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2022年春アニメ簡易感想 その25

 

 

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 2年ぶりとなる仮面ライダースーパー戦隊の映画同時上映。久しぶりにライダーと戦隊それぞれの単品映画が見られるということで、僕も以前から楽しみにしている映画であります。そんな本作の本編映像が一部見られる特報が先日公開されたのですが、見てみたところ少々意外に感じましたね。

 上の特報映像によると『仮面ライダーバイス』はハイジャック犯との戦い、そして『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』では映画撮影のひと悶着が繰り広げられるという内容とのこと。このあらすじは今までのライダー&戦隊映画としてはかなり異質です。過去のほとんどの夏映画が世界の危機に立ち向かうような規模の話が展開されていたことを考えると、今年はどうもこじんまりとした印象を受けます。

 しかしながらそれが決して悪いとは思いません。バイスではハイジャック犯と戦ううえでの緊張感、そして謎の悪魔(見た目からして狩崎の悪魔でしょうか)の不気味さが既に伝わってきますし、ドンブラザーズはテレビシリーズ本編に負けないハチャメチャな内容になるであろうことが期待出来ます。ある意味で例年とは異なる新鮮さを見せてくる両映画はどちらも面白そうですし、次なる情報なども早く知りたいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第112話「凱旋!アローラチャンピオン!!」

 前回に続き『サン&ムーン』真の最終回が描かれた今回。リーリエ一家が帰ってきたことで本当の意味で全員揃ったアローラ組のシーンに早くも魅せられました。モーンの帰還を心から祝福し、自分のことのように喜んでくれる彼らの姿に心が洗われます。同じ土地に暮らすみんなを家族と捉え、共に喜びを分かち合っていくアローラの風土がポジティブに描かれていたと感じました。

 他にもコハルとスイレンイーブイを通じた交流や、「リーリエ」と名付けたウツロイドと共にバトルロイヤルに挑むグラジオなども見れて大満足。特にウツロイドに関しては前回の件があっただけに、こうしてアローラの仲間入りを果たせたことにウルっときてしまいました。(ただリーリエの名前でバトルの指示をするシーンはわかっていてもシュールに感じてしまいますね・・・・・・)

 そしてサトシを「アローラのチャンピオン」としてバトルで出迎えてくれる展開にも感動しました。アローラ地方の代表としてだけでなく、みんなの仲間としての「チャンピオン」に観客たちが激励を送る様子に心が震えます。多くのことを学ばせてくれたアローラへの感謝も込め、1000まんボルトで声援に応えるサトシとピカチュウがまた素敵の一言。今回はマスターズトーナメントに向けて、サトシが最後の心の整理をつけていくためのエピソードだったと思いましたね。

 

 

まちカドまぞく 2丁目

第7話「ひと時の休暇!! まぞくの夏祭り」

 前回のあらすじという名の『がっこうぐらし!』がいきなり始まった件。リリスがプロデュースしたゾンビ映画あるある」の詰め合わせに早速胃もたれしてしまいました。現代のコンテンツに馴染みまくっているリリスにも舌を巻くばかりです。

 その後の本筋では夏休み定番のイベントである夏祭りが描かれました。夏っぽいことをしようと祭りを堪能するものの、いまいち楽しめずにいたシャミ子が桃とみかんが来たことによってワクワクを取り戻していく過程が実に微笑ましかったです。劇中で当人が言っていたように、1人よりも2人で遊んだほうが楽しいことに気付いていくのが素敵でしたね。

 対して後半は夏休みにおける負の側面・地獄の宿題漬けが展開。あれやこれやと屁理屈をこねて宿題をしようとしない桃にやる気を出してもらおうとと奮闘するシャミ子が見られました。これまでとは逆にシャミ子が桃を引っ張っていく構図がかなり新鮮でしたね。それだけでなく最終的にはシャミ子にスパルタ指導をする桃、といういつもの光景が見られて良かったです。

 

 

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

第8話「白銀圭は見せつけたい」「四宮かぐやについて②」「かぐや様は告りたい」

 

 【速報】かぐや様、白銀会長のことが好きだと早坂に対して発表

 

 原作でも地味に衝撃度の高かったエピソードがアニメでもやってきました。長いこと認めなかった会長への好意を自覚し、彼に告白するかどうかでやきもきしていくかぐやが実に可愛かったです。1人で悶々と頭を抱えたり早坂に無茶ぶりするところは相変わらずですが、自分の気持ちに正直になっていく姿はかぐやが少しだけですが一歩を踏み出したことが感じられます。ここから先のかぐやの行動がまた素晴らしいので、アニメでそれが描かれるであろうことで期待に胸が高鳴ってきました。

 対する会長は前半のエピソードで私服のダサさを妹に晒していた件。ファッションセンスは壊滅的ですが、貧乏故に我慢してきた会長のいじらしさにどこか胸が締め付けられます。まぁそのことを考慮してもあのファッションは微妙なんですが・・・・・・そんな兄のためにまともな服を用意し、みんなに「自慢の兄」を知ってもらおうとする圭ちゃんがこれまた可愛らしかったですね。白銀家でのちょっとした兄妹愛に癒されました。

 他にはウエストポーチを腰につけてはいけないくだりやいつの間にか彼氏ゲットしていた大仏、『ショーシャンクの空に』な石上など見どころ満載。さらに原作絵に寄せたイラストが度々挿入される演出には見入りましたね。個人的に3期の中で特に満足度の高い回に仕上がっていたと思います。

 

 

処刑少女の生きる道(バージンロード)

第9話「夜会にて」

 夜会始まったリベールにて、様々な争いが繰り広げられた今回。メノウとアーシュナ王女という待ちに待った対決が描かれた他、アカリ(本性)とマノンの腹の探り合いにハラハラさせられました。前半はのっぺらぼうの如く顔を隠したメノウにギョッとしたものの(しかも最終的に正体がバレたっぽいですし)、戦闘では強いイメージがあった王女相手に優勢に立ち回っていたことには感心しましたね。からめ手においてはメノウのほうが一歩上、ということでしょうか。他にも魔薬の証拠を集める中で負傷するモモなど、単純な力比べではどうにもならない策略が見られたように思えます。

 そして今回最大のポイントがアカリが体験したことのない事態が発生している状況。これまでの周回では起こらなかったイベントに直面する展開はループ作品ではよく見られますが、アカリがすぐさま原因究明ににあたるのが意外でした。アカリの本性はクレバーなようでいて、精神年齢10歳と馬鹿にされた表の人格のようにアグレッシブであるように思えます。メノウの未来を変えるために全てを捧げているからこその行動力なのでしょうか。今回日本での記憶がほとんどないと発言していましたし、アカリにとっては“過去”よりもメノウとの“今”と“未来”が大切なのかもしれません。

 

 

阿波連さんははかれない

第9話「風邪じゃね?」

 今回は風邪引きと天邪鬼たちによるちょっとしたすれ違いが描かれました。風邪を引いたせいで何故か色っぽくなったライドウと、そんな彼にときめきながら気遣ってくれる周囲の様子の破壊力は中々のものです。ライドウが元に戻った途端阿波連さん以外がそっけなくなるオチも気持ちはわかる一方で、あまりにも現金な話だとライドウに同情しつつ笑ってしまいましたよえぇ。(個人的にライドウ妹の反応の変化が露骨すぎて腹筋に悪かったです)

 後半は阿波連さんの妹「える」が登場。姉妹たちの中で1番背が高く(それでも本作の女子の中では小さいほうですが)目つきが鋭いビジュアル、何より刀を構えた初登場シーンのインパクは抜群でした。言動もキツいものの、言葉の節々に姉への愛情やライドウへの気遣いが感じられるギャップが素敵ですね。そんなえるの本心を察して的確にフォローするライドウにも驚かされました。その後もれんくんと一緒に買い物したりと、着々と阿波連家と仲良くなっていくライドウ恐るべし・・・・・・と感じるばかりです。

 

 

理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(ハート)

第9話「理系が恋に落ちたので学園祭の準備をしてみた。」

 奏が抱える「普通」への執着、そのルーツが前半にて明かされました。両親が抱いた不安と周囲との軋轢を経験していく中で、少しずつ自分を抑え込んでいく奏のいじらしさを初っ端から見せてくるのでかなり辛かったです。優しい子だっただけに、様々なことを我慢しなければならなかった事実には胸が締め付けられるばかりです。それ故に雪村と氷室のような自分の道を迷わず進み続ける人たちに憧れていた、という話も納得がいきますね。あの日青いランドセルを選べなかった奏には、今度こそ自分の望んだものを手に入れてほしいところです。

 そして後半は大学の文化祭準備編。池田研の出し物をどうするかを話し合う場で、幸村が氷室のコスプレ映像を出してくる展開には思わず吹き出してしまいました。「女性を魅力的に感じるかどうか」の実験で実質のろけ話をしてくる雪村の鋼の心臓には変な笑いが出てきますね。それでいて「ロマンティックレッド現象」などの興味深い話が聞けてタメになる点はいつも通り。上述の奏のエピソードが重かった分、ここでコミカルな展開を見せてくれたのでしょう。不安は残るものの、それだけで終わらなくて良かったです。

 

 

 映画も楽しみですが、テレビシリーズ本編の方も見逃せないのが現在のリバイス&ドンブラザーズ。バイスでは「あの男」がまさかの帰還を果たしましたし、ドンブラザーズに至っては主人公の退場という衝撃のラストを見せてきたので動揺が止まりません。特にドンブラザーズは毎回予想だにしない展開が待っているので、視聴している間は結して油断出来ません。両作品の映画が始まるまでの間は、本編の方もしっかりと見て楽しんでいきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。