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デュエル・マスターズ WIN 第27話「伝説の合格請負人」感想

お前たち、マイハマ学園へ行け!!

デュエマの主人公はスペックが高いのか低いのかよくわからない

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  • カオスなゲストとパロディによる特別授業

 今回のデュエマWINは様々なゲストキャラでお送りする特別編。マイハマ学園の受験が既に終了していたことにショックを受けるウィンの元に、おはスタやデュエチューブに出演している人たちがそのまま登場するという実質的なコラボ回となっていました。前半ではおはスタの「デュエマ検定」のメイン講師である「桜本先生」が「伝説の合格請負人」として登場。22話の実写デュエマジ学園でも姿を見せていた桜本先生ですが、今回まさかのアニメ化を果たすとは思ってもみませんでした。

 そんな桜本先生の強烈なキャラは中々に印象的でした。劇中でも指摘された活舌の悪さに加え、「マイハマ学園に通いたいなら金持ちになれ!」といった身も蓋もない発言の数々には唖然となりつつ大笑いさせられましたね。金を稼がせておいてそれを全て自分のギャラにするがめつさも持っていますが、授業自体は割とまともにやって居たっぽいのがまた面白いところです。

 そして後半は「チアリ」「むーちゃん」「デッドマン」「イマムー軍曹」ら「デュエチューブ四人衆」まで参戦。デュエチューブはYouTubeで度々配信されているので、ネット上の視聴者としてはこちらの方が馴染み深いでしょう。彼らの授業も結構なカオスで、特に序盤のチアリの授業で「マナ破壊」のワードが出てきた時はクスっとさせられましたね。*1

 あとはやはりパロディ関連がやたら多かったのも今回の特徴。そもそも桜本先生自体『ドラゴン桜』の桜木先生のパロディですし、初っ端から「ドギラゴン桜」というワードをかましてくるのでインパクトは抜群でした。*2それどころか阿部寛氏繋がりで『テルマエ・ロマエ』もどきのドローバンクを入れてくるわ、ウィンが『カイジ』のような顔になるわといつにも増してやりたい放題なのでツッコミが追い付きません。デュエマWINはこういったカオス回が多い印象がありますが、その中でも数段ぶっ飛んだノリだったと思いましたね。

 

 

  • 斬札ウィンの本領発揮

 今回は他にもウィンの地頭の良さが強調されていたのも特徴的でした。何故か源さんと邪神くんまでも巻き込んで桜本先生の授業を受けたウィンですが、源さんと邪神くんがA判定を受ける中彼だけまさかのZ判定(合格率0%)と言い渡される展開には愕然としました。序盤から勉強嫌いであることが触れられているものの、ウィンがここまでやってダメなほど勉強が苦手だという事実は意外でしたね。(それはそれとしてA判定と聞いて嬉しそうな邪神くんがここすきポイント

 しかし最終試験である桜本先生とのデュエマでは一転して驚きの知性を発揮。事前に受けたデュエチューブ四人衆の特別授業から、桜本先生のデッキが火文明主体の革命チェンジデッキだと見抜く洞察力には感心させられました。加えて毎回見せるプレイングの上手さも健在。連続革命チェンジで着実に追い詰めていく桜本先生に対し、あえてクリーチャーを残すことで《邪侵入》のシビルカウントを達成させた時は膝を打ちましたね。ウィンは普段の勉強こそできないものの、デュエマのことになれば凄まじい頭のキレを見せる……まさにデュエマの主人公に相応しい頭脳の持ち主であることを改めて感じ取った気分です。

 そしてここまでの授業でウィンが「学んだ全てのことを活かす」という、受験とデュエマ両方に通じる極意を学ぶ流れも素敵でした。上述の通り色々カオスではあったものの、これらの経験が無駄ではないことを学べたのはウィンにとっても大きかったと思います。そうして頑張ったウィンも桜本先生が持ってきてくれた「特別受験券」で試験を受け、ついに合格することに!!

 …………東大にいやぁこのオチには唖然となりましたね。まだ中学生にもなってもいないのに東大に合格するウィンのスペックの高さにもびっくりしますが、何よりオチの強引さが凄まじいです。ここまで引っ張っておいて何だったのか、と言いたくなるくらいの笑える回だったと思います。というかこの後マジでどうやってマイハマ学園に入学するんだウィン!?

 

 

  • 暗く怪しきホウキが不正のホコリを払う

ブルーム=プルーフ 闇文明 (2)
クリーチャー:アビスロイヤル
パワー3000
▪️このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。
▪️相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーを出した時、そのクリーチャーを破壊する。

 ウィンが桜本先生とのデュエマで新たに使用したカード。突然の初登場を果たした新アビスロイヤルです。アビスロイヤル特有の調度品モチーフの1つとしてホウキをモチーフとした姿をしていますが、それ以上に犬のような頭部とマントに目が行くデザインとなっています。カードのニヤリとした表情も相まって闇文明らしいニヒルかつクールなイメージが出ていますね。*3

 基礎スペックはコスト2のパワー3000と上々で、さらにはcipで1枚墓地肥しが可能。そして最大の特徴として、召喚以外で出た相手クリーチャーを破壊する踏み倒しメタ能力を備えています。このメタ範囲は《マタドール・マルクーゼ》や《凶鬼77号 ビムナム》と同様のもので、革命チェンジといった大型クリーチャーを早期に出してくる手段に対抗することが出来ます。他にも【超次元コントロール】や【連ドラ】など、踏み倒しによる展開を基本とするデッキには滅法強いです。(もっとも劇中で《ボルシャック・サイバーエクス》に破壊されたように、真っ先に除去される可能性が高い

 踏み倒しメタの宿命としてメタ範囲の手段を使ってこない相手には能力が腐ってしまう難点を抱えているものの、このカードは上述のcipもあるのである程度その問題を克服しています。単純に墓地肥し要員として最低限の仕事をさせておき、相手が踏み倒しを使ってくるかどうかを判断しつつ威圧しておくのがこのカードの基本的な運用法になるでしょう。

 無論アビスロイヤルたちとの相性も抜群。《アビスベル=ジャシン帝》によってアビスラッシュを付与されてからの打点要員で活躍するのもありですね。(ただしアビスラッシュのデッキボトムに戻るデメリットもある点は留意しておくべき)コスト2のアビスには《ベル=ゲルエール》などを筆頭に優秀なカードが揃っているのでどのカードを採用するか頭を悩ませることになりますが、こちらも負けないくらい強力な1枚なのでアビスには入れておきたいですね。

 

 

 というわけで次回はマイハマ学園入学の道その2。今度は特別推薦入試のお知らせがウィンに届くようです。ようやく入学のチャンスが来たか、と思う反面、今回の東大オチみたいなことになるんじゃないよな!?とつい身構えてしまいます。

 また次回は何とエリザ先生にスポットが当たる模様。初登場からほとんど出番がなかっただけに、ついに先生がどういうキャラなのかが掘り下げられそうで楽しみです。そしてウィンの家にある母親らしき女性の写真がエリザ先生にそっくりなことにどんな理由があるのか……そちらの謎の一端も明かされるかどうか気になりますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:実際のチアリ氏がデュエチューブ内で残した有名な言葉として「やっぱりマナだよなぁ潰してぇのは」があるため。(ちなみにアニメ9話でもパパリンが似たようなセリフを言っている

*2:ドギラゴン桜」そのものはおはスタでも度々使われているワードである模様。

*3:余談だが主人公カードの中でホウキがモチーフのクリーチャーとして他にも《ソー爺さん》がいたりする。