実は先月、「THE仮面ライダー展」の東京会場に遊びに行きました。予定のすり合わせもあり開催期限の1日前というかなりギリギリの日にようやく来ることになってしまいましたが、何とか池袋サンシャインシネマに足を運ぶことが出来ました。先に開催された北海道会場などでの来場者の感想を聞いてずっと見に行きたい!!と思っていたので、何とか時間が作れて本当に良かったです。
会場外で既に色々なライダー関連のグッズや展示がこれでもかと敷き詰められており、これを見るだけでもかなり楽しかったです。そして会場内はそれ以上に豪華な展示で溢れており、スマホで写真を撮る手が止まらなかったですよえぇ。(おかげで当日のスマホのバッテリーがギリギリまで減ったのですが……)
というわけで今回はそんな仮面ライダー展で撮影した写真と共に、思い出などをざっくり振り返っていきたいと思います。スマホで撮った写真ということもあって色々と拙い画像が大量に続きますが、ご了承ください。
まず入り口では我らが仮面ライダー1号がお出迎え。初期の怪奇路線を象徴する黒いマスクの旧1号や多くの人が知る新1号はもちろんのこと、『仮面ライダーTHE FIRST』や『仮面ライダー1号』などの1号も勢揃いしていました。どの1号のテイストも素敵ですが、やはり慣れ親しんだ新1号の安心感は他とは一線を画しています。(他には「ネオ1号」「力技の1号」とファンに呼ばれている左下も好き)この時点でワクワク感が凄まじかったです。
1号ゾーンを抜け、本郷猛/仮面ライダー1号を演じた藤岡弘、さんのビデオメッセージ(撮影禁止)を見た後は、原作者・石ノ森章太郎氏の資料などをまとめたゾーンに到着しました。氏の仕事部屋をイメージしたような展示が何とも愛おしく思えてきます。壁には様々なライダーのデザイン画が貼られていますが、中でも『仮面ライダーX』に登場したアポロガイストらしきイラストが見られるのが興味深いですね。ライダーに似たビジュアルをしていますが、もしやアポロガイストは元々ヒーローの没デザインから来ているのでしょうか。
やはり石ノ森氏のデザインは素敵だなぁ……と感じる場面。全体のシルエットは細いものの、どこか力強さを感じさせるデザインはどれも魅力的だと思います。カラーイラストの色使いも綺麗で、色鮮やかだけどどぎつく感じないバランス感覚が絶妙です。
またライダーのデザインが誕生するまでの変遷も紹介されていました。クロスファイヤーという正統派のデザインから始まった仮面のヒーローが、展示にはなかったものの『スカルマン』を挟みつつ、のちのバッタを意識した仮面ライダーへと昇華されていく過程が何とも興味深いです。『人造人間キカイダー』然り、氏のヒーローに込められた「異形」のテイストには惹かれるものがあります。
そしてここからは各ライダーを作品ごとにまとめたコーナーへ。まず昭和ライダーのコーナーから始まり、それぞれのノスタルジー溢れた展示にほっこりすることなりました。主演の衣装と主役の変身ポーズのシルエットが重なる演出はポイントが高いです。かなり昔ということもあり、展示品の多くが複製でしたが、それでも十分に楽しめましたね。
個人的には『スカイライダー』に登場したコメディリリーフのがんがんじいとかショッカーのマークとかニヤリとなったり……
ショッカーたち怪人のゾーンも抜けて、続くは平成1期のコーナー。こちらは早速『仮面ライダークウガ』の登場に酔いしれてしまいます。平成以降はほぼ全ての作品をリアルタイムで見続けていたので思い入れが深く、特に長くここに残って写真を撮っていた気がします。
『仮面ライダーアギト』のG3-Xは装着前の分解された状態だったり、『仮面ライダー555』のホースオルフェノクも展示されていたりとファンならおおっ!となる要素が多かったですね。
『仮面ライダー響鬼』のマジョーラカラーが本当に見る角度によって色が変わることに感動し、『仮面ライダー剣』の4人のライダーの内ギャレンの顔が黄ばんでいることにびっくりしたり、『仮面ライダー電王』のイマジンズの展示に癒されたり(ところどころにリュウタロスの絵があるのが良き)もしましたね。
『仮面ライダーカブト』ならクロックアップ中をイメージした瓦礫が、『仮面ライダーキバ』なら劇中でもよく舞っていたバラが設置されていたりするなど、各ライダーのイメージに即した展示が充実していたのもポイントが高いです。
続いては平成2期のコーナーですね。この辺りから変身アイテムのコレクション性が増したこともあってか、各メモリやメダル、スイッチなどのアイテムが大量に展示されていました。同時にコミカルな劇中で使われた小物も一気に増えた印象です。
個人的に驚いたのが『仮面ライダージオウ』のアナザーライダーも展示されていた点。今回の展示で怪人は善玉を除くとン・ダグバ・ゼバや上のホースオルフェノクの重要キャラくらいしか展示されていなかったので、それぞれ1、2話くらいしか登場していないアナザーライダーにもスポットが当たったのは意外でしたね。それだけこの偽ライダー怪人のインパクトは大きかったということでしょうか。
そして今を時めく令和ライダーへ。『仮面ライダーゼロワン』から最新作の『仮面ライダーギーツ』までの4作品が集まっています。令和になって早数年、令和ライダーも大分揃ってきたことを実感しましたね。(ギーツの次くらいで5大令和ライダー集結!とかやってくれないかなぁ)基本的にどこも満足のいく展示で、ギーツコーナーは主役のギーツのみの展示だったのがちょっと残念だったくらいですかね。今も撮影中だから仕方ないとはいえ、デザイアグランプリの参加者が着るユニフォーム辺りは見てみたかったところ。
ここで目に留まったのが『仮面ライダーリバイス』の展示で、後ろで一輝とバイスがチャット風に話している背景が設置されていたのが面白かったです。当時公開されていた冬映画の『MOVIEバトルロイヤル』の宣伝をしたりと、バイスのメタネタを駆使した会話が読んでいて気持ちいいです。
それにしても東京会場に来たことをわざわざ言及している辺り、他の会場では別のことを話しているのでしょうか。他会場での会話パターンも見てみたかったですね。
そして令和を抜けた先には『仮面ライダーTHE NEXT』や『仮面ライダーアマゾンズ』、『仮面ライダーBLACK SUN』などの劇場・配信限定作品なども展示されていました。さらに来月公開予定の『シン・仮面ライダー』もあってびっくりしましたね。その後のグッズ販売コーナーのごった返しも含め、色々と驚きの多いゾーンでした。
振り返ってみると実に様々な展示が見られて楽しかったのですが、個人的にはライダーそのものや武器の展示よりも劇中の小物に興奮させられましたね。クウガに登場した先代クウガの棺を見た時はテンションが上がりましたし、『仮面ライダービルド』のパンドラボックスなど重要な小物にもワクワクさせられます。(神山先生の小説は読んでみたい……!)
他にもスマートレディやふうとくんなど、ライダーではないキャラクターの衣装もあったりと驚きの要素も満載でした。また当時の玩具や各楽曲情報などを眺めたり、アニメ『風都探偵』のラフ画もあってちょっと意外と思ったりと、見ていてとにかく楽しかったです。
というわけで仮面ライダー展の感想でした。いやぁ本当に色んなものを撮ったな、と自分でも今驚いています。当日は興奮しっぱなしだったのが目に見えて伝わってきますね。しかしそれだけに、写真を見るだけで見に行った時の感動や喜びを思い返すことが出来たと思います。
また写真では取れなかった思い出として、他の来場者たちの反応も思い出せました。男子や女子のグループがそれぞれ「これ見てた!」と話していたり、僕と同じく一心不乱に写真を撮りまくっている人と様々。中でも素敵だったのが親子連れで、子どもの純粋な反応には大いに癒されましたね。ギーツの前でデザイアドライバーを抱きしめ、お父さんに写真を撮ってもらう男の子の様子はそれはもう素晴らしかったです。それぞれに思い出のライダーがいることを強く意識させてくれる光景でした。
何より僕自身、仮面ライダーが好きであることを改めて実感するいい機会だったと思います。幼いころから特撮ヒーローを見まくっていましたが、ライダーほど大きな衝撃を与えられたシリーズはそうないかと感じています。毎年毎年どんなライダーが見れるのか、と楽しみにしていた想いがよみがえってきた気分に浸れました。
今後もどんなライダーが待っているのか、どう楽しませてくれるのか、それを期待しながら純粋に楽しむ気持ちを再び実感することが出来た点でも、この仮面ライダー展に来て良かったと思います。これからもライダーを見守り、満喫していきたい想いを胸に、今回はここで筆を置かせてもらいます。
ではまた、次の機会に。