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2022年春アニメ&特撮簡易感想 その8

 

 

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 来月公開予定の『シン・ウルトラマン』の本予告がついに公開。長いこと短い映像のみだったので、予告らしい予告が来たことに思わずテンションが上がってしまいます。

 肝心の映像の方はこれまた強烈。何と言ってもウルトラマンの空を飛ぶポーズや変身時の腕を高く突き上げたポーズがお披露目されたのが嬉しかったですね。これまで立ち姿とスペシウム光線を撃つ姿勢以外のポーズを見せてこなかった中、ウルトラマンといえばこれ!とも言うべきポーズを連発してくれるのはファンとしても喜ばしいことです。初めてウルトラマンのビジュアルが公開された時は不気味さに溢れていましたが、動いてみるとカッコよさや勇ましさがこれでもかと感じられたのもポイントです。

 そして事前に公開されていたガボラネロンガに続き、ザラブ星人メフィラス星人の存在が明らかになったのも驚きでした。特にザラブ星人は原作と見た目がほとんど変わっておらず、何を考えているかわからない得体の知れなさがこれでもかと出ています。(あの姿で普通に車を乗っているシーンに『ウルトラゾーン』味を感じる)メフィラスの方はあの山本耕史さんが人間態を演じるとのことで、こちらはまた別に怪しさがアップしています。山本さんの胡散臭い演技がメフィラスのキャラクターをマッチしそうで非常にワクワクしますね。この調子でゼットン辺りにも期待したいところ。

 他にも米津玄師氏の手掛ける主題歌「M八七」も印象的。わずかに聞き取れただけですが、歌詞がどれも意味深に聞こえて興味深いです。中でも「痛みを知るただ1人であれ」は、地球に恐れられながらも懸命に彼らを守るウルトラマンの“孤独”を表しているかのように思えてなりません。まだまだ未知の部分が多い本作ですが、公開まであとわずか。見られる日を心待ちにしながら空想を膨らませていく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第2話「妻役を確保せよ」

 三者面談に向けて妻になってくれる人を探すことになったロイドでしたが、彼の前に現れた「ヨル」のキャラクターにまず面食らってしまいました。殺し屋であるという情報は事前に知っていたものの、その職業以上にヨルがどこか抜けている点が気になりますね。イヤミやジョークをそのままの意味で受け止めてしまう性格は微笑ましい一方で、何かが欠落していると感じさせてきます。日常でも「殺し」が平然と選択肢に入っているのがまた物騒ですし、彼女の人格形成に何があったのかと不安を覚えずにはいられません。

 一方で本作のギャグは至って平常運転。ヨルという恐ろしい存在が加わってもあれやこれやと話が進んでいくので見ていて飽きません。しかも終盤のロイドのプロポーズシーンの衝撃は絶大で、全体的にズレている2人にはある意味お似合いのシチュエーションとすら思ってしまいます。アーニャの機転で夫婦になった2人がこの後もどれだけズレた会話を繰り広げていくかと思うと、既に笑いが込み上げてきそうです。

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第3話「sing! song! smile!」

 やっぱりラブライブの3話は決まって神回だな・・・・・・!と思わせてくれた今回。前回のラストで共に歌う決意を固めたかすみ&璃奈&彼方&エマたち「QU4RTZ(クォーツ)」の始動までが描かれた内容に終始見入りました。

 何と言っても自分たちのやりたいこと・特技の不一致に悩む中、「みんなから見た自分」を知っていく展開が素晴らしかったですね。自身では気付けなかった人物像を教え合うことで、互いの方向性を確認し繋げていく流れは見ていて思わず感嘆の声が漏れました。誰かが望んでいる「自分の姿」を模索し、それを自分の望む姿と重ねていく彼女たちの姿には感動を覚えます。(個人的には愛たちに助けられてばかりだと思っていた璃奈がエマたちから「みんなを引っ張る力」があることを教えてもらう辺りがここすきポイント)1期序盤から描いていた「独りよがりでない個性」をさらに発展させているような描写が実に素敵です。

 そしてかすみたちにそのことを気付かせてくれた侑の奮闘も良かったです。音楽科の課題に苦悩するものの、上述の自身の個性を歩夢たちに教えてもらうシーンが実に印象的。無個性だと思っていた自分自身を見つめ直し、「私にしか出来ないもの」を目指す侑の姿はとても勇ましかったです。そうしてラストに演奏してみせたのが1期のED「NEO SKY, NEO MAP!」というのがまた最高でしたね。まるで最終回を見たかのような満足感を得られた気分です。

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第12話「新たなる試練」

 前回の終わり方と予告の時点である程度予測していましたが、ウルトラギャラクシーファイトの1部と2部をシームレスで切り替えていく構成にちょっとビビりました。しかも1部の終わりにまだまだ戦いは続く・・・・・・!と説明しながら全く別の戦いを見せていく様子は少々混乱してしまいます。せめて「トレギアとの戦いはこの後タイガたちに引き継がれていくんだ!」みたいな説明が欲しかったところです。

 それはそれとして、1部のクライマックスと2部の始まりを連続で見せてくれたのは何だかんだで嬉しかったですね。1部ラストでギンガがニュージェネの仲間たちの力を受け取ってニュージェネレーションダイナマイトを繰り出すシーンとかは最高でしたし、2部は初っ端から80が活躍するなど見どころ満載でした。中でもリブットがグレートとパワードから特訓を受けるシーンは印象深いです。劇中のマルゥルが語ったように、あの頼もしさ全開のリブットにもこのような頃があったと思うと微笑ましくなりますね。

 そしてマルゥル家パートではペガの家出の理由がようやく明かされましたが、「リクにネタバレされた」という人によっては絶許な案件だったことに何とも言えない気持ちにさせられました。マルゥルたちからすればしょうもないことで拗ねてるようにしか見えませんし、ペガの問題の解決はまだまだ先になりそうですね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第73話「炎の中の希望」

 約1か月ぶりのダイ大感想だああぁぁ!!長いことセレクション再放送をやっていたダイ大でしたが、ようやく本編が再開されたことに思わず舞い上がってしまいます。ポップが踏ん張るシーンからずっと待ちぼうけを喰らっていただけに、続きが見られるというのは本当に喜ばしい話です。

 そうして始まった本編は最高の一言。キルバーンの罠から脱出を目指す中、ハドラーがこれでもかとダイとポップを助けてくれる展開に胸打たれました。自分を倒した相手を尊敬しているからこそ、彼らに叱咤激励を送るハドラーの粋な姿に惚れ惚れします。そんなハドラーにシンパシーを感じて助けようとするのが、彼の変化を誰よりも見てきたポップというのがまた素敵です。

 そして極めつけはアバンの登場。何と生存していた彼の姿には味方も敵も、果ては視聴者すらも衝撃を受ける構図は実に心地いいです。(特にここまで余裕な態度を崩さなかったキルバーンが激しく動揺するシーンは見ていてスカッとします)何故生きていたのかという疑問すら置き去りにして、アバンがハドラーを看取るシーンも感動的でした。最後の最後に満足のいく生き方を果たせたハドラーに送る、最高の回でしたね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第3話「恐怖?吸血宇宙人」

 この世界の宇宙人って一体なんなのだろうか・・・・・・?今回は謎多きチュパカブラ鏑木チュパ太郎(かぶらぎ・チュパたろう)」の大暴れっぷりが凄まじかったです。数々の怪行動の裏に推しのカードの無限回収という目的があった時は大笑いした一方で、マナブたちに捕まった後にほとんど罪を償わずに解放されたことにモヤモヤさせれました。先祖代々地球に住んでるからとはいえ、もうちょっと報いを受けさせるべきでは?とちょっと考えてしまいます。

 それはともかく、UTSの若き社長「王道遊夢(おうどう・ゆあむ)」の活躍も印象に残りました。チュパ太郎の狙いを見抜いて自ら囮となって彼を誘い出し、ラッシュデュエルでひっ捕らえる作戦には素直に感心させられます。その後会社の評価が上がることを見越しているなど、幼いながら経営者に相応しい手腕を持っていると言えます。

 デュエルにおいてもテクニカルで、また珍しい女子のドラゴン族使いという点が面白かったです。エースである碧牙の爆速竜(ブルートゥース・バーストドラゴン)は青眼の白竜を上手いことリスペクトしておりインパクト抜群です。(技名の「滅びのバーストストリーミング」のセンスよ・・・・・・)敏腕子ども社長の遊夢の今後の活躍に期待がかかる内容でしたね。

 

 

 シン・ウルトラマンといえばもう1つ。上述にも触れた山本耕史さんのメフィラスが絶妙に胡散臭いことを先日母と話していた中、母から「斎藤工さんの方も大分胡散臭くない?」と言われてハッとなった出来事がありました。本作において斎藤さんは主人公である「神永新二」を演じているのですが、確かにこちらも大分怪しさ満点に思えます。映画の中で対立するであろう2人がそれぞれ胡散臭い、というのは中々に面白いですね。

 一方で斎藤さんと山本さんをそれぞれ起用したのは「ウルトラマンとメフィラスの内、地球人はどちらを信じるのか」といった話をやるためなのでは?といった考えが浮かんできました。見た目の是非はともかく、両者共に別の星から来た得体の知れない存在だと言えます。この不気味な両者の仲から、地球人はどちらを信じるべきなのかといった問答を繰り広げるために、敢えて彼らの人間態を胡散臭い役者さんに演じてもらったのかもしれません。正直妄想の域を出ませんが、こういったことに頭を巡らせるだけでも楽しいのでこの考えをまだまだ煮詰めていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。