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仮面ライダーギーツ 第13話「謀略Ⅳ:ドライバーを奪還せよ!」感想

頼って勝ち取るツインな力

この運営、揃いも揃って連携が取れてねぇ!!

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  • ライバルだって助け合いでしょ!

 今回のギーツはドライバーと助け合いを巡る物語。謎多き「赤い帽子の少女」にデザイアドライバーを盗まれた参加者たちが、第3回戦「イス取りゲーム」で自分のドライバーを取り返す様子が描かれました。取られたドライバーの一部がジャマトに使われているせいで、結果残ったドライバーを如何にして奪い合うかというゲームになっていたのが何ともエゲつないですね。蹴落とし合いを煽ることを隠さなくなってきた辺り、デザイアグランプリ運営(というよりはゲームマスター)の底意地の悪さが表に出てきたように感じます。

 

 しかしそんな運営の悪意に負けず、協力してドライバーを展開が見られたのが良かったですね。景和ははじめから蹴落とすどころか助け合いを主張している点で安定していましたし、後述の英寿にドライバーを貸すシーンでも好感が持てました。他にも景和は姉から、祢音は配信を利用したコメントを頼りに少女の行方を捜していく展開が面白かったです。「時には誰かを頼る」という柔軟性でゲームを切り抜ける様子は、運営側の思惑に屈しない姿勢とも取れるので結構スカッとさせられます。(ジャマトにやられて脱落していった参加者のことを知っているからこそ、「ライバルであろうと時には助け合ったって良い」という考えを持った点も説得力がありました)

 そんな景和たちの考えに、英寿が共感を覚えるのがまた素敵でした。自分を落とすことを隠さなくなってきたウィンや運営に対し「俺1人で攻略してやる」と豪語していた彼が、仲間を頼るようになった光景にはグッときましたね。景和にドライバーを貸してほしいとお願いするシーンも、これまでずっと1人で勝ち上がってきた英寿がやっているからこその感動があります。時には相手を化かしてきたキツネが、とうとう本音で他人との協力が出来るようになったとも取れる成長は見ていて非常に心地よかったです。

 一方であくまで自分だけで戦うことを貫く道長、そして英寿の脱落を狙うウィンには不安を覚えますね。特に道長は英寿が倒したジャマトのバックルを横取りする、というダーティな手をついに取ってしまったのが個人的にはショッキングでした。今回は一応の勝ち抜け出来たものの、割と手段を選ばなくなってきた道長の今後が心配になってきます。

 

 

  • はじめは剣撃、続けて翼撃と砲撃の力をここに

 

COMMAND TWIN BUCKLE.

 

SET.

 

GREAT!

 

READY FIGHT!!

 

 突如として英寿の元に送られてきた「コマンドツイン」バックルの内片方を装填して変身した形態「レイジングフォーム」。ゲームマスター(ギロリ)ですら予想していなかった謎の新フォームですが、まず目に留まるのはその姿。新たにマスクの上に特殊なゴーグルが装着されている以外、特に何の装甲も追加されていないことには少々驚かされます。ほぼエントリーフォームのままと言っても過言ではない見た目は、ここまでの業かな装甲を見た後だと少しだけ寂しく思えてしまいますね。(ただエントリーフォームの黒一色のボディ自体はカッコいいと思います

 基本的なスペックもエントリーフォームとあまり変わらないようですが、固有装備である「レイジングソード」がとにかく強力な模様。英寿のバトルセンスの高い戦いぶりもあって、弱いというイメージは全く湧き上がってきませんでした。むしろ主題歌がバックに流れる演出のおかげでかなり強そうに見えましたね。軽装でも十分に戦える本作らしさを表していたと言えます。そして……

 

FULL CHARGE.

 

TWIN SET.

 

TAKE OFF!COMPLETE!

JET&CANNON!!

 

READY FIGHT!!

 

 敵を倒す中でレイジングソードのエネルギーがチャージされ、取り外せるようになったもう片方のツインバックルも装填して変身した「コマンドフォーム」。レイジングフォームを経て変身可能となる真の強化フォームです。(敵を倒して溜まるエネルギーを消費するというのは何ともゲームっぽいですね)このフォームは何といっても装甲マシマシの 見た目が特徴的。軽装だったレイジングフォームとは対照的に、従来のフォーム以上に厚く大きな装甲に身を包んでいます。ゴテゴテとした姿はまるでスーパーロボットのようです。

 今回ギーツが変身したのは「キャノンモード」と呼ばれるもので、両肩に設置された砲台から高威力のエネルギー弾を発射する砲撃特化の形態。破壊力はかなりのものです。機動性に関しても下半身のジェットによる推進力のおかげで、見た目以上に素早いです。ゴーグルの演出に加えてロボット的フォルムという、男の子の好きなモノ大好きセットとも言うべき魅力的な中間フォームだと思います。(余談ですがカタログスペックではこれでもブーストよりはちょっと劣るらしいです。ブーストフォーム強すぎないか……*1

 

 

  • 火花を散らす裏側の事情

 参加者たちが助け合う光景に興奮した一方で、運営の方が思った以上にバラバラになりつつあることにちょっと笑ってしまった今回。特に協力者たちのせいで計画が狂わされているギロリの苦労が垣間見えたのが何とも面白かったです。頑張ってウィンをけしかけ英寿の退場を狙っているのに、他の奴らが自分勝手な行動を取ってばかりいるのが少々可哀想に見えてきました。

 まずジャマトがドライバーで変身するようになったことについて、アルキメデルにとぼけられるのが何とも滑稽でした。前回のラストでデザグラの破壊を目論んでいることが明らかになったものの、表向きはゲームマスターに従っているのがタチが悪いです。この先もジャマトに何かあった際に問い合わせても、アルキメデルは「ジャマトは成長するものだから!」の一点張りで誤魔化すつもりなのでしょうか。

 加えて今回登場した「ニラム」と「サマス」という謎の2人の介入も印象的。突然画面に映って新バックルを英寿に送るシーンには衝撃を受けました。そのうえゲームマスターの抗議にもそちら側のやらせ行為を非難してくるという始末。これに関しては運営の自業自得ではあるのですが、それはそれとしてニラム側も英寿に入れ込みすぎでは?と思ってしまいましたね。(というか冒頭でサマスが英寿に「支援したい」と願い出ていますし)恐らくはバックルの開発を担当しているであろうこの2人が、英寿を狙っている理由も気になるところ。

 ここ最近あくどい部分を見せてきた運営ですが、ここにきて協力者たちを思い通りに動かせていない事実が判明してちょっと溜飲が下がりました。(ウィンって忠実な部下だったんだな……)彼らの関係性は未だにはっきりしていませんが、互いに互いを牽制し合っているのは確か。というか連携が取れてなさ過ぎて組織としては問題ありと思ってしまいます。参加者以上にバチバチと火花を散らせているのであろうデザイアグランプリの運営者たちにも目が離せません。

 

 

 そして次回はイス取りゲームの後半戦。残ったドライバーが全てジャマトの変身に使われてしまったことで、ジャマトライダーを倒さなければ脱落することが確実となってしまった英寿とウィンがどうなるのか注目ポイントです。そんな中英寿がウィンの理想について聞き出すようですが、ここにきてようやく彼の掘り下げがなされるのでしょうか。ここまで運営の言いなりであるウィンが何を考えているのかは確かに気になりますね。

 さらに英寿の前に新しいライダーが出現!しかも本性を表したギロリが変身するようです。新ライダーの情報は何となく知っていたものの、お前が変身するのかよ!とちょっと内心ツッコんでしまいましたね。なりふり構わなくなってきたゲームマスターに対し、英寿はこのゲームをどう切り抜けるのでしょうか。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ただブーストバックルが使い捨てであることを考慮すると、コマンドツインバックルは恒常的に使える強化アイテムとしての利点がある。