っていればワンショットキルを一気に達成可能です。同じようにコストの高さを活かして《無双の超越者ファイナル・ストームXX NEX》のメテオバーンの種にしておく方法も考えられますし、今後の研究に期待しておきたいところ。

 まとめるとこの時期の恒例になりつつあるラスボスへの純粋なメタカードといったところ。使いどころが少ないため普段からデッキに入れるのには心許ないですが、その分ハマった時の爆発力はかなりのものです。何よりここまでの道のりを経たジョーとモモキングの最後の力としての背景から、エモさは中々に高いと思われます。上述の究極進化MAXとの組み合わせなども含め、どうにか活躍させてみたいものです。

 

 

  • 拗らせハイドの最後の戦い

 今回もう1つの見どころだったのがまたもやハイド。前回ハイドに敗れ意気消沈しておりどうなってしまうのかと心配していたのですが、ジョーに戦いを挑んでくるとは思ってもいませんでした。しかもジョーの言葉を信じた自分が馬鹿だった、と彼に八つ当たりめいた発言をしてきたのがちょっと意外でしたね。言われたことを正直に行うなどどこまでも素直というか何と言うか、彼の子どもっぽい一面が垣間見えた気がします。「お母さんの言う通りにしたけど駄目だったじゃん!」とわめく子どもみたいだな~、なんて思ってしまったり。

 そんな変な拗らせ方をしたハイドですが、上述のジョーとジョーカーズたちの絆を目の当たりにして今度こそ何かを感じ取った模様。ジェンドルとの決着をジョーに任せ、どこかに消えていく彼の背中は少々物悲しさがありました。(余談ですが、こんな迷惑な絡み方をしてきたハイドとのデュエマを楽しんで礼を言うジョーのシーンが今回の地味なここすきポイント)

 相変わらず色々な意味で目を離せないハイド。残り話数的にもハイドの活躍は恐らく今回で終わりになるのでしょうが、その後についても気になるところ。出来ればラストにはヒミコ共々何かしらの描写がほしいところです。

 

 

 さて終盤に向けて盛り上がりを見せてきた中、次はいよいよジョーとジェンドルの決戦!と思いきや次回は特別編になる模様。ここにきてまたもや本編が中断とは少々ひどいと思ってしまいます。(まぁただ再放送するよりはマシですが)ただ次の特別編はジョーカーズたちの活躍が見られるようで、その意味では結構楽しみに思えてきました。今回に続いて彼らの見せ場をしっかりと見ていきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。