熱きデュエ魂でファイナろうぜ!!
懐かしのパワカを使いつつ、目玉カードの販促も忘れない先代主人公の鑑
- 父・勝太の帰還
今回のデュエマキングMAXはジョーの父親である切札勝太がついに帰ってくるという豪華な出だしをいきなり見せてくれました。デッキーの件で未だ気分が晴れずにいるジョーを元気づけるかのように振る舞い、デュエマを息子と全力で楽しむ様子に早くもほっこりさせられます。長いこと家を空けていたものの、すぐさま家族と馴染むところはある意味で勝太らしいと思えます。
何より今回の勝太は「父親」として描かれていたのが素敵でしたね。いつの間にか大きくなっていたジョーに驚いたり、彼の卒業式まで一緒にいようとしてあげる姿はまるで普通の父親のようです。そのうえジョーにとって父親のような存在でもあるジョニーに何かを話したり、家に侵入してきたハイドと戦ったりと家族を守る家長としての一面も見せてくれました。かつての自由奔放な勝太を知っている分、彼が大事な家族のためにその身を張れる「親」になっていることに感動を覚えますね。
デュエマパートでの勝太も見逃せません。ジョーとの親子対決(ダイジェスト形式でしたが)はもちろんのこと、ハイドとのデュエマで過去の切り札をこれでもかと見せてきた時は驚きましたね。個人的にはドルマゲドンとの決戦で一旦離ればなれになっていたドギラゴンとしれっと再会し、あのファイナル革命の口上を披露してくれたのが何よりも嬉しかったです。『VSRF』までの勝太の強さを詰め込んだかのようなデュエマは最後まで興奮しっぱなしで見れました。
全体を通して、今回の勝太は先代主人公としては理想的な活躍をしてくれたと思います。今回は勝太世代のファンにとってたまらない回でしたね。
- 激しくアツかりし、熱血の歴史を背負いし無法龍
切札勝太(きりふだかった)&カツキング -熱血(ねっけつ)の物語(ものがたり)- 水/火/自然文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ・ドラゴン/ヒューマノイド
パワー5000+
▪️マッハファイター
▪️このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順で山札の下に置く。こうして見せたカードが火または自然なら、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
▪️革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンにあるこのクリーチャーに「S・トリガー」を与える。
▪️革命0:自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーのパワーを+10000し、「スピードアタッカー」と「T・ブレイカー」を与える。
勝太が宇宙での旅の中で手にした新たな力。前作『キング!』第6話にて登場した《切札勝舞&ボルメテウス -決闘の物語-》と同じレアリティ「大先生レア(DSR)」を持った特殊なカードです。加えて後述の性能もあってシングル価格がエラいことになっているカードでもあるんですよね・・・・・・「エピソード3」にて登場し、勝太の相棒の中でも特に彼と絆を育んできたカツドンこと《武闘将軍 カツキング》が進化した姿と言えます。小学生時代の勝太とカツキングが描かれたイラストが魅力的で、種族にアウトレイジ・ドラゴンを持っている点も見逃せません。*1
基礎スペックはコスト5のパワー5000、マッハファイター持ちと普通ですが、革命能力が発動すれば見た目以上の能力を発揮してくれます。まず革命2でS・トリガーを得られるのでカウンターに使えますし、革命0が発動すればパワー15000のT・ブレイカーに早変わり。特に革命2はシールドをチェックする段階で2枚以下になっていれば発動させられるので、シールドに埋まっていたらほぼほぼ出せると言ってもいいかもしれません。
さらに《ドンドン吸い込むナウ》と同じcipを内蔵しており、手札確保とバウンスと一挙に行うことが可能です。上述の革命2と合わせれば生きた吸い込むナウとして使え、自分のターンにはマッハファイターと合わせて一気に2体除去も狙えます。(ちなみにバウンスは自分のクリーチャーにも使えるので、敢えてこのカード自身を戻して再利用するのも手ですね)攻撃と防御、それぞれの状況で多大な成果を発揮してくれることでしょう。
また特筆すべきはコスト5のドラゴンである点。色も水、火、自然の3色なので《蒼き団長 ドギラゴン剣》とはじめとしたファイナル革命のクリーチャーと革命チェンジ出来るのは何よりの利点となります。マッハファイターで即座に攻撃してドギラゴン剣などにチェンジし、次のターンにまた召喚すればさらにリソースを稼げます。革命0が発動しなければスピードアタッカーになれない弱点も抱えていますが、ここまでの性能を考慮すれば些細な問題です。
上述のように革命チェンジとの組み合わせも見事ですが、トリガー持ちドラゴンとしては破格のスペックなのでそれ以外のデッキでの採用も検討出来ます。ビートダウンはもちろんのことコントロールでも投入の余地がありますし、種族を活かした【連ドラ】や`【ジャッキー】との相性も抜群。変わったところでは【オボロティガウォック】のようなドロー重視のデッキでの活用も考えられますね。
総じてリソース確保や他カードとの相性、何より様々な状況下で活かせる汎用性の高いかなりのぶっ壊れカード。どれをとってもオーバースペックなので、色が合えば投入しておいたほうがいいレベルで使えます。それ故登場時からずっと活躍していますが、最近再録したおかげで、今までよりもっと多くの人に使われていくことでしょう。それでも未だに高いのですが。何より、イラストも相まって勝太とカツキングが好きな人にとって手に入れておきたいカードでもあるので、今後も様々な人の手に行き届いてほしいですね。
- 鬼の胎動、デッキーの危機
今回もう1つ驚きのポイントだったのが鬼について。ここまで何かと鬼の恐ろしさが触れられてきましたが、その脅威が勝太の耳にも入ってきていたという意外な情報まで聞けました。危険な力に手を出すことが如何にリスクを伴うかを禁断の件などで知っている勝太が、ハイドに忠告するシーンは中々に印象深いです。そのうえで自分のために鬼の力を利用しようとするハイドもまた、どこか必死に見えましたね。
そしてそんな鬼の力の象徴とも言える「鬼の槍」が思いっきり動き出したシーンには衝撃を受けました。見た目も槍の範疇を越えた怪物と化しており、そのうえ喋るのでとにかくグロくて怖いです。こんな怪物に囚われてしまったデッキーが不憫でなりません。デッキーは本作が始まって以来ずっとひどい目に遭いっぱなしでしたが、今回で本格的に可哀想に思えてきました。早くジョーたちによって助け出されてほしいものです。
そして次回は勝太VSハイドの後編。両者の元に上述の鬼の槍が乱入してくるらしく、ただでさえ激しい戦いがさらに激しくなっていくようです。しかも槍の力によるものなのか、予告映像のハイドの姿も大きく変化しているようで・・・・・・!?ズタボロになったデッキーの姿も確認出来ますし、不安で胸が張り裂けそうになります。
対する勝太はかの超戦龍覇を出してくる模様。何だかんだでまだまだ余力を残していそうなので、この状況をどうにか打開してくれるだろうと先代主人公に期待しておきたいですね。
ではまた、次の機会に。