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2022年夏アニメ簡易感想 その11

 

 

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 深夜特撮ドラマの代表格『牙狼GARO』。そのシリーズの一角である『牙狼GARO>~闇を照らす者~』の1話と2話が、夏休み特別企画ということで公式チャンネルにて先日無料配信されました。本作をリアルタイムで視聴していた身としては、こうしてまた見られるだけでもかなり嬉しいですね。

 さてこの闇を照らす者、これまで鋼牙が主役を務めていた牙狼シリーズとしては初となる、別の主人公が牙狼を務めた作品としても有名です。本作の主人公・流牙は最強主人公の鋼牙とは異なる粗削りながら熱く泥臭いキャラクターが何より魅力的。そしてメタレド的には牙狼シリーズ最推し主人公ということでかなり気に入っている主人公です。(流牙が主役の2作目『-GOLD STORM- 翔』は、当ブログがYahoo!ブログ時代に全話の感想を書き上げたこともあり、そういった意味でも思い入れが深いです)

 1話完結が基本だったシリーズとしては珍しい連続性のドラマ、序盤の違和感が進むにつれ氷解していく展開、そして未熟な魔戒騎士たちが真の騎士に成長していくストーリーは本当に素晴らしいです。またこのように挑戦的な要素満載でやりきったからこそ、後のシリーズ展開に繋がったとも言えるので、シリーズ全体の中でもかなり重要な作品だと考えています。今後牙狼シリーズに興味がある方は、是非この流牙の物語にも触れていってほしいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第120話「コハルとイーブイ、可能性は無限大!」

 前回の総集編のさらなる一歩、ということでコハルとイーブイの物語もまた少し前進しました。今回はサクラギ博士の過去が明かされる中で、ポケモンの奥深さを知っていく内容にほっこりさせられました。森の管理人の「エノキ」さんが劇中で言っていたように、「生きているだけでみんな特別」とポケモンや人間、自然の命の尊さを説いているのも印象的で微笑ましかったです。

 また幼いころから多くのポケモンと触れ合ってきた博士がピッピと出会い、そして分かれていく様子はベタながら少しだけウルっときてしまいました。異なる生き物でも喜びを共有し合える過程を描きつつ、ピクシーの登場で昇華されていく展開にどこか感動させられます。(このピクシーがあの時のピッピである点は言及程度におさめているのが個人的にはグッド“生き物”としてのポケモンに触れていく、アニポケらしい回でしたね。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第4話「科学室のふたり」

 以前からかのんたちを追っかけていたメイ、そして彼女と共に行動している「若菜四季(わかな・しき)」の加入までを描いた今回。一見して正反対に思えるこの2人ですが、自分に自信が持てないこととお互いを放っておけない辺りの一致ぶりが何とも微笑ましかったです。親友のために足踏みしている似た者同士を、かのんが引っ張っていく展開もあって爽やかな気分で見れましたね。

 特に四季が当初メイを引き込むために始めたスクールアイドルにハマっていく過程が面白かったです。散々応援していた親友に「可愛い」の意趣返しをされるシーンなどはこそばゆく、一気に彼女のことが気に入ってしまいましたよえぇ。

 あとはスクールアイドル部の部長問題が上がる中、千砂都が部長になったことには驚きました。とはいえかのんの友達として相応しくなろうと努力してきた彼女が、それすらも超えて自分のために羽ばたいていく一歩だと思うととても納得のいく人選でもあります。全体を通して「自分には出来ない」というネガティブを吹き飛ばしていく爽快感に溢れた回だったと言えます。

 

 

Engage Kiss

第6話「悪魔殺しの第三者

 OPで存在が確認されていた「シャロンホーリーグレイル」がついに参戦。「星天教会」なる組織のシスター兼エクソシスト、当人は肉弾戦を得意とする拳で語るタイプの脳筋女子といきなり属性のてんこ盛りにギョッとさせられます。この時点で相当濃いキャラなのに、シュウの昔の女(その2)だと判明してさらに仰天してしまいました。周囲に余裕そうな態度を見せる割に、シュウに忘れられていたことに対して無言でキレるなど彼女も彼女で一癖ありそうな予感がします。

 しかもシュウが昔シャロンと組んでキサラと相対していた過去が描かれるなど意外な事実がどんどん出てきました。恐らくは当時のシュウは星天教会に所属していたのでしょうが、ここから如何にして彼がキサラと組むようになったのか気になるところです。

 肝心のキサラは今回ふさぎ込んでばかりいて少々不憫でした。彼の世話係の座までアヤノに奪われ、自暴自棄になっているのが痛々しかったですね。(アヤノの方はSNSで煽っていましたが、キサラを奮起させるためにわざとそうしているようにも見えます)しかしキサラがここまでシュウに入れ込む理由は断片的に明かされ、上述の件も含め彼女の真意が明かされるのが楽しみですね。それにしても例の情報屋はその過去と関係があるのだろうか……?

 

 

リコリス・リコイル

第6話「Opposites attract」

 DAを叩き潰そうと企む真島がついに千束たちと接触した今回。両者の間に大きな因縁を残すことになった展開に大興奮しました。これまで圧倒的な回避スキルを見せてきた千束の目を封じ一方的にタコ殴りにする真島には、これまでの敵とは大きく違ったインパクトがあったかと思います。何よりアラン・チルドレンである千束に興味を持つなど、彼もまたアラン機関と深い関わりがあるのか?といった疑惑が湧いてきてワクワクさせられましたね。

 その他戦闘ではたきなたちのサポートがありつつ、両者ギリギリで戦っていた様子だったので見ごたえは抜群の一言。絶妙にウザい「ロボ太」が真島に振り回される苦労人ポジションに収まるといった意外な展開もありましたし、敵キャラもかなり魅力的になってきました。

 そしてたきなが無茶をした事件でDAをハッキングしたのはクルミだと本人が明かすシーンにはびっくり仰天。てっきりクルミにすら匹敵するハッカーが出てくると思っていたので意表を突かれた気分です。そしてその時クルミを雇った依頼人の目的など、さらに気になる謎が増えてきてとても面白かったですね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第89話「凍れる時間(とき)の秘法」 

 ミストバーンの強さの秘密を解き明かす中、アバンたち前世代の戦士たちの過去や今の世代たちへの想いが強く印象に残りました。サブタイにもある「凍れる時間(とき)の秘法」で自分の身を犠牲にして平和を築いたアバンが、如何に争いを知らない「次の世代」に想いを託していたかが良く描かれていたと思います。ロカとレイラを離脱させるシーンなどではちょっとウルっときてしまいましたね。

 そんなかつてのアバンと同じように次の世代のために戦うブロキーナ老師がまた素敵でした。ポップもそんな老師に応えようと奮起していましたし、作品全体の大きなテーマである“受け継がれる意思”が特に色濃く出ていた回でしたね。

 まぁ決死のメドローアもあっさり返されたわけですが。ここまでの熱さを全てひっくり返された辺りで終わってしまったときは唖然となりました。まるで冷や水をかけられたかのようなラストのおかげで、ある程度先を知っていてもドキドキが止まらなかったです。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第19話「カワイイの力?」

 MIKの本部長「七星ランラン(ななほし・ランラン)」が登場した今回は、ラッシュデュエルの楽しさに気付いていくような内容でした。前半は横暴な上司の印象が強かったものの、ちゃんとデュエルをしたことがない経歴が判明してからは何とも憎めないキャラに感じられたのが面白かったです。自分が「可愛い」と思ったカードばかりデッキに入れているという初心者あるあるも、身に覚えがあるのでどこか親近感を覚えます。

 何より接待デュエルしかしてこなかった彼女とマナブが全力で戦うことで、ラッシュデュエルの奥深さを知っていく過程は素晴らしかったですね。最終的にはユウディアスたちに理解をしてしてくれたランランに好感度爆上がりです。他にも宇宙人側に寄り添うようになったマナブ、そして彼やランランのことを見守ってきたニャンデスターなど、MIKメンバーの魅力を堪能出来て大満足の回でした。

 

 

 牙狼と言えば一昨年夏に放送された『-VERSUS ROAD-』以降、シリーズ展開がストップしています。元々制作において予算のかさむシリーズなので仕方ないものの、ファンとしてはもっと牙狼の世界を見たいと思っているので、この停滞ぶりは少々悲しいですね。

 VERSUS ROADの世界はどうなっていくのか続きが見てみたいですし、ソードを主役とした劇場アニメもやってほしいところ。何より流牙シリーズをもっと続けてほしいと考えてしまいます。いつかまた牙狼の新作が見られる日が来ると信じて、ひとまずは辛抱強く待っていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。