悪しき未来をひっくり返せ
デュエマの未来をかけた戦い、ここに開戦!!
- 共にいてくれる仲間たち
ついに始まったジェンドルとの最終決戦。今回の前半ではその前哨戦としてデッキーの作戦が決行されましたが、思いのほかガチの作戦で驚かされました。先週の時点では正直大したことのない作戦だと予想していましたよ・・・・・・ごめんねデッキー。しかも時空の渦にジェンドルを飛ばすという、主人公たちが使う手としてはかなりエグい作戦だったものでギョッとしてしまいます。とはいえ36話でジェンドルがジョーを葬りさるために使用した手でもあるので、ある意味で因果応報と言えますね。結果は失敗でしたが、デッキーの意外な頭脳が光る場面でもありました。
あとはやはりキラたちがまたもや活躍してくれたのが素晴らしかったです。デュエマでは中々出番がないものの、こういった形で見せ場を用意してくれるのは素直に嬉しいです。(《スローリー・チェーン》がそのまま鎖として使われたのも印象深い)後述のジェンドルとのデュエマでも、ジュニアを筆頭にジョーを応援してくれたのも嬉しいかったですね。ももちゃんはバラフィオル倒してないけど・・・・・・たった1人で全てを手にする王になろうとするジェンドルに対し、ジョーは仲間たちに助けられてここまでこれたことがよくわかる回でもありました。
- 全てを支配せんとする暴君
また今回ジェンドルによってもたらされた未来の光景が印象的でもありました。デュエマで敗者を相手を虐げたり、カードを奪い合ったりする様子にややびっくりさせられます。ジェンドル曰くこれが理想の世界であるとのこと。カードゲームで全てが決まる、TCGアニメらしい中々にエゲツない世紀末っぷりです。
「デュエマが強きものが全てを思い通りにして手に入れることが出来、弱きものは虐げられ全てを失う」とジェンドルが語っていましたが、その未来に存在する「強き者」は明らかにジェンドル1人のみだったのが興味深いですね。デュエマが強ければ何をしてもいいとのことですが、その実自分だけが強ければそれでいい、というジェンドルの考えが透けて見えてきます。他人を全て敗者にしてでも頂点に立とうとする暴君っぷりこそが、ジェンドルの本質なのかもしれませんね。
そんな自分だけの楽園を確立させようとするジェンドル相手に、ジョーがどこまで喰いつけるのか非常に気になるところ。今回の猛攻を受けきるシーンだけでも熱かったのですが、その先の反撃も早く見てみたいですね。
- その秩序が世界を歪め、邪知暴虐の未来を創り出す
新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー) 光/水/闇/火/自然文明 (13)
呪文
▪️自分の手札またはマナゾーンに2種のキング・セル《新世界王の創造》《新世界王の破壊》が揃っていれば、コストを支払ってこの呪文《新世界秩序》を唱えてもよい。
▪️ドラゴンではないクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
▪️自分のマナゾーンと墓地から好きな数のドラゴンを出す。次の自分のターンのはじめまで、それらに「スピードアタッカー」と「ブロッカー」を与える。
ジェンドルが使用した極大呪文。《新世界王の創造》と《新世界王の破壊》の2枚のキング・セルを合体させることで唱えられる特殊な形式の呪文です。*12枚1組のド派手なデザインが特徴的ですね。背景ストーリーの扱いやイラスト、そしてその特殊性から《Volzeos-Balamord》と強い関連性があることがわかります。さしずめヴォルゼオスの必殺呪文、といったところでしょうか。(最も後述の効果故、この2つのシナジーは無いに等しいのですが)
呪文としてはまず13というインビンシブル呪文に匹敵する高コストっぷりが目を引きます。マナゾーンからも唱えられるものの、この膨大なコストを支払うというのは中々に骨です。コスト踏み倒しや代替コストで唱えたいところですが、キング・セルの性質上それらを利用することが出来ないのも痛いです。素直に貯めたマナを正規に支払うのが正道ですが、コスト軽減なども駆使しておきたいところ。もしくは《沸天混成 ジョバンセン・ガロウズ》や《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》といったマナの数を増やしてくれるカードと組み合わせるのもアリですね。
そうして苦労して唱えた分、効果は強力です。まず場のドラゴン以外のクリーチャーを全バウンスする効果で相手の場を一掃することが出来ます。自分の非ドラゴンも手札に戻してしまうのが玉に瑕ですが、cipの使い回しやpigの発動などに利用すると面白いかもしれません。
そうして場を更地にした後、マナゾーンと墓地からドラゴンを好きなだけ出せる効果が非常にド派手。そのうえそれらのドラゴン全てにスピードアタッカーとブロッカーを付与してくれるというおまけ付きです。相手の踏み倒しメタやブロッカーを除去した後、大型ドラゴンを一気に出して勝負を決めることが可能です。《龍世界 ドラゴ大王》と《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》《偽りの王 ナンバーナイン》の強力ロックを揃えて相手の反撃を封じておくなど、踏み倒すドラゴンによって様々な使い方が考えられるのも素敵ですね。まさにコストに見合った「唱えられればほぼ勝ち確定」と言ってもいい呪文です。
相手のデッキにドラゴンが入っていなければ何もさせずに勝つことも不可能ではないのですが、一方で相手がドラゴン主体の場合は前半の全バウンスが不発に終わってしまうデメリットも抱えています。さらに相手の場に踏み倒しメタ能力を持ったドラゴン(上述のVAN・ベートーベンなど)があった場合、ドラゴン踏み倒しも無駄になってしまい目も当てられないことになります。相手のデッキや盤面を見極めたうえで早めに唱えるテクニックが必要になってくるでしょう。
良くも悪くも相手の得手不得手がはっきりしていて軽々しく唱えられるものではありませんが、その豪快な効果はやはり魅力的です。キング・セルをマナ基盤兼防御札として単体で採用するのも十分考えられますが、どうせならそのロマン溢れる力を発揮させるためにデッキを組んでみたいですね。
さて次回はいよいよデュエマキング!も最終回!長きにわたるジェンドルとの戦いもついに決着です。満を持して登場したモモキングがどのように勝利するのかなど、気になることが満載です。今年度も色々ありましたが何だかんだで楽しんでこれたので、最後までジョーの戦いを見届けていきたいと思います。待て次回!!
ではまた、次の機会に。
*1:キング・セル状態の2枚の性能に関しては36話で紹介した《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》とほぼ同一なので、今回は割愛。