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2022年春アニメ簡易感想 その21

 

 

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 庵野秀明氏が監督・脚本を務める映画『シン・仮面ライダー』。その特報映像を視聴したのですが、中々に興味深い内容が詰まっていましたね。どこか昭和の雰囲気を多く残した構図に、池松壮亮氏の本郷と浜辺美波氏のルリ子を中心に据えた映像には不思議とワクワクさせられます。以前公開された蜘蛛男に続いて、蜂女の存在が明らかになったのも見逃せません。

 あとはやはりコートを羽織って戦うライダーの姿が印象に残りますね。どこかゴテゴテしさを感じさせるコートのままアクションする様子は中々に新鮮です。恐らくはそのままの姿に、マスクを被る方向性を持っていくのだろうと思われます。わかるのはそれくらいでどのような作品になるのかはまだまだ未知数ですが、期待に胸を高鳴らせながら来年の公開日まで待っていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ブラック★★ロックシューター DAWN FALL

第7話「Peacebuilding Force Memorial Library」

 今回は激しい戦いの後のちょっとした休憩が挟まれたエピソードでしたが、大佐についてかなり掘り下げがされたのが意外でした。平和構築軍の記念図書館で様々な物資や情報を集める中、大佐の人となりが明かされていくので一気に見入りましたね。

 大佐が図書館を守るロボットの「アンディ」相手に娘と楽しんだキャッチボールをしてあげるシーンは、彼が本来は家族想いの優しい父親だったことを訴えてきているかのように見えました。(こんな優しい人でも非情にならざるを得ない本作の戦いの悲惨さも同時に伝わってきますね)また久しぶりに人々の役に立てたアンディが最後シャーロットに破壊されるラストといい、様々な形でやるせなさが残る回だったと言えます。

 それでいて図書館での不穏な描写も気になるところ。大佐の奥さんの経歴が抹消されている点をはじめに、不自然な情報の数々が提示されていく様子は興味深かったです。この違和感には何かしらの秘密が隠されているのかもしれない・・・・・・そんな疑惑の芽を植えていくかのような展開にドキドキが止まりません。

 

 

境界戦機

第19話「記念日」

 まさかまさかのギャグ回。自分たちを追い払って何かを企んでいる相棒たちを怪しむガイたちI-Les組と、秘密のサプライズ誕生日パーティーを進めるアモウたち八咫烏の激しい攻防が展開されました。電子機器ならどんなものでも入り込めるガイたちをありとあらゆる手段で妨害していく様子にまず笑ってしまいます。(ギャグで流されていますが、一方でI-Lesの戦略兵器としての恐ろしさが端的に表現されていますね)ガイたちの方もタケルなどを買収するなどなりふり構わないので見ていて妙にハラハラさせられます。

 その後新しいAIが作られていると勘違いして拗ねる彼らを宥める「天岩戸」パートを挟みつつ(ナユタはともかくケイもちょろかったのは意外)、彼らをVRを介して疑似実体化させてからのパーティーにはほっこりさせられましたね。何かとガイたちに助けてもらっているアモウたちが、相棒のAIを同じ目線に立たせてあげることで労う構図がとても微笑ましいです。いつになく感情豊かなガイたちを見ることも出来ましたし、全編通してI-Les組の可愛らしさを味わせてくれる箸休めエピソードだったと言えます。しかしラストの宇藤さんが不穏・・・・・・

 

 

ヒーラー・ガール

第7話「文化祭満腹サプライズ」

 ED曲とOP曲が入れ替わっていてびっくり。冒頭映像はOPそのまま(曲に合うようにある程度編集していますが)に曲はEDという不思議な構成で当初は戸惑ったのですが、バンドシーンのラストにOP曲を挿入する演出だとわかってからはすんなりと見れましたね。バンドシーンの作画も非常に力が入っていてテンションが上がります。

 そんな本編はバンドに繋がるまで文化祭の要素てんこ盛りでお送りしていました。自分たちの出し物にてんてこ舞いするかなや他クラスの出し物制覇を目指すソニアなど、準備で頑張っていた分当日を思う存分に楽しむ彼女たちの姿に早くも癒されました。響と玲美も何かと手伝ってくれる様子に心が暖まります。(師匠優先かと思いきやかなのことを放ってはおけない玲美がここすきポイント)

 その後上述の演奏までやることになるなど怒涛の展開が続く中、かなが突然倒れたシーンにはギョッとしました。眠っていただけだったものの、かながここまで相当無理をしていたことが伝わってくるので心配にないましたね。しかしその後の着ぐるみサプライズでかなを驚かせることで、視聴者側の不安を少しだけ取り除いてくれて良かったです。でも着ぐるみ姿で演奏出来なくない?頼みごとを聞いて頑張ってきたかなへのご褒美だと思うと、ちょっと微笑ましい光景だったと思います。

 

 

パリピ孔明

第7話「天下泰平の計vol.1

 カベを仲間に向かい入れ、いよいよ10万いいねに向けて本格始動した孔明たち。そのうえで孔明が英子とカベにそれぞれ課題を出した時は驚きましたが、英子が指摘された「自分がない」という言葉を聞いてすぐに納得しました。ここまで抜群の歌唱力を見せてきた英子ですが、アイデンティティの問題は確かに存在するのかもしれません。そしてこの問題の答えが4話で英子自身が作曲した“あの曲”に繋がる可能性も出てきたので、彼女の成長にちょっと期待が高まりますね。

 また路上ライブの場にて出会った「久遠七海(くおん・ななみ)」との関係も気になるところ。初対面でも音楽で繋がっていく様子は微笑ましいのですが、同時に孔明が見せた占いの結果もあって少々心配になってきます。同年代の同志が、競い合うべき好敵手となるであろう中で英子がどのような選択を取るのか非常に気になるところです。

 

 

古見さんは、コミュ症です。(2期)

第19話「誤解です。」「幻覚です。」「ナルシストです。」「修学旅行の班決めです。」

 前回ラストの謎予告で登場した「成瀬詩守斗(なるせ・しすと)」のインパクトが凄まじいの一言。このクラスにまだこんな濃い奴が残っていたのか・・・・・・!名前の通り極度のナルシストなのですが、中々古見さんに話しかけられない不憫なところやそれでも決してめげない鋼メンタルっぷりのおかげでイヤミというものが全くなかったですね。むしろ古見さんと仲良くなろうとしている様子には応援したくなります。(また彼と一緒にいる「米谷忠釈(こめたに・ちゅうしゃく)」がいちいち面白い)明らかに認識すらしていなかった只野と最初にメルアドを交換する流れには不覚にも笑ってしまいました。

 また古見さんと只野の2人きりの様子が多く見られたのも今回のポイント。前回の看病エピソードの続きなどは互いの勘違いがどんどん重なっていく過程が面白かったですね。赤面が止まらない両者を見ているとこちらはニヤニヤが止まらなくなりそうです。

 一方で古見さんの修学旅行に対する想いが描かれた後半は辛かったです。電話と壁越しで喋る古見さんの中学時代の苦々しい思い出には、見ているこちらの胸が締め付けられました。友達が出来たものの未だ自分に自信が持てずにいる古見さんですが、だからこそ只野がその手を引っ張ってくれる構図が響いているとも言えます。何よりこれまで築いてきた友達の関係が班分け問題を軽く解決してくれるラストにはホッとさせられましたね。まぁ実際はくじ引きで決めたわけだけどな!

 

 

 私事ですが、先日メタレドもとうとう『シン・ウルトラマン』を観に行きました。それが思いの外楽しめたのもあって、シン・仮面ライダーにも期待してしまいますね。シン・ウルトラマンのようにオタク心をくすぐりつつ、ある程度大衆に向けた作品作りをライダーの方でも見せてくれるのではないか、と思いながら楽しみにしていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。