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2022年夏アニメ簡易感想 その26

 

 

 

 現在放送中の『ウルトラマンデッカー』に今後登場する、デッカーの最終形態の情報が先日ついに発表されました。例年と比べると少々遅かったのですが、無事お披露目出来たようで良かったです。

 「ウルトラマンデッカー ダイナミックタイプ」という名前からしてド派手さを感じさせる一方で、見た目は清涼感溢れる青いボディに変化しているのが何とも特徴的。そして新武器「デッカーシールドカリバー」がまさかの盾というのも意外でした。しかしデュアルソードを共に構えている姿を見ていると、正統派の騎士のような出で立ちに惚れ惚れさせられますね。

 また個人的に注目しているのがカラータイマーの位置。これまでのデッカーは左胸にカラータイマーが寄っている変わったデザインをしていたのですが、ダイナミックタイプは従来のウルトラマンと同じように中央に配置し直されています。それ以外にも頭部のデザインなどがまるで別物となっており、全く別のウルトラマンと言われても信じてしまいそうです。

 この大きな変化にはどういった意味があるのか、未だに明かされていないデッカーの正体について関係があるのか……など、ついつい色々と妄想してしまいます。カッコいいけどまだまだ謎の多いダイナミックタイプが如何にして登場するのか、今後のデッカーの展開が非常に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

 第12話(最終話)「みんなの世界そしてFlying Skyhigh」

 ジニーと合流して再び全員揃ったルミナスウィッチーズ。最終回のガリアでの公演を如何にして描くのかと思ったら、世界中に魔法力でライブ中継するような展開に仰天させられました。ウィッチに戻れたジニーと通じたナイトウィッチたち(さらっとサーニャまで再登場してるし)と共に、歌と笑顔を「伝えていく」演出は何とも言えない感動を覚えます。観客のシーンも印象的でこれまでのエピソードに出てきたゲストはもちろんのこと、ミラーシャやジョーと一緒にいたウィッチといったちょこっと登場した子まで網羅している徹底ぶりにも舌を巻くばかりです。

 肝心のジニーの元にモフィが戻ってくる展開に関しては予想通りだったものの、いざそのシーンを目の当たりにした瞬間涙が止まらなかったです。ジニーに与えてもらった可能性を、彼女と再び契約することで昇華してみせたモフィに胸を打たれました。前回まで自分の居場所を探していたジニーにとって、モフィが自分を居場所として選んでくれたことがどれだけ嬉しかったかが伝わってきますね。渡り鳥のように戻ってくる演出や成長したモフィ(すぐ元に戻ったけど)もあって実に素晴らしいシーンでした。

 他にもグレイス隊長が歌うシーンも大きな見どころ。これまで隊長兼プロデューサーとしての役割を果たしてきたものの、音楽隊を作ろうと発起した彼女にもスポットライトを当ててみせた時は驚きつつ感銘を受けました。ジニーたちを引っ張ってきた彼女もまたルミナスウィッチーズの一員なのだと実感させてくれる、素敵なサプライズだったと思います。

 

総評

 ワールドウィッチーズシリーズの中でも異色の1作。軍属でありながら戦わずに、歌と踊りで人々を喜ばせるウィッチたちという設定には当初困惑させられたものの、蓋を開けてみれば毎回楽しめる作品に仕上がっていました。アイドルアニメ的要素を取り入れつつその実メインキャラたちの葛藤や苦悩、戦災に遭った人々の様子を描き、それらを歌で癒していく展開の完成度は非常に高かったです。ストライクウィッチーズ』から続く各キャラの描写の深さもしっかりと受け継がれていて、見ている内にどのキャラも好きになっていくのがお見事でした。

 また本作のウィッチたちはそれぞれ何らかの「負い目」を抱えているのが大きなポイント。何らかの理由で戦場に立てない少女たちが戦い以外で自分の存在意義を獲得していく……「ウィッチに不可能はない」という名言とは対照的な、「自分に出来ることを模索していくウィッチ」たちの物語を描いていたのが面白かったです。主人公のジニーなどはその描写の典型で、ウィッチでなくなっても居続けたい自分の居場所を見つける終盤は秀逸の一言です。

 他にも使い魔たちも忘れてはいけません。他シリーズでは登場せず設定上のみの存在となりつつあった使い魔を描いたことには驚かされました。中でも上述のジニーとモフィの本筋はとてもよく出来ていて、本作だからこその要素を上手くやりきってみせたと感心させられます。かけがえのないパートナーとの物語としても実に楽しめました。

 あとは各キャラについてですが、上述の通りルミナスウィッチーズのメンバー全員魅力的に描かれていたのが印象的。個人的なお気に入りを敢えて挙げるならミラーシャ(リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ)でしょうか。アイラ狂いのファンというペリーヌを彷彿とさせるキャラである一方で、コロコロと変わる表情や時に仲間のために怒ったり心配してあげられる優しさ、何よりジニーやいのりとの友情の描写が実に素晴らしかったですね。みんなを引っ張っていくような強さも含めて特に素敵な子だったと思います。

 

 

風都探偵

第8話「閉ざされたk/連鎖する悪意」

 あまりにも予想外で、かつエゲつないと感じた今回の事件の真相。殺人を犯した者は1人もいないものの、犠牲者も含めた花嫁候補たち全員にアルコールメモリの魔力をあてて暴走させるという話には衝撃を受けました。真犯人の目的はまだわかりませんが、蟲毒めいたことを自分の手は汚さず行っている時点で悪意に満ちていることだけはわかります。同時にガイアメモリの依存性、中でもアルコールメモリの中毒性の恐ろしさもかなりエグい形で描写されていたので終始ゾッっとさせられました。(女装したフィリップが良い癒しでしたよマジで……)

 一方救援に向かったときめたちと共に照井がついに「仮面ライダーアクセル」に変身したのも印象的。即座にバイクに変形してときめが仰天するシーンには懐かしさと共に笑いがこみ上げてきました。「俺に乗れ」なんて言えるライダーって他にいない……いや結構いるな。その後も突如現れた「スクリーム・ドーパント」たち相手に戦闘を繰り広げるなど、2号ライダーとしての頼もしさに溢れていて何度もテンションが上がりました。いきなりアクセルトライアルまで披露してくれる大盤振る舞いには大満足の一言です。

 

 

 上述のデッカーの話の続きですが、オマージュ元である『ダイナ』との関連性にも今現在注目しています。特にデッカーの最強形態の名前が“ダイナ”ミックタイプということもあって、何かしらの形でダイナが関わるのではないか?とついつい期待してしまいます。前半でのトリガーとの共演に続いて、後半ではダイナとの共演を果たしてほしいですね。その時は是非つるの剛士さんにも出演してほしいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。