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デュエル・マスターズ WIN 第5話「深淵(アビス)の香りを追え!」感想

あの芳醇な香りを求めて

邪神くんはこのままウインナーを食べる生活を楽しめばいいんじゃないか?

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  • 邪神くんの憂鬱な日常

 冒頭から配下にムチャぶり&お仕置きをしてくる邪神くんの傍若無人な姿が早速目に飛び込んできた今回のデュエマWIN。が、同時に邪神くんが憂鬱そうな表情を見せたシーンが目に留まりました。(同時に主の様子について、ポエミーなスプーン=ンプスが達観していた発言をしていたのも印象的)現在自分が置かれている状況に少なからず不満を覚えているのでしょうか。さらっと「アビスロイヤルの配下を集めることで力を取り戻せる」という重要情報が明かされたことからも、満足に力を振るえなくなっていることが憂鬱の原因であるかのように思えます。

 しかし謎の香りを嗅いでアビスロイヤルを探すことになってからは割と生き生きしていたのが面白かったです。ボルシャック・ドラゴン》の着ぐるみで変装して仲間たちを尾行するウィンとのやり取り、そして香りの正体であるランナーの家の自家製ウインナーのくだりなどがとても愉快でした。特に自家製ウインナーがタコさんでない=手足をもがれて死んでいると勘違いするシーンには笑いつつも驚きましたね。つまり邪神くんは今まで生きてるウインナーを踊り食いしていたつもりだったってこと……!?最初は満足に力を振るえないことに悩んでいたような様子が目立ちましたが、邪神くんは何だかんだでウィンたちの生活をエンジョイしていることがわかる一幕でした。

 

 

  • 仲良く楽しいシラハマ民

 また今回はランナーをはじめとしたウィンの仲間やシラハマの人々の生活の様子が見られたのもポイントの1つ。例によってためになる無駄知識を披露するうんちく(「ボルシャックは元々火を吹かない設定だった*1にはびっくりした)に、道行く人に相談されるいいやんと、ウィンたち以外の人たちとも仲良くしているシーンにほっこりさせられます。何より厳つい見た目に反して意外とフレンドリーな「バンチョ」をはじめとして、シラハマの住民たちの人の良さがこれでもかと伝わってきたのが素敵でしたね。

 そしてメインのランナーも子猫を助けるイケメンぶりに加え、ウィンとの気兼ねない関係を見せてくれたのが微笑ましかったです。それでいてデュエマではウィンにも全力で喰らいついていたので、今回で一気に好感が持てましたね。(例によってウィンの対抗策も見られましたが、まさか《オーバーキル・グレイブヤード》を使うとは……)日常でもデュエマでも印象を残してくれた彼らの今後が、より楽しみになってきました。

 

 

  • 聴衆をかき分け、爆音をかき鳴らすロックなスター

“麗片禅”戦車(レペゼンせんしゃ) バッドラマー 火文明 (8)
クリーチャー:ビートジョッキー
パワー8000
▪️B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
▪️このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。その後、「B・A・D」を持つビートジョッキーを1体、自分の手札から出してもよい。このターンの終わりに、そのビートジョッキーを破壊する。

 ランナーが使用した切り札の1枚。まさかの登場を果たした新規ビートジョッキーです。その見た目は同じくランナーの切り札を務めた《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》に酷似していますが、巨大な戦車のボディが赤かったり乗っている猿人がドラムを叩いていたりとところどころの違いで別のクリーチャーであることがわかります。ギターを持っているクラッシュ“覇道”と一緒にバンドでもやっているのでしょうか。(ちなみに名前にある「レペゼン」とは「代表する、象徴する」といった意味を持つヒップホップ用語です*2

 クリーチャーとしてはコスト8、パワー8000のスピードアタッカー&W・ブレイカーと素朴なスペックをしていますが、B・A・D 2を自前で持っているので6マナで召喚が可能。他にもビートジョッキーということで《“必駆”蛮触礼亞》でも踏み倒せるなど、早出しの手段には困りません。さらに登場時に効果バトルを行う能力を持っており、邪魔なブロッカーやメタクリーチャーを除去するには持ってこいの1枚となっています。

 そして特筆すべきはバトルに勝利した時に1ドロー&B・A・D持ちビートジョッキーを踏み倒せる能力。これによりさらなる後続へと繋げる芸当が行えます。上述の効果バトルで踏み倒しメタを退かしつつ、大型のビートジョッキーを出せるのはかなり魅力的です。ターン終了時に自壊されるデメリットも、B・A・Dの性質とほとんど変わらないのであまり気にならないですね。

 踏み倒したいビートジョッキーの候補としてはまず、劇中でも使用されたクラッシュ“覇道”の名前が上がるでしょう。自壊によって追加ターンを得られるので、“必駆”蛮触礼亞などを引けなかった場合のサブプランとしてもってこいです。そうでなくともこのカードの2枚目以降を出してどんどん相手クリーチャーを破壊しつつ、自分は打点を揃えていくのもアリですね。

 他にも《龍星装者 “B-我”ライザ》との組み合わせも目を見張るものがあります。名目コストがそこそこ高いので、“B-我”ライザの踏み倒しを成功させやすかったりと相性抜群です。(ただし自体にはB・A・Dがないため踏み倒せない点は注意が必要。別口で揃える必要があります)他にも《パイセン・チュリス》などビートジョッキーをサポートするカードとは軒並み相性がいいので、ビートジョッキーの種族デッキでは主力として使えることでしょう。

 

 

 さて次回はシラハマの地でデュエマ大会が開催するとのこと。しかも「ガチデュエバトル」と銘打たれたこの大会、優勝者にはプリンス・カイザへの挑戦権が与えられるというのですから驚きです。ウィンにとっては願ったり叶ったりな状況ですが、話が上手すぎてかえって怪しく見えてきますね……もしやカイザの方からウィンへの接触を図ろうとしているのではないしょうか?EDなどでも姿を見せている謎の少女「カレン」の存在といい、ただの大会にはならなそうな予感がします。

 そんな予感はともかく、次回の対戦相手であるうんちくは何と【グルメ墓地ソース】を使ってくる模様。予告映像で《樹食の超人》や《暴走龍 5000GT》の姿が確認出来るのでほぼ間違いないのですが、今回のランナーに続いてガチガチのデッキが出てきたことに少々慄いてしまいますね。(この調子だといいやんは【スコーラー】と使いそうだなぁ)

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:曰く「当初は火を吹かずに武器で戦うドラゴンとしてデザインされたものの、漫画で普通に火を吹いた」とのこと。

*2:英語の「represent(~を表す、意味する)」が由来とのこと。