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仮面ライダーギーツ 第5話「邂逅Ⅳ:デュオ神経衰弱」感想

ゲームに勝つため

そして奴をつぶすため

やっぱり運営とジャマトはグルなのではないか?

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  • 孤高を気取る闘牛の理由

 今回のギーツは1話から登場している仮面ライダーバッファこと道長にスポットが当たりました。参加メンバーの中では英寿と同じ前回までのデザイアグランプリの経験者なのですが、これまでの戦いを経てきた彼が何を抱えているのかが描かれたのが興味深かったです。かつて「今井透(いまい・とおる)」という友人と共に行動していたこと、彼もデザイアグランプリに参加したことがあって今は姿を見せないことと、この時点でその友人がどうなったのかすぐに察することが出来ました。そして回想シーンからして、透の最期には英寿が関わっているらしいことも……

 おかげで道長が他人を蹴落としてでも勝ち残ろうとする理由、そして英寿に対して特に敵愾心を燃やしていた理由も何となく見えてきました。友人があっさり失われた戦いの過酷さに身を投じる中で、誰も信じず自分の力だけで勝つことにこだわる彼の不器用さがこれでもかと伝わってきます。何かと他人に突っかかったりする姿勢も、本当はそのストイックさを隠すためなのかもしれません。

 そう思っているせいか、いつの間にか道長のことが何だか心配になってきました。態度は悪いものの反則行為はしませんし、普段の仕事も真面目にこなしている辺り彼が根は真面目な人物なのは明らかです。(「速攻で仕事を終わらせる」発言がここすきポイント)だからこそ周囲を突っぱねて追い詰められてしまわないかと考えてしまいます。あとマグナムの銃で殴りつけるくらいには脳筋なのも大変そう。今回のゲームで一度タッグを組んだ景和とは何とかやっていけそうな雰囲気を出していましたが、ラストの森魚の提案のおかげでまた彼の人間関係に陰りが見え始めたので余計に恐ろしく思えてきます。果たして道長の今後は如何に……?

 

 

  • 爪と鉄球と相性の話

 

ARMED CROW!

ARMED CHAIN ARRAY!

 

 今回新たに登場した「クロー」「チェーンアレイ」レイズバックルはこれまた見た目通りの爪と鉄球を武器にして戦う小型バックル。他の小型バックル同様軽装かつ戦闘力もそこそこといった性能のようですが、序盤に出てきたウォーターやシールドと比べるとはるかに武器らしい攻撃的なデザインであるだけ大分強そうにな見えてきますね。

 実際劇中ではクローを装着したナーゴがギーツとのコンビネーションで活躍していたのが印象的でした。ナーゴが以前からハンマーを使った近接戦が得意だったきらいもありますが、色合いといい猫モチーフのライダーに爪という組み合わせといい、実はバックルとの相性が良かったのかもしれません。

 相性と言えば、今回各ライダー(コアID)とバックルの相性が明かされたのも大きなポイント。ギーツはマグナム、バッファはゾンビといったように、それぞれに設定された相性の良いバックルを装着すると能力が上昇するというのはかなり面白いと思いました。ライダーとバックルのカラーの一致が相性に繋がるよう(つまり前々回まで活躍していたダパーンとマグナムの組み合わせも……)ですが、それによって「本作のライダーの基本フォーム」がそれぞれどれかわかりやすくなっています。今後登場するであろう新バックルが出るたび、そのバックルとの相性が良いライダーはどれかと妄想するのも楽しそうですね。

 

 

  • 運営の悪意(?)

 今回始まった3回戦は「神経衰弱ゲーム」。2人1組でデュオ(タッグ)を組んで戦う特殊なルールでしたが、それ以上に今回の敵である「トランプジャマト」の攻略法の変則ぶりに舌を巻きました。倒してもすぐにジャマトが復活する仕様故、同じマークのジャマトを2人で同時に倒すという方法は中々に面白かったですね。前半の描写で視聴者もある程度理解出来るようになっているのも素敵でした。

 ただこの攻略法の不親切さが引っ掛かりました。ある程度ヒントはあるものの、それに気づかなければ絶対にポイントをゲット出来ないというルールはかなりエゲツないと感じてしまいます。加えて残った1人にあてがわれる運営側のライダー「仮面ライダーパンクジャック」の存在もタチが悪いです。仲間との意思疎通が重要となってくるこのゲームにおいて、一切喋らずまともなコミュニケーションが取れない相方と組まされるのは明確に「ハズレ」と言えます。パンクジャックは一応当人なりに頑張って戦っているようですが、この采配からは確実に脱落者を出そうとするデザイアグランプリ運営の悪意が透けて見えますね。(ただ叩いてきた森魚を無言で叩き返すパンクジャックは素直に可愛いと思いました)

 さらにギロリが「交代チャンス券」なるものを出してきた時は唖然となりました。このルールで突然組み合わせを変更出来るワイルドカードを投入するのはゲームとしてはかなり怪しい対応思えてきます。*1最早運営側はまともにゲームを進めるよりも、参加者同士のイザコザなどを引き起こすことに尽力しているように思えてなりません。レーニングルームで使われる仮想ジャマトの存在=運営とジャマトがグルである可能性も出てきて、今回はより運営側への不信感を募らせる結果となりました。

 

 

 そんなゲームの状況に不穏なものが見えてきた中、次回は景和がパンクジャックと組まされてしまう模様。早くも切り捨てられてしまった景和がどうなってしまうのか、ドキドキが止まらないです。そして道長がデザイアグランプリに願う世界とは何なのか?彼のルーツが明かされるであろう瞬間が楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:一方でこのチャンス券は、ハズレの組み合わせを引いてしまった参加者への救済措置とも取れる。