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2022年秋アニメ&特撮簡易感想 その23

 

 

 

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サトシとピカチュウの物語、最終章

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

2023年1月、放送開始

 

 ということでアニポケの今後についてかなり重要な情報が公開されました。今回サトシとゴウの旅の別れを描いたことで完結したアニポケですが、来年からはさらにサトシの物語の終わりを短編シリーズとして描くようです。上のツイート画像や動画ではカスミやタケシといった初代の仲間たちまで出てくるようで、ちょっとした懐かしさを覚えます。そしてサトシの夢である「ポケモンマスター」とは何か?その夢は如何にしてゴールするのか?といったことをガッツリと掘り下げてくれそうな点が興味深いと思いました。

 何よりいよいよサトシの物語を終わらせて、アニポケも新たなステージに移ろうとしていることに感慨深いものを覚えます。現在切札家の主人公を卒業し新たな主人公を想像したデュエマのように、ポケモンもサトシという長年の主人公を卒業させてやろうとしているのがわかります。まるで時代の転換点を目撃しているかのような気分で、ちょっとワクワクさせられますね。

 一方で馴染みの世界や主人公がいなくなり、新しいものが入ろうとすることには一抹の不安と寂しさを覚えるのも事実。しかしシリーズを長く太く続けるうえでこういった変化が必要なのはわかっているつもりですし、何より昔のものをいつまでも縛り続けているのは窮屈とも言えます。古いものたちに敬意を払い、新しいものを快く迎え入れていく心の余裕を、シリーズを愛する者として持ち続けていたい所存です。下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※『ポケットモンスター』の総評は上の短編シリーズを終えてからまとめて書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

ポケットモンスター

第136話(最終話)「サトシとゴウ!あらたなる旅立ち!!」

 前回ラストで姿を見せたルギアと全力レイドバトルから始まった最終回。様々なコンビネーションを見せつけるもののルギアの前には力及ばず、しかしルギアと心を通わせることには成功したという塩梅で終わったのが良かったです。2話の時のようにルギアの背中に乗って、ポケモンの世界の広大さに心を躍らせるサトシとゴウの様子に胸打たれます。そのうえまさかの登場を果たしたホウオウには仰天しましたね。2体揃って、2人のこれからの旅を応援してくれているかのようでほっこりしました。

 その後2人だけでなく、コハルの今後についてもはっきりと描かれたのが好印象。ずっとゴウの後ろを見つめるだけだった彼女が、最後の最後に自らリサーチフェローの道を選んだことに感動させられます。自分の将来すらわからなかった少女が、2人の少年の背中を見て何をしたいのかキチンと見つけられたのだと思うと何だか感慨深いですね。

 そして最後のサトシとゴウの道が分かれるシーンでウルっときてしまいました。「お前と会えてよかったよ」「出会ってくれてありがとう」と、お互いの関係を感じられる言葉の掛け合いに尊さを覚えます。何より前回とは異なり、別々の道になっても全く後悔していない辺りにゴウの成長が感じられますね。2人の主人公の新しい旅立ちを応援してくれるかのような終わり方に、かつてない余韻の良さがあったと言えるラストでした。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第23話「ジェイル・ハウス・ロック! 」

 緑色の赤ん坊を取り込んでパワーアップしたプッチ神父を追って、物語はいよいよ刑務所脱走の局面に突入しました。承太郎の記憶のDISCを手に入れただけでは終わらず、プッチの野望を阻止せんとする気高い意志を魅せてくれる徐倫にまず感動を覚えます。父が止めようとしていたことを果たすことを第一に考える姿に、彼女が精神的にも大きく成熟したことを実感しますね。

 そんな徐倫の脱獄の邪魔をしてきた「ミューミュー(ミュッチャー・ミューラー)」と、彼女のスタンド「ジェイル・ハウス・ロック」の脅威が今回のポイント。新しい記憶を3つまでしか覚えられないという状況の恐ろしさが画面越しにこれでもかと伝わってきました。はたから見ると何度も同じミスや質問を繰り返し、ミューミューの姑息な嫌がらせにも反撃できない徐倫の様子にかつてないほどの絶望感を覚えます。メモをしてもかえって混乱が増えるだけ、記憶ごと上述の意志がかき消されてしまったかのような描写に戦慄する他なかったです。(一方記憶の罠と感電無限ループに嵌っているエンポリオですが、彼が置かれている状況は偶然の産物だったりします)

 他にはアニオリでエルメェスのシーンが追加されていたのが嬉しかったですね。久々の登場というのもありますが、何より死んだFFへの手向けに水を流す様子でウルっときてしまいました。大切な友への弔いと敵討ちの両方を忘れない彼女の粋な面には惚れ惚れさせられます。

 

 

後宮の烏(からす)

第12話「兄妹」

 今回はサブタイにもある通り「兄妹」に関する苦悩の物語が全編を通して描かれていました。まずは前回から名前が挙がっていた鵲妃の問題でしたが、宵月によって大切な兄を泥人形として生き返らせていたことに少しだけドン引き。しかも兄の肉体を保つために人の生き血を集めていたらしい事実にも唖然とさせられます。亡き相手への想いが強すぎるあまり、兄の形をしただけの人形に縋っている様子には狂気を感じずにいられません。兄に喰い殺されて鵲妃が死に絶えてしまった幕引き(しかも鵲妃自身は満足げな表情をしていたのがやるせねぇ……)といい、最後まで後味の悪い話でしたね。

 そして後半は肝心の宵月……もとい彼を器にした「梟(ふくろう)」が目的などを色々話してくれることに。彼こそ烏(烏漣娘娘)の兄だという話だけでも衝撃的なのに、香薔が全ての元凶として語られたことに動揺が走りました。神とも言うべき存在を人の体に縛り付け、中の烏も烏妃も苦しめられていたという事実は中々に信じがたい話です。神の気まぐれによる宿命が人の仕業だったこと、そうして縛られた妹を梟は解放しようとしていることに何を信じればいいのかわからなくなってしまいます。ただ烏妃のことを思えばこそ、器を殺して解決などという安易な手は取るべきではないことだけはわかります。
 また今回は本作では珍しく、戦闘シーンがガッツリ入っていたのが印象的ですね。本作の作画の良さが戦闘に振り切られることで、かなり気合の入った動きが見られたことに感動させられます。そのうえ温螢や衛青はまだしも、帝までもが寿雪のために戦ってくれる様子にはキュンときました。(そしてあのうるさい鶏の「星星(しんしん)」がかなり重要な活躍をしたことにも驚きましたね)

 

 

ぼっち・ざ・ろっく!

第11話「十二進法の夕景

 冒頭の「ダーウィンが喜多!」で吹いた。露骨な『ダーウィンが来た』パロディながら、本作特有の実写パートが挟まることで絵面が妙にそれっぽく仕上がっていたのが面白すぎです。(せっかくだから喜多ちゃんもヒゲじいみたいに寒いダジャレ言おうぜ!)それはそれとして文化祭当日、メイド服姿で逃げ出したひとりの悲しい羞恥心と承認欲求のコンボに序盤から心が抉られました。ギターヒーローとしての活動を怠っていたばかりに失踪を疑われているのは仕方ないとはいえ、そこで焦ってしまう辺りは相変わらずだなぁ、と思ってしまいます。まぁ僕自身、身に覚えがありすぎて人のことは言えないのですが……

 しかし虹歌たちと合流してからは純粋に文化祭を楽しんでいて実に微笑ましかったです。肝心のメイド喫茶では例によって死んでいたものの、概ね充実した文化祭ライフを送れていたと思います。自分には縁がないと思っていたイベントを楽しめるようになったことで、ライブに向けて徐々に前向きになっていく様子がありありとわかりました。妄想は変わらないものの、自分たちの演奏で「少しでもみんなに楽しんでほしい」という気持ちが芽生えてきたひとりのことを応援したくなりましたね。

 

 

ブルーロック

第11話「最後の欠片(ピース)」

 ラスト数分の最後の戦いにテンションが最高潮!!蜂楽&國神&千切といったメインアタッカーたちとパスを回し、ゴールへと持っていく駆け引きは手に汗握りました。何より潔が自分自身でダイレクトシュートを決める、という形で覚醒し勝利を収める展開に心が震えます。どちらかというと裏方としての印象が強かった主人公が、最後の最後に自分のゴールの方程式を完成させる流れには純粋に熱くなれますね。5話と同じタイミングでサブタイコールとOPに入る構成もあって、冒頭からクライマックス気分を味わえました。

 そうして一次セレクションが終了して、久遠も何だかんだで許されたことにほっこり。(あと二子が残ったのが個人的には嬉しかったですね)そして二次セレクション前での激の飛ばし合いが素敵でした。ここからは個人の戦いになるようですが、彼らがここまで築いてきた関係が大きな励みになるのがわかりますね。チームZ全員いいチームだったとここにきて実感しました。

 また一次セレクション終了で、実はブルーロックには五号棟(チームV~Z)しか存在しないという事実には驚きました。ただチームVに凪のような怪物がいる理由もわかって納得がいきましたね。絵心の言うハングリー精神にも一理ありますし、中々に面白い真実だったと思います。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第38話「ザ☆ルーグ・ザ☆ルーグ」

 

「ゆく手を阻む壁も!山も!惑星も!」

「ロードを切り開いて突き進む!!」

 

「久しぶりにいくぞ!」

セブンスロード・マジシャン!!

 

 まさかまさかの前作主人公電撃参戦!!以前からそれらしい存在を仄めかしていただけに、遊我がユウディアスとタッグデュエルをする形でついに登場したことに感動させられました。ユウナが必死で繋いだ盤面を引き継ぎ、対戦相手はルークそっくりの大魔王×2というシチュエーションにも興奮させられますね。(他にも前作との関係性、そしてカイゾーとは異なり何故遊我ではなく「アイツ」名義なのかが気になるところ)

 デュエルパートでは上の懐かしい口上と共にセブンスロードが召喚されただけでも感無量だったのに、フュージョン魔導騎士-セブンス・パラディンまで出てきたのでテンションが爆上がりして止まらなかったです。出てあっという間にバウンスされてしまったのは残念でしたが、どんな逆境を前にしてもワクワク出来る遊我ならこの後も何とかしてくれそうだという安心感に溢れていたと思います。

 遊我関連以外だとルーグの謎も気になりますね。というかタッグデュエルをするためにわざわざ分裂する離れ業を披露した時は目を剥きました。(しかも分裂が当たり前化の如く言及されないのがシュール)他にもユウナたちが原稿を見ても凍らなかったくだりも引っ掛かります。どうやら直前にパンを食べていたようですが、もしや……?

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode5

 ウルトラマンネクサス、まさかの門番ポジション。前回ノアの名前が挙がったことから登場するだろうとは思っていましたが、遺跡から突如出現して侵入者を排除するゴーレムみたいな役回りでティターンたちに襲い掛かってくるのは予想外でした。(敵を逃がさないためのメタフィールドがここまで脅威に感じるとは……)戦意を持つものを無差別に襲うという無機質な暴走に、ネクサスを知る身としてはちょっと首を傾げてしまいます。

 ただ合流したリブットティターンの共闘が見られそうなのは個人的には嬉しかったところティターンのヒロイックな見た目と武人気質なキャラクターもあって、何だかんだですんなりと了承してくれる流れになった時はテンションが上がりました。ソラたちが助けてくれるだろうという、リブットの掛け値なしに仲間を信じられるひた向きさもこれまた素敵でしたね。

 そして後半はゼロが特訓の末またもや新形態を獲得していたことに驚愕。「ワイルドバースト」という名前らしいこの形態は父・セブンを思わせる赤いボディが特徴的です。ストロングコロナゼロと似ていてややこしいと思うのは僕だけ?ゼロが野性と戦う原点を思い出した形態とのことですが、「相手を守るために強くなる」を貫いてきたゼロを肯定してくれるレオたちの説明にちょっとホロリときました。

 

 

 さてアニポケの話の続きですが、他にもサトシが卒業した後どうするのかについて。4月から始まる新シリーズの情報も気になるところです。

 

 

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 新シリーズの主人公はまたもや2人。しかも今度は女の子が前面に出ているのが面白いですね。女の子は「リコ」で男の子は「ロイ」という名前とのことですが、彼女らがどのような性格で、どのような物語を展開してくれるのか興味が湧いてきます。パルデア御三家の内誰を選ぶのか、そして動画に登場したレックウザの関係などについても色々と目を引きますね。新時代を迎えるアニポケの物語がどんなものなのかまだわからないことだらけなので、続報が楽しみです。

 

 ではまた、次の機会に。