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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その28

 

 

 

 現在放送中の『ちびゴジラの逆襲』が、WEB上で連載している漫画『おでかけ子ザメ』とまさかのコラボ。ちびゴジラについては言うまでもないこととして、コラボ相手の方は以前から定期的にショートアニメとして放送・配信されている知る人ぞ知る作品です。僕自身たまに見ることがありますが(『スパイ教室』の放送直後に流れているのを見て、本作の存在を知りました)、小さくて純粋な子ザメちゃんが町の至るところで楽しく過ごす様子には何度も癒らされます。

 そんなマスコットポジション同士が共演するということで、非常に可愛らしく描かれているのが特徴的。シュールで生々しいギャグをかましてくるアニメとは思えないほど、ちびゴジラの可愛さが際立っています。こいつ「黙っていれば美人」ってタイプだな……また個人的にはちびゴジラの着ぐるみを着た子ザメちゃんの方にときめいてしまいますね。

 

 

 他にも毎週公開されているちびゴジラの4コマ漫画でも共演。夢オチでしたが、「おでかけちびゴザメ」という謎のコンビ名を考える展開にクスっときてしまいます。何より流石のちびゴジラも、子ザメちゃんを前にしては毒を吐かず控えめに終わるという点にもニヤリとさせられるコラボでもありました。

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第9話「アビドス砂漠へ」

 以前話題に上がったアビドス自治区の所有権についての答えについて、案の定カイザーコーポレーションが所有していることが判明。さらにはカイザーPMCの理事まで登場し、悪辣な手段でシロコたちを脅す展開に恐怖を覚えました。金利3000%というのは字面だけ見ればかなりギャグなのですが、そんな無法を通せるほどの力を持っていると考えると中々に恐ろしいと感じますね。そんな連中が何故アビドス砂漠を狙っているのか?奴らが捜している「お宝」というものについても気になるばかりです。(劇中でホシノが説明していた「砂祭り」と「オアシス」が関係しているのではないか、と今のうちに予想しておきます。)

 そしてホシノの過去もある程度明かされ、彼女と共に生徒会を仕切っていた「ユメ」先輩の話に見入ることに。今とは別人レベルでツンケンした過去ホシノに改めてギョッとし、同時に今の彼女のキャラクターはユメ先輩の真似であることがわかったのが大きかったです。フワフワとした態度でみんなの心を少しでも癒そうとする、慕っていた人になろうとしているのが何ともいじらしいですね。ただ現状解決策が全く見つからずフラストレーションが溜まる一方なうえ、次回辺りホシノがいなくなっていそうなのが怖くて仕方なくなってきたり……

 

 

終末トレインどこへいく?

第10話「これこそ反抗と退廃の証」

 もう少しで池袋という中で途絶えていた線路を見て、しばらくアポジー号の出番はないことを察してしまった今回。そんなわけで歩きになった椎名町にて繰り広げられた、謎の画風合戦にはこれまた目が点になりました。晶を除くみんなが別々の画風になるだけでも意味不明な絵面だったのに、そこからの反撃の勢いが激しすぎて困惑が止まらなかったです。流石に前々回のネリアリほどではなかったものの、刺客の漫画家集団含め後半は登場人物みんなのテンションが非常に高く再びカオスの様相を呈していたと思います。

 また前半では行方知れずだった静留の父親たちがまさかの登場。ここにきてあっさり再会を果たしたのは意外でしたが、父をちょっと邪険に扱いながらも嬉しそうな静留の態度にほっこりさせられました。うっとおしさと親しみが同時に感じられる辺りに、静留の年相応の少女らしさが垣間見えますね。そして椎名町まで来ていた父の話や、上述の刺客への聴取を経てようやく静留たちが葉香の現状を知ることが出来たのも見逃せません。ポンタローの存在も認知したことですし、物語が大詰めに差し掛かってきていることを実感した次第です。

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第10話「狼の知恵と商人の口車」

 前回ラストでホロとの関係にヒビを入れてしまったロレンスが、紆余曲折を経て彼女と和解する前半に改めてほっこり。再び一緒になるまでの過程も、ホロの心情も相まって何とも言えないこそばゆさが生まれていました。何より個人的にはロレンスの鈍さが面白く感じましたね。「何でそんなにお人好しなのか?」という質問に対してミステイクを重ねて、殴られたうえで再度聞かれる流れにはどうしても笑ってしまいます。爆発する寸前に不満をはっきり口にしてくれるホロのおかげで、拗れずに済んだのはこの2人の関係の妙と言えるでしょう。

 そして借金返済のために2人で選んだ手段がまさかの密輸。ラトペアロン商会の連中の弱みを握ってさらに金を借りるわ、ノーラに護衛を任せるわこれまでとは比べものにならない犯罪スレスレの方法に手を染めていく様子は前半と打って変わって緊張感を覚えます。特にノーラの教会への不満を引き出しながら、詐欺まがいの手腕で協力させる口八丁は仕方ないとしても軽く引いてしまいました。(お人好しのロレンスが自己嫌悪に陥っているのがわずかな救いでしょうか)ロレンスとホロのイチャイチャに癒されながらも、目的のためになりふり構わなくなっている2人の為そうとしていることに慄くばかりです。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第23話「小美人のスランプ

 今更神秘性とか言っても正直手遅れです。本当にありがとうごz(ryな小美人にスポットが当たった今回。いつもみたいに声を揃えることが出来ずケンカばかり、という光景に微妙な居心地の悪さを感じずにはいられませんでした。そのくせ一丁前に上述の神秘性とか、双子としてのアイデンティティとかにこだわるのでちょっと頭を抱えてしまいます。他にも例によってちびモスラの代弁が全く出来ていないのがシュールでクスっときました。

 そんな双子ですが、ちびゴジラへの悪口や諸々に対する愚痴などで意見が一致するのがまたおかしかったです。(「ピーマン頭」とか僕も薄々思っていたけども……!)嫌いなもので意気投合するのは現実でもありえますが、どこか生々しいので少々苦笑いしそうになりますね。最後の「いい男の条件」も偏見まみれで最早笑うしかなかったです。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第19話「禁断の兵器!?分裂!UPG」

 パーフェクトセブンガー開発に勤しむユカに怪訝な態度を見せるエディオム。そんな彼が今回見せたのは『ギンガS』でも印象的なビクトリウム・キャノンを扱ったエピソードだったので少々驚きました。ビクトリアンの命とも言えるビクトリムを兵器にしてしまう驕り、侵略者への対抗手段に焦る長官たちの切羽詰まった状況は久々に見ても胸が締め付けられます。(ただビクトリムについてはこの回だけを見てもピンとこないかも?と思いますが)最強の兵器を目指すユカに対し、強力な力を手にしてしまった人類の息つく先を教えるにはなるほど最適なチョイスと言えるでしょう。

 あと本筋にはあまり関係ないものの、このエピソードで退場したガッツ星人ボルストも印象に残りましたね。協力者のチブル星人エクセラーに操られるわ、ギンガに助けてもらった後もビクトリム・キャノンの餌食になるわと散々な扱いには同情を禁じえません。立ち位置としては普通に悪役で改心とかもしなかったのですが、ウルトラマンを倒すことにこだわったりと妙に憎めなかったのも事実。それだけに無情な兵器を喰らってしまう最期にはどうしてもやるせない気持ちにさせられてしまいます。

 

 

 ちなみに上のおでかけ子ザメですが、この子実はちびゴジラより前にはガメラのアニメ作品である『GAMERA -Rebirth-(ガメラリバース)』ともコラボしていたりします*1つまりこの子はゴジラとガメラ、日本の2大怪獣の両方とコラボしている猛者……と捉えられるかもしれません。2大怪獣を前にしても自分の優しい空気に持っていってしまう子ザメちゃん、可愛い顔して地味に恐ろしい子です。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:リンク先(https://www.youtube.com/watch?v=Ppk9DZoR2nQ)のコラボアニメを参照。