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2022年冬アニメ簡易感想 その24

 

 

dengekionline.com

 

 少年漫画の中でもバディ作品の最高峰として人気の1作『金色のガッシュ!!』の続編金色のガッシュ!!2の情報が先日発表されました。あのガッシュの物語の続きが描かれるということで当初はあの続きが見られる!と僕自身歓喜しました。一方で綺麗に完結した本作の続きが蛇足になってしまうのではないか?という考えもよぎり、しばらくは期待半分、不安半分の感覚に陥りましたね。しかし作者・雷句誠(らいく・まこと)氏のTwitterに付けられたCM動画を見て一気に期待感がマックスになりました。

 王様となったガッシュのラシルドを使う謎の敵、テッドたち仲間が次々と倒れていく中で「ゼリィ」なる魔物がガッシュのパートナーである清麿を探すことを命じられる・・・・・・この導入の時点で否が応でもテンションが上がってしまいます。過去触れられてきた魔界の問題などにも触れていくようですし、何だかんだでワクワクしてきますね。ガッシュのアニメや漫画を見て育ってきた世代としては、この続編がどうなるのか非常に気になるところ。今月14日に各電子書籍にて1話が無料で公開されるようですし、その時に是非チェックしておきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする

第9話「写真を見たら色々あったからです」

 五条&心寿、物腰低いコンビのあたふたしたやり取りにほっこり。自分もコスプレがしたいという心寿の願いを叶えるため、1人でも奮闘する五条に心が暖かくなりました。それぞれ身近な誰かに引っ張られる形でコスプレの世界に入ってきた中、彼女たちなしでも自分たちだけで為そうとする様子は素敵で応援したくなりますね。特に五条はまりんにしてもらったことを、今度は自分が他の誰かにしてあげている構図になっていて中々にエモいです。

 またコスプレをするうえで壁となってくる体型や性別の問題を描いていたのも興味深かったです。5話のイベントで女性キャラに扮した男性がいたように、カッコいいお兄さんになりたい心寿の願いが切実に描かれていたのが印象的でした。予算の問題なども百均などで工夫していく過程が実に面白いです。自分の“好き”を表現するために、様々な問題を乗り越えていく彼らの物語にちょっとだけ感動しましたね。

 

 

怪人開発部の黒井津さん

第8話「亡者の巣くう根城に住む悪しき魔物たちは、その邪悪さ故に同志を恐れ、互いに敵のまた敵とまみえる」

 今回は3話に続いて再びヒーロー側にスポットが当たりました。前半はピリアマギアの2人がアガスティアの面接に潜入する様子が描かれましたが、敵を倒すためなら手段を選ばない彼女ら(1人はドン引きしてましたが)に笑ってしまいました。2人のスポンサーである社長のキャラも濃く、金儲けに正直な姿には清々しさすら覚えます。正義は人の数だけあるが、金の数は正義である」という言葉には悔しかったですがちょっと上手いと思ってしまいました・・・・・・そしてそんな相手にも面接官としての姿勢を崩さないメギストス様流石です。

 後半は久しぶりにブレイダーとのガチバトルが繰り広げられましたが、ヒーローの攻撃を受けてパワーアップする怪人→ピンチに陥るものの新フォームお披露目で逆転勝利するヒーローというどこかで見たことがあるような流れが展開されて驚きました。ブレイダーのセカンドフォームは青くなっただけなのに真っ当にカッコよくて、素直に燃えてしまいます。

 しかもブレイダーに変身する健司が佐田巻博士の弟であり(言われてみると苗字が同じでした)、変身アイテムはどこかから送られてきたといった衝撃情報が次々と明かされるラスト数分で何度もびっくりしてしまいましたね。ヒーロー側の費用捻出を疑う黒井津さんたちをよそに、自分が使っているアイテムを疑い始めてきた健司の対比が何とも言えない空気を醸し出していました。

 

 

錆喰いビスコ

第9話「きみを愛してる 

 前回の時点でミロの身を案じていたのですが、まさかビスコの方が退場してしまうとは・・・・・・ミロを守るために黒革との決着を付けに行くビスコのシーンから嫌な予感はしていましたが、ミロに看取られるどころか死ぬ前に彼に殺してもらうラストにはもう絶句してしまいました。それぞれの重い感情がところどころに見えているものの、2人の互いへの深い友情が強く感じられるおかげで胸が痛みます。

 特に前半、ビスコは自分の人生に意味を見出す下りが印象的。自分が生きていた理由を探していた彼が、相棒を助けるために全てを捧げる覚悟を決める流れには感動してしまいました。穏やかな声色でアクタガワに「友達が出来た」と伝えるシーンなんかはもう涙が溢れてしまいます。黒革との決戦では錆びで体が崩れながらも迫ってくる様子に劇中の黒革同様恐怖を覚えましたが、同時に友のために戦い抜いた彼の生き様を感じ取り目が離せませんでしたよえぇ。

 

 

異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと

第9話「ファ美肉おじさんと美少女」

 前回到達した王国にて本格的な立ち位置整理が始まった感じがした今回。神宮寺の説教を受けて自分が何をしたいのか悩み始める橘の関係に、王女の「ユグレイン」が入ってきたことで何ともややこしいことになってきました。

 何と言っても王女のスレたキャラクターが最大のポイントで、自由に出来ない今の環境に不満を覚えていること、その状況の脱却のためにあらゆる手を講じようとしてくる貪欲さばかりに目がいきます。自殺未遂に走る様子も「世の中に早々見切りをつけてしまった若者」特有の思い切りの良さが感じられて何とも痛々しく見えてきましたね。その中で過保護な国王に対して反乱を起こす胆力は大したものだと思います。

 一方で橘は神宮寺に守られている状況にこれまた不満を覚えており、内心では彼に褒めてもらいたい欲求があることが判明したのが面白かったです。彼は神宮寺と対等な友人でいたいのか、それともそれ以上を望んでいるのか非常に気になります。自分と似たような立ち位置にいる王女との反乱生活を経て、橘がどのような答えを出すのか見ものですね。

 

 

 ここでガッシュ2についての続報を1つ。当初本作は電子書籍でのみの販売となると思われていたのですが、紙の本としても出版することが本日発表されました。

 

 

 ガッシュ2のコミックスを刊行するのは「クラーケン」というあまり聞いたことのない出版社。どうやら現在発売されているガッシュ完全版もこちらで刊行しているらしいです。出版社での問題が多いガッシュですが、ひとまず版権などは今の状況で落ち着いてほしいところですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。