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2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その3

 

 

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 ウルトラマンウルトラ怪獣のソフビ人形を主役にしたミニアニメーションウルトラソフビワールドの情報が突然解禁。どうやらウルトラソフビの面々が夜な夜な動き出してはワイワイ楽しむ様子を、ストップモーション(コマ撮り)を駆使して表現していくようです。(上の動画で見れるティガセブンガーたちの動きが可愛い)当記事のサムネにもなっている「DXプラズマスパークタワー」の販促も兼ねている模様ですが、それを抜きにしてもかつて『ウルトラマンギンガ』の番組内で放送された『スパークドールズ劇場』を彷彿とさせる点に惹かれます。

 個人的には「ハルト」くんのお家にあるソフビたちが主役、という設定が素敵だと思いました。子どもに大切にされているソフビがどんなことを考えて動き出すのか……トイストーリー』を思わせる要素に興味が湧いてきます。ちょうど『ウルトラマンデッカー』の最終回が放送終了したと同時に公開されるとのことですし、デッカーの余韻を楽しみつつ見てみたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第1話「はじまりのかぜ!むげんのみち!!」

 サトシとピカチュウの物語の最終章を描いたストーリーがついにスタート。サトシとピカチュウが仲良くからかい合いながら旅をしている冒頭にまずほっこりさせられました。その後もロケット団による襲撃を受けるなど、去年の特別編とはまた別の形で懐かしさを覚える構成だったと思います。他にもジュカインドンファンオンバーンブイゼル過去の手持ちを混成した面子にも驚かされましたね。

 本筋としては怪我をしたラティアスを助けるといういきなり伝説ポケモンが絡んでくるものでした。怪我の詳しい経緯は語られなかったものの人間を警戒するラティアスに対し、懸命に看護するサトシの優しさに胸を打たれましたね。どんなポケモンとも仲良くなりたい少年のひた向きさが、ラティアスの心を解きほぐす内容は安定感がありました。

 本編以外でも、OPとEDでちょっと感動しましたね。OPが「めざせポケモンマスター」なのは知っていましたが、映像の懐かしい映像と当時の再現パートの合わせ技には思わず涙腺を刺激されました。さらにEDがこれまた懐かしの初代ED「ひゃくごじゅういち」だったことにびっくり。石塚運昇さんの歌声や今では1000匹以上いることに感慨深いものを覚えつつ、終始心が震える1話だったと言えます。

 

 

スパイ教室

第2話「MISSION《花園》Ⅱ」

 「僕を倒せ」という謎の修行方法を課してきたクラウスとの攻防から始まった第2話。襲撃しては返り討ちに遭う様子がダイジェストで流されていく様子にフフッとさせられました。(クラウスのクラウスに目をそらして赤面するリリィが可愛い)さらにそこから後半あっという間に不可能任務に挑むことになるなど、異様な展開の速さにも驚かされます。修行の描写よりも、任務での戦いに本作の醍醐味があるということでしょうか。

 それはともかく任務開始からは如何にもスパイ作品らしい雰囲気になってきたのが面白かったです。前半までいいとこなしだった少女たちも自分の活躍の場を設け、各々成果を上げているのが少しずつですが感じられました。落ちこぼれと言われているリリィたちですが、やはりそれぞれ特技を持っていることがさらりと描かれた辺りにもニヤリとなりますね。(見た限り「ジビア」は盗みやすり替え、「グレーテ」は変装が得意なようですね)

 またリリィたちがクラウスに信頼を寄せていく過程も興味深いポイント。ほとんどがクラウスは自分たちを馬鹿にしていると思っていた中、彼の境遇や仲間想いな一面を目の当たりにして心を開いていく様子にほっこりしました。特に舐められている!と憤っていたジビアが、最終的にはクラウスの決起会に来てくれることを期待するようになったことに驚かされます。「寝顔を見せる」ことが「信頼している」証でもある話など、短いながらも心に残るエピソードが多かったですね。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第2話 「まひろと女の子の日」 

 ここまで生々しいとは聞いていないんですけどっ!?1話に続いて女の子の体に戸惑うまひろにほのぼのしていたのも束の間、後半サブタイにもある「女の子の日」が訪れる展開に唖然となりました。様々な描写を事前に見せてもしや……!?と視聴者に仄めかすなど明言しない演出が徹底していたのも恐ろしかったですね。さすがのみはりも罪悪感を覚えているっぽい点も含め、女の子の体も色々と大変なことばかりだということをまひろと視聴者に教えていく意味で必要なエピソードだったのかもしれません。
 それは置いておいて、他には前半の銭湯に行く話も印象深いですね。長い髪のケアの仕方などをねっとりしっかり描きつつ、それぞれが兄弟として過ごすことへの憧憬を覚えるシーンに目が留まりました。まひろはあの頃のような関係を懐かしく思っており、みはりはそれ以上にあの頃への未練が残っているのかもしれない……特にみはりが妹としてまひろとの日々を大事にしたいことが伝わってくる、センチメンタルな気持ちにさせられる内容でした。でも女の子にするって手段が色々とおかしいよこの妹!

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第26話「自由人の狂騒曲(ボヘミアン・ラブソディー) その2」

 相手の精神だけを作品のストーリーに引きずり込むボヘミアン・ラプソディーの恐ろしさが発揮された今回。何人たりともストーリーという名の“運命”から逃れる術はないとばかりに、アナスイやウェザーが追い詰められていく様子はジョジョ特有の「運命の強制力」が今回も描かれていると感じました。また敵スタンドの本体である「ウンガロ」が、社会への恨みから「希望を奪う」ことを狙っているのがエゲつなかったですね。本来希望であるはずの物語を実体化させることで絶望へと導く、という悪辣さには何ともため息が出てしまいます。

 そんな状況をウェザーとゴッホ(の自画像)が新たに創ったヒーローで打破する展開にはテンションが上がりました。とんでもない力技だと思う一方で、敵の能力を逆手に取る光景に爽快感を覚えます。(これは「ウェザーがゴッホの人生を辿っている=この状況のウェザーがゴッホになっている」から描けたと解釈出来そうです)何より上述の絶望を与えるようになってしまった創作を、再び希望に戻す構図が素晴らしいと思いましたね。

 さらに終盤では徐倫の元カレ「ロメオ」がまさかの再登場。再会した徐倫をまたもや裏切るかと思いきや庇って約束を守ったことに驚愕しました。神父に利用されていたとはいえ彼女を陥れたことを後悔しているのも本音と、意外にも男を見せたことにちょっと感動させられます。徐倫も何だかんだで男を見る目があったということですね。なお念のためにとシールを剝がされて酷い目に遭う模様。

 

 

ブルーロック

第14話「天才と凡才」

 凛たちに蜂楽を奪われてもう後がない潔&凪チーム。次なる対戦相手として馬狼と、チームZ時代のチームメイト「成早朝日(なるはや・あさひ)」という組み合わせが登場した時は驚愕しました。馬狼はともかく、成早がここにきてエゴ全開で潔に試合を申し込む展開にも息を飲みます。ここまでおちゃらけていたキャラが突然牙を剥いてくる様子はどこか高揚感を覚えますね。

 何より久遠の裏切りとはまた違い、成早は正面から戦いを挑んでくるのが個人的には好印象。自分が潔と同じ「選ばれない側」だということを自覚しつつ、だからこそあがこうとしている点は前向きと言えます。からしても驚異に思っていなかった相手にいきなり舐められるのはダメージがデカかったでしょうね。

 またこの二次セレクションが「1対1の強さ」を試している、という凪の考察が興味深かったです。これまで以上に個人の強さが求められている点には納得がいきますし、仲間のパスが必要だった潔と凪の現状を見ると説得力があります。それでも自力で武器を確立する凪の成長スピード(と今回見せたレスバ力)に驚かされつつ、何も出来ず焦る潔の対比に見ているこちらも焦燥感を覚える回だったと思います。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第41話「ニャカヨシ星の奇跡」

 恐るべきは修羅場における女の嫉妬と怒りよ……となった今回。ニャカヨシ星でのほのぼの展開になるかと思いきや、突如として現れたベルギャー星人「ディノワ・ベルギャー」とみつ子によるズウィージョウを巡るデュエルが発展した時は唖然となりました。自分しか知らないズウィージョウの一面を教えてマウントを取ってくるディノワ(元ネタと思われるナナホと同じように嫌らしい)に対し、ズウィージョウへの憤怒の炎を燃やすみつ子の本気に少しだけ引いてしまいましたね。ただみつ子側からしたら何も説明されないまま突然大切な上司を失ったことを考えると、ズウィージョウは彼女にボコボコにされても文句は言えないのでは?と思ってしまいますね。

 他には復活したニャカヨシ星人が「勝敗のある遊び」に忌避感を覚えているという話が面白かったです。誰もが平等の平和だった世界に勝ち負けの概念を持ち込むならまだしも、ルーグの自覚のない氷漬け侵略を受けたらそりゃそうなるよなぁ……と同情してしまいました。最終的にはみつ子たちのデュエルを見て楽しそうだと喜んでくれていましたが、こんな女の争いを見てそう言える辺りニャカヨシ星のみんなも大分変わったキャラをしているのかもしれませんね……

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode8

 ウルトラマングロス、本格参戦!第2章ラストからずっと鎖に繋がれて苦しむ様子ばかり映されていましたが、解放されてからはそれまでの鬱憤を晴らすとばかりに大暴れしてくれました。自分と同じコスモ幻獣拳を悪用するディアボロへの怒りを燃やしつつ、冷静に技をかけて追い詰めていく様子が非常にカッコよかったです。「閃光烈破弾」や「白虎赤龍弾」といった拳法のテイストを絡めた技の数々も中々に迫力があります。

 また今回の会話でディアボロとの因縁やレオとアストラ兄弟の親交など、グロス関係の話が広がったのも印象的。同じ場所に閉じ込められていたユリアンから「怒りに任せて戦わないで」と優しい忠告を受けるシーンなどもあり、ここにきてレグロスというウルトラマンのキャラクターが一気に構築されていくのを感じました。

 そしてユリアン救出後はゼロたち援軍も加えての全面対決へと発展。アブソリューティアン側も出し惜しみなく勢揃いした状況にワクワク感がさらに上がっていくのを感じます。どんどん大規模になっていく両者の戦いは、果たしてどのように決着するのでしょうか。

 

 

 ウルトラマンでソフビと言えば上にも書いた通りスパークドールズ劇場を思い浮かべる人が多いかと思われますが、個人的には真っ先に2019年の「ウルトラマンフェスティバル」のステージを思い浮かべました。ソウタ」くんの持つソフビがトレギアによって意思を持つようになった中、タイガたちが騒動を止めるストーリーには当時見入った記憶があります。

 背中に「そうた」の名前が書かれたタイガ人形や腕が取れたせいで捨てられると恐れるダダ人形、そんなダダにソウタくんの想いを語って説得するタイガの優しさなどは今思い出しても感動させられます。個人的にもかなりおすすめのヒーローショーだったので、これを読んでいる人にも是非見てほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。