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デュエル・マスターズ キングMAX 第5話「リッチになってカムバック!ウサギ団の大豪邸に潜入せよ!」感想

お金のパワーでカバですメ~

アニメのセレブデッキがガチの高額だった時の衝撃よ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • セレブでリッチなウサギ団

 今回のデュエマキングMAXは予告通りウサギ団が復活を果たした回。久々にジョーたちの前に現れただけでも驚きですが、それ以上にとんでもない大金持ちになっていたことに仰天してしまいました。(何がどうしてそうなったのか一切説明がなかったのですが、ジョーとジョニーに忘れ去られていたギャグのおかげかあまり気にならなかったですね)かつては貧乏かつ不憫な要素が目立っていた3人組が大きく変化したものです。

 セレブになったせいかジョーを追い詰める手段も金に物を言わせたものばかりだったのも印象的。高級ラーメンやら巨大なデッキケース(最早ストレージボックスである)といった、わかりやすくスケールのデカいものをバンバン出して篭絡しようとしていく様子には少々呆れかえってしまいましたね。

 極めつけはジョーとのデュエマで使用した「推定金額1000万円のキラキラデッキ」。どうやったらそこまで高額に仕上げられるのかと思っていたら、GP*1版の《フェアリー・ライフ》をはじめとした大会限定のカードばかりが出てきて唖然となりました。なるほどそんな高額カードばかりならそこまで高くなるかも、と思う一方、高いカードを詰め込めるだけ詰め込んでいるだけでまるでシナジーがなさそうなデッキには苦笑いする他ありません。ジョーやジョニーが今回はツッコミ一辺倒だったのも納得の様子だったと言えます。

 

 

  • 変わらぬ愛情ウサギ団

 そんな金持ちになってしまったせいで若干イヤミっぽいところが増えてしまったウサギ団でしたが、要所要所では以前と変わらぬ様子も見せてくれました。まず上げられるのがやはりぴょんこ姫のジョニーへの愛。当人に忘れられても変わらずジョニーのことを想い続けられていることには少々感心させられます。このガッツ溢れる姿を見ていると、かつてのぴょんこ姫を思い出してきましたね。

 他にもデュエマ中に繰り出してきた切り札が《ギガントウサギロボ・フューチャーX》だったのも嬉しかったポイント。別TCGの青眼よろしく「世界に4枚にしかないカード」という謎の超レア設定を引っ提げてきましたが、かつて使用したものと同種のカードを変わらず使用しているのが素敵でしたね。高いカードばかりを使っている一方で、お気に入りのカードへの愛は忘れていないことがここで伺えます。

 富を得て変化した一方で、変わらない愛情も持ち合わせていたウサギ団。そのうえジョーの「昔の気持ちを思い出した方が強くなれるんじゃない」という言葉を貰ったことでかつてのハングリー精神を取り戻したのが良かったですね。今回はそんなウサギ団とジョーのやり取りに懐かしさを覚えつつ、視聴者にもかつての気持ちを思い起こさせてくれるような内容だったのかもしれません。

 

 

  • 君のテレフォン・ナンバー3046(スマッポン)

SMAPON(スマッポン)の心絵(メモリー) 光文明 (6)
タマシード:ジョーカーズ/レクスターズ
▪️S・トリガー(このタマシードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
▪️シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
▪️このタマシードが出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。

 ジョーが1話にて初使用し、今回本格的にお披露目したタマシード。「デュエル・マスターズ(新章DM)」にて初登場したスーパー・S・トリガークリーチャーの《SMAPON》の魂がカード化したものとなっています。(SMAPON本人はアニメでは未登場ですが、本編の裏側で作られていたのかもしれません・・・・・・たぶん)他のジョーカーズ・タマシード全般に言えることですが、スケッチブックに描かれたジョーカーズの絵がそのまま彼らの魂であることを表しているかのようなイラストが素敵ですね。

 カードとしての効果はタマシードとなった《ホーリー・スパーク》と言ったところ。S・トリガーを持ったオールタップ系のカードの防御力の高さは多くの人が知っている通り、《超戦龍覇 モルト NEXT》のような攻撃後にタップするクリーチャーがいない限りは確実に1ターン止められます。この時点で防御札として使えるタマシードの中でも頭1つ抜けた性能をしていると言えるでしょう。

 防御に限らず自分のターンの攻撃にも使用出来るのがまた魅力的。相手のブロッカーをタップさせるのも良し、あるいはそのままタップキルにも使えます。コストも6と手ごろなので手打ちするにもちょうどいいのですが、どうせなら《モモキング-MAX》や《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》など、タマシードを踏み倒せるカードから出してみたいところです。

 比較対象には上述のホーリー・スパークなどの呪文がまず思い浮かぶものの、それ以上の強力な対抗馬として《閃光の守護者ホーリー》があげられます。ブロッカーとしてその後も使えるホーリーの方が防御性能は高いものの、シンカライズによる進化クリーチャーとの兼ね合いや、ジョーカーズとのシナジーから差別化は十分に可能です。光の進化クリーチャーを主軸としてデッキには積極的に投入して使っていきたいですね。

 

 

 というわけで今回はウサギ団メインの楽しい回だったわけですが、その直後にウサギ団がアバクに接触してきたラストも忘れてはいけません。しかもラビット大佐がデッキーの能力の秘密をアバクに教えようとしてきたことに衝撃を受けました。ここにきて彼らが物語の大筋に関わってくるとは思いもしなかったです。何より、これまでジョー編の日常の象徴といったイメージがあったウサギ団がシリアスに片足を突っ込みつつあることに驚きを隠せません。アバクとウサギ団のまさかの協力関係になりつつある展開に、これから目が離せません。でも僕はウサギ団の素っ頓狂な情報に振り回されるアバクのギャグ回も期待しているぞ・・・・・・

 

 

 ちなみに来週はまさかの再放送。どうやら本作の第1話をもう1度放送するようです。このタイミングでいきなり来たことにはまたかよ!と思わず叫んでしまいそうになりましたね。本編がいい感じに盛り上がってきたところで中断されるのはかなりヤキモキされますし、こうなると前作のように今後も高頻度で再放送や総集編が挿入されてしまうのではないか、と危惧してしまいます。

 しかし次回の再放送は副音声付きで、ジョー役の小林由美子さんたちのトークが入ったいわゆる「オーディオコメンタリー」方式でお送りするという仕様は気になります。過去の内容をただ流すのではなく、こういった工夫を施してくれるのは喜ばしい話ですね。また小林さんたちの生の話が聞ける貴重な機会である点も見逃せません。意外と楽しめそうな内容なので、来週の放送を前向きに待っていたいと思います。

 そして感想に関しては例によってお休みになる予定です。(オーディオコメンタリーの内容は何かしらの形で感想を書き残しておきたいと考えています)申し訳ありませんがご了承ください。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:公認グランプリ」の略。タカラトミー公認の大規模な公式大会で、主に高年齢層をターゲットにして競技性の強い大会である。この大会の参加者や上位入賞者に配られるカードはいずれも高額で取引されている