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デュエル・マスターズ キングMAX 第1話「キズナの力のジョー熱デュエル!ジョーVSデッキー!」感想

来いよ相棒!!

俺と戦おうぜ!!

ジョーの物語は、いよいよクライMAXへと突入する────!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 大人な男のジョー熱デュエマ

 ついに始まりました『デュエル・マスターズ キングMAX』。ジョーとその仲間たちの装い・キャラデザを大きく変更し、どこか大人びたジョーたちの物語に胸が高鳴ります。

 そう思いながら視聴してみたところ、開幕妙に顔が濃くなったジョーに早速吹き出してしまいました。どうも小学6年生になったことで「大人」になったと主張しだしたようで、無理してコーヒーを飲むなど大人ぶるジョーの姿にはどこか笑いが込み上げてきます。そのうえジョーカーズのみんなまで大人ぶってくるので腹筋に悪かったです。(個人的にスーツ姿のモモキングで笑い転げてしまいました)しかし大人ぶっていてもジョーはジョー。ジョーカーズ星でジョーカーズと遊びまくる様子を見て、何だかんだでジョーは相変わらずだと安心しました。

 

 その一方で「中学に上がったら友達をお別れするかもしれない」という不安を吐露するシーンにグッときました。かつてのように遊べなくなるかもしれないから、今の内に全力で楽しもうというジョーのいじらしさには胸打たれましたね。大人になることを楽しんでいるのと同時に、子どもでいられなくことが悲しいという気持ちにもどこか共感を覚えます。前半はそんなジョーのちょっとした喜びと寂しさを見せてくれていたと言えます。

 それ故ジョーとジョーカーズみんなで遊びつつ、まさかのデッキーとのデュエマに発展する展開には興奮しました。この2人が戦うことは今までなかったので新鮮です。使用カードもジョーがチーム切札以降のカードを使っているのに対し、デッキーは初期のジョーカーズを中心としたデッキとなっていたのも印象的。図らずも「新旧ジョーカーズ対決」となった今回は、劇中でモモキングが言ったようにジョーとジョーカーズ(そしてデッキー)との絆を見せてくれて非常に面白かったです。

 

 

  • 鬼の槍に切り裂かれた絆

 なんて楽しいムードに浸っていたのも束の間。前々作でジョーと戦ったアバクが再登場し、彼によってジョーカーズ星を破壊されデッキーがさらわれるラストに愕然。アバクの槍が星を丸ごと呑み込む様子が唐突に挿入されたこともあっり困惑が止まりませんが、何よりジョーカーズたちが星ごと消されてしまったかもしれない描写に衝撃を受けました。ついさっきまでモモキングたちがジョーと楽しく遊んでいただけに、彼らがいなくなってしまったことへのショックは計り知れません。同時にデッキーまでアバクに奪われ、友達をいっぺんに失ったジョーに同情を覚えてしまいます。

 そしてアバクが何故デッキーをさらったのかが気になります。その後のシーンを見たところかつて彼が通っていた「王来学園」の復活を目論んでいるようですが、この学園が何故ここまでボロボロになってしまったのか?アバクはこの学園をどう復活させる気なのか?などの疑問がどんどん湧いてきます。アバクの語る「鬼リセット」の意味や彼の側についているハイドとヒミコについてもどういうことなのか、と首を傾げるばかりです。いずれにしても、わずか数分でジョーを絶望のどん底に叩き落としたアバクとの激闘が始まることを予感させる終わり方でしたね。

 

 

  • 人龍一体の未来を切り拓く、超絶MAXの英雄龍

モモキング-MAX(マックス) 光文明 (6)
S-MAX進化クリーチャー:ジョーカーズ/ヒーロー・ドラゴン/レクスターズ
パワー9000
▪️S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊するか、自分の手札から《モモキング-MAX》を1枚捨てる。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
▪️W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
▪️このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。その後、コスト6以下のタマシードを1枚、自分の手札から出してもよい。

 ジョーが突如手にした新たな切り札。「十王篇」に初登場し、これまでジョーと共に激闘を潜り抜けてきた《勝熱英雄 モモキング》の新形態です。光文明単色になっているのも特徴ですが、それ以上に目を引くのがその見た目。これまでの鎧武者の出で立ちをした竜人の姿ではなく、ヒューマノイドあるいは人間が武装したような姿に変化しています。見た目だけならまずモモキングだとは思わないでしょう。(最も服装や武器など、過去のモモキングの特徴はキチンと引き継いでいますが)最もこのような姿になったのは後述の進化に関係がありそうです。

 カードとしての特徴としてまずあげられるのは「S-MAX(スターマックス)進化クリーチャー」という新たな進化クリーチャーである点。従来の進化クリーチャーとは異なり、「プレイヤー自身が進化した姿」を意識したデザインになっています。進化元を必要とせず、進化クリーチャー故召喚酔いもしない、という通常のクリーチャーと進化クリーチャーのいいとこ取りのような仕様になっています。(実質スピードアタッカーのようなものと考えることも出来ますね)

 さらにバトルゾーンにあるS-MAX進化クリーチャーか手札にある同名カードを犠牲にすることで敗北を回避する能力まで共通で備えています。場にいるだけで敗北のリスクを減らせますし、手札に同じカードがダブっても使い道があるというのが美味しいですね。*1

 あまりにも便利すぎる故か、プレイヤー自身が進化していることから場に自分のS-MAX進化クリーチャーは2体以上存在出来ないというデメリットも抱えています。しかし1体のみを残して残りをバウンスするため、任意でS-MAX進化クリーチャーを入れ替えるという手も可能です。それを抜きにしても、メリットの方が十分に大きいと考えられます。

 そしてこのカード固有のスペックとしてはコスト6のパワー9000、W・ブレイカーと上々。さらに攻撃時に1ドローし、新カードタイプの「タマシード」を踏み倒すアタックトリガーも備えています。踏み倒せるタマシードはコスト6以下までですが、現状判明しているタマシードは低コストでも有用なカードが多いので十分強力です。踏み倒すタマシードの候補としては文明も同じ《スロットンの心絵》や《SMAPONの心絵》辺りがオススメですね。

 と能力自体は淡泊で物足りなさを感じますが、このカードの真価は豊富なサポートの数にあります。すぐに攻撃出来る光のドラゴンであることを活かして《時の法皇 ミラダンテXII》や《百族の長 プチョヘンザ》といった革命チェンジクリーチャーと入れ替えることが出来ますし、ジョーカーズでもあることから《灰になるほどヒート》《キング・ザ・スロットン7》で踏み倒すことも可能です。《モモキング》進化クリーチャーとして《究極英雄 キング・モモキング》の上に重ねる芸当も出来ますね。様々なタマシードや他カードとの組み合わせ次第でいくらでも活躍出来るポテンシャルを秘めているので、それらとの組み合わせを模索していきたいですね。

 

 

  • それぞれのクライMAXを見せてくれるOP&ED

 本編がかなりの衝撃展開でそちらに印象を持っていかれましたが、本作からのOPとEDについても見どころが多かったです。宗教性をコンセプトにしているという特殊なアイドルグループのベアードアードさんがOPを新進気鋭のアニソンユニットのCoeur à Coeur(クーラクール)さんがEDをそれぞれ担当してくれました。どちらも良い曲ですが、映像との組み合わせもあってより印象深いものになっていました。

 まずOPの「ヒストリア」は軽快な曲に仕上がっているのが特徴。グループメンバーがボカロPということもあってか、高い音程が連続で響く妙に中毒性の高い曲になっています。一方で歌詞は「新しい舞台での戦い」をストレートに歌っていてグッときますね。映像に関してはジョニー&ジョラゴンや勝太そしてウサギ団らしき集団が目に留まりますが、気になるのはやはりジョーたちが変身している点。アバクら敵サイドも含めてクリーチャーになってして戦っていることにギョッとさせられました。この姿がどのような意味を持つのか、今後の展開で明かされることに期待出来ます。

 続けてEDの「コレカラ」はどこか落ち着いた曲調。これまでの出来事とのお別れ・卒業を歌いつつ、これから先の未来についても語っていく歌詞にウルウルさせられます。そのうえ「ジョー視点でジョーカーズの仲間たちを見ていく」映像と相まって感動がより増していましたね。モモキングたちから始まり、チーム切札&レクスターズ→ワンダフォース→初期ジョーカーズとジョーカーズのこれまでの歴史を遡っていくかのような流れに涙が止まりません。ラストにジョニーが手を伸ばしてくれるのがまた最高です。

 といったように特徴が全く異なるOPとEDでしたが、どちらもジョー編の最後を盛り上げてくれる内容になっているという点では共通していると思われます。何度も聞いて見て印象に残しておきたい、そう思える曲でしたね。

 

 

 というわけでデュエマキングMAX第1話の感想でした。1話目から波乱の幕開けとなり、僕自身未だに動揺しています。ジョーカーズとデッキーを失ったジョーは果たしてアバクにどう立ち向かうのか、気になることが多くて仕方がありません。しかも次回はヒミコが襲いかかってくる模様で、傷心のジョーがどこまで戦えるか心配になりますね。(予告を見る限りメタリカを使っていますが・・・・・・キラからデッキを借りたのでしょうか)

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ただし場にS-MAX進化クリーチャーがいない場合、手札の同名カードの敗北回避は使えないので注意が必要。