新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2023年冬アニメ簡易感想 その12

 

 

www.youtube.com

 

 昨年末デデュエマアニメの劇場版の1つ『黒月の神帝(ルナティック・ゴッド・サーガ)』が期間限定配信されたデュエチューブ。あちらの公開期限が迫る中、何と最初の劇場版である『闇の城の魔龍凰(カース・オブ・ザ・デスフェニックス)』の配信も始まりました。以前他の映画も配信してくれたら嬉しい、といったことを書きましたが、まさか本当に叶うとは思ってもみなかったです。

 

metared19.hatenablog.com

↑その前に配信開始された劇場版の話については上の記事を参照。

 

 さてこの闇の城の魔龍凰ですが、僕にとっては当時映画館に足を運んで観に行った思い出深い映画でもあります。幼い頃に父親に連れて行ってもらい、入場者特典である《無双竜機ドルザーク》をゲットし、同時上映の『ロックマンエグゼ』や突如乱入した『でんぢゃらすじーさん』共々楽しんで鑑賞したものです。

 というわけで早速配信された本作を視聴したのですが、あまりの懐かしさにちょっと動揺してしまいましたね。当時の主人公である勝舞が敗北から少しずつ立ち直っていく過程や仲間たちの「ここは任せて先に行け」展開(勝舞を見送った後のミミが最高にイケメンで好き)、父・勝利との再会と共闘、そして決戦と見事に王道を突っ走ったようなストーリーに興奮した思い出が蘇ってくるかのようです。

 そして当時この映画の《龍炎鳳エターナル・フェニックス》の活躍を見てカードが欲しくなり、パックを開けまくったことも思い出しましたね。《ボルシャック・ドラゴン》と《コッコ・ルピア》が炎に包まれて重なり合い、エターナル・フェニックスが姿を見せるシーンのカッコよさたるや……短いながらも少年時代の自身の心に大きな衝撃を与えてくれたシーンです。

(余談ですが、他にも上のじーさんの乱入やエグゼのクロスフュージョンロックマンとの共演アニメーションもしっかり収録されているのもグッド)

 そんな個人的にとても好きな本作、見たことが無い方も、見たことがある方も是非見てほしいです。来月の13日までの限定公開なので気になる場合はお早目に。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第6話「海辺の城」

 ヒューのお誘いも断り帰還の道を辿るアンの次なる依頼は古城の主であるフィラックス公爵の募集。本作では珍しく妖精を使役も差別もしない変わり者として見られている侯爵にまず目が付きますね。依頼内容である妖精の女性の肖像画など、侯爵と彼女の関係性は色々と読み取れるのが興味深いです。一方で口数が少なく、何を考えているのがわかり辛い侯爵自身のキャラのギャップにも注目したいところ。(そしてヒューたちが序盤話していた名家同士の対立と色々不穏なのが……)

 そして依頼をこなすアンと、彼女を見守るシャルの関係性も見どころの1つですね。砂糖菓子作りを懸命にこなすアンのひた向きさに微笑ましさを覚えつつ、影でシャルがしっかりと支えてくれる構図に心がキュンときてしまいます。疲れ果てて眠ったアンを優しくベッドに運ぶという、ベタなシーンにもトキメキが止まらなかったです。また以前シャルが言ってくれたように自分が本当に美しくなれるのかと悩むアンのシーンは、本人も知らず知らずのうちにシャルを意識し出しているのが丸わかりで思わずニヤニヤしてしまいましたよえぇ。

 そんな中まさかのジョナスとの再会に仰天。今度は取り巻き(あっという間に退場したけど)まで連れてアンの前でふんぞり返ると憎たらしさは健在の中、彼女に対する対抗心や劣等感のようなものが垣間見えていました。かつて卑劣な罠を使った件も、アンに勝てない事実を誤魔化すためだったのかもしれませんね。以前よりも少々逞しくなったアンを前にして、この男がどうなっていくのかも気になるところです。

 

 

吸血鬼すぐ死ぬ2

第6話「アニキ・サーガ 光の章」「アニキ・サーガ 闇の章」「お修羅場行進曲」

 全編通してロナルドっておバカで可愛いなぁ~!となった今回。前半はあの吸血鬼対策課の隊長「ヒヨシ」がロナルドの兄だったという意外な事実(言われてみると似てますね)に驚きつつ、珍しく神妙な態度のロナルドの姿が目に焼き付きました。兄への盲目的な憧れはともかく、本当に兄を慕っていたことや過去の出来事への負い目が明らかになってちょっとしんみりしてしまいましたね。

 まぁその後は予想通り、ヒヨシがハンターを辞めた理由のしょうもなさに笑ってしまいました。そもそものハンターを始めた動機も何もかもが不純まみれなうえ、兄を神格化して止まらないロナルドを止めるのに必死になる様子は本当に面白かったです。弟の夢を壊さず誤魔化そうとする様子などを見ている時は、劇中のドラルクのように笑みが止まらなかったですはい。

 そして後半はオータム出版狂気のシリーズとして、恐怖の缶詰ベルトコンベアーに驚愕することに。間に合わなければ美味しくいただかれてしまう状況の最中、「5時間もあれば書き上がるだろ」と楽観視するロナルドにこれまた頭を抱えてしまいました。(しかし個人的にも身に覚えがありすぎるくだりのため、そこまで彼を責めることは出来ません)ただラスト数秒で見事に書き上げた辺り、ロナルドは追い詰められることで本気を発揮するタイプなのだと実感しましたね。

 

 

転生王女と天才令嬢の魔法革命

第7話「開祖と助手の魔学講演」

 「吸血鬼すぐ魅了する」とばかりにレイニの衝撃の秘密が明らかになった前半。魔石を体に宿している時点でただの人間ではないとは思っていたものの、吸血鬼(ヴァンパイア)の子孫という事実は結構予想外です。有名な「吸血鬼に噛まれた者も吸血鬼になる」を魅了で仲間を増やしていた、という解釈する点も面白いですし、意外性に満ち溢れた事実と展開には思わず見入ってしまいました。またレイニがヴァンパイアの力を制御出来るようになったのは喜ばしい一方、吸血衝動が止まらずイリアの血を貰うようになる展開には目を剥きましたね。何で百合吸血シーンをカットするんだチクショウめぇ!!レイニの問題はこれで解決したかと言われるとちょっと微妙なように感じてしまいます。

 そして後半はユフィリアの活躍に大興奮。魔法省にアニスの魔学の説明をしなければならなくなった状況で、彼女がお偉方を説得してみせるシーンには思わずグッときました。あちら側の伝統を無下にせず、なおかつアニスの革新的技術を推しだしていく話術には舌を巻くばかりです。何よりティルティに自分がアニスのそばにいる意味を問われたユフィリアが、彼女を肯定する方向性でしっかりと地に足のついた行動を見せてくれたことに感動させられますね。以前自分のことを優しく受け入れ必要としてくれた恩人を、今度は自分が支えてみせるという、ユフィリアの確固たる覚悟が感じ取れた回でした。

 

 

にじよん あにめーしょん

第6話「璃奈ちゃんRunRuns」

 今回は璃奈と彼女が得意とするゲームを主軸にしたお話。璃奈が開発した新作ゲーム(絶妙に「Fall Guys」っぽい)のテストプレイを侑たちがこなすという流れでしたが、いつもとは異なる質感のCGでゲーム画面を見せてきたことに驚かされましたね。CGアニメであることを最大限活かした良い表現だと思います。

 肝心のプレイの方は侑たちがゲームに慣れていないのもあってぐだぐだしていましたが、だからこその楽しさも感じられました。ゲーム初心者でも楽しめるものを作ろうとした璃奈の目論見がばっちり叶ったようで大変良かったです。しかしランキング1位を取っているのがまさか歩夢というオチになるとは……あの子どんだけネタ要素満載になっていくんだ……

 

 

機動戦士ガンダム サンダーボルト

第1話「雷」

 『閃光のハサウェイ』に続いてビッグコミックスペリオールで連載されている漫画『サンダーボルト』のアニメの放送が開始。独自解釈の一年戦争末期の舞台に、「サンダーボルト宙域」の制宙権をかけて戦う連邦とジオンの一団の死闘を描いた作品となっています。何と言ってもジャズをはじめとした音楽をバックにした退廃的で、なおかつオシャレな雰囲気に目と耳を奪われますね。

 そんな今回は連邦側の主人公「イオ・フレミング」とジオン側の主人公「ダリル・ローレンツ」の宿命の出会い、そして最初の激突が展開されました。危機的状況でもスリルを求めるイオと、戦場で足を失った過去があってもなお戦い続けるダリルの対比が印象的です。(そんなイカれているように見える前者とまともそうな後者の印象は後々ひっくり返ることに……)片やフリージャズ、片やポップスのラブソングと好きな音楽もまるで違うなど、両者は水と油の存在であることがわかりやすく描かれていたと思います。

 そして戦闘シーンの作画の良さもさることながら、後半イオが乗り込んだ「フルアーマー・ガンダム」の強さと恐ろしさには慄いてしまいますね。ジャズの音楽と共にジオンのMS(モビルスーツ)を容赦なく切り刻む様子は、ガンダムが「悪魔」と呼ばれている理由付けとしても説得力がありました。またダリルたちジオンのスナイパーが使用したビッグガンやジムなどにも装備されているアームなど、武骨なイメージ強い本作のMSと装備がまた魅力的の一言です。

 

 

 デュエマ映画といえば、現在公開されているもう1つの作品である黒月の神帝の公開期限がいよいよ明日に迫っています。こちらも非常に面白い映画なので、気になる方は早いうちに見ておくことをおすすめします。そしてデュエチューブ公式の皆様!次は『炎のキズナXX』をお願いしますね!!

 

 

 ではまた、次の機会に。