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2022年秋アニメ簡易感想 その5

 

 

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 先々月テレビシリーズ本編が完結した『仮面ライダーバイス』のスピンオフであるVシネクスト作品の予告映像が先日解禁。バイス Forward仮面ライダーライブ& エビル & デモンズという少々長いタイトルであることが判明した本作は、タイトルから読み取れる通り大二(&カゲロウ)とヒロミが主役になるとのこと。さらに予告映像では少女を守るものの指名手配されたヒロミや、彼と銃を向け合う大二など続きが気になる映像がてんこ盛りです。

 そのうえラストにチラッと映る3大ライダーの強化形態にも目が留まります。一輝とバイスのように1人で2人のライダーとなった「仮面ライダーライブマーベラス&エビルマーベラス」(ピンクの紫の配色がドギツイ気がする)、そしてどこか厳かな雰囲気を漂わせる「仮面ライダーインペリアルデモンズ」と、いずれもよりパワーアップした姿だと一目でわかるのがいいですね。わずか15秒ながら、どんな物語になるのかとワクワクさせられる予告でした。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第128話「最高潮(クライマックス)! 決戦前夜サトシVSダンデ!!」

 最早何度目かわからない総集編は例によって特別番組仕立て。マスターズトーナメント決勝に向けてこれまでの戦いの振り返りや次回の予想を話していく様子が見られました。何と言っても今回の解説を務めた謎のキャラ「ダイモンジ」氏のキャラの濃さが強烈でしたね。テンションがいちいち高いうえシロナをちゃん付けしたりと、推しの出場者たちへの愛を隠さないキャラクターが凄まじかったです。それでいてこれまでのバトルのポイントをわかりやすくまとめており、解説としての役目をキチンと果たしていたのが好印象でした。(サトシVSシロナの準決勝でネギガナイトをMVPとして紹介した時は素直に感心しましたね)

 そしてファイナルのポスター公開と共に、サトシとダンデの双方を研究していく流れも面白かったです。中でもダンデの手持ちのフルメンバーが判明したのは大きな収穫。ガラル御三家全員を入れた特殊な編成(劇中でダイモンジもリザードンとエースバーンのタイプ被りを指摘していましたね)が何を意味するのか、非常に気になるところ。さらにサトシとダンデの関係をしっかりと紹介して掘り下げていくくだりも素敵でした。サトシにとって超えるべき壁でもあり、心が通じ合う友人なような存在になっているダンデ。彼との戦いでサトシがどこまでやれるのか非常に楽しみです。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第14話「愛と復讐のキッス その②」

 エルメェスの壮絶な復讐劇の後編。死んだと思われたスポーツマックスが透明なゾンビとなり、自分を殺したエルメェスへの復讐に燃える……復讐者VS復讐者という奇妙な対決が描かれました。スポーツマックスが自分の死に気付くまでの間はビッチとのすれ違いコントが若干シュールでしたが、自覚してからのゾンビっぷりにはゾッとしましたね。殺したところで心が晴れやかにならないと理解していても殺さずにはいられない、この男のチンピラとしてのサガのようなものを見た気分です。

 対するエルメェスも捨て身で戦いに挑んでいましたが、こちらは覚悟を決めたかのような表情もあって逆に勇ましかったです。「自分の運命への決着をつけるため」という理由で戦いつつ、数多くの「グロリアの分」からも彼女の情の深さが感じ取れます。特にアニメではコステロ家の回想シーンが何度も挟まれる演出もあって、エルメェスが過去の悲しみや怒りを後腐れなく全て解放していくかのような感覚を覚えました。

 片や自身のイライラを解消するため、片や吹っ切って前に進むため。似ているようでいて全く異なる両者の復讐の在り様は、最終的には明日に向かおうとするエルメェスに軍配が上がりました。そういった意味で、鮮烈で印象的な回だったと言えます。

 

 

後宮の烏(からす)

第3話「花笛」

 今回は死者への弔いについての物語が展開されましたが、同時に帝を意識し出す寿雪の可愛らしさなども味わえるちょっとお得な回でした。二の妃「花娘(かじゅん)」の依頼で元恋人の魂の所在を探す中で、寿雪が彼女と帝の関係を驚いたりそれ気にせず詰め寄ってくる帝に刺々しくなっていくシーンが何とも微笑ましかったです。それでいて幼馴染や恋人との関係が、後宮でのしきたりによって容易く切り離されてしまうこの時代の無情さを知っていく過程もポイント。個人的にはそんな境遇に遭っても笑顔を絶やさない花娘の強さに惚れ惚れさせられますね。

 そして今回の事件を引き起こした犯人とも言える亡者も印象的。しかも寿雪と同じ前王朝の血を引く男(それどころか前王朝時代の人間だろうか?)だと明かした時は驚きました。現王朝への憎しみから寿雪に揺さぶりをかける様子は何とも恐ろしかったですね。花娘と再会した後きちんと現世を去った恋人の魂と比べると、この男の現世に留まってでも復讐を果たそうとする様子の悍ましさが感じられます。そして冒頭の烏妃に選ばれた時の回想シーンなど、運命に翻弄されている寿雪の心が傷つけられないかと不安になってきますね。

 

 

ぼっち・ざ・ろっく!

第2話「また明日」

 バイトに行きたくないあまり水風呂で風邪を引こうとする主人公がいるらしい。改めて結束バンドのメンバーとなったぼっちちゃんことひとりが、バンドの活動資金確保のために右往左往する様子が何ともおかしかったです。上の水風呂のシーンなどで炸裂した顔芸、極めつけは突如挿入された青春イメージ映像(※実写)のインパクもあって終始笑い転げてしまいました。しかしひとりがネガティブな性格(その割に誇大妄想豊か)なりに途中から頑張っていたことに胸打たれましたね。少しでも変わりたいと思いやってみせた精一杯のぎこちない笑顔は、クスっとくると同時に心が暖かくなります。

 またひとりをバンドの世界に誘った虹夏の優しさも沁みました。姉が店長を務めるライブハウスで味わうバンドと客の一体感を多くの人に味わってほしい、というバンドをする上での彼女なりの信念が感じられたのがグッド。そしてバンドもバイトも楽しい気持ちを仲間たちと共有していこうとする姿勢がこれまた素敵です。また明日も頑張って楽しもうという、女子高生らしい緩くも真剣なバンドライフの一端がこれからも味わえそうですね。

 

 

ブルーロック

第2話「かいぶつ」

 吉良くんの怒り様と顔芸のコンボが何ともシュールだった冒頭。外面が好青年だった彼の本性を暴いた入寮テストに戦慄しつつ、その後も明かされていくブルーロックの異質さに驚かされました。ランキングを加味したチーム決めや待遇の格差、別チームとの競い合いはまだ予想出来ていましたが、全員フォワードという状態で試合をしなければならない流れには意表を突かれました。常識を捨てて戦わせることで1人の英雄を生み出そうとする絵心、そして彼と共にプロジェクトを推し進める「帝襟アンリ(ていえり・アンリ)」のイカれた夢想と情熱は、狂っているように見えると同時にどこか引かれるものがありますね。

 そして前回潔にパスを渡した「蜂楽廻(ばちら・めぐる)」も印象的。不可解な行動の正体は彼の中にいるという「怪物」が関係しているという話が何とも興味深いです。蜂楽にとっての勝利を求める闘争本能なのかもしれないそれを潔が宿している可能性、それこそがこの施設で勝ち抜いていくために必要な“エゴ”であることが何となく伝わってきます。彼らチームZの試合がどうなるのか、それは怪物の声次第といった展開に何とも言えない高揚を覚えましたね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第99話「この腕で勝利を」 

 竜魔人の力を得たダイがバーンと死闘を繰り広げている中、魔力炉に閉じ込められたポップたちの脱出劇が描かれた今回の前半。この回はやはり壁を打ち破るためにグランドクルスを放つヒムのカッコよさが際立っていましたね。アバンもヒュンケルも命を懸けることになってしまう大技を、彼が使おうとするシーンには原作を読んだ時同様に衝撃を受けました。何より「みんなが好きなったから」といういじらしい理由で体を張ってくれたことに胸打たれます。そんな彼も最終的にはコミカルに生き残って本当に良かったです。またその後のアバンとの予想外の再会で倒れるフローラといい、この辺りはシリアス多めだった分ギャグが良い癒しになっていましたね。

 そしてダイの戦いの舞台はまさかの宇宙にまで発展。しかも追い詰められたバーンが巨大な「鬼岩王」の姿になって逆襲を仕掛けてきたのでハラハラしっぱなしでした。最早バーンにはかつての余裕が失われてはいましたが、それでもダイやハドラーに倣って目の前の勝利に全てを捧げる覚悟を決める姿は敵ながら天晴と感じました。そんな「大魔王」であることの誇りを賭けて最後の勝負を仕掛けてくるバーン、そして仲間のためにも勝利を目指すダイの戦いは全力の作画クオリティも相まって最高の一言。盛り上がりに盛り上がってからの次回、最終回が実に楽しみです。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第29話「イシダバドゥー!」

 今回は以前から気になっていた町が宇宙に飛び立ったことに対するクレーム問題を扱っていましたが、まさか原始人みたいな奴がクレームを付けてくるとは……今回登場した「グラット石田(グラット・いしだ)」の石とバランスにかける情熱、そしてユウディアスとの意気投合ぶりには変な笑いが出てきました。それでいて上のクレームやツッコミが真っ当だったり、はたまた実は家で普通に家族と暮らしている事実が何とも愉快です。デッキもレベルの異なるモンスターを順番通りに並べることで真価を発揮するユニークなもので、終始変わったバランスのキャラだったなぁ、という印象を受けました。

 対するユウディアスは例によって天然ぶりを発揮。上述の通り石田と仲良くなったりする様子は何ともズレていて、それを眺めていたユウナの呆れっぷりが妙に目に焼き付きました。(ユウナはユウディアスの天然キャラにツッコミを入れる方が魅力的かもしれない……)他にはやはりユウナがユウディアスのデュエルディスクをあっさり返した理由が気になるところ。彼女にそこまでさせる人物がロヴィアン以外にいることに衝撃を受けつつ、ユウナ周りの謎がまだまだ隠されていることに期待が高まります。

 

 

  上のリバイスのVシネですが、個人的には他にもタイトルの「Forward」が気になっています。本編完結後の物語を描いているからこそ「フォワード(その先へ)」という意味が込められているのかもしれませんが、もしかしたらサッカーのポジションである「FW」の可能性もあるのではないか?とふんでいます。

 主人公の一輝がサッカー好きであることを考えれば、そういった意味合いが隠されていても何ら不思議ではありません。それ故もし続編が出るとしたらMF(ミッドフィルダー)やDF(ディフェンダー)ときて、最後はGK(ゴールキーパー)で締めたら面白そうだとつい妄想してしまいますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。