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仮面ライダーギーツ 第26話「慟哭Ⅱ:真紅のブースト!」感想

その覚悟が願いを守る

譲れぬ想いのために動くとき、不敗の男の秘密が明かされる

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  • 伝説のデザ神転生説

 今回のギーツは英寿の激情と覚悟、そして秘密の一端が描かれる中々に衝撃的な内容でした。何と言っても後述の新しいバックルの入手過程には度肝を抜かれましたね。創世の女神が突然動き出したかと思ったら、空からブーストバックルが複数降ってきて新バックルとして合体する光景には唖然となりました。そうして変身したギーツの新フォームの強さもさることながら、変身後の英寿の声が複数重なった演出がまた意味深。まるで複数人の英寿がそのまま合体したかのようです。

 そんな謎の答えとでもいうように、ニラムが複数のデザイアカードを見つめるラストシーンにこれまた仰天。それぞれのカードに書かれた名前が「A」「Ace Garfield」「八雲栄守」「エース・リー」とどれも「えいす」と読み取れるものであることには愕然としましたし、願いが全て「生まれ変わった俺がいつか、世界を守る覚悟を決めた時、それを実現する力」である事実に驚きを隠せません。

 「保留されていたデザ神の願いが同時に叶った」というニラムの言葉、そして上の情報の数々から、英寿は「転生を繰り返してデザイアグランプリに参加し続けていた」とみて間違いないでしょう。なるほどこれなら以前の「西暦元年からデザグラに参加している」発言にも納得がいきます。ただそれが明らかになったことで、英寿は結局何者なのか?という疑問が出てきたわけですが……前回の予告で「英寿の秘密が明かされる!」と銘打っていましたが、かえって彼に関する謎が増えた気がしますね。

 

 

  • その願いのために守り抜く

 それはともかく、そんな強大な力を行使してまで世界を守ろうとした英寿の姿は非常にカッコよかったです。前回描かれていたショウタ少年に寄り添う優しさ、そして彼のために戦う決意がここで昇華されたと思うと中々に熱い展開ですね。すずなり鬼祭りを自ら率先して手伝い、迫りくるジャマトから祭りと人々をたった1人でも守る様子はまさにヒーローそのもので惚れ惚れさせられます。(嫌々手伝わされながらも英寿の身を案じるツムリのヒロインっぷりも素敵)そんな英寿の想いが伝搬したのか、ショウタ少年が祭りのメインである「勇気を持って鬼から鈴を奪う」を果たした点もかつてないカタルシスを味わいました。

 他にも能天気なジーンをたしめるシーンも印象に残りました。未来人たちの介入を拒んでいた時は意固地になっているように見えたものの、他人事な彼らに対し憤っていたとわかった今は英寿の想いが理解出来ますね。ジャマトによって悲しんでいる人たちがいる中、どこまでもゲーム感覚で楽しんでいるジーンが怒りを覚えたのも無理はありません。「俺たちは遊びで戦ってるんじゃない!!」という言葉からも、英寿が本気で世界や子どもたちの願いを守ろうとしていることが伺えました。(一方で何故怒られたのかわからないといった態度を取ったうえに英寿の活躍にワクワクしているジーンはさぁ……

 自分の願いだけでなく、その世界に生きる人々のためにも戦う決意を固めた英寿。今回の隠し玉は彼にとっても決して安くないものだったでしょう。それを躊躇なく行使し、子どもたちの願いを守り切った英寿は本当の意味で“ヒーロー”としての仮面ライダーになった、と感じた回でしたね。

 

 

  • 燃え上がる覚悟で突撃する真紅の狐戦士

 

SET.

 

BOOST!!

MARKⅡ!!

 

READY FIGHT!!

 

 デザ神の力を行使した英寿の願いによって生み出された「ブーストマークⅡ」レイズバックルを装填して変身した強化形態「ブーストフォームマークⅡ」。後半に差し掛かったところでついに登場したギーツの中間フォームです。これまでのレイズバックルと異なり、ギーツだけの力で生み出したかのような誕生経緯も相まって彼のみの専用のフォームという印象が強いです。

 デザインはブーストフォームを元にしていることもあり、ブーストの意匠が全身に広がったかのような趣きが特徴的。真っ赤なボディと両手両足についたブースターからは、ブーストフォームの正統進化系であることが伺えますね。これまでのフォームと比べると、丸みを帯びてスマートになっている点もポイントです。そして「赤いきつね緑のたぬき」とコラボしたギーツがついに赤いきつねそのものになった件。

 戦闘能力に関しては強力の一言。途中まで苦戦していたバッファとナイトジャマトのコンビを、たった1人でねじ伏せていくシーンには驚愕させられました。ブーストバックル5本が合体したことを考えると、実質ブースト5本分の出力を発揮していると見ていいでしょうね。圧倒的なパワーで数々の使用者を支えてきたブーストの強化形態として納得の強さだったと思います。(しかし単純なカタログスペックでは未だにフィーバーブーストフォームが上とのこと。どれだけ強いんだあのフォーム……)

 さらにリボルブオンすることで4足歩行の「ビーストモード」へと変形することが可能。見た目は真っ赤なブーストライカーそっくりで、これだけであのバイク並みの推進力を誇ることが読み取れます。実際劇中ではナイトジャマトが吹き飛んでいる間に、ジャマトが作ったやぐらを次々と破壊するという離れ業を披露していました。パワーとスピード共にけた違いと言えます。

 この時点で強力な強化ですが、さらにはこの上の形態があるようで……?ただでさえ強いギーツがこれ以上強くなってしまうとどうなるのか!?と期待が高鳴るフォームでしたね。

 

 

  • アイツは既に死んだからこそ……

 そんな感じで英寿中心の描写にばかり目がいきがちですが、道長と透ジャマトの関係性も今回の大きな見どころでした。前回は道長が友人と同じ姿と記憶を持つジャマトを前にして困惑しているとばかり思っていましたが、実際はそんなことはなかったというオチには愕然としましたね。ジャマトは所詮ジャマト、透の真似事をしているだけで透本人ではない……そのことを道長自身が誰よりも理解していたのは少々意外です。親友は死んでしまいもう帰ってはこないとを、彼はずっと前から割り切っているということでしょうか。(そう考えるとデザグラで「透を生き返らせる」といった願いを書かなかったことにも納得がいきますね)

 それどころか透ジャマトと友情を育む演技で、彼を利用しようと目論んでいた事実にも驚かされます。英寿を倒すためにここまでダーティな手段を取るとはこれまた思ってもみませんでした。ジャマト側は透の記憶から本気で道長を慕っていたようですし、道長の悪辣な手がより際立っていたように感じます。ただ食事のシーンなど、ジャマトが透本人ではないことが度々描写されていたので道長がそういった行動に取るのもわからなくはありません。(回想シーンで「透は高所恐怖症」であることが語られていたのに対して、透ジャマトは建物の屋上から助けを求めていた構図がまた皮肉に思えます)透は既にいないからこそ、ライダーとデザグラ運営を潰すことにしか執着しなくなったという道長の心情が少しだけ読み取れた気がしましたね。

 

 

 さて次回はジャマトグランプリ第2回戦「戦国ゲーム」が開幕。ジャマトにとってのラスボスであるニラムを大将に据えて、戦国時代を舞台にした再現ゲームを行うようです。英寿たちが侍のコスプレをしているのが何ともおかしいです。そしてそれ以上に堂に入った佇まいで兜を被っているニラムが最高にシュール。これは見ている分には愉快なコスプレ回になりそうな予感がしますね。

 そしてジーンが英寿の秘密を探るために様々な暗躍をする模様。何かを知っているニラムに接近するなど、かつてないノリノリになっているようですね。そうして彼が掴んだ英寿の正体が何なのかも気になるばかりです。

 

 

 ではまた、次の機会に。