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2022年春アニメ簡易感想 その31

 

 

 

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 仮面ライダー生誕50周年企画の一環として発表された『仮面ライダーBLACK SUN』。往年の人気作『BLACK』のリメイク・リブート作品でもある本作のキービジュアルとPVが先日公開されました。

 まずキービジュアルに目が行きますね。主演の西島秀俊さんと中村倫也さんの目力もすごいですが、顔半分がそれぞれ変身後の姿になっているのがダークな雰囲気を醸し出しています。右上に書かれている「悪とは、何だ。悪とは、誰だ。」というキャッチコピーも特徴的で、石ノ森章太郎氏作の漫画版『BLACK』の「どちらか魔王になるのかわからない」ラストをいやでも意識させられます。このフレーズはこの2人それぞれ、どちらも人類の敵になりうる可能性を示唆しているのかもしれません。

 そして映像の方ですが、こちらは前半の情報量が凄まじいです。主人公の光太郎がひたすら歩く中、「怪人皆殺」や「一生恨み続く」といったプラカードを持った一般人がひしめいている絵面がショッキングの一言。何とも物騒ですが、彼らは怪人に家族を殺されたのでしょうか。そして本作の世界では怪人たちが周知の存在となっているのかどうかも気になります。色々と世界観を匂わせる要素が多い分、考察が捗りますね。

 もちろん後半の変身シーン(力強い「変──身!!」が素敵)や、変身後のBLACK SUNの姿なども見逃せません。果たしてどのような作品になっていくのか、続報が俄然楽しみになってきました。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第114話「炎の特訓バトル!サトシ対シンジ!!」

 マスターズトーナメント前の最後の特訓ということで、サトシの歴代の手持ちたちが一斉に集合した今回。フシギダネリザードンといった懐かしの面々との再会にも興奮しましたが、それ以上に彼らが今のサトシの手持ちポケモンたちの特訓に付き合う展開に感動しました。大事な戦いに臨もうとしている後輩たちを、先輩たちが快く送り出してくれているかのような爽やかさが感じられますね。そうでなくとも、ポケモンたちの性格が感じ取れるシーンが随所に挿入されていたのもあって見ていて楽しかったです。(個人的にサトシ以外にもグイグイ懐いてくるフカマルガマガルがここすきポイント)

 何より今回は『ダイヤモンド&パール』におけるサトシのライバル・シンジの登場が最大の見どころでした。刺々しい発言は相変わらずな一方、かつての厳しさが鳴りを潜めている様子が衝撃的でしたね。バトル至上主義だった少年も、今やポケモンたちへの配慮を忘れない優しさを得ていることに感動を覚えます。(バトルで頑張ったポケモンへのねぎらいの言葉はもちろんのこと、ゴウカザルへの声掛けにもウルっときます)またサトシとのバトルでマスターズエイトの相棒と同じポケモンを繰り出してきたことにも驚きました。かつて競い合ったサトシへの、彼なりの応援に心が暖まります。全体的にDP世代にはたまらない内容で、当時のエピソードを追っていた身としても実に喜ばしい回でしたね。

 

 

まちカドまぞく 2丁目

第9話「黒き感情!! ダークネスピーチ再び!!」

 6話で登場した闇堕ちバージョンの桃を元に戻すために四苦八苦した今回は、前回に続いて様々なものに振り回される桃の様子が描かれました。小倉さんや桜の罠など、マイペースな周囲についていけなくなる彼女の姿がどこか気の毒に感じました。桃が根暗で嫉妬深くて抱え込みやすいタイプであるのは以前から薄々読み取れていたため、ここまでの出来事でどんどんストレスを溜めてしまったのだろうなぁと思います。あれ、もしかして桃ってどちらかというと闇寄りの性格なのでは……?それでもシャミ子の枯れ葉色のお弁当でメンタル回復する辺り、桃はシャミ子に大分救われているのでしょうね。(シャミ子に色々依存しすぎな気がしなくもないですが)

 あと今回は、上述でも触れた小倉さんの存在感が凄まじかったですね。前々から怪しい雰囲気を放っていましたが、桃の闇堕ちの件でいつにも増してグイグイくる様子は結構怖かったです。そして天井裏からニュッと出てきたりシャミ子のお土産の石を強奪するなどやりたい放題な点など、小倉さんは自分の知的好奇心を満たすのが第一であることも伝わってきました。今はシャミ子たちに協力していますが、意外な形で暴走しそうな危険性も感じ取った気がします。

 

 

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

第10話「槇原こずえは遊びたい」「藤原千花は暴きたい」「白銀御行の文化祭」

 前回に続き奉心祭を過ごすそれぞれの様子が展開された回。前半は石上とミコのクラスの出し物である立体音響型お化け屋敷……というよりTG部の「槇原こずえ(まきはら・こずえ)」が猛威を振るっていました。藤原書記含め、人をおちょくるのに全力を欠けているかのようなドSぶりには若干引いてしまいました。ラストに起こった事件で犯人だと決めつけられるのもまぁやむなしそれはそれとして、収録中のシーンはホラーチックにインモラルな雰囲気が上乗せされていてとてもそそられましたねはい。

 中盤では藤原書記の妹「萌葉(もえは)」が本格登場。会長を狙っているという恐怖の発言に対し、姉として必死に止めようとする書記に大いに笑わせてもらいました。会長のダメさ加減を上手く説明出来ないもどかしさ、そして当の本人が今回に限って色々こなしてみせて納得がいかない様子には笑いつつも同情してしまいます。まぁそれ以上に萌葉が作中屈指のやべー奴っぷりの片鱗を見せつけてきたラストのインパクが強かったのですが……(かぐやは好きな人について語れる仲間が出来て良かったね!)

 そして後半で石上がつばめ先輩に告白……したかと見せかけて天然を発揮するシーンでこれまた爆笑してしまいました。会長や藤原書記といった仲間も見守る中、当の本人が何も事情を理解していない構図はかなり腹筋に来ます。裏を返せば打算なしで先輩に贈り物をする粋な配慮なのですが、そういうところだぞ石上、と思わずにはいられない展開でした。

 

 

処刑少女の生きる道(バージンロード)

第11話「万魔殿(パンデモニウム)」

 前回衝撃的な登場を果たしたパンデモニウム。そんな厄災の少女との戦いが始まりましたが、思っていたよりも被害が少なめで驚きました。メノウの時点で大分抑え込んでいたのもありますが、途中からアーシュナ王女も参戦してきたので安心感が強かったですね。(即座に事情を理解して協力してくれるので姫ちゃま素敵……!となりました)パンデモニウムに関してもどちらかと言えば何度倒しても復活する点が厄介で、生み出す怪物もそこまで脅威に感じなかったのが理由にあげられます。最も2人に増えて片方が再起不能の自分を殺す絵面にはビビりましたし、ラストに彼女と合体した霧の向こうの怪物は凶悪そうですが……

 また今回はアカリとパンデモニウムのやり取りが大きなポイントとなっていました。中でもこれまでの周回とは異なる、パンデモニウムが姿を見せた原因がアカリの回帰にあったと明かされるシーンには驚きつつも納得しましたね。アカリにとって「お前が望む結末は絶対に来ない」と宣言されたような事実に、ループもので見られる未来の強制力を感じ取りました。他にもアカリが失敗し続ける原因やパンデモニウムが語る「日本に戻れる方法」など、気になる話が次々と出てくる興味深いパートでしたね。

 

 

阿波連さんははかれない

第11話「雪じゃね?」

 前回のキャンプの出来事を経て阿波連さんとライドウの関係がどうなるのかと気になっていましたが、今回もいつも通りでした。雪の日に巨大かまくらを作ってカフェをするわ、どう見てもプロレス技なストレッチを繰り広げるわと、愉快な光景は相変わらずで実に微笑ましいです。それでいて阿波連さんが明らかにライドウのことを意識している描写が増えており、真顔のまま恥ずかしがる様子には何度もニヤニヤさせられましたね。ただ一方で、大城さんが姿を見せなくなった件が不穏な何かを予感させてきます。Cパートで果たし状を取り出した彼女の胸中や如何に。

 あとは以前から何度か登場している「あっくん」が印象的でした。阿波連さんを師と仰ぐ中、ライドウを弟弟子としてライバル視する展開には笑ってしまいました。2人の関係を見てそのような感想を抱く辺り、恋愛感情のれの字も持っていないのだろうなぁ、と感じずにはいられません。直後の玩具の大会でライドウに勝負を挑むシーンが個人的にお気に入り。「決勝で待ってるぜ!」→2人とも1回戦で敗退の流れの勢いには腹筋を破壊されかけましたよえぇ。

 

 

理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(ハート)

第11話「理系が恋に落ちたので結婚してみた。」

 虎輔と棘田のシーンにニヤニヤが止まらねぇ!何かと気になるこのコンビが、ついに大きな一歩を踏み出したことに脳内で衝撃を歓喜を同時に起こしてしまいました。山本さんの愚痴を筆頭とした「結婚の面倒くささ」を取り上げつつも、ウエディングへの憧れや好きな人との結ばれたい気持ちを肯定的に捉えていたのが見ていて心地よかったですね。何よりそんな甘酸っぱさを描いた直後に、ちょっとしたトラブルでキスしてしまった虎輔と棘田のシーンにはテンションが爆上がりしました。表向きは飄々としていながらも、裏では赤面が止まらなくなる棘田の姿が実に素敵です。

 その一方で奏の問題は相変わらずの模様。いつも通り普通を楽しんでいるものの、雪村に対して感情的になるシーンでは彼女の心の迷いがじわじわと伝わってきました。普通ではなくともカッコいい人たちへの憧れをまだ捨てきれていないのは、これまでの話からしても明白ですね。式城くんの告白も断ってしまうなど、奏の物語が佳境に入っていることが感じられます。というか式城くんがやばいことになっているんですけど大丈夫なんですかこれ……?

 

 

 仮面ライダーと言えばもう1つ、気になる情報があります。来月公開される劇場版『リバイス』の映画のスピンオフドラマの配信が決定しました。

 

 

 『Birth of Chimera』と題された本作では、「仮面ライダーキメラ」なる新たなるライダーが主役となる模様。キメラといえば複数の生物の特徴を掛け合わせたモンスターのイメージが強いのですが、上の画像を見る限りだとそれほどカオスな見た目はしていません。むしろ全体的にかなりまとまったデザインになっていると思います。(それでいて複数の動物の意匠が見られるなど、キメラの名前に合っているのが面白いですね)

 恐らくはこのキメラが映画の敵ライダーになるのだと思われます。誰が変身するのか、このライダーの目的は何なのかなどまだまだわからないことだらけなので、映画などの詳細なあらすじが待たれます。どちらにせよ中々にカッコいいライダーだと思うので、早く動いているところを見てみたいものです。

 

 

 ではまた、次の機会に。