恐るべき状況
守るべき愛情
スタンガンを二度も喰らって大丈夫か主人公！？（活躍的な意味で）
- ヤバめな悪魔のガチめな状況
前回のラスト、ホーリーライブに変身した大二とオルテカの戦闘シーンからスタートした今回のリバイス。この時はホーリーライブの圧倒的な力でオルテカを難なく撃破したりとかなり爽快感がありましたが、それ以降は全体的に重苦しい展開が続いていたのが特徴でした。
何と言っても五十嵐家が置かれた状況の深刻さが完全に表面化してきたことがあげられますね。悪魔を倒す度にギフの復活が早まり、同時に悪魔たちの暴走のリスクも上がっていくという前回語られた悪循環がバイスの暴走によって形になっていたのが印象的です。真澄が開発したジャックリバイスで暴れ回るシーンは、これまで以上にバイスが「危険」な状態であることを否が応でも認識させられます。同時に一輝もバイスの暴走に体を乗っ取られてしまうなど、主人公コンビがかつてないほどの危機に直面していることが感じられました。
また真澄率いるウィークエンドがさくら以外の五十嵐家の面々に正体を明かしたのも見どころの1つ。フェニックスがギフ復活を目論んでいることや、それを阻止するために五十嵐兄弟の力を必要としていたなど衝撃的な事実（視聴者的には何となく察していましたが）を明かす様子は興味深いです。ここまで隠していた組織をいきなり紹介する辺り、やはり切羽詰まっている状況にあるのだと思われます。一輝たちにとってはわけもわからない内に追い詰められている感じだったでしょうし、情報の濁流を一気に浴びてしまったことを少々気の毒に感じてしまいますね。一輝なんかスタンガンからの監禁コンボを二度も喰らってますし･･････
- 親子が守りたかった日々のため
彼ら視点だととにかく急展開の連続で見ているこちらもハラハラさせられる中、幸実母さんと兄弟たちのシーンは唯一の癒しでした。前回から気になっていた元太父さんとの関係と、今の道を選んだ経緯をようやく彼女の口から聞くことが出来てホッとさせられましたね。詳細は不明ですが、悪魔への復讐を捨ててでも家族との幸せな生活を選んだ元太父さん、そしてその想いを受け止めてくれた幸実母さんの愛情を感じ取ることが出来てちょっとホロリときます。
中でも兄弟全員を優しく抱きしめてあげるシーンなどは母親としての愛が良く表れていて結構好きなシーンですね。（ここに申し訳なさそうに加わるバイスの様子が今回のここすきポイント）ここまでの道のりや悪魔の細胞云々など問題もありますが、それがあったとしても彼らの家族愛は本物なのだろうと思います。上述の厳しい世界観を思い知ったからこそ、この家族との生活は守らなければならない、と劇中の兄弟共々視聴者たちに深く印象付ける回でした。
- 愛を受けられなかった者
そんな五十嵐一家のシーンとはまた別に印象深かったのがオルテカのシーン。これまで不明だった彼の過去が突然明かされた時は結構驚きました。本人の言う通り周囲を抜き去るほど優秀だったことやそれ故に父親に虐げられていた幼少期など、意外な情報が一気に出てきたことに少々困惑させられます。生まれながら人とは違うせいで孤立していたというのは中々に哀れです。同時に異形の存在であっても家族の愛を一心に受けて育ってきた一輝たちとは真逆の存在であることが何となく察せられます。
そのためかこの過去を踏まえるとオルテカは「自分の存在をはっきりと知らしめたい」という願望があるのではないか、という考えが浮かんできました。自分の才能を認めてもらえない・恐れられていることが日常だったオルテカにとって、何よりも欲しいのは認められることなのではないか？その承認欲求を満たすためにデッドマンズに入ったのではないか？など色々な妄想が膨らみますね。そのために赤石長官たちに利用されている辺りますます哀れに思えてきます。
とはいえ今現在のオルテカははっきり言って外道そのものなのであまり同情は出来ませんね。とうとう無関係な一般人までギフテリアン化していくシーンなどは、彼のどうしようもなさがわかりやすく表現されていました。家族の愛を受けなかったばかりに歪んでしまったオルテカ･･････彼がどのような末路を迎えるのか気になるばかりです。
そして次回はいよいよリバイスの新フォームが登場！最近いいところが無かった主人公コンビが巻き返してくるかと思うとそれだけでワクワクしてきます。今の状況を一輝たちがどう乗り越えるのかも見ものですが、上述の通りやりたい放題のオルテカを一気に倒してくれることに期待したいです。
またもう1つの見どころとして狩崎の変身が見られる模様。今回の描写からしてオルテカが置いていったデモンズドライバーを使うようですが、あのドライバーのデメリットを如何にして克服するのか気になるところ。また予告映像で見られた狩崎の変身シーンがまんまクウガだったりと、彼のライダーファンとしての設定が本格的に活かされそうな点にも注目したいですね。
ではまた、次の機会に。
