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デュエル・マスターズ キングMAX 第3話「キズナの力がクライマックス!オレたちのスターMAX進化!」感想

絆の力で友(ヒーロー)に挑む

【速報】ジョニーの敵、元々存在しなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 超えるべき友として

 前回のジョーVSヒミコのデュエマから始まった今回のデュエマキングMAX。ジョーがジョニーと心を合わせて《MAX・ザ・ジョニー》の力を完成させることに成功し、見事ヒミコに逆転勝利してみせました。

 この辺りのパートはOPでも見せたジョーの変身した姿が初登場したのが見どころでしたね。ジョーが進化元としてジョニーと共にバトルフィールドに立つ、という中々にエモい表現を早速見せてくれました。それ以外の説明が特になかったので何故変身したのか・というかバトルフィールドと現実に両方存在しているのはどういうことなのかなど疑問も湧いてきますが、それでも十分に燃える展開になっていたと思います。

 

 そして今回最大のポイントはジョーとキラの一騎打ち。この2人のデュエマがじっくり描かれるのはかなり久々だったのでいきなりテンションが上がりましたね。しかもキラがジョーを鍛えるため敢えて厳しく当たっているのが目に見えてわかったので、彼のいじらしさに思わず胸打たれました。(そのうえ前回ジョーに自分の文明を選んでくれたのが嬉しかったと語るシーンとか・・・・・・最高でしたね

 何より今回のデュエマでジョーとキラ、2人の想いがはっきりと描かれていたのが良かったです。それぞれ相手の強さを理解して尊敬しあっているからこそ、その強さに近づきたいと思っているシーンが特に印象的です。どちらも互いにとってヒーローのような存在であることが強く伝わってきます。

 さらにジョーがキラに「超える」宣言をしてみせた時は感動しましたね。ずっと憧れてきた友と肩を並べるだけでなく、さらに高みに行ってみせようとするジョーの決意には驚かされました。その決意の元、親友だからこそ一緒に強くなりたいキラと真っ向から立ち向かって勝利してみせるラストも本当に素晴らしかったです。ジョー編の始まりからずっと描かれてきた2人の友情を再確認出来て、大満足の一言ですね。

 

 

  • 魂を束ねし1発を放つ、絆MAXの切り札ガンマン

MAX(マックス)・ザ・ジョニー 光文明[ジョーカーズ] (6)
S-MAX進化クリーチャー:ジョーカーズ/レクスターズ
パワー10000+
▪️S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊するか、自分の手札から《MAX・ザ・ジョニー》を1枚捨てる。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
▪️パワード・ブレイカ
▪️自分の他のジョーカーズまたはレクスターズ1枚につき、このクリーチャーのパワーを+2000する。
▪️このクリーチャーの各ブレイクの前に、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
▪️このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分のシールドが10以上あれば、自分はゲームに勝つ。

 ジョーとジョニーの絆が最大限高まった結果到達した新たな境地。「デュエル・マスターズ(新章デュエル・マスターズ」にてジョーの初代相棒として鮮烈なデビューを飾ったジョーカーズ第1号《ジョリー・ザ・ジョニー》がS-MAX進化クリーチャーとなった姿です。光り輝く宝石のような鎧を全身に纏い、どこかメタリカを思わせる姿となっています。巨大な剣を携えている姿はまるで騎士のようです。そのためガンマンとしての要素が無くなってしまっているように見えますがそもそもジョギラスタの時点で大分怪しかったしヘーキヘーキ、劇中の描写からして大剣が銃に変化するなど、従来のジョニーらしさもキチンと残っています。

 S-MAX進化クリーチャーとしてはコスト6のパワー10000と上々の基礎スペックを持っています。さらに味方ジョーカーズとレクスターズの数だけパワーが上がるので、見た目以上に高いパワーを発揮してくれるでしょう。上がったパワーはパワード・ブレイカーで相手のシールドを一気にブレイクする際に役立てられます。味方が1体でもいれば即座に3打点になれる絶妙なパワーラインが興味深いですね。

 さらに相手のシールドをブレイクする直前、自分のシールドを追加する能力を備えており、守りをより強固にすることが可能。ブレイクした枚数分増えていくため、S-MAX進化クリーチャーの耐性と合わせてかなりの防御力を発揮出来ます。上のパワード・ブレイカーとの相性はもちろんのこと、後述の能力とのシナジーも抜群です。

 その能力こそ攻撃後に発動するエクストラウィン能力。これは《光霊姫アレフティナ》と同じように自分のシールドが10枚以上あれば発動するもので、達成さえ出来れば相手の反撃を許さず勝利に持ち込めます。(また初代ジョニーの「相手のシールドを0枚にしてエクストラウィンを達成する」コンセプトと真逆になっているのが面白いところ)

 まとめると全ての能力が見事に噛み合った切り札に相応しいカードと言えます。エクストラウィンに関しては単体でシールド10枚達成が非常に難しく狙って行えるものではありませんが、それでも十分強力です。ジョーカーズサポートなど他カードとの組み合わせ次第で様々な状況に対応出来ますし、ジョニーの新形態として活躍に期待がかかります。

 

 

  • 正義と友情を重んじる誇り高き聖帝

「正義星帝」(スティルジャスティス・ティルジエンド) <ライオネル.Star(スター)> 光文明 (5)
スター進化クリーチャー:メタリカ/エンジェル・コマンド/レクスターズ
パワー9500
▪️スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、カードを1枚引く。その後、光のタマシードを1枚、自分の手札から出してもよい。
▪️自分のタマシードが出た時、コスト6以下の進化クリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。この能力は、各ターン1度しか使えない。

 キラがジョーとのデュエマで使用した新たな切り札。「十王篇」からキラの相棒を務めた《「正義帝」》が「エピソード2」出身の大型ゼニス《「俺」の頂 ライオネル》の力と合体したスター進化クリーチャーです。前作では敵サイドの合成元にされていたライオネルでしたが、今回ようやく主人公たちの力を貸してくれるという伝説のカードらしい扱いを見せてくれました。そうして合体した正義星帝の姿は本体・後ろの鎧共に白い鬣を纏っており、合体元の“獅子”の要素をキチンと引き継いでいるのがわかります。

 カードとしての評価を一言で表すならば「タマシード版《「正義星帝」 <鬼羅.Star>」といったところ。登場時に1ドロー&光のタマシードを踏み倒せるcipを持っており、進化元となるタマシードをどんどん展開していけます。出せるタマシードは光文明である以外に縛りが無いのも特徴的で、SMAPONの心絵》のような強力なタマシードを出して一斉攻撃に移る、なんて運用法も可能です。

 そしてもう1つ注目すべき能力がタマシード登場時に誘発する進化クリーチャーの踏み倒し。各ターンに1体限定という制限はありますが、進化クリーチャーをさらに出せるのは非常に強力です。上述のタマシード踏み倒しと見事に噛み合っており、ほぼ確実に進化クリーチャーを出していけるでしょう。

 さらにこの能力の回数制限はクリーチャー自身にかかっているのが最大の特徴。即ち2枚目以降の<ライオネル.Star>を出せればそのカードの踏み倒しも発動出来、さらなる展開を狙うことが可能となります。ちょうど踏み倒せるコストも6以下なので並べるのは容易ですし、2体以上揃っていればタマシードが1度出るだけでその分能力が誘発するなど致せり尽くせりです。《スロットンの心絵》を出せばさらなる展開も狙えます。

 まさにタマシード戦略を大きく拡張してくれるハイスペックカード。光のタマシード主体のデッキではまず採用されるでしょうし、それ以外のデッキでも十分に活躍出来るでしょう。

 

 

  • 敵の行方・相棒の行方

 今回もう1つ印象的だったのがジョニーの敵(かたき)についての話。胸に傷をつけた敵を探すためというのがこれまでジョニーが旅に出ていた理由でしたが、その敵そのものが最初から存在しなかったという話には思わずズッコケてしまいました。

 話によると胸の傷はジョーが思いついた設定で、彼が敵の設定までは考えていなかったのがそもそもの原因とのこと。ジョーの創造の能力を考えると納得のいく話ではありますが(思い付きで兄弟にさせられたゲラッチョ男爵とヒゲ総理という前例もありますし)、これまでのジョニーの旅は何だったのか・・・・・・という徒労感がまず出てきてしまいますね。漫画版の話と大きく変えてきた点も衝撃的です。スプリガンとは何だったのか・・・・・・とはいえ裏を返せばジョニーは敵などを気にせず旅に出る必要がなくなったので、ひとまずは良しと思ってもいいかもしれません。

 他に気になった点といえば第2の相棒であるジョラゴンの存在ですね。ジョニーと共に旅に出ていたはずのジョラゴンが何故帰ってきてないかようやく言及されましたが、どうやら途中で別行動を取っていた模様。果たしてジョラゴンはどこに向かったのでしょうか。(吹っ飛ばされたジョーカーズの救援に向かったとかありそうですね)ともあれジョラゴンの方も帰還するフラグが立ったのは嬉しい限りです。劇中でジョーが言ったように、ジョニーとジョラゴン、そしてモモキングの3人が揃う日が楽しみになってきました。

 

 

 さて次回はジョーたちの出番は一旦お休みで、アバクたち敵側がメインで進む模様。しかも王来学園が健在だった頃の過去編をやるようで驚きました。漫画版でも衝撃的な内容だったアバクのエピソードをアニメでやるのか!?とあれを既に読んだ身としてはちょっと動揺してしまいます。アバクが抱えている黒い過去がどのように描かれるのか、ドキドキが止まりませんね。予告にチラッと映ったジェンドルらしき人物も気になりますし、次回は絶対に見逃せません。

 

 

 ではまた、次の機会に。