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2022年秋アニメ簡易感想 その4

 

 

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 AmazonPrimeVideoで配信される『仮面ライダーBLACK SUN』の本格的な予告編がいよいよ公開。これまでの特報映像から断片的に描かれてきたあらすじなども公開され、本作の世界観がいよいよ明らかになってきました。上の公式ウェブサイトのあらすじも合わせて読み取ったところ、本作は1972年と2022年の2つの時代を交互に描いていく模様。(『キバ』かな?)過去編の昭和感溢れる空気感が何とも言えないノスタルジーを感じさせてくれます。

 他にも以前公開された映像では怪人たちとの共存問題が示唆されていましたが、予想以上にそれが根深い問題であることが今回わかったのも興味深いです。ただ少女を無理やり怪人に返る非道な奴らも出てくるようで、そもそも怪人とは何なのか?という疑問が少し湧いてきますね。

 そして本作の主人公である光太郎と信彦の2人の対面や過去、そして念願の変身シーンなどが見れたのがポイント。特に2人の変身ポーズが左右対称になっているのが面白くて、このシーンだけでも何度も見てしまいます。上述の邪悪な奴らへの怒りを燃やす光太郎(西島秀俊さんバージョンの「ゆ゛る゛さ゛ん゛」が大変良き)と、怪人側として光太郎の前に立ちふさがる信彦。創世王の後継者として改造された2人の激突を、早く見てみたいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

 第14話「時限爆弾を解除せよ」

 前回に引き続き、アーニャと犬の奮闘が見られた今回。仕掛けられた爆弾トラップでロイドが死に、戦争が始まるという最悪の未来を変えるために右往左往するヘッポココンビの姿にはハラハラさせられました。アニメみたいに爆弾のヒモを切ろうと考えて断念するところには変な笑いが出たものの、悩んだ末敢えてメッセージを残すアーニャの選択には感心しましたね。自分の力では何も出来ない状況下、敢えて父が気付いてくれる可能性に欠けたことにちょっとした感動を覚えました。でも「ダイイングメッセージ」の使い方が間違っているぞアーニャ!

 その後は前回印象が薄かったロイドが大活躍。テロリストのリーダーをおびき寄せるために1話序盤で見せた変装術を久々に駆使する展開には痺れました。ここまで陰鬱な雰囲気が続いていただけに、ちょっとコミカルにかつカッコよく動き回ってリーダーを驚愕させるシーンで爽快感を覚えます。ロイドには知らず知らずのうちに娘が繋いでくれたバトンをしっかりと受け取って、この事件を華麗に収束させてほしいですね。

 

 

風都探偵

第10話「超人r/裏風都へのパスポート」

 本アニメ化もいよいよ佳境ということで、今回は再びときめを中心にしたエピソードが描かれました。町工場のお爺さん失踪の事件を追う中、彼女が再び裏風都に迷い込んでしまう前半には息を飲みましたね。理性を失ったかのような凶暴なドーパントが暴れまわっている裏風都の世紀末環境がこれまたショッキングです。(一方ビーストとかスイーツとか懐かしい連中がアニメで見られて嬉しい)ときめの「獣の巣」という表現がぴったりな世界で取り残された人々に対する心配がどんどん湧いてきました。

 そして今回の敵キャラである「二階堂守(にかいどう・まもる)」と裏風都の幹部である「ブラキオサウルスドーパント」も印象的。前者が変身した「リアクター・ドーパント」はWとアクセルを相手に圧倒するほどのパワーと防御力を見せつけてきたのでかなり衝撃を受けました。特に2人のマキシマムドライブを喰らってピンピンしているシーンは絶望感が凄まじかったです。これで準幹部というのですから、劇中のフィリップのように驚愕してしまいますね。

 そして後者は変身者が小さな子どもであることを明かしたラストのインパクが強かったです。小さい子が巨大な恐竜に変身するという、ギャップ萌えのようなものが感じられますね。それでいてときめに襲い掛かったビーストを容赦なく嚙み殺したシーンを見た後は、こんな子がそんな残虐なことを……とドン引きしてしまいましたが。

 

 

BLEACH 千年血戦篇

第1話「THE BLOOD WARFARE」

 かつて週刊少年ジャンプで連載していた大人気漫画『BLEACH(ブリーチ)』。その最終章のアニメ化がついに始まりました。前回の夕方アニメから約10年の時を超えて復活したことの衝撃、そして主人公の一護をはじめとした登場人物たちの懐かしさには思わず涙が出てきましたね。

 何といっても序盤の戦闘シーンが素晴らしかったです。これまでのアニメ以上のハイクオリティな作画にダイナミックな動きのド迫力たるや……加えて声優さんの演技も健在で、あの頃の作品がパワーアップして戻ってきたことを実感しましたね。特にさらに迫力が増した一護の「卍解」の叫びととんでもない威力を見せた月牙天衝のシーンには舌を巻くばかりです。加えて謎の敵の登場によるこの先の大きな戦いの予感など、第1話の始まりとして見事な内容だったと思います。

 そして特殊EDが流れたのも大きなポイント。過去のアニメの映像を交え、これまでの戦いを振り返っていくかのようなダイジェスト方式の映像にこれまた感動してしまいました。当時ブリーチを見たことがある人たちへの、その時の興奮を思い起こさせてくれるかのような構成でしたね。

 

 

チェンソーマン

第1話「犬とチェンソー

 一方現代のジャンプで連載された人気バトル漫画を原作とした本作。悪魔と一体化してチェンソー(「チェーンソー」ではないのがちょっとややこしい)を纏った姿に変身する主人公「デンジ」のバイオレンスなアクションが強烈な印象を残してくれました。敵の悪魔をバッタバッタと斬り倒して血飛沫を浴びるデンジの凶悪な喜びようが脳裏に焼き付いて離れません。B級ホラー的な過激描写をダイナミックな作画で魅せる本作には、一周回って感心してしまいましたよえぇ。

 それでいてデンジの生活と心情描写は逆に繊細だったのが印象的。父親の借金のせいで1話開始時点からボロボロ、極貧生活に晒されながらも契約した悪魔の「ポチタ」と前向きに暮らしている様子には何とも言えない情緒が感じられます。ポチタの今後の案じる回想や「少しでもいい暮らしがしたい」という気持ちを敵ヤクザも抱いていたことを理解するシーンなど、彼の共感性の高さが垣間見えました。それでいて自分たちの夢の邪魔をする奴は容赦なくぶっ殺す、倫理観のヤバさとのバランスは見ていて何とも癖になりますね。

 

 

ヤマノススメ Next Summit

第2話「走れ!ヤマガール/2nd season夏 前編」

 第2話冒頭は高校の体育祭の様子が描かれた新規エピソードからスタート。運動が苦手なあおいが劣等感と憂鬱に苛まれるものの、ひなたの手に引かれながら負けじと走る姿に癒されました。苦手意識故に運動から無意識に逃げようとするあおいを、ひなたがやや強引に引き込むことでその楽しさを知っていく……前回の関係性をこうした新しいストーリーで再び見せてくれるのは嬉しいですね。

 対して2期前半の内容に入ってからは、あおいがみんなについてこれなくなる展開に胸を痛めました。苦しくても仲間と共に頑張っていた彼女が、待ちに待った富士山での登山で高山病に苦しんでいく様子は何度見ても心苦しいです。登頂まで登り切って御来光を堪能したひなたたちとの差を、焼き印が途中までで終わった金剛杖で示す残酷なシーンがまた悲しかったですね。山を登ることの厳しさ・恐ろしさをきちんと描いたという点で素晴らしいエピソードではあるものの、やはり辛いものは辛いと感じてしまいます。(だからこそこの後のあおいの再起が映えるのですが)

 あとは今回のED映像が素敵でしたね。楓さんと彼女の親友である「笹原ゆうか(ささはら・ゆうか)」のやり取りを描いた内容にほっこりさせられました。2期でまるで死んだかのような回想を見せてそうではなかったことで視聴者をズッコケさせた、お騒がせな2人の友情が今も続いていることが伝わってきます。

 

 

転生したら剣でした

第2話 「冒険者ギルドに行ったら鬼試験官でした」

 獣人族の特徴である「進化」、それを成し遂げられなかった両親の悲願を継いだフランの目的がはっきりと描かれた冒頭。師匠と共有したスキルを易々と使いこなす彼女の呑み込みの早さがまず目に飛び込みます。そして師匠への思いやりに溢れた言葉にも癒されますね。まぁそんなただただ優しい子ではないことを後述の展開で思い知るのですが……

 その後の異世界もの定番である冒険者ギルドに到着してからの展開がどれも衝撃的。まず冒険者になるために繰り広げられた「ドナドロンド」試験官とのバトルシーンに息を飲みました。1話同様の凄まじい作画を、フランと師匠のコンビでより激しく魅せていたので驚きましたね。また師匠が魔術でサポートしつつ、フランが必殺技を決めるコンビネーションは非常にカッコよかったです。前半師匠が自分と他の武器との攻撃力の差に嘆いていましたが、フランのサポートに徹することこそが彼の本領であることが読み取れました。

 そして下卑た冒険者たちへの報復シーンがこれまたショッキングでした。黒猫族を侮辱する相手に対するフランの容赦のなさにはゾッとさせられます。(足を切り落とすのはやりすぎな気が……この世界の魔術なら繋げられそうですけど)しかしギルド受付嬢「ネル」の内心で毒を吐くキャラクター、加えて彼女の辛辣な対応がコミカルに描かれていたおかげでいくらかマイルドに事が済んだ気がしますね。中々物騒な世界観だからこそ、こういった各キャラの愉快な一面が映えるのかもしれません。

 

 

 BLACK SUNといえば、上の映像と同時に劇中で使用される変身ベルトの玩具情報も解禁されました。

 

 

 光太郎が変身に使用する「世紀王サンドライバー」。この商品は上のツイートによると「完全自動変形」を搭載したとんでもない仕様になるようです。手動の動作を無くすことで、ベルトを着けて遊ぶ際変身ポーズに集中出来るようにしたのでしょうか。いずれにせよギミック的にも値段的にも恐ろしいことになりそうな予感がしますね。個人的には買おうとは思わないものの、どのような変形をするのかは是非見てみたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。