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2024年春アニメ簡易感想 その21

 

 

 

 日本の老舗精密鋳造メーカーとして有名な「キャステム」が、トランスフォーマーの初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場するメガトロンの頭部を制作したとのことです。いやどういうことだよ。

 調べたところこちらはトランスフォーマー40周年記念で作られた商品の1つらしく、現在開催中のトランスフォーマー展にて受注生産の受付をしている模様。あまりにも意味不明な商品すぎて目が点になるほかないのですが、人気キャラのメガトロンの頭部、というか生首を欲しいと思うファンもいるのでしょうか。トランスフォーマーで生首というと初代アニメ屈指のカオス回「スチールシティ」で、メガトロンがバラバラにされたコンボイの首だけを部屋に飾る話を思い出しますね。もしかしてそのシーンを再現したいのでしょうか……?他にもチャージャーの「かつてはメガトロンの首だったはずの金属の塊を蹴っ飛ばしてサッカーでもして遊ぼうじゃないの」発言を意識しているのではないか……とあまりにも素っ頓狂な成果妄想が止まりません。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

夜のクラゲは泳げない

第7話「夜明け」

 少しずつ、しかし確実に伸びていくJELEEをよそに、今回は花音たちの“今後”についてが触れられました。何といってもキウイと花音がバイクの免許合宿に励む様子が印象的で、少しずつ進めていく過程にこれまでとは異なる空気感を覚えました。合宿先で仲良くなった「小春(こはる)」さんの全身整形の話(「100万のおっぱい」を見せてキウイの方が大きいらしい事実が判明する流れに笑う)などギョッとすることもありましたが、概ねほっこりした光景ばかりだったので安心して見れましたね。

 何よりキウイが教育学部に進むという話に驚かされました。引きこもってしまったからこそ自分みたいな変わり者を受け入れる教師になろうとする、彼女なりの過去のトラウマとの向き合い方が感じられます。久々に訪れた学校での陰口などは見ている側も胸が痛みましたが、そんな厳しい現実を通り過ぎてでも自分の道を見定めるキウイの強さに感動せずにはいられません。

 対照的に花音は自分のやりたいことについて大いに悩むことに。衝動的に結成したJELEEが軌道に乗り始めたからでしょうか「何でやりたかったのか?」という根本から見直す過程に入ったのは興味深い話です。かえって目的を見失いつつある花音でしたが、まひるとのデートでお互いの作品のファンとしてお互いのために作り続けるという答えを見出したラストは若さに溢れていたと思います。

 

 

ささやくように恋を唄う

第6話「ひとめぼれと、約束の日。」

 デートの微笑ましさに癒されつつ、いざ始まるライブに心がかき乱され────ひまりと依先輩の暖かいやり取りは相変わらず素敵でしたが、ライブ本番でついにお互いの恋の実感を得ていく過程は大いにテンションが上がりました。どんな時も特別なあの人と一緒にいたい……そんな気持ちを“恋”だと名付けた先輩の歌に魅了されっぱなしです。ひまりもようやく他の誰でもない先輩への特別な気持ちを見つけ、無事付き合うことになって一安心することになりました。

 ただその傍らで負けヒロインムーブを重ねる亜季に涙……前回ひまりを応援することを誓っていましたが、傍らで依をサポートする彼女の心情や察するに余りあります。その後大好きな彼女から1番の友達と言われ、「その1番は誰にも譲らないからね」と答えるシーンでは別の意味で切なくなってしまいましたね。

 さらには学祭のライブ出演のオーディションに申し込む中、かつてSSSGIRLSに所属していた「泉志帆(いずみ・しほ)」がついに本格参戦。亜季たちのバンドを抜けた理由や牽制的発言など、依先輩のもう1つの居場所となっていたものを引っ掻き回していく彼女の様子に目が離せません。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第7話「公務員スパイ」

 敗北からのリベンジという、少年漫画らしい流れをコミカルに描いた今回。「夜桜七悪(よざくら・ななお)」救出のために潜入した先で、ヒナギクなる機関所属の「蒼翠(あおい・すい)」にボロ負けした時は思わず声を上げてしまいました。しかし凶一郎の命令で翠を探るパートは一転して露出狂ネタの連続で、最初の敗北がどうでも良くなるくらいおかしかったですね。ただ太陽のしぶとさと不屈な一面がここぞとばかりに出ているので素直に応援したくなりました。また翠がわかりやすいレベルの冷酷&無感情な若者ながら、墓石と思われるものの掃除などから情の熱い人物であることが伺えたのも興味深いです。

 あとはやはり夜桜家末っ子の七悪のキャラクターも印象深いです。毒や薬のスペシャリストとしての活躍はもちろんのこと(強力な毒を飲んでその場で眠り出す絵面はシュールでしたが)、六美に次いで太陽を優しく思い遣る様子にどこか荒んだ心が洗われます。そのおかげか見終わるころには結構可愛らしく思えてきましたね。初登場時は大柄な弟という某錬金術師作品を彷彿とさせましたが、話が進むにつれ彼個人の個性を感じ取った次第です。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第109話「ダークマイスター」

 ダークマター帝国の皇帝・ダークマイスターVS何故か蘇ったズウィージョウのラッシュデュエルが勃発。ズウィージョウが自身の復活に疑問を覚える間もなく、デュエルを挑んでくるダークマイスターの意味深発言の数々に困惑させられました。そのうえ敗北したズウィージョウが何かを感じ取ったようで、ダークマイスターの手下になるラストも衝撃的。このダークマイスターと、側でダメージを肩代わりしているみたいなペット(?)の「クヤムヤ」の正体が気になって仕方ありません。というかやっぱり、マイスターとクヤムヤのどちらかが遊歩なんですかね……?(どちらもクレジットの声優表記が「???」ですし)

 デュエル描写に関しては、何よりもコンタクトフュージョンに度肝を抜かれました。ついにラッシュの方にもコンタクト融合が来たか!という興奮と、魔法を使わないフュージョンの反応に対する新鮮さを同時に覚えた気分です。そんなダークマイスターのエースダークマター・エンペラー・ドラゴンのパワーとテクニックを両立させたような効果も合わさって、ここ最近の中でも屈指のインパクトを残してくれたと思います。(余談ですが、ダークマイスターが普通の裏側表示カードは「影守備」とか言わないことに驚いたり)総じてストーリーもデュエルも驚きの要素が多めで見応え抜群でしたね。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第33話「りょこうはさいこー!」

 マルト一家がかつて住んでいたフィラデルフィアに旅行に来た今回。トランスフォーマーが街を出歩いても怖がられない光景に最初こそワクワクしましたが、徐々に明らかになっていくトランスフォーマーへの差別意識などに心が沈むことに。地球で勝手に戦争をしていたから仕方ないと思う部分はあるものの、ロビーの親友の「スティービー」のシーンなど無意識での心無い言葉が突き刺さります。前回のメガトロンの言葉が早くも回収されたと言えるでしょう。

 さらには地下で違法なロボットバトルに巻き込まれたりと、中々にハードな展開も印象に残りました。しかも28話以降行方知れずだったバンブルビーが無理やり参加させられている冒頭はかなりショッキングでしたね。(「ブロウル」との試合のボロボロっぷりが痛々しい……)余所者に冷たい視線を送り、時に不当な扱いで見世物にする……移民問題をトランスフォーマーで当てはめたストーリーには息を飲むばかりです。

 ただナイトシェードが助けた「サム」の言葉は暖かなものが多くて素敵でしたね。ノンバイナリー*1を語るサムとのやり取りは、それらを気にしないナイトシェードとの相性抜群で実に微笑ましかったです。性差については希薄なトランスフォーマーに合った考えですし、上述の差別に対するアンサーの1つとして大いにアリだと思いました。

 

 

 上のメガトロン頭部の話の続きですが、このメガトロンを鋳造したキャステムは過去に『キン肉マン』のロビンマスクのマスクを作っているという情報もありました。(それ以外にもサブカル文化に乗っかった商品を多く手掛けているようです)だからこそ今回のメガトロン頭部を作るまでに至ったのでしょう。ポストにあるリンク先の記事では材質のこだわりが見えますし、老舗ならではの技術をオタクに向けて惜しみなく投入するキャステムの本気にニヤリとさせられますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:男女の枠組みに捉われない・属さない性自認。「Xジェンダー」とも呼ばれる。