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ウルトラソフビワールド 簡易感想(1話~4話)

 

 

  『ウルトラマンデッカー』の最終回が放送された1月21日、YouTubeバンダイ公式チャンネルにて『ウルトラソフビワールド』の配信が開始されました。ウルトラヒーローシリーズやウルトラ怪獣シリーズといった、ウルトラマンのソフビ人形をストップモーションで動かしていくミニアニメーションドラマシリーズで、登場するソフビの動きが大変可愛らしい作品です。幼い頃に見ていたNHKクレイアニメーションを彷彿とさせてくれるような、そんな懐かしい気分にも浸れましたね。

 

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↑放送前の告知についての話は上の記事を参照。

 

 現在4話まで配信されているのですが、その内容にちょっと感動したのもあって簡単に感想をまとめることにしました。1話5分に満たない作品なので感想も短めですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

 というわけで以下、今回の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

第1話「ソフビに命が宿った日」

 小学生の「ハルト」くんが帰宅し、ウルトラソフビで遊ぶ様子から始まった第1話。この辺りはハルトくんの無邪気さがまず印象に残りましたね。帰ってきてすぐにおもちゃ箱をひっくり返してソフビとの遊びに夢中になる……そんな子どもらしい光景には見ていて顔が綻んでしまいました。それでいてお母さんに注意されたらきちんと宿題をする辺りも、ハルトくんが「どこにでもいる普通の男の子」として描かれているように感じました。

 そして謎のDXプラズマスパークタワーの出現によってハルトくんのソフビに命が宿ったわけですが、注目すべきはセブンガーたち目覚めたソフビの挙動。自分が動けるようになったことに戸惑いながら、どこまで動けるのか腕や腰をぐるぐる回転させる様子は何とも興味深いです。彼らがソフビであることを強く意識する一方で、腕と腰しか動かせないのにここまで表情豊かな表現が出来るのか!と驚かされましたね。

 

 

第2話「セブンガーの夢」

 続けてセブンガーメインの第2話。ハルトくんがキングジョーのような金色のカラーリングになった「キングジョーセブンガー」の絵を描いている様子にまずほっこりさせられます。(セブンガーとキングジョーを並べて観察し、しっかりと描いているのが個人的にはポイントが高いですね)またセブンガーも気になってハルトくんの絵をこっそり覗こうとする辺りもまた可愛らしいです。

 そんなハルトくんの描いてくれた金色のボディに憧れるセブンガーのために、他のソフビたちが力を貸してくれるのが素敵な展開でした。絵の具や筆を持ってセブンガーの体を塗ってくれようとする様子に何とも微笑ましかったです。当のセブンガーは動揺しっぱなしでしたが……筆を振り回すウルトラマンティガの勇ましさにも惚れ惚れしましたが、出来上がりがやたら綺麗なことにもビビりましたね。子どもの夢を叶えてくれる、ちょっと力技なお話でした。

 

 

第3話「ゼットは空を飛びたい」

 前後編の前編。ハルトくんと一緒に『ウルトラマンZ』本編を見ていたウルトラマンゼットが、サブタイ通り空を飛ぶ夢を抱く話です。しかし序盤は机の上で空を飛ぼうと頑張るゼットの姿が印象的で、どんなに飛び上がっても落ちてしまう様子が何とも物悲しかったです。(さながら『トイ・ストーリー』のバズが自分がおもちゃであることを思い知ってしまった瞬間のよう)そんな自分たちがおもちゃに過ぎない事実に打ちひしがれたゼットのために、前回に続いて仲間たちが助けてくれるのが素敵でしたが……

 問題はスパークタワーを使った大回転スピナーのくだり。アームにソフビをセットして回すというギミックを紹介する販促も兼ねているシーンですが、はたから見ると拷問器具の光景に見えてしまうのがちょっとおかしかったです。しかも途中からセブンガーが張り切って回しすぎてしまうシーンは普通に気の毒になってしまいましたね。とはいえセブンガーの時と同じようにソフビたちは善意でやっていますし、ゼットも何だかんだで気持ちよくグルグル出来たのは良かったと思います。

 

 

第4話「続・ゼットは空を飛びたい」

 後編ではスピナーで目を回したゼットの様子から始まり(ハルトくんのものであろうハンドタオルを布団代わりに使っているのがここすきポイント)、今度はスパークタワーのロングスライダーを使うことに。ウルトラマンゼロがセブンガーと共にこれなら上手くいく!と謎の自信を漲らせていたのが面白かったですね。結局失敗して落下してしまったゼットといい、ドヤ顔しそうな師匠と体を張ったギャグが多い弟子の元ネタに沿っている彼らのキャラクターが読み取れました。

 また上述の通りゼット自身が空を飛ぶのは叶わなかったものの、その後のハルトくんとの遊びのシーンで救われたラストには本当に感動しました。実際に空は飛べずとも、大好きな持ち主がごっこ遊びで空を飛ばしてくれるだけで満足だったというオチには深く唸らされます。おもちゃならではの「身近な幸せ」を描いた話として、ここまでで最も心が暖まる回だったと思います。

 

 

 というわけで4話までの感想でした。短くシンプルな話ですが、だからこそ良かったといった感じでしたね。ウルトラマンに限らずかつておもちゃで遊んだ人ほど、胸に突き刺さるものが多くある内容だったと振り返ってみて改めて思いました。僕自身これを見た後、昔遊んでいたソフビを引っ張り出したくなったほどです。

 そんな素敵な本作をこれからも見ていく所存です。感想を引き続き書くかどうかは未定ですが、その時は優しく思いやりに溢れた彼らの物語を楽しめたことを綴っていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。