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2022年秋アニメ&特撮簡易感想 その19

 

 

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 いよいよクライマックスへと向かいつつあるFGOこと『Fate/Grand Order』。年末に配信することが以前から告知されていた第2部7章のティザーPVが、ついに発表されました。章題についても黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン 惑星を統べるものという正式名称が判明し、かつてないほどの期待と興奮を呼び起こしてくれます。

 そんな感情のままPVを見た感想としては、「何だかわからないけどすごいことが起きそう」といったところでしょうか。暗雲に包まれた空にボロボロのストーム・ボーダー内部、ノイズ交じりで映る景色など、これまで以上に何が起きているのかわからないが故の不穏に満ちた光景が襲い掛かってきました。息絶え絶えなネモ船長の声がこれまた不安を煽ってきます。ネモくん、君……死んでしまうのか……!?

 そしてラストに聞こえた謎の声、この声の主についても妄想が捗ります。ネット上ではデイビット説あるいは現地のサーヴァント説など色々な考えが飛び交っていますが、個人的には後者を推しておきたいところ。(デイビットにしては口調が気安すぎる気がします)果たしてこの声の主が誰なのか、それについても明かされる時が楽しみです。(長くなるので下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第134話「つかみとる未来!」

 ついにゴウたちがミュウとの対面を果たしたのですが、それ以上に不思議な光景の数々に困惑させられました。前回ラストに出現したグラードンカイオーガが激突したと思ったら、1つになってミュウになるシーンでまずポカーンとさせられます。(これはミュウ1匹でこの2体に変身していた、ということでしょうか?)そのうえゴウたちに宇宙の誕生の幻影を見せてくるなど、とにかく視覚的に理解の及ばない映像が連発されていました。劇中では「まさに迷宮」とまとめられていましたが、それにしたって意味不明すぎるだろ!と内心ツッコんでしまいましたね。

 またミュウの底知れない恐ろしさが描かれていた点も特徴的。複数のポケモン相手に圧倒してくる強さもさることながら、楽しそうに笑いながら周囲のポケモンたちを蹂躙していく様子には恐怖を覚えました。ゴウの言う通り遊んでいるだけなのかもしれませんが、悪意を一切持っていないうえで相手を一方的に嬲っていく辺りミュウが悪魔と称されても仕方がないかもしれないと思ってしまいます。

 そんなミュウに対し、バトルではなく対話で決着をつける展開にはグッときましたね。憧れの存在を前にしての興奮と想いを口にして、好意を示そうとするゴウのひた向きさには好感が持てます。ミュウのゲットには至らなかったものの、夢への道を辿る中でかけがえのない仲間と正面から向き合う勇気を得たことがゴウの最大の収穫であることを感じさせてくれる内容でした。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第21話「AWAKEN -目醒め-」

 切って落とされたFFとプッチ神父の戦いの火蓋。DアンG暗殺は成功したものの、水場の無い場所で苦戦を強いられるFFの様子は見ていて辛いものがありました。「水を熱湯に変える」というピンポイントなスタンドが使われた時は笑ってしまいましたが、FFが徐倫の名前を叫んで爆散していく姿はかなりショッキングです。

 ただ冒頭のナレーション等でFFの回想と彼女の決意が語られたのが素敵でしたね。神父の命令を機械のように実行するだけだった以前とは異なり、徐倫たちとの日々を大切に想っている今に実感を覚えているモノローグにはグッとくるものがあります。「思い出こそが『知性』」とあるように、仲間たちと育んだ思い出がただのプランクトンをFFという1人の“存在”に押し上げたことが伝わってきました。(エートロの肉体を失ってからも彼女の姿をかたどっていた点も、「今やこの姿も含めて“FF”である」と解釈出来そうですね)

 一方徐倫アナスイ「緑色の赤ん坊」による不思議な極小体験に挑む様子も凄まじかったです。赤ん坊に近づくほど小さくなり辿りつけなくなるという矛盾に対し、あの手この手で攻略していく展開は見ていてハラハラさせられました。赤ん坊とそのスタンド「グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームそういうスタンド名だったのか……が巨大なまま迫ってくる光景はかなり怖かったです。何だかんだで赤ん坊を手に入れたものの、この赤ん坊については以前何もわかっていないのもあってより不気味に思えてなりませんね。

 

 

後宮の烏(からす)

第10話「仮面の男」

 今回は謎の布作面を巡る物語。被ると幽鬼が見えるといういわくつきの仮面を前にして、誰も彼もが躊躇いなく被る様子にはちょっと笑ってしまいました。(特に帝が仮面を着けているシーンは普段のイケメンぶりとのギャップもあって最高にシュール)しかし幽鬼の正体である琵琶弾きの異常なまでの琵琶への執着、彼と琵琶を引き離してしまった男の後悔の話には切なさを覚えましたね。それ故そんな幽鬼に琵琶を触れさせ、男へのフォローも忘れない寿雪の優しさが沁みました。でも弔いのためとはいえ国宝級の琵琶を燃やすのはどうかと思うぞ。

 また今回は以前から登場していた冬官「薛魚泳(せつ・ぎょえい)」と先代烏妃「麗娘(れいじょう)」の恋の話も印象的です。彼女らも烏妃の宿命故に引き離されていたものの、それぞれ異なる形で相手を想いやっていたことが明かされたことにほろりときました。自分だけだと思っていた恋心が麗娘も抱き続けてくれていたことを寿雪に教えてもらい、涙ぐむ魚泳の姿は悲しくもありましたが、それでも知ることが出来て良かったと安心させられます。

 対照的に寿雪と帝のやり取りがこれまた微笑ましかった点がまた素敵。悲恋となってしまった先代とは異なり、当代の彼女たちは烏妃の宿命を破りつつあることがわかります。衛青はその状況を好ましく思っていないようですが、どうせなら寿雪にはしがらみを全て解放してほしいと考えてしまいますね。

 

 

ぼっち・ざ・ろっく!

第9話「江ノ島エスカー」

 

 もうお分かりだろう!!!

 誰も……主人公を遊びに誘っていないのである!!!

 

 というわけで夏休み最後の日に、相変わらずなひとりをみんなで遊びにつれていくことなった今回。結束バンドのメンバー全員が「誰かがぼっちちゃんを誘っているだろう」と思って何もしていなかった様子に、俗にいう集団心理「傍観者効果」を思い出したりしなかったりしました。徹底して受け身なひとりもひとりですが、虹夏たちの方も割と問題あるなとつい考えてしまいます。

 それはともかく急遽江の島観光に繰り出してからはいつも通りのドタバタ劇が繰り広げられていて楽しかったです。ひとりはパリピの光にやられたりトンビにたかられたりと散々な目に遭っていたものの、それもまた1つの思い出にしていたのが素敵でしたね。展望台までの道のりでヘトヘトになっていたものの、みんなで楽しめたことに微笑みながら帰る光景にはほっこりさせられました。
 他には虹夏とリョウのインドア気質が描かれていたのも印象に残りました。終始リードしていた喜多ちゃんとは違い、景色を楽しむことなく登ってはさっさと帰る様子にちょっと呆れてしまいます。ひとりが突出しているだけで、この2人も十分陰キャであることがわかってきましたね。ヤマノススメ』のあおいってちゃんと景色も楽しめる辺りすごかったんだな……

 

 

ブルーロック

第9話「覚醒」

 玲王と凪、さらに「剣城斬鉄(つるぎ・ざんてつ)」を加えたチームVの三傑に圧倒されまくった序盤。いきなりの3点差をどう覆していくのかという状況に、蜂楽がまさかの活躍を果たしたことに衝撃を受けました。本人でも予想だにしなかったスーパープレーを連発して最初の1点を叩きこむ流れには愕然としましたね。何より誰もが無理だと諦めている中、1人だけ強敵との戦いにワクワクしているのが面白いです。そんな蜂楽の“狂人”的ムーブを久々に見れたのも素敵なポイントでした。

 蜂楽に触発された他メンバーも奮闘する展開がまた熱かったです。ゴールの方程式を新しく作り出す=自分の限界を超えるという考えの元、チームZ各々が全力で戦っている様子には手に汗握るものがありました。(個人的には顔面ブロックを決めたイガグリの根性に乾杯)絵心の語る「自分を学ぶことで得られる“覚醒”」というのも、自身の長所を把握したうえでさらに伸ばしていく光景が広がっているおかげでかなり納得させられます。

 そんな中自分の武器について思い悩む潔が印象的でした。空間認識能力だけではシュートに繋げられず、自分1人ではどうにもならない問題にぶち当たっている姿には不安と期待が同時に湧き上がってきます。凪の無自覚煽りにキレた返しをする様子といい、主人公のさらなる覚醒は近そうですね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第36話「届けたい想いイェイ!」

 人々を凍らせていた原因がルーグの原稿だと判明した前回。加えて今回何故原稿を見て凍るのか説明がされましたがわかるようなわからないような……ただそれ以上に元凶であるルーグが無自覚なままだということに恐怖を覚えましたね。本人は面白い漫画でみんなを喜ばせているつもりなのでしょうが、実際は多くの星を氷漬けにしているのに気付いていない……「恐怖の大王」と呼ばれる存在の悪意のなさにゾッとさせられます。

 またセツリたちをはじめとした部下全員が大王の寝首をかこうとしていることにも驚きました。セツリ何かは如何にもルーグに妄信しているようなキャラクターだとばかり思っていたのでかなり意外です。(純粋に従ってくれる部下が誰もいないのはちょっと気の毒だなルーグ

 そしてルーグに漫画が面白くないことを伝えるため、デュエル中に露骨に伝えようとする作戦には大爆笑してしまいましたね。使うカードに関しても「おもしくないまんが」だの「尾も白くない白黒猫」などピンポイントなカードばかりなうえ、敵も味方も同じ作戦をしているのが腹筋に悪いです。加えて「ザ☆イエティ雪男(ゆきお)」の大根役者ぶりも相まってひたすらシュールでした。ただルーグに気付かせるためのデュエルをするのではなく、自分こそが勝つ!という気概を互いに見せてくる遊歩とイエティ雪男の熱いデュエルにはちょっと興奮させられました。それはそれとしてズウィージョウテメエエエェェェ!!

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode3

 序盤に引き続きニュージェネレーションズたちの活躍が光っていた回。それぞれ最強形態を披露してバッタバッタと敵をなぎ倒していく様子はギャラクシーファイト第1部を彷彿とさせました。それぞれの主題歌が流れる演出も相まって初っ端から興奮しっぱなしでしたね。(個人的なここすきポイントはもちろんトライストリウムレインボー。4人の力が最高だよね……)他にも相変わらずなべリアロクが今度はジードにつくなど、ニヤリと出来る見どころも多かったです。

 そして最も驚いたのがグリージョの大金星。ゼアスたちの手助けもあったからとはいえ、まさか自身のダークネスを倒すとは思ってもみませんでした。「みんなと一緒だったら今日までの私を超えられる」という言葉通り、サポート専門に収まるかと思われた彼女の活躍を見れたことにちょっと感動を覚えますね。(ただゼアスやナイスたちにももっと活躍の場を与えてほしかったところ)

 しかしレイバトスギガバトルナイザーを復活させる展開には唖然。そのうえギナやレイバトスすらも切り捨てて、美味しいところを横取りしていくタルタロスに驚愕しました。味方すら利用する卑劣さにはかつてないほどドン引きさせられます。

 

 

 FGO2部7章に関しては他にも気になるところがいくつかあります。例えば開発ディレクターのカノウ・ヨシキ氏が「多くのサーヴァントを育成しておいた方がいい」と発言しており、これはゲーム中に塔イベントのような体力性のシステムが導入されることが予想されています。先月までボックスガチャを開催していたのも、今のうちに育成を進めておきたいプレイヤーへの配慮だったのでしょう。ただそれ故に7章の攻略難度は如何ほどになるのか、と考えてしまいます。流石に6章のような地獄は二度と味わいたくないので、サーヴァントの数でゴリ押し出来る程度にはしてほしいところ。

 他にも7章の参加条件が「ツングースカ*1のクリアである点も気になりますね。直前の6.5章である「トラオム」をプレイしていなくても7章に進められる、とも取れるこの条件はどういうことなのでしょうか。あのショッキングなラストを見せたトラオムは他のシナリオとは異なる毛色を感じていましたが、それも関わっているのかどうか……プレイヤーが気付いていないだけで、実は既に何か隠された仕掛けが存在するのかもしれない、とつい考えてしまいます。

 最後にシナリオのボリュームについて。これに関しては6章に続いて奈須きのこ氏がであると発表されていましたが、先日の生配信によると、「シナリオ量が予定よりオーバーした」ことを氏直々のコメントで判明したようで戦慄を覚えました。(東出祐一郎氏のツイートを信じるならば「文庫本四冊以上」の内容だとか……)6章も前後編&エピローグを加えてとんでもないボリュームだったのに、7章はそれを軽く超えていく可能性があると思うと震えあがってしまいそうです。今年の年末配信と言っても前編で、それ以降は来年以降に続くと考えると恐ろしいですね。例によって作家側が予定を超えていくことで苦しめられる開発側に同情の念を寄せつつ、この先の7章の戦いに備えていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:正確にはツングースカの「エピローグをクリア」することである。