新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2023年春アニメ&特撮簡易感想 その15

 

 

www.youtube.com

 

 昨年の秋に放送されたアニメ「ぼざろ」こと『ぼっち・ざ・ろっく!』。話題作が集中していた2022年秋アニメの中でもひと際人気を博した作品として、多くの人の記憶にその名を刻んだかと思われます。かくいう僕も毎週放送を楽しみにしていた作品の1作だったので、今もなお印象に残っていますね。(当サイトの過去感想を漁って当時の記憶を蘇らせている真っ最中です)

 そんなぼざろが劇場総集編として、映画館で公開されるという情報が先日発表されました。新作出ないのは残念ですが、テレビシリーズを振り返ってくれる劇場版が制作されるのは嬉しいところです。そしてこの映画から本作の人気が高まっているという証と、熱が冷めやらない内に投下する制作側の本気が感じ取れます。

 そんな劇場総集編ですが、テレビシリーズ12話を如何にして収めるのかがまず気になります。謎実写パートとかは真っ先に削られそうですが、その分本編の要所要所をピンポイントで押さえてくれるといいですね。そしてライブシーンの数々を映画館の大音響で聞かせてくれることにも期待したいところです。(下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター リコとロイの旅立ち

第7話「特訓!キャプテンピカチュウ

 ポケモンといえばポケモンバトル!ということで今回はリコとロイがバトルの特訓をすることになりましたが……指導役であるキャップの大物感が半端なかったですね。ニャオハたちの攻撃を最低限の動きだけでかわし、かげぶんしんで翻弄する場面からは完全に2人相手に遊んでいることがわかりました。何より終始余裕な態度を崩さなかったので、これまでのバトルの様子も相まってキャプテンピカチュウの強キャラっぷりが大きく印象付けられたと思います。

 そしてキャップの特訓のおかげでリコとロイが確かな成長を遂げたのも注目ポイント。ガムシャラに技を出すよう指示するだけだった前半から大きく変化し、「相手の動きをしっかりと見る」ことを覚えていく過程がわかりやすかったです。(ある種原作ゲームの「ターン制バトル」を上手くアニメに落とし込んでいるのがこれまたグッド)何よりフリードの「バトルは自分たちだけでやるものじゃない」という、相手へのリスペクトあってこそのバトルの考えをきちんと吸収した内容に感激を覚えました。

 またライジンボルテッカーズの隠されたメンバー「ドット」の存在にも驚かされました。何と言っても1話から動画投稿している「ぐるみん」の正体(らしい)ことに思わずびっくりしてしまいます。てっきり僕も姉もランドウ爺ちゃんがぐるみんかと……今のところ相棒のクワッスに伝言を任せる引き籠りですが、どのような素顔をしているのかを真っ先に考えてしまいがちです。

 

 

Dr.STONE(3期)

第7話「絶望と希望の光」

 宝島に到着した矢先、突然仲間たちが石化する衝撃展開が待っていた今回。数多くの頼れる味方が揃って石と化しているシーンの恐ろしさはアニメでも凄まじかったですね。龍水たちがいれば楽勝なのではないか?という視聴者の余裕を一気に打ち壊す、緊迫感溢れる内容だったと思います。ちなみに龍水のおかげでスイカが無事、というのが今後の重要ポイントだったり……そして人為的に人間を石化させるという、ホワイマンの仕業なのかと疑ってしまう力に恐怖を覚える……未知なる敵への不安も募らせることになりました。

 そんな中でも諦めず現地民と遭遇し、宝箱ゲットを目指す千空たちは逆に頼もしかったですね。どんな絶望的状況を前にしても諦めず、科学を武器に着実に成功の道を辿っていく様子には不思議とテンションが上がります。(科捜研パロディ付きの探索シーンも雰囲気が明るくて大変良き)そうして出会った現地の美女「マリリス」と速攻で味方になる展開もテンポが良くて、いつものように飽きることなく楽しめましたね。また個人的には仲間を救うため、自分の美貌を武器にするアマリリスのしたたかさに元気づけられたり……

 

 

TIGER & BUNNY 2

第8話「You can't judge a book by its cover.(外見だけでは中身を判断できない)」

 今回スポットが当たったのは昴のバディである「トーマス・トーラス/ヒーイズトーマス」。以前から他人を寄せ付けないキャラだった彼が起こした犯人への暴行事件、そして妹との過去には少々驚かされました。かつて周囲に裏切られた経緯から他人を信じられなくなっているトーマスの姿はかなり悲しげで、劇中でも言われていたように1期の頃のバーナビーを思わせる孤独っぷりです。あとヒーローを続けているのは離れ離れになった妹に自分の居場所をアピールするためでしょうか?

 加えて後半の助けた老夫婦に嵌められる展開には思わず絶句。仲間たちの激励や人の温かさに触れ、トーマスが信じることを覚えそうになっていた中でまたもや裏切られたことにショックを受けずにはいられなかったです。6話のラーラとはまた別ベクトルで問題が深まっていくトーマスの人間不信、ここからどうなってしまうのかと気が気でありません。(衝撃の連続だったラストもあってかつてないハラハラでしたね)

 一方でトーマスのことを心配する虎徹やバーナビー、そして昴の様子は素敵だったと思います。中でも昴は不器用なりに自分のバディのことをしっかりと気遣っている辺りに好感が持てますね。さながら1期の頃の虎徹とバーナビーを思わせるギクシャクぶりな2人が、早く真のバディになれることに期待したいです。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第8話「怨念の賢者 ちびヘドラ

 怪獣勉強会の特別講師として「ちびヘドラ」が登場した今回。立木文彦ボイスの渋さとお茶目さ、何より「ヘドさん」というあだ名で親しまれているキャラクターに早くも魅了されました。人間と会ったことがないのに、人間への怨念の塊であるとキャラ作りする必死さ(そのくせうっかり素に戻りがち)がそのままヘドさんの愛嬌になっていたと思います。

 そんなヘドさんが語る人間の愚かさがまた面白おかしかったです。「健康診断の前日に体調を気にする」といった身に覚えがありすぎる指摘は確かに愚かだなぁ~と思わず共感と自己嫌悪を同時に覚えてしまいましたよえぇ。他にも「怪獣が出ても電車や飛行機を出す」という、言われてみると確かにおかしい怪獣映画のツッコミどころまで出してきたので笑いつつも内心深く頷かずにはいられなかったですね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第59話「フェイザーの秘密」

 トレモロとのデュエルでいざ使おうとしたマキシマムに謎のバグが発生した中、カイゾーが昭和のテレビを直す時みたいに叩いてカードを描き変えたことに唖然。絵面こそシュールかつ意味不明でしたが、アイツに託されたカードをカイゾーが身を挺して直してくれたこと自体は熱いですね。そうしてついにユウディアスがマキシマム召喚した超魔軌道マグナム・オーバーロードの迫力も素晴らしかったです。

 マグナム・オーバーロードが召喚されてからすぐに除去されるなど序盤の扱いは残念でしたが、マキシマム前の1枚のみを普通に召喚して倒す展開には唸らされました。マキシマムは3枚揃わないと意味がない」という前作から続く先入観があっただけに、それを打ち破った倒し方はナイスだったと思います。ある種既存のデュエルに囚われない、ユウディアスの柔軟な発想がもたらした勝利と言えるでしょうね。

 そしてサブタイにもあるフェイザーの秘密についてはついぞわからずじまいだった中、秘密を最後まで守り切ったトレモロが印象的。敗北して兄に拘束されるという屈辱を受けながらも、大切な兄のために目的は果たしてみせた気概は敵ながら天晴といったところです。そして劇中の描写からし秘密とは「竜宮兄弟は宇宙人」で、兄のフェイザーだけがそれを知らないというものではないかと予想せずにはいられません……

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第17話「決めるぜ覚悟〜秘密基地へようこそ〜」

 

フュージョンライズ!

「決めるぜ、覚悟!!」

「ジィィィィィィド!!」

 

ウルトラマンジード!!

プリミティブ!!

 

 今回の主役はウルトラマンジーということで、ジード』本編の第1話がそのまま放送されました。割と何度も見ている回なのですが、主人公の達臣プロリクが自分の正体について少しずつ知っていく流れ、何より水辺での戦闘シーンには今もなおワクワクさせられます。主題歌をバックに放たれるレッキングバーストの初お披露目は、ジードの厳つい見た目と相まって迫力抜群。禍々しさと清々しさを併せ持つ若きヒーローの魅力が詰まった1話と言えます。

 そして今回見せた自分の運命を受け入れたリク/ジードの様子がまた素敵でした。あのウルトラマンベリアルの息子にして模造品と呼ばれた過去を乗り越え、今ではベリアルが父である事実をしっかりと噛みしめている姿にどこか感動させられます個人的なニュージェネウルトラマンの中でも特にイチオシなウルトラマンということもあって、ジードの回だと否が応でもテンションが上がってしまいますね。(余談ですが、他にはギンガやタイガ、デッカー辺りが僕の推しです

 

 

 ぼざろの劇場総集編公開ということもあって、何より気になるのは「テレビアニメ2期」があるかどうか。ここまできたら制作はほぼ決定していると見ていいのでしょうか。映画を見終わった後にドカーン!と2期決定告知が入る演出を早くも妄想してしまいます。
 まぁ2期があるにしても、テレビで見られるのはだいぶ先になりそうな予感がします。音楽を題材としている以上他のアニメ以上に準備に時間とお金がかかるでしょうし、原作ストックを貯めなければいけないの問題もあります。とはいえここまでの話は全てファンの勝手な予想なので、いち視聴者として焦らずどんと構えていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。