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2022年秋アニメ簡易感想 その12

 

 

 

 『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品岸辺露伴は動かない』のドラマシリーズ第3期の情報がついに到着。3年目となる今回は、7話と8話の2話連続になるようです。例年の3話から1話分減ってしまったのは少々残念ですが、続きを作ってくれるだけでも十分にありがたい限りとポジティブに受け止めたいところです。

 そんな新作エピソードもそれぞれ気になるタイトルとなっています。7話「ホットサマー・マーサ」は初めて見たタイトル故最初は首を傾げましたが、調べてみたところ今年3月に発売されたJOJO magazine」に小説として収録された新作とのことです。全く読んだことのないエピソードなので、先に原作小説を読むか、それとも事前知識なしでドラマを楽しむかで悩んでしまいますね。

 そして8話のタイトルは何と「ジャンケン小僧」。スピンオフ元でもあるジョジョ第四部の一エピソードからのドラマ化です。去年放送した5話「背中の正面」に続いてまたもや四部から持ってくるとは思いもしませんでした。しかし露伴単独で戦っている内容を考えると、選ばれるのは当然と言えるかもしれません。ジャンケン小僧の「能力を奪う能力」をどのように解釈するのか、加えてあのアクロバティックなジャンケンバトルをどう表現するのか非常に見ものですね。放送まで1か月以上ありますが、早く見てみたいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第18話「家庭教師の叔父」「〈東雲〉」

 何気にアーニャが能力を失う日があることが判明した前半は、ついにアーニャとユーリが対面・お勉強会をすることに。個人的に上手くやっていけるのかずっと心配だった組み合わせでしたが、何だかんだで仲良く(?)やれているようで安心しました。何よりユーリが「未来に役立てるため」の勉強をアーニャに叩き込んでいくのが興味深かったですね。姉のために頑張った勉強でここまでのし上がってきた弟だからこその説得力があります。何よりアーニャに勉強することの意義を教えたことに深く感心しました。

 そして後半は期末テストの答案改ざん作戦。久々にロイドのスパイテクニックが披露されるかと思いきや「東雲(しののめ)」なるヘッポコスパイが全てを狂わせていく展開に爆笑してしまいました。ただでさえポンコツなのに加えて、スパイなのに有名になりたい願望を持っているのが面白すぎます。またロイドが敢えてテストの内容に手を付けなかったラストも素敵でしたね。スパイとしての本文よりも、父親としてアーニャの頑張りに応えてくれたように感じました。

 

 

BLEACH 千年血戦篇

第5話「WRATH AS A LIGHTNING」

 冒頭からハラハラさせられましたが、やはり閉じ込められた状態で隊士の悲鳴を聞く状況がエグすぎる……優しく共感性の強い一護にとって、自分の助けを求める声に応えられないことがどれだけ酷かは言うまでもありません。しかもルキアたち仲間が一護の救援を信じているシーンもあって、余計に見ていられなくなりました。必死な形相で檻に攻撃し続ける一護の辛さが痛いほど伝わってきましたね。

 加えて今回はエス・ノトによって白哉が倒される展開もあって絶望感がさらにマシマシに。白哉の倒され方に関しても、恐怖を増大する敵の能力に翻弄されたためこちらも見ていて辛かったですね。クールそうに見えて情に厚い白哉が、妹を失う恐怖に冒されるシーンは(ルキアの体が……になる恐怖シーンも相まって)心が痛みました。

 しかし総隊長や剣八ら、卍解なしでも十分に強い面々が参戦してからは安心感が凄まじかったです。特に総隊長は腹心を殺した「ドリスコール・ベルチ」を瞬殺する圧倒的な実力を見せつけてきたので、ビビりつつも興奮させられました。自分を慕ってくれた雀部副隊長への信愛、それらと彼の卍解黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)」を汚した敵に対する怒りの感情が溢れ出したシーンは最高にカッコよかったです。

 

 

チェンソーマン

第5話「インザバックルーム」

 人の夢と書いて“儚い”と読むことを知ってしまった冒頭の思春期デンジに涙。あれだけ体を張ってようやく胸を揉めたものの、大したことがなくてショックを受ける単純さには笑いつつも愛おしさを感じてしまいました。自分の想像よりもはるかにショボい現実にがっかりする様子は、見ているとどこか共感を覚えますね。前回ヒルの悪魔に馬鹿にされた夢のオチとしてはあまりにも予想でしたが、何とも哀れに思えてきます。(結局ヒルの言う通り「くだらない夢」だとデンジ自身が思い知ってしまったのが可哀想)

 そんなデンジを惑わす魔性のマキマさんに愕然。色んな場所をデンジに触らせるシーンは、描写の艶めかしさもあって見ている内はかなりドギマギしてしまいますね。他にもアキの先輩である「姫野(ひめの)」も単純な男子の扱い方を心得ているなど、男を弄ぶ女たちの恐ろしさがこれでもかと伝わってきました。

 一方で「銃の悪魔」の存在、そしてアキの過去が明かされるシーンも印象的。ずっと気になっていたアキの仇の悪魔の強大さにビビった一方で、彼の復讐のために全てを捧げようとしている覚悟にどこか寂しさを覚えます。デンジたちにキレたりマキマに心酔したりと人間臭いところも見られるだけに、彼がそれらの人間性を捨て去ってしまわいないか心配になりますね。

 

 

ヤマノススメ Next Summit

第6話「ひかりのデート大作戦!」「みんなでホワイトクリスマス!

 今回は両エピソードとも、あおいのバイト先の先輩である「小野塚ひかり(おのづか・ひかり)」さんが目立っていたのが特徴的でした。中でもあおいと名栗湖でデートをする前半はひかりさんの主役回と言っていいもので、普段の明るさからは考えられないほどしんみりした彼女が見れたのが印象的です。失恋のショックを癒すためにデートを満喫するものの、心の奥底では寂しさに溢れている様子に胸打たれました。だからこそ、あおいがひかりさんに膝を貸す(無理やり借りられたとも言う)ことで、彼女の悲しみを受け止めてあげるラストが素敵だったと思います。

 後半はクリスマスパーティーに全員集合!とはいかず、あおいだけバイトのヘルプをすることになる展開に世の無常さを感じました。しかしあおいが頑張っている間、ひなたたちが料理などを進めて彼女を迎える準備をしていく過程に心が暖かくなりましたね。何よりあおいの力を必要としている人がいることを気付かせる、ひなたの激励が本当に素晴らしかったです。ひかりさんから始まった今回は、全編通して「あおいがみんなに必要とされている」といった形で彼女の重要性を再確認するような内容でしたね。

 

 

転生したら剣でした

第6話 「上級悪魔(グレーターデーモン)はチートでした」

 サブタイにもある上級悪魔の圧倒的強さと、それに死に物狂いで喰いつくフランと師匠の奮闘ぶりが目に焼き付いた前半。スキルを奪われなかったものの依然として劣勢の中、ダンジョンマスターを狙うという作戦で対抗するのが面白かったですね。それでいて本命として悪魔の体内にある魔石を師匠自らが狙うという、奇策に奇策を重ねたような展開(最終的にはゴリ押しでしたが)に興奮しました。正攻法では太刀打ち出来ない格上に対し、フランと師匠の二人三脚を活かしギリギリで勝負する緊迫感がたまらなかったです。

 そうして勝利した後はレベルもスキルも爆上がりと、以前よりも強くなっていたことに爽快感を覚えました。特にスキルテイカーのスキルまで取り込んで主人公自らはチートになった時はビビりましたね。主人公が持っていいスキルじゃない気もするが……叱られて拗ねてしまったものの、師匠のカレーの話で機嫌を直すフランがまた可愛らしかったです。(そしてフランの単独行動をしっかりと咎めてくれたドナドさんへの好感が爆上がりしました。こういう子どもをちゃんと叱ってくれる大人キャラっていいよね……

 

 

 岸辺露伴に限らず、ジョジョ六部のアニメも放送するなどジョジョ要素が強い今年の年末。原作を読んだもののうろ覚えながらな自分でも、十分に面白いと感じられるの六部アニメは本当にすごいです。また原作未視聴の母が毎回アニメを見て一喜一憂するのを眺めたり、感想を言い合ったりするのも個人的には大きな楽しみとなっていますね。今年はそんなジョジョを今まで通りに、最後まで楽しんでいきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。