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仮面ライダーギーツ 第15話「謀略Ⅵ:仮面ライダーの資格」感想

今こそが求められる

英寿のカッコよさのせいでニラムみたいなファンボーイになっちゃう!!

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  • 自信満々なヒーローの復活だ!

 前回英寿の脱落というショッキングな結末を迎えたギーツ。ギロリの横暴さも印象に残る状況から始まった今回は、それらを吹き飛ばすほどの華麗な復活劇が描かれました。如何にして英寿がライダーに復帰するのか?という問題に、彼の入念な仕込みとツムリのアシストという形で無理なく魅せてくれたのが素晴らしかったですね。

 何といっても英寿が仕掛けていた「保険」が明かされるシーンにスカッとさせられます。自身の脱落を見越して、消された記憶をあらかじめポスターの裏に書き残しておいた事実には膝を打ちました。自分のポスターに書かれたキザったらしい言葉や、鏡に貼ったメモなど二重三重の手順で見られるという過程も興味深いです。記憶が失った後も自分ならこれに従うだろう、という英寿の絶対的な自信が伺えます。(わざわざ道長たちのところに来たシーンも、メモを読んだことを考慮すれば納得出来るのが良いですね)前回の感想に「英寿のことだから、何かしらの作戦を用意しているのではないか?」と書きましたが、見事ドンピシャリといった展開に爽快感を覚えましたね。

 そしてツムリが「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」という英寿の願いを尊重してくれたのもグッド。既に脱落した者を如何にして復活させるのか問題を、ここまで納得のいく形で解決するとは思ってもみませんでした。同時にツムリがゲームのナビゲーターとしての矜持を見せてくれたことにも痺れます。以前から強引なギロリに対して苦言を呈していたツムリですが、とうとう彼と相反するようになる展開にはこれまたカタルシスを覚えました。運営側の様々な思惑が交錯しているだけに、誰に対しても平等にゲームを進行することを貫いてくれているツムリに好感が持てますね。

 そうして仮面ライダーギーツに戻った英寿の、主題歌をバックにした華麗な戦闘シーンも最高でした。ブースト→マグナムブースト→ゾンビブースト→レイジング→コマンド(ジェットキャノン→キャノンジェット)といったフォームチェンジの連続で次々と敵を倒していく様子は素直にカッコいいと思います。(中でも道長が遺したゾンビを受け継いだ点がここすきポイント)後述の景和たちの戦いの中で「英寿がどれだけ強かったか」を描いた後に、舞い戻ってきた彼の圧倒的な強さを見せつける流れには興奮させられます。主人公としての安定感と安心感を備えた英寿の強さを、改めて確認する回だったと言ってもいいかもしれません。ニラムさんが英寿の戦いぶりに感極まっていたのもわかるぜぇ……

 

 

  • 信じた言葉と想いを託して……

 一方英寿がいない中で最終戦戦艦ゲーム」にて苦戦を強いられた景和たちの様子も印象に残りました。彼らも彼らでかなり強くなっているものの、英寿なしではやはりクリアするのは難しい……といった塩梅の戦いにどこかヤキモキさせられました。いなくなって初めてわかる、英寿の強さとありがたみを知るという意味では重要なパートだったと思います。ただその後の景和と祢音が日和ってしまったかのような、弱気な態度を見せてしまったのは残念ですね。(この辺りは景和たちのデザグラへの不信感が積もりに積もった結果もあるのですが)

 そんな中必死に戦っていた道長の意思や強さが目に焼き付きました。英寿がいなくとも自分だけで攻略してみせる!という気概をギリギリまで持ち続けていたのがカッコよかったですね。一方で1話で英寿が残した「城ってのは内側から崩れるもの」という言葉を実行しようとしていたのが興味深いところ。道長も何だかんだで英寿のやることに信頼を寄せていたのがこの辺りで読み取れます。英寿のことを心底嫌っているようでいて、内心ではその実力や言葉を認めていたのでしょう。そう考えると道長への好感度がさらに上がっていきそうです。

 …………ただそれだけに、道長が退場する展開にはショックを受けました。しかもIDコアが壊れてしまったことから失格ではなく死亡扱いなのが悲しいです。(まさか半ば恒例みたいな年末の退場枠が彼になるとは……)しかし消滅の間際英寿に「負けなければいつか勝てる日がくるという言葉を証明してみせろ」と、彼に激励を送ったことにはちょっと感動しましたね。上述の英寿への信頼を、言葉を託すことで彼に示してみせた道長の粋な最期にちょっとウルっときます。ライバルながらも英寿との信頼関係は確かにあったことがわかる道長彼には何らかの形で後々復活してほしいところです。

 

 

 というわけで15話の感想でした。もう何度目かのクライマックスなのに、まだ15話しか経っていないという事実に少し驚かされます。話の展開上こうなるのもわかる中、例年と比べてもギーツは1話1話が非常に濃いことを実感します。これでこんなに盛り上がっていると来年はどうなってしまうのか、といった考えもちょっと浮かんできますね。

 

 それはともかく今回は英寿の計算された復活の裏で、ギロリの慌てぶりも結構な見どころだったと思いました。英寿をゲームに参加させまいとあれやこれや策を弄しても、彼自身に出し抜かれるわ身内に背中から刺されるわと上手くいかない辺りは何とも不憫でした。というかあまりにもなりふり構っていないのが滑稽で、景和たちにクリアさせるためにブーストを渡すシーンなどでは違うそうじゃない、とかツッコんでしまいましたね。思い通りにいかないことに憤慨する敵キャラとしては、ギロリはかなり魅力的なのではないかと思えてきましたよえぇ。

 

 そんなギロリが次回またもや横暴な行動に出る模様。何と「デザ神決定戦」と称して、英寿を倒したものを優勝にするボーナスゲームを用意したとのことです。これには英寿脱落のためにそこまでするか!?とさすがに呆れ返るほかありません。ライダー同士の直接戦闘を禁止していた運営側がそのルールを歪めてくるなど、そろそろギロリはゲームマスターの座から落とされそうな予感がしますね。

 ともかく次回英寿と景和がついに直接対決をするらしいのですが、景和が如何にして敵対するのかが気になりますね。景和の性格からして自ら進んで英寿を倒そうとするとは到底思えないのですが、予告を見る限りだと彼の打倒にかなり躍起になっている様子。これにはどのような理由があるのでしょうか。

 また次回のサブタイに「謀略IR」とあるのも気になるところ。これまでのローマ数字やF(Final)ではない、全く異なる表記に困惑させられます。この“IR”とは何を意味するのでしょうか?investers relations?ここまでのゲームにはない展開が見られてきた謀略シリーズ、その果てに何が待っているのかにドキドキさせられますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。