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デュエル・マスターズ キングMAX 第6話「6年生のビッグイベント!恐怖と友ジョーの林間学校!」感想

苦難もまた思い出の1つ

ジョーとキラたちゎ・・・・・・ズッ友だょ・・・・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 謎ゲームでも変わらぬ友ジョー

 前回に引き続きギャグ多めでお送りしたデュエマキングMAX6話。デッキーの不在を未だに引きずるジョーが気分転換楽しもうとしていた林間学校にて、謎のデスゲーム(?)に巻き込まれていく様子が描かれました。山の大地主である「金掘原冊(きんぼり・ばるざく)」が仕掛けた「金のボルバルザーク争奪戦」のカオスっぷりが特徴的でしたね。

 さてこのゲームですが、前半は主催者の金掘原冊の傍若無人ぶりが鼻につきましたね。従わないものや脱落者を墨塗れにするわ、当人しか知り得ないクイズを開催するわやりたい放題だったので、見ていて少々フラストレーションが溜まってしまいます。ラストにカバまろと買収された部下に墨塗れにされる因果応報なオチがなければ、スッキリしないまま終わってしまうところでした。

 

 このように金堀に対してあまりいい印象は抱けなかったのですが、一方でジョーとその仲間たちの関係にほんの少しだけ整理をつけていた点が良かったです。最後のデュエマトーナメントでの戦いを通じて、仲間たちとの思い出を振り返っていくシーンは中々に素敵でした。(死んでないからギャグの天丼も個人的に好き)本作が始まって以来、ジョーがジョーカーズ以外の友達を仲良くデュエマを楽しむ様子は今回が恐らく初めてなので、何の気兼ねもなく嬉しそうなジョーの姿にほっこりさせられます。

 そして最後のキャンプファイヤーのくだり、キラの「卒業しても、今日みたいにみんなでデュエマしような」という言葉に感動しましたね。1話でジョーが抱いていた友達とお別れするかもしれない不安に対し、その後も遊ぶ約束をするという答えを見せてくれたのは何より素晴らしいと思います。例え卒業・進学したとしても、決して変わらない友情を何気なく誓う合う絵面はかなりエモいです。ひたすらわけのわからないことに巻き込まれたジョーたちがそれもまた「楽しい思い出」として記憶していく過程も含め、どこか微笑ましい気持ちにさせられる回だったと言えます。

 

 

  • 熱く、速く、激強い!漢気MAXの大親

ブランド-MAX(マックス) 火文明 (4)
S-MAX進化クリーチャー:ビートジョッキー/レクスターズ
パワー5000
▪️S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊するか、自分の手札から《ブランド-MAX》を1枚捨てる。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す。)
▪️このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のクリーチャーを1体アンタップする。このターン、そのクリーチャーはシールドをさらに1つブレイクする。
▪️相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手のシールドを1つ、持ち主の墓地に置く。

 ボルツが手にした新しい力であり切り札。「デュエル・マスターズ(新章DM)」で初登場して以降、ボルツの相棒として共に在り続けた《“罰怒”ブランド》が、ボルツとの絆を高めてS-MAX進化クリーチャーとしての力を得た姿です。そのシルエットはこれまでのブランドと比べてもかなり巨大化しており、従来の姿に袴のようなものを加えた見た目が特徴的です。扇子まで持っており、さながらヤクザたちを率いる組長を思わせる出で立ちです。また要所要所に前作でボルツが戦った《龍神ヴォルジャアク》らしき意匠(爪や角など)が見られるのが興味深いですね。

 カードとしてはコスト4のパワー5000と平均的。他のS-MAX進化クリーチャーと比べるとサイズの小ささが目立ちますが、その分能力がいずれも強力です。相手に選ばれた瞬間、相手のシールドを償却する能力などがまずユニーク(この能力もヴォルジャアクを思わせる)で、実質アンタッチャブルとして運用出来るので見た目以上に場持ちがいいです。生き残りやすいのでS-MAX進化クリーチャーの敗北回避との相性もいい点がまたグッド。

 そして特筆すべきが味方クリーチャー1体をアンタップするアタックトリガー。単純に味方に再度攻撃させられる他、その味方のブレイク数を追加するおまけ付きなので打点を一気に広げることが出来ます。普通のクリーチャーでも合わせて3枚ブレイクさせられますし、W・ブレイカー持ちをアンタップすればあっという間に相手のシールドを全破壊することが出来るでしょう。無論《我我我ガイアール・ブランド》でこのカード自身をアンタップすれば、さらなる攻撃が見込めます。

 この性能のため基本的に様々なカードと組み合わせられますが、どうせならアタックトリガー持ちのクリーチャーとのコンボを決めてみたいところ。例えばボルツのもう1枚の相棒であるダイナボルトは爆龍皇 ダイナボルト》をはじめとして各形態それぞれが攻撃時に進化を発揮するので抜群の相性を誇ります。中でもおすすめなのが《ダイナボルト <ドギラ.Star>》で、組み合わせて<ドギラ.Star>の無限攻撃を達成させるのに一役買ってくれることでしょう。

 それ以外にも無限攻撃を可能とするコンボも存在します。S-MAX進化クリーチャーの制約故に同名カード複数枚をバトルゾーンに並べるのは不可能ですが、《メタルコックのタイマー》や《葉鳴妖精ハキリ》といったカードと組み合わせれば無限攻撃を成立させることが出来ます。*1(ただしG・ストライクでサポート側のクリーチャーの攻撃を止められる危険性もあるので注意が必要)何より単体ではなく味方との組み合わせ次第で如何様にもなる攻撃性能は非常に魅力的です。ブランドの新たな形態に相応しい強力クリーチャーとして、環境での活躍が期待出来るでしょう。

 

 

  • 癒しパートだウサギ団

 上述の通りジョーたちの楽しそうな様子が特徴的な回でしたが、他にもアバク陣営とウサギ団の絡みが見られたのもちょっとした見どころでした。前回のラストでウサギ団がジョーとデッキーの力の秘密をアバクに明かしてしまうかもしれない、という不安に駆られましたが、蓋を開けてみれば「何か刺すもの」というアバウトなものを指定してきた冒頭にまずホッとさせられましたね。さすがにジョーの力についてはまだバレていないようです。しかしラストでデッキーが槍に刺されそうなのが怖い・・・・・・

 それはそれとして、その後のウサギ団とヒミコのやり取りが結構印象に残りました。刺すものを見つけ出すと豪語していた割に、上述の金のボルバルザークを奪っていっただけで終わったウサギ団のボケ、そしてヒミコのツッコミの噛み合い具合が不思議と面白かったです。前作でもボケの多い同僚を引っ張っていたヒミコが、今度はジョー編の元祖ギャグ要員に振り回される構図は興味深いですね。

 何よりここの陣営はひらすら暗い雰囲気を発しているので、ウサギ団くらい明るい要素を入れて中和していくのも悪くはないかもしれません。せっかくなので、今後もウサギ団にはアバクパートの貴重な癒しになってほしいところです。

 

 

 そして次回は何とジョーの父・切札勝太が帰還!彼の登場自体はこれまでも少年時代の勝太という形で行われてきましたが、ジョーの父親としての現代の姿で再登場するのは今回が初めてです。しかもデュエマパートではカツキングやドギラゴンといった懐かしの切り札たちを使用するようでワクワクが止まりません。

 ジョーたち切札家の再会も見ものですが、他にもジョニーとの邂逅やハイドとのデュエマする展開もあるようでこちらにも期待大。特にジョーにとって父親代わりでもあったジョニーに対し、勝太がどのように接するのか気になって仕方がありません。いずれにせよ、勝太世代のファンにとっては見逃せない回になることは間違いないでしょうね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:コンボの詳しい手順については長くなるのでここでは割愛。知りたい人は各自調べてほしい。